【完結】異世界行ったら龍認定されました

北川晶

文字の大きさ
149 / 159

106 母のごとき愛を与えてやれない

     ◆母のごとき愛を与えてやれない

 ひとつ話し終えて、ため息をついた幸直は、投げ出した足の傷にそっと触れた。
 まだ痛いのだろうと思い。巴は幸直に提案する。

「これ以上は、傷に障る。話は、後日にしたらどうか?」
「いや、大事な話が、もうひとつあって…」

 少し眉間を寄せる幸直を、巴は心配するが。
 幸直が顔を上げて、前当主に目をやる。

「金蓮様に嫁いだ、姉さんのことだ。先日、赤穂様に。金蓮様の事情を聞かされた。俺は、当主だったのに、知らないことだった。これはどういうことなのか?」
 前当主は、姫様や巴に目をやり。首を横に振る。

「ここでは言えぬ」
 確かに、金蓮が女性であったことは、知る人が少ない方が良い。
 ただ、幸直は女性に嫁がされ、他人の子を育てさせられている姉の身の上が心配なのだ。

「姉さんは、納得してのことなのか? 家の都合で、押しつけたりしていないよな?」
 当主ではなく、弟として、幸直は姉のことを案じていた。
 幸直より、三歳年上の姉、御幸みゆきは。嫁いだ当時十九歳で、この時代の結婚適齢を少し過ぎていた。
 名家の姫は、十代前に婚約し、十五には嫁ぐというのが主流なのだ。
 しかし御幸は婚約者が戦死したため、話が流れ。その後も婚約を決められず。美濃家の奥に引きこもっているような状態だった。

 だから、将堂家との縁組が持ち上がったとき、相手が女性であっても。おそらく、そのとき子が生まれていたはずなので、他人の子を育てることが決まっていても。
 父が無理矢理、話を進めてしまったのではないか? と幸直は危惧したのだ。
 姉の意志が踏み潰されてしまったのなら、悲しいじゃないか。

「御幸は、ちゃんと納得していた。決して無理強いなどしていない」
 幸直は、胡乱な目で父をみつめる。
 自分のときだって、己の意志などほとんど通らなかったのだから。父の言葉は信用ならない。

「本当だ。御幸に聞いてみればいい。将堂本家の奥方でも…美濃家当主の内は会えるだろう」
 父がそう言うので。幸直はとりあえずはうなずく。

 そうだな。本人に、正直な気持ちを聞くしかない。
 もし、御幸がつらい思いをしているのならば、己がかくまってもいいと、幸直は思っていた。
 姉は、活動的ではなく。家にこもって日がな刺繍や書き物をするのが好きな人だった。
 外見は幸直に似て、彫りの深い、派手めの美人なのだが。
 おとなしやかで、楚々と笑う。
 なんとなく、絵を描いているときの巴に印象が似ているんだよな、と幸直は思い返していた。

「わかりました、父上。では今日は、この辺で」
 幸直は元気な方の足で立とうとするが、巴が自然に手を貸して。立ち上がらせる。
 その動きの流れは、すでに阿吽あうんの呼吸で。
 ふたりの親密さが、ひと目でわかるものだった。

 廊下に出ると、家令が、幸平を伴って立っている。
「門の前に、馬を用意してくれ」
「馬車も用意できますが?」
「良い。本拠地まで、それほど長い道のりではないし、馬の方が早い」
「しかし、幸平さまが…」
 子供の帯同を気にして、家令は渋るのだが。
 幸平は元気よく言う。

「おうまさんに、乗れます。乗せてください」
「…そうだな。美濃家の男児なら、そろそろ馬に慣れておくべきだ。もう少し厚着をさせてくれ」
 家令はひとつ礼をすると、馬の準備と幸平用のマントを、他の使用人に指示した。

「父上、里中様、今日より、よろしくお願いします」
 ペコリと幸平が頭を下げるので、どうやら家令があらかた、幸平に説明したようだ。
 五歳の子供に、どれだけ伝わっているのかはわからないが。
 父の家で暮らすことになるということくらいは、わかっているのかな?

