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99 今はきけない
◆今はきけない
太陽の位置から見て、一行は山の中を西に向かっているようだった。
縛った者を連れて、街道には出られないからだろう。
しかし幸直は、さすがに短剣は抜かれたが、足を怪我していて。手当てをされていないから、血痕が跡を引き。山道は雪深く、歩みは遅かった。
「姫、ここらで、野営の準備をしましょう」
「そうね、お願い」
少し開けた場所を探し当てたお供の者は、手慣れた様子で火をおこし、ふたつ天幕を張った。
女子用と男子用か。
気を張って、幸直はいろいろ情報を取り込もうとするのだが。
致命傷ではなかったが、それなりに出血があることと。氷点下の山の中ということで、体温が下がり過ぎて震えが止まらず、頭も朦朧としていた。
「巴、悪い。俺が足を引っ張った」
ここに座っていろと指示されたのは、大樹の陰だ。
空を覆うような枝の傘で、根元に雪が少ない。ふたりは木に背をもたれかけていた。
吐く息が白く煙る中、幸直は巴に謝った。
今回は、完全に自分の失態だ。
戦場だったら、こんなヘマ、しやしないのに。巴とのふたり旅に、完全に心が浮いていた。
「ばかな。こんなことになるなんて、僕も思っていなかったよ」
「くそっ、最悪だ」
「本当に、最悪ぅ。あんたのせいで、全然進んでいないわよ。今日中に山を越えようと思っていたのに」
巴と幸直が話しているところに、銀杏が入ってきて。幸直の怪我をしている足を蹴った。
容赦なし。
「傷つけるなって、言ってんだろ?」
「こんな足手まとい、殺しちゃった方が早いって。わからないの?」
「彼が死んだら、俺もその場で死ぬ。骸だけ持って帰ったところで、僕が基成だという証拠にはならないぞ」
銀杏はふぅん、と相槌のような鼻を鳴らすような声を出し、なにかの荷物の上に腰かけた。
「なんで、将堂の兵士なんかかばうの? 確かに顔は良いけど」
「わからないのか? 彼は僕の恋人だ。だから触るな」
「それは困るわ。私とあんた、一緒になって手裏の子を産まないと」
巴に恋人と言われ、照れくさくなるが。
女が言うことに、幸直はすぐさまギョッとした。
ふざけんな。巴は己のものだ。
「彼以外に、勃たない」
すかさず、巴が否定してくれて。
言葉はアレだけど、まぁ、嬉しい。
でも。銀杏は引き下がらなかった。
「頭悪いわねぇ、これは手裏と将堂を統合するために必要なことなのよ。もしも私と貴方の間に子供ができたら、貴方、手裏も将堂も、どっちも手に入れられるのよ? その莫大な財産と、顔が良いだけのこの男、どちらを選ぶかなんて考えるまでもないわ」
「どうしてそうなるのかは、わからないが。考えるまでもなく、彼を選ぶ。姉さん相手に勃たないし」
銀杏は鼻筋にしわを寄せ、巴の腹を蹴った。
「口に気をつけなさいよ。あんたの価値なんか、手裏の血族ってだけなんだから」
プンプンに怒って、銀杏は火が燃える焚火の前に戻っていった。
金蓮と同じ顔で、ああも心のままに振舞うとは。
脳内の金蓮の印象と、銀杏の傍若無人の乖離が激しくて、頭がおかしくなりそうだった。
「情緒不安定なやつだ。事実を言っただけなのに」
正直かよっ、と幸直は胸のうちで再びツッコみ、苦笑した。
「な、幸直。あいつが寝入るまで待ってくれ。必ず逃がす。それまで、気をしっかり持ってくれよ」
「逃がす? 巴も一緒じゃなきゃ、俺は動かねぇ」
声にも、なんか、力が入らなくて。情けない感じに語尾が震えた。
元気だと、見栄を張る余裕もなくなってきた。
いよいよ、ヤバいと。幸直は自分で感じていた。
「あいつ、幸直を殺すことしか考えてない。おそらく明日は、ここに置いて行く気だろう。でも、そうはさせない。僕は幸直を必ず救うよ。…一緒に逃げよう」
巴が一緒だと言ってくれたから、幸直は口の端をあげて、にこっと笑った。
「よく聞け。銀杏は、僕と幸直が幹部であることを知らない。本当に、僕を町で見かけて、急きょ、実行したようだ。ならば、計画や連携など、おそらくない。見張りの隙をつけば、きっと脱出できる」
そう言って、巴は幸直に身を寄せる。
