150 / 159
107 紅蓮の炎
◆紅蓮の炎
一月二十日。
幸直と巴が美濃本家に行き、お互いがお互いだけの伴侶となることができた、ちょうどその頃。
富士のふもとの前線基地では、将堂軍と手裏軍が、大規模戦闘を繰り広げていた。
普段なら、大規模戦闘に発展する平原に、手裏が陣を敷き始めると、将堂も相対する。という形だったが。
今回は、将堂軍が先に平原に陣を敷いた。
平原にはニ十センチほどの雪が積もっていて、進軍するのはかなり大変。
手裏軍はこの時期は、富士川周辺にまで兵を下げているのだが。
将堂が出張ってきたことにより、雪の中に陣を敷かなければならなくなり。
手裏基成こと、天誠は。
不機嫌に、簡易やぐらから雪原を見下ろすのだった。
「寒ぃ、クッソ寒ぃっ」
眉間に深い縦皺を刻み、口汚く吐き捨てる基成を。
基成の後ろに控えている黒マントふたり、そのうちのひとり。
不破こと、藤王が。アーモンド形の見目好い目元を、すがめて見やる。
「そんなに、言葉は汚くなかったはずなのだが…おい、基成のときはもっと上品に話せ。誰が聞いているかわからないだろうが?」
「本物の基成は、上品だったのか?」
「さぁ、遠目で見かけただけだから、知らないが。印象の問題だ」
つまり、イメージを壊すなってことだな? はいはい。
と、天誠は、心の内でうなずいた。
暖気運転はこの辺にして。天誠は基成の顔を作って、不破にたずねる。
「兵の数は千ほどか。うちはどれだけ常駐しているんだ?」
本当は、藤王と堺の対面が済んだら、ふたりは京都にいったん下がるつもりだったのだ。
しかし名古屋の辺りで、戦場の指揮を任せていた隊長から『将堂の動きが怪しい』と知らせが入り。
ふたりは様子を見に、富士川に戻った。
直後、開戦しやがった。マジか。
ということで基成は、まだ現状把握ができていないのだ。
とにかく情報をくれ。
「同じく、千ほど。良い話と悪い話がある」
基成がうながすと、不破は続けて説明した。
「良い話は、今、出張っている将堂の兵が、左軍だということ。夏場の右の力量とは、段違いだ。悪い話は、将堂は兵を千人温存しているということ」
「弱者二千人対一般兵士千人か。ま、出張ってるのが千だから、睨み合っているうちに、手裏の援軍が来るだろう。血気盛んなジジイが喜び勇んでいるはずだ。天候によっては、将堂の方がもたないだろうし。一気に制圧、という手もあるが。この時期に領土を広げても、維持が困難だ。将堂の右が出てきたら、すぐ押し返されるのが目に見えている。無駄な労力になりかねない」
雪原に冷却された風が、基成の黒マントをはためかせる。
腰に手を当てる、長い脚の美丈夫は、さながら魔王のごときであった。
「いたずらに、兵を消耗させたくない。前線は中間地点に定め、進行してくる兵だけを食い止めるよう指示する。深追い厳禁」
もうひとりの黒マント、牙織が、一礼して、指示を部下に伝えに言った。
当面の方針を決めたところで、基成もやぐらを降りようとしたが。
すぐに牙織が帰ってきた。
「基成様。敵軍の大将から、将堂軍の龍鬼、藤王を解放するようにという矢文が撃ち込まれました」
その文を確認すると、基成は喜々として笑い、目を狂気に輝かせた。
「なるほど? この開戦は、藤王を取り戻すためのものだったらしい。あんまり馬鹿馬鹿しいから、気づかなかったよ。まさか、男ひとり取り返すために、戦を仕掛けるとはな?」
「銀杏も、おまえを謝らせるためだけに、敵の幹部を拉致して捕まったのだから。相手ばかりを笑えない」
そう言いつつも、不破も、嘲笑に口元がゆるむ。
「好機が来たな、不破。もうすぐ、おまえの望む世の中を作ってやれるぞ」
「期待しております、我が主」
不破はその場にひざまずき、基成のマントの裾を押しいただいて、くちづけた。
「牙織、停戦したら、話を聞いてやると。矢文を撃て」
基成が指示を出した一時間後、前線の戦闘は停止し。
一定距離を開けた状態で、互いに千の兵士たちが睨み合う現場が作り出された。
★★★★★
二千の兵士が見守る中。雪原の中央に、白髪の龍鬼である藤王を伴って、基成が立つ。
将堂の兵が、道を開け。そこから金蓮と燎源、さらに守備を固める兵士が、ぞろぞろと現れた。
手裏側は、ふたりに対して。将堂は二十名と。やや不利ではあるが。
距離がある上、呪縛のない藤王に守られている基成に、怖いものはない。
藤王がいなくても、基成は、左のヒョロ兵に負けるつもりはないが。
「金蓮殿、はじめまして。私が手裏の総帥、基成だ。さて、矢文の件だが。私は藤王などという者は知らぬ」
余裕の態度で、ニヤリとした笑みを見せる基成に対し、金蓮は喧嘩腰で言い放った。
「とぼけるな。貴様の隣にいる男が、藤王だ」
「彼は、手裏の龍鬼、不破だ。長く私に仕えてきた者。藤王ではない」
「違う、彼は藤王だ。私の龍だ」
私の龍と言われ、不破は不愉快そうに眉間の皺をさらに歪める。
紫輝の村で、青桐が堺に向けて言った『俺の龍』という言葉には、快感に似た痺れが、ゾワリと背筋に走ったのに。
金蓮のその言葉には、嫌悪感しかない。
それがなぜかはわからない。
気持ちの重みか。通じ合ったなにかか。
とにかく、金蓮のは。藤王的に、あり得なかった。
「いいや、不破は私の龍だ。な? 不破」
少し挑発的に、基成が言い。甘い雰囲気を垂れ流して、不破の肩を抱く。
やり過ぎだ、と思いつつ。不破も笑みを返すが。
互いに、気持ち悪っ、という心情が、目の奥に見えていた。
ちなみに、基成の『私の龍』には、なにも感じなかった。
基成が紫輝に向かって『俺の龍』と言ったら。ゾワゾワしそうだけど。
つまり、彼の『私の龍』には、気持ちが全く乗っていないということ。
それがわかる己が、キモい。と不破は思うのだった。
なんなんだろうな、本当に。龍鬼の本能的な、なにかなのか?