「幸平、母が恋しくなったら、泣く前に言うのだぞ?」
「それほど子供ではありません」
 いやいや、充分子供だし、と。巴は頬を膨らませる幸平を見て思った。
 つか、子供の幸直もこんなんだったのかと思うと、可愛すぎるんだが。
 目が、自然にかっ開いてしまう。

「巴、目が怖い」

 幸直に注意され、巴はスンと元に戻るのだった。
 屋敷を出るのに、靴を履かせたり、世話をしていると。
 巴の耳元に、幸直が口を近づけて囁く。

「俺は、ずっと気になっていたんだ。破たんしているとはいえ、妻のある身で、巴と付き合うのは不実だと。複数婚ができるから、いい、というわけではなく。俺の伴侶はおまえだけだと、内にも外にも知らしめたかったんだよ。それが叶って、嬉しい。これで、俺はもう、おまえだけのもの。巴も、俺だけのものだ」

 耳元に囁いているから、顔を向ければ、ほんの間近に彼の顔がある。
 まつ毛、長くて薄茶色。

「ありがとう、幸直。嬉しいよ。それに、思いがけなく、幸直の幼少期を具現化した幸平くんを育てられることになって、それも嬉しい。成長過程をつぶさに見せてもらえたら、最高に幸せだ」
「彼は、俺じゃない」
「わかってる。僕は、彼が誰と結婚したいと言い出しても、殴りはしないよ」
 つまり、環境が違えば、そっくりそのままにはなりえない、と巴は言いたいらしい。

「すでに、彼は真面目くんが顔ににじみ出ていて、部分、部分は似ていても、幸直らしさはない。幸直は天真爛漫な大雑把さが、売りだもんな?」
「褒められている気がしねぇ」

 クスクスと笑いながら、幸直と巴は玄関を出た。
 門の前に馬が二頭、そこに幸平の荷物もくくり付けられてある。

 まず幸直に飛んで馬に乗ってもらい。巴は彼にマントを手渡す。
 そして門番にお願いして、幸平を見てもらい。
 巴が騎乗してから、幸平を受け取り、前に座らせた。
 そうしてふたりは、ようやく本拠地への道を走り始めたのだ。
 子供を乗せているから、馬の早足くらいの速度にする。

「幸平くん、幸直の前でなくてごめんな? 彼は今、足を怪我しているから」
「そうなのですか? ちちうえ…」
 心細い声を出す幸平に、巴は大丈夫と声をかける。

「手当てはしてある。あとは養生するだけだ。幸平くんは母と離れて、寂しくないのか? もしも嫌なことなのだったら、ちゃんと嫌だと言って、いいんだからな?」
「いえ、僕は父のような、りっぱな剣士になりたいのです。しっかりと剣術をならいたいのですが、母はこわがって、木剣ぼっけんをとり上げてしまうし。お爺様も、まだ早いとおっしゃって…」

 はぁ? と幸直は思う。
 物心つく前に、あの父親に、本身の剣を持たされていたのだが…と、こめかみに血管が浮く思いだ。
 ジジ馬鹿なのか? 過保護すぎだろ。

 人知れず幸直が怒る中、幸平は話を続ける。
「でも、早いということはない、むしろ、おそいと思うのです。夏藤様は、僕と年がちかく。夏藤様がお側づかえをむかえることがあれば、僕が一番こうほだと。ならば、夏藤様のおてほんになりたくて。だから、剣をならっておきたいのです」

「ふぅん、お側仕えか。僕は経験がないのだが、そうなのか? 幸直」
 巴は名家ではなく、手裏にもお側仕えという任務がないので、単純に知らなかった。

「まぁ、そういう噂はあるよ。俺も側仕えは経験がないので、よく知らんが」
「そうなのですか?」
 父が側仕えでなかったことに、幸平は驚いた。
 父は強い剣士だと聞かされていた。
 なのに、これほどの剣士でもお側仕えになれないのかと思い。幸平は自信を失い、しゅんとする。

