【完結】異世界行ったら龍認定されました

北川晶

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番外 右次将軍、美濃幸直 2

 姫様が家に入った翌日、祝言をし。初夜を迎えた幸直だったが。
 閨の教育をされた内容と、話がまるで違うので、戸惑ってしまう。

 性教育は、いわゆる、夜の営みについて、一般的なものを教えてもらったわけだが。
 姫様相手は、違うのだ。
 姫様の閨に向かわされ。寝台にうつ伏せに寝る姫様の周りには、側仕えがいて。全く目隠しにもならない薄い絹の布を下げて衆人環視の中、行為をする。

「早く済ませてください」
 と姫様に言われ。
 幸直は自分で己を立たせて、済ませた。という…。

 本当に、血脈を残すためだけの行為なのだな、と幸直は思ったのだ。
 それ以後も。姫様がその気になったときに呼ばれ。キスも戯れも一切なし。
 そういうものなのかなと、幸直は納得するしかなかった。
 しかし、することはしているので、それで義務は果たした。子供さえできれば。この苦痛な行為も終わる。

 そう。幸直にとって、美濃家当主の義務は苦痛以外のなにものでもなかった。

      ★★★★★

 第八大隊長として、二年が過ぎ。大隊の采配などが、だいぶ板についてきた。
 すでに、廣伊の指南も受けていない。
 たまに助言をもらいに、たずねることはあるが。
 廣伊が第五大隊長なのは極秘扱い。普段は二十四組組長という立場なので。大隊長が組長に助言をもらいに来るというのはおかしいことだから、控えてほしいと言われ。幸直は意気消沈する。
 先生なので、友達ではないが。
 幸直にとっては、廣伊が一番、軍の中で親しい人物なのに。

「幸直。同僚でも部下でもいいが、何人か腹心の…と呼べる者を作るべきだ。幸直は名家の当主だから、その権威や金に群がる者が、これからいっぱい寄ってくるだろう。そういう、幸直の表面ではなく。内面を見てくれる、心を許せる者を、そばに置くべきだよ。きっと、その者が、幸直を手助けしてくれる」

 それは、先生では駄目なのですか?
 幸直はそう聞きたかったが。たぶん、駄目なのだろう。
 廣伊は、いつも、そばには置けない。
 それは、彼の地位的なこともあるが。一族もうるさいのだ。

 結婚してから、影響があるといけないので、龍鬼とは距離を置いてくださいと。姫様の実家から、忠告という名の苦情が入ってきている。

 実の母は、もう亡くなったが。
 やはり幸直が幼いとき、龍鬼と友達になってはダメ、と堺のことを言われて。怒ったことがある。
 堺と会ったこともないくせに、なんでそんなことを言うのか。
 腹立たしかった。

 彼が、どれだけいい子で、可愛らしくて、いじらしいか。知らないで。
 龍鬼という表面しか見ないで。
 なにも言ってほしくなかったから、聞く耳持たなかった。

 しかし、女性というのは。
 実の母も姫様も、その実家も。ちょっとでも気に掛かることは、避けたがるものらしい。
 龍鬼に近づかないことで、子供が龍鬼にならなければ、それでよし。
 もし龍鬼の子が生まれたら、それ見たことかっ、と声高に糾弾するのだろう。
 いやだいやだ。
 もし龍鬼の子が生まれても、堺のように可愛い子が生まれてくるならば、いいんじゃね? なんて。己は思うのだが。
 女性陣は悲鳴をあげるのだろう。
 いやだいやだ。

 龍鬼と仲良くなったって、別になんともない。
 世間で言われているような、翼が腐り落ちたやつなんか、見たことないし。大袈裟なんだよ。ったく。

 幸直は、もう、女性に幻滅しかしていなかった。

 つか、一族がどんなにうるさくても。龍鬼と距離を置くつもりはないから。
 なんで、疎遠な妻に気をつかって、友達を選ばなければならないのか?
 妻と廣伊なら、己は廣伊の手を取るよ。

 でも。廣伊は遠慮するのだ。

 龍鬼という者は、廣伊にしろ堺にしろ、いじらしくて、魅力的で、謙虚。
 己から離れないでほしいのに。好きな者ほど、己から離れていってしまう。
 悲しいな。

 そして、廣伊の助言のとおり。美濃の権威を目当てに、多くの者が幸直に群がってきた。
 幸直に取り入ろうとする者は、美濃家の威光で昇進したい。または、お抱えの配下になりたいのだ。
 それで幸直に覚えてもらいたくて、珍しい品を献上したり、酒宴に招いたりする。

 酒宴では、年頃の若い娘が、幸直に酌をする。
 美濃家は将堂の分家筋で、代々幹部職を務めていることもあり、裕福なのは誰もが知っている。
 幸直自身も、すぐにも幹部入りすると目されている有望株で。
 しかも、美貌の若者である。
 幸直は既婚者だが、養える貯えがあれば、何人でも婚姻できるので。二番手でも三番手でもいいから、娘を貰ってほしい、という者は多かった。

