【完結】異世界行ったら龍認定されました

北川晶

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81 安曇は龍鬼じゃないのか?

     ◆安曇は龍鬼じゃないのか?

 ダブルデートは、まだ続く。
 とりあえず、藤王の傷を癒した紫輝だが。彼の好奇心を、駆り立ててしまったようだ。

「二年前のあの子が、この世界に戻っていたなんて…いったいどういうことなんだ? 安曇はこのことを知っていたのか? というか、あの子は。時空を操る龍鬼で…赤穂の子供で…あと、これはなんだ?」

 混乱が極まったのか、藤王はいったん息をのみ。
 そしてライラを指差した。
 ライラはそれほど大きくない横広の小屋の、端から端まで、足を伸ばして寝ている。

 ちょっと、気をゆるめすぎですよっ。

 ライラの説明は、天誠がした。
 天誠も立派な、ライラの飼い主様だからな。

「ライラは、俺と紫輝の飼い猫だ。おまえが、俺らをまとめて掴んだんだよ。大体、おまえがライラに引っかかれたくらいで手を離すから、俺らは離れ離れになって、年齢も逆転しちまったんだからな?」

「さっき、しゃべったぞ。猫じゃないっ。あと、引っかかれたくらいだと? すっごい、痛かったぞ。それに私はこの傷で一年以上も苦しんだのだっ」
「猫は猫だっつうの。ちょっとじゃれたくらいで、大騒ぎするな、軟弱なっ」

 天誠と藤王の言い争いに、紫輝はまぁまぁと割って入る。
「ライラは、呪うつもりはなかったと思うぞ。あの空間で、爪が刺さったから、俺の能力が体の中に入り込んだんだろう。ま、飼い主として、謝っておくよ。すまなかったな、藤王」
 紫輝が頭を下げていると、藤王は首を傾げた。

「二年前の私が、おまえらを掴んだ? あのとき安曇は、隣にいたではないか?」
「そこはパラドックス入ってくるだろうが。二年前、おまえの隣にいた俺は。そのとき、その場に、絶対に降りることはできなかったのだな。同じ人間が、同じ空間に存在することはできない。つまり、俺は。八年前に堕ちる運命だった、ということなのだろうな?」

 ため息をついて、天誠は紫輝と目を合わせる。
 この噛み合わせ、紫輝と天誠が、この地で存在するために起こった、運命の理は。それが運命だと、一言で言うのは苦しすぎる事例だった。

 それはともかく。
 時空を操る龍鬼である紫輝が、金蓮の刃から逃れるために、三百年前へ逃げて。そこで十八歳まで育って。藤王の手に掴まれて、今年こちらに帰ってきた。という、いつもの話をした。
 まぁ、過去のことも、諸々と。いつもの要領で。

「…っつうわけで。俺は、三百年前の人間である。本名を、間宮天誠という」
「っ、人間? 安曇は龍鬼じゃないのか?」
 よっぽど、驚きの真実だったらしく。藤王は大きな声を出した。
 それに、天誠は淡々と答える。

「そうだ。鳥の遺伝子がないと、この地上では、人族は生きられない。しかし、俺に鳥の遺伝子はなかった。だから七年前、あれほどの瀕死になり、翼も融合した…としか言えねぇ。だから、たとえばおまえに、他人の翼を捻じ込んでも、龍鬼は鳥遺伝子をすでに持っているから、俺のようにくっつくことはないというわけだ」

 驚愕の息をのみ込んで、藤王は考える。
 龍鬼なら、誰もが翼があったなら、と考えるだろう。
 でも翼が融合するところを目撃した藤王が、安曇のようにやってみなかったのは。安曇ほどの苦痛や、生死の境を経験していないことと。やはり、他人の翼をつけることに、忌避する気持ちがあるからだ。
 異物のような。本能的な嫌悪感。

 安曇の話を聞けば、なぜ翼をつけようと思わなかったのか、己の深層心理に潜んでいた気持ちも、わかる。
 とにかく。やはり龍鬼は、翼がないから龍鬼なのだ。
 そういう生き物なのだ。

「…というか、ただの人間が、龍鬼と同じくらいの身体能力を誇るなど、あり得ないのだが。もしかして、三百年前の人間というのは、みんな優秀だったのか?」
 その藤王の問いには、紫輝が答えた。
 自分のことを話すのは、こっ恥ずかしいだろうからな。

「ううん、特にみんな、優れていたわけじゃないよ。でも天誠は、そんな中でも、頭抜けた天才だった。文武両道、才色兼備。今も三百年前も、天誠は俺の自慢の弟なんだ」
 紫輝が褒めると、天誠はうっそりと微笑する。
 藤王は、長く安曇と過ごしたわけだが、このように甘い顔をする彼を見たことはない。

