【完結】異世界行ったら龍認定されました

北川晶

文字の大きさ
123 / 159

82 あの日のことを教えてください

     ◆あの日のことを教えてください

 とりあえず、こちらが藤王に伝えたい事柄は言えたので。
 紫輝と天誠は、少し黙って。兄弟のお話に移ることになった。
 とはいえ、万が一にも、堺を奪われるようなことがあってはならないので。ふたりきりには、できないのだけど。
 まぁ、空気だとでも思ってくださいね。

「兄さんの特殊能力が、他の龍鬼の能力を模倣するものだなんて、驚きました。紫輝に聞かされたときも、まだ半信半疑だったのですが。本当に紫輝を、三百年前の世界から連れてきたなんて…」
 堺がまず、話を向け。藤王は、堺に向き合って答えた。

「特殊能力というのは、堺も感覚は、わかると思うのだが、いつの間にか体の中にあるような、そんな感覚で。私も、初めてそのことに気づいたときは、半信半疑だった。龍鬼の数は限りがあるので、容易に試すこともできなかったからな。だが、廣伊が軍に来たとき、試してみて。使えたので、納得したというところか」

「あの日、なぜ私の記憶を封じたのですか? あの日のことを教えてください」

 堺の直截な問いかけに。藤王は息をのむ。
「…それを知っているということは。記憶は戻っているということか?」

「つい先日。でも、わからないことの方が多いのです。なぜ、あの龍鬼をかばったのですか? そしてなぜ…私の前から姿を消してしまったのですか? 私は、あの日の記憶がなくて、とても苦しみました。なにも、封じる要素はなかった。両親を殺したのも、あの龍鬼だったではありませんかっ」

 せきを切ったかのように、堺は藤王を問いただす。
 堺にはいまだ、謎でしかない事件なのだろう。
 藤王は眉間にしわを寄せ、苦しげに言葉を絞り出す。

「すべてを…言うことはできない。あの日に至る道は、私の中でも、苦虫を噛み潰すほどの、不快な事柄だ」
「言える範囲で構いません。兄さんの、心の傷に触れない範囲で、どうか…」
 懇願するように、眉を歪める堺。その表情に折れぬ者などいるのか? いや、いない。
 紫輝は心の中で、そう思っていた。

「堺、記憶が戻っているのなら、私も問いたい。堺はいらぬと、父上が言ったのを、おまえは聞いたはずだ。殺意を向けられて尚、そんな父や母をなぜ慕うのだ? なぜ仇を討とうとしたのだ?」
「それは…だって。両親ですから。つらく当たられて、嫌な思いもしましたが。食事や部屋を与えていただきました」
「親なら、そうして当然なのだ。親なら、無条件に子供を愛するべきなのだ。まして殺意など、子に向けるものではない」

 藤王は断言するが。堺は、あきらめと悲しみを練り込んだような言葉を紡いだ。
「決して、そうとは言い切れないと思うのです。私は存在するだけで、両親の脅威でした。時雨家の存続を危ぶむ元凶を、大きくなるまで育てていただいたのですから、感謝しています」
「感謝だと? 私はいまだ、許せない。なんの咎もない清廉な弟に、刃を向ける親など。だから、私が殺めようと思ったのだ」
 だが藤王は。堺のように、悲しみの上に胡坐をかけない。親の間違いを正す。己が、決着をつけようと。そのときは思っていたのだ。

「しかしそこに、不破が現われた。彼は、龍鬼の不遇を正す龍鬼だった」

 熱に、堺が朦朧とする中。両親を殺した龍鬼がいて。
 両親が殺されたことに逆上し、彼に剣を向けた。
 しかし、その刃が貫いたのは、藤王の手のひらだった。

「不破は、両親に虐げられていた堺を、助けに来た龍鬼だ。そして、私の心も。私が両親を殺せば。親殺しとして、心に一生の傷が残る。それを防いでくれたのだ。不破は、我ら兄弟を毒親から救ってくれた、恩人なのだ。だから私は、堺の剣から不破をかばった」

「そう、だったのですか」

 我知らず、助けられていたことに、堺はうなずくが。それでも、納得できない。
 紫輝には、堺の顔が、そんな表情に見えた。
 殺さなくても、他にやりようはあったのではないか、と考えてしまうのだろう。
 堺は、優しいからな。

 しかし、他に方法などないと、紫輝は思う。
 ただの親との不和ならば、堺が家を出るなど、いろいろ方策があるのだろうが。
 堺は龍鬼で、戦の駒としては手放しがたい人物だった。
 能力ばかりを搾取し、暴言を吐く毒親から、離れられない以上。堺は、親の悪意を受け続けるしかなかったのだ。

 三百年前だったら、家庭裁判所とか養護施設とか、子供が逃げ込める、相談できる場があり。究極、親から引き離すこともできた。
 でも、それも機能しないことの方が多く、悲惨な事件は、常に報道されていたけれど。