「赤穂様の同い年の瀬来、世話係に少し年上の麟義というのが順当で、やんちゃで遊んでばかりの俺は、候補から外れたのさ。時期的なものや、攻守の均衡によっても、選択は変わるから、必ずしも能力重視ということはない。とはいえ、幸平の、剣術を習いたいという心がけは立派だ。巴も、将堂で五本の指に入る剣豪だから、勉強にはなるぞ」

「里中様も、お強いのですね? 父上にかいがいしく、つくす、すてきな、はんりょさまだと思っていましたが、剣の腕もあるとは」

「かいがいしく尽くす素敵な伴侶様は、そのとおりだが。巴は戦術も立てられるし、絵の腕もある」
「すごい、なんでもできるのですね?」
 幸平が馬の上でキャッキャとはしゃぐので。巴は気が気でない。
 というか、幸直を睨む。

「なんでもできるわけではない。おまえの父は、大袈裟なのだ。僕も、もちろん教えるが、幸平くんは美濃家の剣筋を持つ、幸直を手本にした方が良い。勉学は、ある程度教えてやれるけど…」
 そう言って、巴はひとつ息をのむ。
 それから意を決して、幸平に真摯に告げた。

「僕の心のすべては、幸直のものだ。幸直を常に優先する。だから幸平くんに、母のごとき愛を与えてやれないかもしれない。でも、僕も幸平くんとともに成長して行けたらと思っているよ」

 五歳の子には、難しい話だと思う。
 けれど、巴はとにかく。己の気持ちを伝えようと思った。
 届かなくても。ただ聞いてくれたら、それでいい。

「幸平くんは、幸直を見習って、手本にするといい。そして、心から愛することができる伴侶を、早くみつけるんだ。そうしたら、幸直と僕の愛が届かず、物足りなく感じても。きっと、伴侶に、心を満たしてもらえる」

「わかりました。里中様のようなはんりょを、僕もみつけます」
「僕のような、は駄目だ。僕は人間ができていないので」
「ええぇ? かいがいしくて、剣が強くて、頭が良くて、やさしくて、なんでもできるはんりょが、僕もほしいのです」
「だから、なんでもはできないのだ」

 幸平と巴のやり取りが微笑ましくて、幸直は大声で笑ってしまった。
 姫様に、育てられるのか、と聞かれたとき。
 幸直の背に、子供への責任感がググっとのしかかってきた。

 決して、安易な気持ちで、引き取ると言ったわけではない。
 だが、子供を引き取り、育てると豪語したからには。失敗できない。重大事。
 そんなふうに、勝手に気負っていた。

 でも、今の幸平と巴のように。いきなり親子にならなくてもいい。
 赤の他人が、出会って、愛して、いつか伴侶になるように。
 子と親も、話を重ねて、日々を積み重ねて、いつか家族になっていればいいのだと。そう思えた。

「父上がわらうのを、はじめてみました」
 嬉しそうな笑顔で、幸平に言われて。幸直は苦笑してしまう。
 幸直にとって、美濃本家は、息のできない苦しい場所だった。
 子供は、そんな苦しげな顔の父しか、見たことがなかったのだろう。なんだか、申し訳ないと思う。
 厳めしく、気難しい父がいる家庭ほど、子供にとって居心地の悪いものはない。

「そうか? 幸直はいつも笑っている。これから幸平くんは、もう笑っている幸直の顔しか見れなくなるかもな」
「わらうのは、しあわせで、たのしい、だから、いいのです」

 うーん、真理だ。と巴は感心する。
 まぁ、とりあえず。幸平は人見知りもなく、剣を習いたいという目標もはっきりしている。
 いきなりの、にわか親でも、その道に導くことはできるので。なんとかやっていけそうだと、巴は思うのだ。