幸直は、歯の根が合わないくらいの震えを感じていたが。巴の首筋に頭を預ければ、ほんのりでも体温を感じて。もう少し頑張れるような気になった。
「こんなに体が冷たい。早くなんとかしないと…でも、幸直が、美濃だと知られていないのは、幸運だった。もし、バレたら。その場で斬られていたかも」
ふるりと、体が震える。殺されるのが怖いのではない。巴を守れずに死ぬことが怖い。
でも、巴は前者だと思ったようだ。耳元に力づける言葉をつむぐ。
「大丈夫、すぐに、助けてやるから。頼むから。気をしっかり持て」
「あぁ。あぁ…巴。頼りにしてる。愛してる」
そうして、暗闇の中。ふたりはジッと身をひそめ。体を寄り添わせていた。
こちらに、なにも寄越しはしないが。銀杏とふたりのお供が食事をし。
銀杏が小さな天幕に入っていった。
それと同時に、巴は、手頃なとがった石を手探りでみつけ出し。手の縄を切って、用心深く好機を待った。
男のひとりは天幕に入り。もうひとりは火の番をして、こちらに背を向けている。
火の調整にてこずって、消えかける焚火の火を一生懸命おこそうとしていた。
きた。ここだ。
巴は、そっと幸直の縄をほどいて。
そっと立ち上がると、幸直の馬を引いた。
「おい、なにしてやがるっ」
さすがに、馬を動かしたら気づかれてしまった。
でも、幸直はもう、鞍に乗せている。巴は幸直の馬の鼻面を撫でて、真摯に頼んだ。
「お願い、幸直を本拠地へ。走って」
「巴っ、一緒にって…」
血の気の失った青い顔で、幸直は巴に手を伸ばすが。
巴は幸直の手を取らず。滅多に笑わない彼が、ほがらかに笑った。
「僕は、君の言うことになんでも従うつもりだったけれど。今はきけない。ごめんな、幸直」
そう言って、巴は馬のお尻を思いっきり手のひらで叩いた。
馬は真っ直ぐ駆けていく。
巴をその場に置いて。
彼の影と、火の光が急速に遠のき。
暗闇の黒が、幸直を塗り潰す。
幸直は引き返したかったけれど、馬から落ちないようにするのが精いっぱいで。
そのうち意識を失ってしまった。
★★★★★
「それで、気づいたら。ここにいた。ここは、どこだ? 今は何日だ? 巴は一緒じゃないのか? 早く助けに行かなきゃ…」
話し終えた幸直は、気が急いて、また傷ついた体を動かそうとする。
それを月光が押し留め、布団に縫いつけた。
「ここは、奥多摩の山の中にある紫輝の村だ。今は十八日の早朝。巴は銀杏と一緒だが、居場所はわかっている」
「…え?」
簡潔に、月光が幸直の問いに答えを出す。
それに、頼りない声が出た。
でも、とにかく。巴は無事、か?
「居場所がわかっているのなら、早く助けに…俺が、行く」
「ばかが。失血した上に、低体温症で死にかけたんだぞ。とにかく飯食って、元気になれ」
「そんな場合じゃ…」
赤穂に叱咤されるが、幸直は素直にうなずけない。
一刻も早く、巴をこの手に取り返したいのだ。
今更、基成になど、戻せるものか。
巴は、己の巴なのだ。
しかし、焦る幸直に冷や水を浴びせるように、幸直の寝床のかたわらにいる紫輝は、正論を告げる。
「巴を助けに行きたいのなら、赤穂の言うようにして。居場所がわかっているから、明日捕縛しに行く。それまでに立てないようなら、一緒に連れて行かないよ」
「紫輝、助けに行ってくれるのか? 巴を見捨てないのか?」
「当たり前だろう。俺は巴を幸せにしなきゃならないんだ。みすみす手裏の手に渡すものか」
紫輝の力強い言葉に、幸直はホッとひと息つく。
だが、自分も、救出隊に入りたい。
気力を湧かして、幸直は身をゆっくり起こした。
そこに、サッと。食膳に乗った温かい汁物と、おにぎりが出される。
幸直は汁物をひと口飲む。冷えた体に温かいものが浸透するようだ。
そして、頬を涙が伝った。
不甲斐なかった、自分に。
女だからと油断した、自分に。
将堂軍右幹部であるのに、手も足も出なかった情けない、自分に。
悔しい。愚かだ。未熟だと。心の中で罵声を浴びせる。
すると、幸直の頭を、赤穂が手ではたいた。
「余計なこと考えないで、食え。反省は、巴を取り戻してからにしろ」
「うぅ…はい…」
泣きながら、幸直は、とにかくおにぎりと汁物を腹におさめていった。
こういう、乱暴だけど、己のためになるように導いてくれるのは。