 いつだって、冷厳、冷笑、冷酷、怜悧。だから…別人のようだ。

 安曇がその兄を、心底好いているのがわかる。
 けど。能力の棘を抜いてもらったあとでも、凡庸という紫輝の印象は、なんでか抜けなかった。

「で、この地に降り立った時間が、同じじゃなかったから、兄弟の年齢が逆転したということか?」
「そうだ。ようやく頭が回転してきたようだな? 不破」
 にやりと、からかう笑みを向ける安曇に、藤王は不服そうな顔をする。
「頭が回ってきたというか、おまえらのあり得ない説明を、ただなぞって、暗記しているだけだが」
 とてもではないが、この荒唐無稽の話を、すんなりとのみ込めるわけもないと、藤王は思うのだった。

「でも、兄さん。紫輝の言うことは、本当なのです。私は紫輝の心を見せてもらったので、よくわかります。兄さんの手が、庭から出てきた場面は、本当に恐ろしいと感じましたよ」
 堺に言われ、藤王はそれも驚いた。

「心の中を見せた? 堺はそんなものを見て、大丈夫だったのか?」
「えぇ、紫輝の心根は、とても純粋で、悪意も憎悪もありませんから。寝込むようなこともありませんでした」
 藤王に堺が説明しているのを聞き、紫輝は目を見開いた。

「えっ、そうか、どす黒い心の中を見たら、堺は気持ち悪くなって、寝込んでしまうこともあったんだね? そういうの考えないで、簡単に心を見てなんて言って、考えなしでごめんな?」
「いいえ、紫輝の心は美しいので。なにも恐れなどありません」

 幼い頃の堺は、すれ違う人の悪意も、敏感に感じ取ってしまい。急に寝込んでしまうこともあったと、藤王は思い返す。
 最初は、なぜ堺が寝込むのかわからないまま、看病したものだが。
 そのうち堺が、精神感応に優れた特殊能力を持つのだと知ったのだ。

 しかしその能力は、悪意を感じれば、自分も同じものに苦しみ。相手も、心を見られる恐れで、堺を忌避する。ただただ苦痛でしかない、能力で。
 自然、堺は人から遠ざかっていくことになったのだ。
 藤王はそんな弟を、可哀想に思いつつ。なにもしてやれないことに、歯痒い思いもしていた。

「子供の頃は、能力を制御できず、漂う心を拾うたびに、自分も振り回されていましたが。今は、そのようなこともなく。取捨選別を出来るようになりましたから、大丈夫ですよ、兄さん」

 当たり前なのだが、八年も会わない間に、堺は大人になったのだなと。藤王は、しみじみ実感した。
 能力を制御できないうちに、悪意の渦巻く戦場に立たされて。想像を絶する苦悩にさいなまれた、可哀想な弟に。
 藤王は自由な世界を与えたいと願ったのだ。
 弟が、笑って、好きなことだけしていける、優しい世界を。

「堺、私は、おまえが住みよい世界を与えたい。そのために、龍鬼を排他するこの世界を、滅ぼそうと思っているのだ」
「滅ぼさなくても、その世界は実現可能だ」
 堺に向けて言った、藤王の言葉に。天誠が口をはさむ。
 それに、藤王は。諦念の顔つきで言う。

「安曇、おまえだって、わかっているだろう? この世界は、醜い。特に将堂は、見た目で判断し。排他する者が多すぎる。一度、壊してしまった方が早いのではないか? 黒いことで差別を受けてきた手裏なら、将堂を制圧したあと、龍鬼を受け入れるかもしれない」

「しかし、それでは。黒以外の者を差別する世になる。手裏が龍鬼を受け入れるかどうかも、わからないぞ」
「龍鬼を排他するのであれば、手裏も駆逐すればいい」
 天誠のとりなしに、藤王が極論で返す。難解な言い合いが続いた。

「それでは、龍鬼が、他の者を差別するとみなされる。暴力で抑え込むだけでは結局、差別はなくならない」
「人は、翼の色などなくても、貧富の差、学力差、体力差、なんでも差別する生き物だ。それが人間なんだ。差別はなくならない。その中で、龍鬼がより住みよい暮らしを出来る方を選ぶのだ」

 天誠と藤王の話を、黙って聞いていた紫輝は。
 藤王は、かなり悲観していて。
 天誠も、差別をなくすのはかなり難しいと判断しているように、感じた。

 紫輝は、彼らの話に、口をはさむ。
「差別はなくならない、というのは、真理かもしれない。でも、そう言ってあきらめてしまうのは、人の可能性を潰すことと同じだ。手を取り合える頭脳を持っているのだと、俺は信じたいんだけどな?」

 そう、紫輝が告げたら。藤王は鼻で笑った。

「甘いな。そうやって笑って、綺麗事を言うが。龍鬼の差別がなくならずに、泣くことになるのは、おまえだ」
「うん。そうかもね。でも、黒一色とか、個性のない画一化した世界は、きっとつまらないよ。そして、画一化した小さな世界の中でも、どうせ差別は生まれるだろ? なら。個性を認めたでっかい世界で、差別をなくす方へ向かうのがいいなって、思うんだけど。どう?」