 少なくとも、自分が五歳のときより、よっぽど可愛げがある。
 巴の幼少時は、家の中でひたすら絵を描いて、外に行くのが嫌で、人に会うのが嫌で、泣きもしないが笑いもしない、ジメジメくんだったものだから。

 そうだ、子供は良く動くので、線画の勉強にもなる。
 彼を幸直に見立てて、想像で幸直の肖像愛蔵版を作るのもいいかもしれないな。

 巴は、一瞬。子供には見せられない笑みを浮かべた。

 そんな話をしながら、緩やかに馬を走らせていたら。背後から、ものすごい勢いの早駆けで馬が迫ってきた。
 遠目でもわかる鮮やかな、見覚えのある橙色だいだいいろの髪は。
 麟義瀬間だ。

 彼は自分らの馬に並走すると、ちょっと怒った。
「なに、ちんたら走ってんだっ、あぁ、子供が乗ってんのか? 子供を司令部に連れて行く気か?」
「いや、本拠地の屋敷に戻るところなんだが。瀬間は急いで、どこに行くんだ?」

「はぁ? 知らないのか?」
 瀬間は幸直の馬にできる限り近づいて、告げる。

「大きな声で、言えないが。開戦したんだ。戦闘配備するので、休暇返上で呼び出されたんだよ」
 幸直はギョッとして、巴に目を合わせた。

「瀬間、幸直は負傷しているから、司令部に行かせられない。僕がともに行くよ」
「はぁ? なにやってんだ、おまえ。つか、どこから来てんだ? おまえら。なんで青桐様についていないんだ? あぁ?」
 瀬間に凄まれて、巴も幸直も幸平もビビるが。
 いろいろあって、休暇をもらい。いろいろあり過ぎて、そのいろいろは瀬間には言えないものばかり。

「それは、今は、言えないが。とにかく。幸直は幸平くんと屋敷に戻ってくれ。あとで報告に行く。大丈夫か? 下馬するときは、門番の者に馬をおさえてもらうんだぞ。子供もいるんだから、ゆっくり慎重を心掛けるんだぞ?」

 母ちゃんの小言のようなことを、巴にくどくど言われ。幸直は眉をしかめる。
「わかってる。早く行け」
 巴は幸直の馬に幸平を乗せると。早駆けで、馬を走らせて行った。

「里中様、かっこいい」
 マントをなびかせて、颯爽と馬を走らせる巴を見て、幸平は目をキラキラさせてつぶやいた。
「あれは俺のだから。分けてあげない」

 実の子供相手でも、巴に関しては容赦のない幸直だった。

感想 70

あなたにおすすめの小説

繋ぎの婚約を契約通り解消しようとしたら、王宮に溺愛軟禁されました

こたま
BL
エレンは子爵家のオメガ令息として産まれた。年上のアルファの王子殿下と年齢が釣り合うオメガ令息が少なく、他国との縁組も纏まらないため家格は低いが繋ぎとして一応婚約をしている。王子のことは兄のように慕っており、初恋の人ではあるけれど、契約終了時期か王子に想い人が現れた時には解消されるものと考えていた。ところが婚約解消時期の直前に王子宮に軟禁された。結婚を承諾するまでここから出さないと王子から溢れるほどの愛を与えられる。ハッピーエンドオメガバースBLです。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

【完結】逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。抱かれたら身代わりがばれてしまうので初夜は断固拒否します!

雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
隣国の国王キリアン(アルファ)に嫁がされたオメガの王子リュカ。 しかし実は、結婚から逃げ出した双子の弟セラの身代わりなのです… 本当の花嫁じゃないとばれたら大変! だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、 だんだんキリアンに惹かれてしまい、苦しくなる…という お話です。よろしくお願いします<(_ _)>

【完結】転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~

水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。 死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!? 「こんなところで寝られるか!」 極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く! ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。 すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……? 「……貴様、私を堕落させる気か」 (※いいえ、ただ快適に寝たいだけです) 殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。 捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?

krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」 突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。 なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!? 全力すれ違いラブコメファンタジーBL! 支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。