やはり赤穂だと思った。
太陽の位置から見て、一行は山の中を西に向かっているようだった。
縛った者を連れて、街道には出られないからだろう。
しかし幸直は、さすがに短剣は抜かれたが、足を怪我していて。手当てをされていないから、血痕が跡を引き。山道は雪深く、歩みは遅かった。
「姫、ここらで、野営の準備をしましょう」
「そうね、お願い」
少し開けた場所を探し当てたお供の者は、手慣れた様子で火をおこし、ふたつ天幕を張った。
女子用と男子用か。
気を張って、幸直はいろいろ情報を取り込もうとするのだが。
致命傷ではなかったが、それなりに出血があることと。氷点下の山の中ということで、体温が下がり過ぎて震えが止まらず、頭も朦朧としていた。
「巴、悪い。俺が足を引っ張った」
ここに座っていろと指示されたのは、大樹の陰だ。
空を覆うような枝の傘で、根元に雪が少ない。ふたりは木に背をもたれかけていた。
吐く息が白く煙る中、幸直は巴に謝った。
今回は、完全に自分の失態だ。
戦場だったら、こんなヘマ、しやしないのに。巴とのふたり旅に、完全に心が浮いていた。
「ばかな。こんなことになるなんて、僕も思っていなかったよ」
「くそっ、最悪だ」
「本当に、最悪ぅ。あんたのせいで、全然進んでいないわよ。今日中に山を越えようと思っていたのに」
巴と幸直が話しているところに、銀杏が入ってきて。幸直の怪我をしている足を蹴った。
容赦なし。
「傷つけるなって、言ってんだろ?」
「こんな足手まとい、殺しちゃった方が早いって。わからないの?」
「彼が死んだら、俺もその場で死ぬ。骸だけ持って帰ったところで、僕が基成だという証拠にはならないぞ」
銀杏はふぅん、と相槌のような鼻を鳴らすような声を出し、なにかの荷物の上に腰かけた。
「なんで、将堂の兵士なんかかばうの? 確かに顔は良いけど」
「わからないのか? 彼は僕の恋人だ。だから触るな」
「それは困るわ。私とあんた、一緒になって手裏の子を産まないと」
巴に恋人と言われ、照れくさくなるが。
女が言うことに、幸直はすぐさまギョッとした。
ふざけんな。巴は己のものだ。
「彼以外に、勃たない」
すかさず、巴が否定してくれて。
言葉はアレだけど、まぁ、嬉しい。
でも。銀杏は引き下がらなかった。
「頭悪いわねぇ、これは手裏と将堂を統合するために必要なことなのよ。もしも私と貴方の間に子供ができたら、貴方、手裏も将堂も、どっちも手に入れられるのよ? その莫大な財産と、顔が良いだけのこの男、どちらを選ぶかなんて考えるまでもないわ」
「どうしてそうなるのかは、わからないが。考えるまでもなく、彼を選ぶ。姉さん相手に勃たないし」
銀杏は鼻筋にしわを寄せ、巴の腹を蹴った。
「口に気をつけなさいよ。あんたの価値なんか、手裏の血族ってだけなんだから」
プンプンに怒って、銀杏は火が燃える焚火の前に戻っていった。
金蓮と同じ顔で、ああも心のままに振舞うとは。
脳内の金蓮の印象と、銀杏の傍若無人の乖離が激しくて、頭がおかしくなりそうだった。
「情緒不安定なやつだ。事実を言っただけなのに」
正直かよっ、と幸直は胸のうちで再びツッコみ、苦笑した。
「な、幸直。あいつが寝入るまで待ってくれ。必ず逃がす。それまで、気をしっかり持ってくれよ」
「逃がす? 巴も一緒じゃなきゃ、俺は動かねぇ」
声にも、なんか、力が入らなくて。情けない感じに語尾が震えた。
元気だと、見栄を張る余裕もなくなってきた。
いよいよ、ヤバいと。幸直は自分で感じていた。
「あいつ、幸直を殺すことしか考えてない。おそらく明日は、ここに置いて行く気だろう。でも、そうはさせない。僕は幸直を必ず救うよ。…一緒に逃げよう」
巴が一緒だと言ってくれたから、幸直は口の端をあげて、にこっと笑った。
「よく聞け。銀杏は、僕と幸直が幹部であることを知らない。本当に、僕を町で見かけて、急きょ、実行したようだ。ならば、計画や連携など、おそらくない。見張りの隙をつけば、きっと脱出できる」
そう言って、巴は幸直に身を寄せる。
幸直は、歯の根が合わないくらいの震えを感じていたが。巴の首筋に頭を預ければ、ほんのりでも体温を感じて。もう少し頑張れるような気になった。