 この時代で、家族の在り方を正したいのなら、不破のような究極論者が出ても、仕方がない。
 でも優しい気質の、堺は。
 そうだけど。それでも。と思ってしまうのだろうな。

「おまえは、納得できまい。だから、不破が来たのだ。堺の出来ないことを、代わりに行う、それが救済の龍鬼だ」
 当事者には、どうしても手が出せない部分がある。
 周りから、冷静な目で見れば、それは理不尽極まりないことなのに。
 堺はひたすら、泣き寝入りするのだろう。
 ただ親だから、という理由だけで。

 しかし、それはもう、兄が我慢できなかった。

「不破がやらなければ、私がやっていた。それだけのことだ」
「でも、手を下したのは、結局、不破でした。なら、兄さんは、なぜ姿を消す必要があったのですか?」
「それは…」

 藤王は、言いあぐね。口を引き結ぶ。
 なぜ? それは。金蓮に体をもてあそばれ、彼女の元で、一生飼い殺しにされるのが嫌だったからだ。
 しかし、それは兄の矜持として、堺には言えない。
 いや、誰にも言えない、恥部だった。

 最高位の上司からの命令であること、しかも堺の命すら盾に取られ、藤王は身動きが取れない状況だった。
 なので、生死不明で姿を消すしかなかったのだ。
 堺に非がない状況であるなら、さすがの金蓮も、堺の命までは取れないだろうと思ったのだが。

「やっぱさ、藤王も俺と同じで、金蓮に仕えるのが嫌になったんじゃね?」
 兄弟の話に、紫輝が口をはさんだ。
 笑い交じりだったから、冗談でも言って、空気を和ませようとしたのだろうが。
 微妙に核心を突いていて、藤王は驚愕に目をみはる。

「俺と同じって…なんだ?」
 おまえに私の気持ちなどわかるものかっ、という意味で告げた言葉だったが。
 それに堺が答えた。

「紫輝は、金蓮様に護衛になれと命じられたのですが。断ったのです」
 信じられない、という思いで、藤王は堺を見やる。
 常識として、将堂では、上官の命令を跳ね除けられない。
 それに、金蓮の護衛ともなれば、将堂の中でも最高位に値する名誉職だ。戦場からも遠ざかり、給与も地位も幹部と同等になる。
 以前、藤王がついていた役職でもある。

「だって、金蓮のやつ、堺のことを、ぼろクソに言うんだもん。友人をけなすような奴、守れるわけねぇ」
 友達をけなされた、なんて理由で、将堂当主の命令を蹴る?
 考えられない。

 手裏に長年いながら、そう思ってしまうのは。
 まだ藤王が、将堂の常識に囚われている証でもあった。
 囚われているから、紫輝のように、役職を蹴るなどという発想もなかった。
 しかし蹴って、命があるっていうのは、どういうことなのか?

「なんで、こいつは生きているんだ? 命令に背いたら、手討ちにされることもある」
「えぇ、そうなりかけたのですが。そのとき紫輝は、赤穂様の部下だったので。赤穂様が守ってくださったのです。俺の部下を傷つけさせない、と言って」

 手討ち覚悟で、命令を蹴る。
 藤王には、できなかったことだ。
 でも、しても良かったのか? と藤王は頭を巡らせる。
 しかし、あの当時の藤王には。存命の両親や、時雨家や、堺の命など、しがらみが多く。
 あの金蓮の執着ぶりを見ても、命令を蹴るなどという大胆な行動はやはりできなかったなと、考え至った。

「ま、そんなこともあったね。でもさ、金蓮が藤王のこと、美しい龍鬼って言ってたけど。こんなに堺と似ているのに、なんで堺は醜いなんて話になるんだ? 意味不明」

 聞き捨てならない紫輝の言葉を聞き、藤王は憤りに目を吊り上げる。

「なんだと、美しく可愛い私の弟を、醜いなどと貶めるなんて、あり得ない」
「だろう? だから、俺がビシッと言ってやったぜ。あんたの目は節穴だって。こんなに美人さんの堺に、なに言ってんだってさ。どころか、繊細で美しい心根の堺に、両親や兄を殺せるわけもないのに。長年グチグチと、堺を兄殺しの醜い男だって、いじめてたんだぞ。今、思い出しても腹が立つったら…」

 怒りで、藤王の目の前は真っ赤になった。
 いや、紫輝に怒るのではなく、紫輝が口にした金蓮への、純然とした怒りだが。
 しかし堺は、首を横に振るのだ。

「紫輝、私が兄に似ているなど、そのようなことありませんよ。兄は高潔で美しい、最強の龍鬼なのです。私は醜い化け物なので、兄の足元にも及びません」
「「はぁ?」」

 堺の、当然のことみたいなその言い様に、紫輝も藤王も、目をかっぴらいて怒るのだった。

「堺は醜くなんかない、神が作り出した最高傑作と言っても過言ではない美貌だし、ぶっちゃけ、若くてピチピチな分、藤王よりも豪華絢爛に美しいんだぞ」
 紫輝の言葉に、堺は、にこやかな微笑みを浮かべているが。
 その目は、なにやら生ぬるい光を帯びている。