 愛のない夫婦生活に失望した幸直は、義務さえ果たしたら他の者を…と考えなくもないのだが。
 見初められたら、美濃家の縁者になれる、という思惑が。媚びた女性の目に見えてしまうと。
 もう。どんなに可愛らしい子が隣に座っても、幸直は萎えてしまうのだ。

 入軍当初は、美濃家の者という配慮で、大隊長の任に就いたが。
 幸直は、剣の腕に自信があり。大隊長として活躍している今は、己の才覚でこの地位にいるという自負がある。
 だから、美濃家の当主に目をかけてもらう、なんて思惑でちやほやされるのは、気持ちが悪い。
 その感情は好きではないので、美濃様と持ち上げられるのは、嬉しくない。

 付き合いだから、誘われれば、あまり邪険にもできないが。
 はっきり言って、邪念、俗念、渦巻く酒宴は、ただただ面倒だった。

 そんな頃に、彼に会ったのだ。

 第八大隊の組長会議を終え、三十七組の組長に『一杯どうですか?』と誘われ。苦笑いを返したとき。
 声が聞こえた。
「…このままでは、戦場に出る前に、班の者に殺される」

 物騒な言葉が、幸直の耳に届いて。幸直はそちらを見る。
 三十八組の組長と、将堂では珍しい、黒い羽の兵士が話していた。
 兵士の翼が、折れている?
 何事だ? と思い。よく見ると。それは古傷のようで、とりあえずホッとした。
 でも、羽がボロボロにムシられているし、顔も殴られた痣がある。どころか、軍服も一部破けているし。
 明らかに、脱がされかけていた。

「その容姿では、手裏の密偵を疑われても仕方がないのではないか?」
 組長に言われ。黒羽の兵士は、失望して小さな口を開ける。
 なに言ってんだ? こいつ。
 明らかに被害者の、この者に、手を差し伸べる気はないのか?

 幸直は、兵士をないがしろにする者が嫌いだ。
 イラッとして、声をかける。

「騒がしいが、いったい、なにがあったのだ?」
 もう大体わかっているが、彼らに割って入るつもりで、声をかけたのだ。

「美濃様っ、いえ、たいしたことでは…」
 組長が名を呼んだことで、兵士にも大隊長だとわかったのだろう。彼は慣例に習い、膝をついて礼を尽くした。
 しかし、一瞬、身を震わせる。
 よっぽど怖い目にあったのだろう、可哀想に。
 己の組の兵が、こんなにも脅えているというのに。こいつは、なんとも思わないのかっ?

「たいしたことないだと? 馬鹿な。いかにも殴られているではないか。暴行された者を助けないつもりか?」
「しかし、彼はハグレですし」
 カラス血脈の者が将堂の領地にいると、ハグレと呼ばれて、蔑まれると聞いたことはある。
 しかし、将堂の軍に入ったのだ。
 カラス血脈でも、将堂に忠誠を誓う兵士、同志だ。
 この中に入れば、同じ敵と戦う仲間で、大事な戦力のひとりとなる。

 幸直は、廣伊に指導を受け、兵士を大事にする心を学んだ。

「上官になれば、采配する上で、どうしても兵士を駒として扱いがちになるが。兵士たちの家族から、御命を預かる。そういう気持ちで、決して兵士を軽んじてはならない」
 そう、廣伊に教わった。だから、無下になどできない。

「自分の組で預かる兵士を、ハグレ呼ばわりするとは何事だ。あぁ、もういい。おまえは組長に向かないようだ」
 幸直が断罪すると、組長はそんなっとつぶやいて、カラスの兵士を睨んだ。
 八つ当たりも、はなはだしい。

「君、名前はなんだ?」
「は、右第八大隊三十八組六班、里中巴です」
「里中な。俺は美濃幸直、第八大隊長だ。立ってよし」

 立ち上がり、顔を上げた里中は、意外にもあっさり系の、整った顔立ちだった。
 肩まで伸びた黒髪は、しっとりして艶があり。
 長い前髪の間からのぞく目は、最初ジト目に見えたのだが。少し目蓋が重めで、しかしそれが、物憂げに見えて、逆に色気が漂う。
 一重の三白眼ながら、丸くて大きい黒い瞳は、吸い込まれそうな引力があり。
 鼻と口は小さめ、控えめで。
 唇が、引き結ばれている状態で、若干への字口だからか。開くと、形が三角になる。
 なんか、なにかを突っ込みたくなる形の唇だな。

 欲求不満の男どもが馬鹿な妄想をしそうな、罪な唇だ。

 幸直も、だいぶじっくり見てしまったが。
 里中はそれ以上に、幸直をみつめてくる。ジーッと音がしそうなほどに凝視され。
 子供の頃から、美濃の子息として注目され慣れている幸直も。ちょっとたじろいだ。