 紫輝に、軽い笑みと軽い空気感で、提示され。
 藤王は戸惑った。
 だが、この話は。龍鬼が生き残れるのか、虐げられて生きるのか、その重要な局面の話でもある。決して、軽く、感情で、左右してはいけない事柄だ。
 藤王は、気を引き締めて、紫輝に言った。

「…そんなことができると、本気で思っているのか? 龍鬼のおまえが、今は底辺の我らが、なにを言ったところで、誰も耳を貸すわけはない。だから、ぶっ壊した方が早いと言っているんだ」

「カラスも猛禽も、小鳥も龍鬼も、一皮むいたら、みんな同じ物質で形作られているんだよ。それを見てくれで差別するのは間違い。これは確実だ。そこを押したら、なんとかなるんじゃね?」

 紫輝の言い分は、楽観的で、綺麗事で、理想論で、藤王はうなずくことはできないが。
 なんとなく、引きつけられるような、期待させるような、魅力を感じた。
 この小さな男に、先導者としての資質があるのだろうか?
 藤王は、先導者に相応しいのは、安曇だと思っていたので。少し、迷う。

「具体的には、どうするつもりだ? 先ほども言ったが、龍鬼の演説など、誰も耳を貸さない」
「それはぁ、将堂赤穂の息子である俺と、手裏基成である天誠が、結婚して。手裏と将堂を統合して、終戦して、差別をなくした国を作ると宣言する。な?」
 紫輝は天誠の手を握り、ふたりで顔を見合わせて、な? と笑い合う。
 終始、空気感が軽いのだが。

「手裏と将堂の統合だと? そんなこと…」
 藤王は、不可能だと頭を振るが。
 紫輝は絶対にやると決めているので、自信というか、決定事項のような感覚だった。

「できるよ。やるよ。な? 天誠?」
「あぁ、あとは、良い舞台を整えるだけさ。タイミング…絶好の機会をうかがっている最中だ」
 安曇もうなずくので、藤王はさらに悩む。
 先導者に相応しいと思っていた安曇が、紫輝の補佐につくのなら、可能性は広がるかもしれないが。

 そこに、黙って話を聞いていた堺が、告げる。

「私も、紫輝の構想は、正直、難しいのではないかと思っていた時期もありました。でも、私は見てみたいのです。紫輝が理想とする、自由な世界を」

 堺の薄青の瞳が、期待に輝く。
 藤王は、己の才覚では、堺に、そのような顔をさせることができなかったな。と、感慨深く思う。
 その、堺の顔を見れただけでも、紫輝には感謝するべきなのかもしれない。

 胸をジンとさせている、藤王に。安曇が、まとめの言葉を口にする。
「不破、俺たちには、先人の知恵があるんだ。国を作るときに、それを参考にする。さすがに、明日、龍鬼の差別がない国を作る、というのは無理だろう。しかし龍鬼を頂点に、国が発展し、民が恩恵を受けていけば。いずれ龍鬼を敬う日が来る。俺たちはそれを目指す。まずは、普通に暮らせて、隣近所に笑顔で挨拶できる。そんな環境づくりだな?」
「いいね。隣近所に笑顔で挨拶は、大事だよね?」
 安曇が語り、紫輝がそれにうなずく。息の合う、兄弟の呼吸だった。

 国を作るなんて豪語する、大それた兄弟なのに。庶民の考え方もあって、藤王は笑ってしまう。
 朝、玄関から出てきた紫輝に『おはようございまーす』と挨拶される場面が、現実的に想像できてしまう。
 でもそれは。龍鬼である自分には、遠い出来事でもあるのだ。
 そういう些細なところに、幸せを見出せる視点と言うのが。案外、重要なのかもしれないなと、藤王は考えた。

 ま、自分には実現できないことだ。
 堺も期待しているというし。
 安曇と紫輝が目指す世界とやらを、見てやってもいい。

「わかった。おまえらが作る世界を、私にも見せてくれ。私になにかできることがあれば、手を貸してやってもいい。ただし、駄目そうなら、なにもかもぶっ壊す」

「なんか、過激な堺みたいで、斬新だな?」
 切れ長な目に、不穏な光を宿す藤王を見て。
 紫輝は、半目でつぶやいた。
 でも、まぁ、藤王も仲間になってくれそうで、安心はしたよ。

 紫輝を利用して世界征服、みたいなニュアンスのことを、天誠は言っていたことがあるけど。藤王は、国の頂点に立って、どうこうしたいという野心は、なさそうに見える。
 そういう気質じゃないな。
 ただ、堺の、弟の幸せを願う、お兄さん。
 それは天誠の気質と同じだから。高感度アップ、だね。

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