「あぁっ、また『お気遣いどうもありがとうございます』みたいな目をしてるっ。なんで信じてくれないんだっ」
 紫輝は頭を抱えて嘆くが。
「なに? そうなのか? 本当に堺は、自分を醜いなどと思い込んでいるのかっ?」
 藤王は、堺の勘違いこそ信じられないというような目で、弟を見やる。

「思い込みではなく、それが事実なのです。化け物、その醜い顔をさらすな、と怒られてきましたから」
「だからぁ、金蓮の言うことを真に受けちゃダメだって。あの人の目がおかしいんだから」
「なにぃ? 金蓮に言われたのかっ、あいつ、マジ、殺す」
 堺、紫輝、藤王の順でエキサイトする場面を、天誠とライラは微笑ましく見守っていた。
 元気だねぇ、というように。

「金蓮様だけではありません。みなさん、見るに堪えないというように、私から顔を背けるのですから」
「もう、堺はぁ。あぁ、スマホ、写真、鏡がないことが、これほどもどかしいことだとはっ」
 紫輝は黒猫耳の頭を、ムキーッと言いながらかき回す。
 どうしても、堺に、堺は美しいのだと、紫輝は知らしめてやりたいのだっ。

「ライラの爪に写してやったらどうだ?」
 のほほんとした天誠の言葉に、紫輝はブンと首を勢いよく振って、彼を見た。

「天誠、ナイスアイデア。爪出して、爪」
 おもむろに爪を取り出した天誠は、ライラに堺を見るように伝える。
 そうしたら、半透明ながらも、なかなかクリアに、映像が爪に写し出された。
 藤王は、なんだ、そのでたらめさは、とツッコミたかったが。
 今は弟の勘違いを正すのが優先である。

「ほら見て、堺は美しいでしょう? 藤王とそっくりでしょう?」
「…これは、兄さんでは?」
「藤王は隣にいるだろ? ライラ、藤王と並んで映して」
「あい」
 良いお返事で、ライラはふたりをみつめる。
 爪を横長にさせると、兄と弟が並ぶ姿が映り込んだ。
 でも、どうにも信じられないようで、堺は目の前で手を振ったりする。
 だが爪にそれも映し出されると。ようやくそれが自分だと認識したようだった。

「…似てますね。父も母も、金蓮様も、私を汚らわしいとか醜いとか言うので、これほど兄と酷似しているとは思いもしませんでした」
「な? 俺の言うこと、嘘じゃないだろ?」
「はい。紫輝の言うことは、本当に、なんでも正しいのですね? 龍鬼に優しい村というのも、半信半疑でしたが。本当でした」

 堺は、紫輝に爪を返しながら、笑顔で言う。
 それに藤王は引っかかった。

「龍鬼に優しい村? そんな村、ないだろ」
「あとで、案内してやるよ。とにかく、兄弟の話を進めろ」
 天誠に言われ、途中で横道に大きく脱線したことに、堺と藤王は気づいた。

「ごめーん。もう、口出さないから。静かにしてるからっ」
 紫輝は天誠の隣に、ちょこんと座って、口を閉じた。
 でも。堺の前から姿を消した件が、言いにくかったことが、一度、有耶無耶になって。藤王は落ち着くことができた。
 計算だったのか、ただ空気を読んでいなかったのか、わからないが。
 紫輝の所業に助かったのは、事実で。
 藤王は…紫輝をちょっとそら恐ろしく感じた。

 やはり、あの安曇の兄なのだな。

感想 70

あなたにおすすめの小説

繋ぎの婚約を契約通り解消しようとしたら、王宮に溺愛軟禁されました

こたま
BL
エレンは子爵家のオメガ令息として産まれた。年上のアルファの王子殿下と年齢が釣り合うオメガ令息が少なく、他国との縁組も纏まらないため家格は低いが繋ぎとして一応婚約をしている。王子のことは兄のように慕っており、初恋の人ではあるけれど、契約終了時期か王子に想い人が現れた時には解消されるものと考えていた。ところが婚約解消時期の直前に王子宮に軟禁された。結婚を承諾するまでここから出さないと王子から溢れるほどの愛を与えられる。ハッピーエンドオメガバースBLです。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

【完結】逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。抱かれたら身代わりがばれてしまうので初夜は断固拒否します!

雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
隣国の国王キリアン(アルファ)に嫁がされたオメガの王子リュカ。 しかし実は、結婚から逃げ出した双子の弟セラの身代わりなのです… 本当の花嫁じゃないとばれたら大変! だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、 だんだんキリアンに惹かれてしまい、苦しくなる…という お話です。よろしくお願いします<(_ _)>

【完結】転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~

水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。 死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!? 「こんなところで寝られるか!」 極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く! ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。 すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……? 「……貴様、私を堕落させる気か」 (※いいえ、ただ快適に寝たいだけです) 殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。 捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?

krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」 突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。 なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!? 全力すれ違いラブコメファンタジーBL! 支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。