「なんか、そんな、まじまじとみつめられると、照れるんだけど」
 苦笑しながら言うと、里中は恥じらってうつむいた。
 うーん、清楚。
 里中は特段、幸直の好みど真ん中というわけではないが。
 恥じらうとか控えめとか、清楚な雰囲気は、幸直の大好物だった。

「まぁ、いい。今日のところは、俺の屋敷に来い」
 言ったら、里中がギョッとし。
 組長もとぎを断るんじゃねぇとか言いやがった。
 違う違う。

「馬鹿、伽を命じてるわけじゃねぇよ。組長のおまえが不甲斐ないから、俺が宿を提供するだけだ。全く…」
 男の上官に、伽だと兵士を捧げる、この組長も組長だが。
 この里中は、女々しくもないのに、なんだか男の征服欲をかき立てるのか。当たり前のように、男に抱かれるのを前提に話がされる。

 これはヤバい。早く保護しないと、近々、飢えた兵士どもの餌食にされる。
 里中も、男性の性の対象にされていることを、薄々感づいているようで。
 だから、幸直の言葉にビクついたのだろう。

 でもとりあえず、己の言葉を信じてくれたようで。里中は屋敷まで黙ってついてきた。

 大隊長の屋敷は、大きめの部屋がふたつと、水回りで。あまり大きくはない。
 離れに、使用人用の家とか馬小屋とか道場とかあり、敷地は広いのだが。
 幸直は、己の部屋の隣の空き室を、里中に貸した。
 殴られて、唇の端が切れていたので、軽く手当てをし。少し話をする。

 聞くと、里中は十七歳だという。

「マジ? 俺も十七。同い年だな?」
 にっこりと笑いかけると、里中も小さく笑んで。緊張を少し解いてくれる。

「じゃあ、名前呼びでいいだろ? 巴」
「うん、幸直」

 巴は、美濃が大きな家だとはわかっていないようで。すぐに同意してくれた。
 将堂軍の中では、美濃と聞けば、将堂の分家筋だとすぐにわかり。権威に身構えたり、旨味を得ようと媚びたりしてくる。
 もう、同等で渡り合ってくるような者は、幹部級の、名家の者と廣伊しかいなかった。
 でも巴は、おそらく、将堂軍の常識を、まだあまり知らぬ新参者なのだろう。
 だから己の正体を知らず、気さくに相対してくる。
 すごく新鮮。

 嬉しくなって、頬がゆるんだ。

「ふーん、確かに、彫りが深いとかではないが。すっきりした、清楚っぽい美形だな、巴は。だが、一番に男を誘っているのは。その目だと思う」
 脅えさせないよう、幸直は彼に指摘する。
 ちゃんと、自分が、男から狙われる性質なのだと知っていた方がいい。
 わかっていれば、対処のしようがあるからな。

「…め」
 再び、巴がジッとみつめてくる。
 その黒目が、キラリと光って。底知れなくて、吸い込まれそうになる…と思って。身を引いた。
 やべぇ、すごい威力。引力。魅力。

「うん。巴の目は黒いが。ジッとみつめてくるときは、瞳孔が開いて、すごく魅力的に見える。黒目の中に、光が散って。キラキラして見えるし。誘っているとか勘違いする馬鹿も、出そうだな。あまり、誰彼みつめない方がいいぞ」

 そう。巴にみつめられると、勘違いする。
 好かれているのではないかと。
 巴は、男に乱暴されそうになって、逃げてきているというのに。自分のことも警戒していたというのに。
 今、みつめられて。
 好意があるのではないかと、幸直も一瞬、思ってしまった。

 勘違いさせる、目の色。そして、少しぼんやりして見える感じが、どうにでもできそうに思えるのだろう。
 ダメダメ、不埒な輩から、巴を守ってやらないと。
 上司と部下という間柄、ずっと、そばにはついていてあげられない。
 ひとりを重用すると、贔屓ひいきだと思われてしまうから。
 でも、できる限りで、彼を守りたいと思った。

「巴を、このまま三十八組にはいさせられない。ま、俺に任せて。いろいろ、明日考えよう。巴は、なにも心配しなくていいから、安心して、今日はゆっくり休んで?」
 ポンと、彼の肩を叩いて。幸直は自室に下がった。

 が、幸直は、ひとり、興奮する。

 これは、廣伊が言った、腹心の部下を作る、絶好の機会ではないか?
 己の味方が欲しかった。
 己に対等に接し、気兼ねなく助言や苦言を言い合えるような。隣に居並ぶ友達が、幸直は欲しかったのだ。

 このとき、幸直はまだ。巴を、友達という概念で見ていたが。
 清楚で控えめで、たまに見せる笑顔が可愛い、美濃家よりも幸直という個人を見てくれる、打算も邪念もない人物というのが。

 この世に、そうそういない稀有な存在だということに、近々気づくのだった。

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