「こんなに体が冷たい。早くなんとかしないと…でも、幸直が、美濃だと知られていないのは、幸運だった。もし、バレたら。その場で斬られていたかも」
ふるりと、体が震える。殺されるのが怖いのではない。巴を守れずに死ぬことが怖い。
でも、巴は前者だと思ったようだ。耳元に力づける言葉をつむぐ。
「大丈夫、すぐに、助けてやるから。頼むから。気をしっかり持て」
「あぁ。あぁ…巴。頼りにしてる。愛してる」
そうして、暗闇の中。ふたりはジッと身をひそめ。体を寄り添わせていた。
こちらに、なにも寄越しはしないが。銀杏とふたりのお供が食事をし。
銀杏が小さな天幕に入っていった。
それと同時に、巴は、手頃なとがった石を手探りでみつけ出し。手の縄を切って、用心深く好機を待った。
男のひとりは天幕に入り。もうひとりは火の番をして、こちらに背を向けている。
火の調整にてこずって、消えかける焚火の火を一生懸命おこそうとしていた。
きた。ここだ。
巴は、そっと幸直の縄をほどいて。
そっと立ち上がると、幸直の馬を引いた。
「おい、なにしてやがるっ」
さすがに、馬を動かしたら気づかれてしまった。
でも、幸直はもう、鞍に乗せている。巴は幸直の馬の鼻面を撫でて、真摯に頼んだ。
「お願い、幸直を本拠地へ。走って」
「巴っ、一緒にって…」
血の気の失った青い顔で、幸直は巴に手を伸ばすが。
巴は幸直の手を取らず。滅多に笑わない彼が、ほがらかに笑った。
「僕は、君の言うことになんでも従うつもりだったけれど。今はきけない。ごめんな、幸直」
そう言って、巴は馬のお尻を思いっきり手のひらで叩いた。
馬は真っ直ぐ駆けていく。
巴をその場に置いて。
彼の影と、火の光が急速に遠のき。
暗闇の黒が、幸直を塗り潰す。
幸直は引き返したかったけれど、馬から落ちないようにするのが精いっぱいで。
そのうち意識を失ってしまった。
★★★★★
「それで、気づいたら。ここにいた。ここは、どこだ? 今は何日だ? 巴は一緒じゃないのか? 早く助けに行かなきゃ…」
話し終えた幸直は、気が急いて、また傷ついた体を動かそうとする。
それを月光が押し留め、布団に縫いつけた。
「ここは、奥多摩の山の中にある紫輝の村だ。今は十八日の早朝。巴は銀杏と一緒だが、居場所はわかっている」
「…え?」
簡潔に、月光が幸直の問いに答えを出す。
それに、頼りない声が出た。
でも、とにかく。巴は無事、か?
「居場所がわかっているのなら、早く助けに…俺が、行く」
「ばかが。失血した上に、低体温症で死にかけたんだぞ。とにかく飯食って、元気になれ」
「そんな場合じゃ…」
赤穂に叱咤されるが、幸直は素直にうなずけない。
一刻も早く、巴をこの手に取り返したいのだ。
今更、基成になど、戻せるものか。
巴は、己の巴なのだ。
しかし、焦る幸直に冷や水を浴びせるように、幸直の寝床のかたわらにいる紫輝は、正論を告げる。
「巴を助けに行きたいのなら、赤穂の言うようにして。居場所がわかっているから、明日捕縛しに行く。それまでに立てないようなら、一緒に連れて行かないよ」
「紫輝、助けに行ってくれるのか? 巴を見捨てないのか?」
「当たり前だろう。俺は巴を幸せにしなきゃならないんだ。みすみす手裏の手に渡すものか」
紫輝の力強い言葉に、幸直はホッとひと息つく。
だが、自分も、救出隊に入りたい。
気力を湧かして、幸直は身をゆっくり起こした。
そこに、サッと。食膳に乗った温かい汁物と、おにぎりが出される。
幸直は汁物をひと口飲む。冷えた体に温かいものが浸透するようだ。
そして、頬を涙が伝った。
不甲斐なかった、自分に。
女だからと油断した、自分に。
将堂軍右幹部であるのに、手も足も出なかった情けない、自分に。
悔しい。愚かだ。未熟だと。心の中で罵声を浴びせる。
すると、幸直の頭を、赤穂が手ではたいた。
「余計なこと考えないで、食え。反省は、巴を取り戻してからにしろ」
「うぅ…はい…」
泣きながら、幸直は、とにかくおにぎりと汁物を腹におさめていった。
こういう、乱暴だけど、己のためになるように導いてくれるのは。
やはり赤穂だと思った。
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