「貴様っ、私の龍に触るなっ」
激高した金蓮が、二歩、前に歩み出る。
そのとき、不破を中心にして、紅蓮の炎が円を描いた。
金蓮と。燎源たち、守りの兵の間に、炎が走り。雪原の雪が、瞬時に溶ける。
その勢いにおののいている間に、金蓮は円の中に。燎源たちは炎の輪の外に弾き飛ばされ、離された。
円の中には、基成と不破、そして金蓮のみ。
炎のオレンジ色の光が、基成の端正な顔と、不破の美貌を鮮やかに照らす。
彼らの黒髪と白い髪が、炎が巻き起こす風になびく。
神々しいほど美しい、黒と白の対を。
金蓮は呆然と見やるしかなかった。
一月二十日。
幸直と巴が美濃本家に行き、お互いがお互いだけの伴侶となることができた、ちょうどその頃。
富士のふもとの前線基地では、将堂軍と手裏軍が、大規模戦闘を繰り広げていた。
普段なら、大規模戦闘に発展する平原に、手裏が陣を敷き始めると、将堂も相対する。という形だったが。
今回は、将堂軍が先に平原に陣を敷いた。
平原にはニ十センチほどの雪が積もっていて、進軍するのはかなり大変。
手裏軍はこの時期は、富士川周辺にまで兵を下げているのだが。
将堂が出張ってきたことにより、雪の中に陣を敷かなければならなくなり。
手裏基成こと、天誠は。
不機嫌に、簡易やぐらから雪原を見下ろすのだった。
「寒ぃ、クッソ寒ぃっ」
眉間に深い縦皺を刻み、口汚く吐き捨てる基成を。
基成の後ろに控えている黒マントふたり、そのうちのひとり。
不破こと、藤王が。アーモンド形の見目好い目元を、すがめて見やる。
「そんなに、言葉は汚くなかったはずなのだが…おい、基成のときはもっと上品に話せ。誰が聞いているかわからないだろうが?」
「本物の基成は、上品だったのか?」
「さぁ、遠目で見かけただけだから、知らないが。印象の問題だ」
つまり、イメージを壊すなってことだな? はいはい。
と、天誠は、心の内でうなずいた。
暖気運転はこの辺にして。天誠は基成の顔を作って、不破にたずねる。
「兵の数は千ほどか。うちはどれだけ常駐しているんだ?」
本当は、藤王と堺の対面が済んだら、ふたりは京都にいったん下がるつもりだったのだ。
しかし名古屋の辺りで、戦場の指揮を任せていた隊長から『将堂の動きが怪しい』と知らせが入り。
ふたりは様子を見に、富士川に戻った。
直後、開戦しやがった。マジか。
ということで基成は、まだ現状把握ができていないのだ。
とにかく情報をくれ。
「同じく、千ほど。良い話と悪い話がある」
基成がうながすと、不破は続けて説明した。
「良い話は、今、出張っている将堂の兵が、左軍だということ。夏場の右の力量とは、段違いだ。悪い話は、将堂は兵を千人温存しているということ」
「弱者二千人対一般兵士千人か。ま、出張ってるのが千だから、睨み合っているうちに、手裏の援軍が来るだろう。血気盛んなジジイが喜び勇んでいるはずだ。天候によっては、将堂の方がもたないだろうし。一気に制圧、という手もあるが。この時期に領土を広げても、維持が困難だ。将堂の右が出てきたら、すぐ押し返されるのが目に見えている。無駄な労力になりかねない」
雪原に冷却された風が、基成の黒マントをはためかせる。
腰に手を当てる、長い脚の美丈夫は、さながら魔王のごときであった。
「いたずらに、兵を消耗させたくない。前線は中間地点に定め、進行してくる兵だけを食い止めるよう指示する。深追い厳禁」
もうひとりの黒マント、牙織が、一礼して、指示を部下に伝えに言った。
当面の方針を決めたところで、基成もやぐらを降りようとしたが。
すぐに牙織が帰ってきた。
「基成様。敵軍の大将から、将堂軍の龍鬼、藤王を解放するようにという矢文が撃ち込まれました」
その文を確認すると、基成は喜々として笑い、目を狂気に輝かせた。
「なるほど? この開戦は、藤王を取り戻すためのものだったらしい。あんまり馬鹿馬鹿しいから、気づかなかったよ。まさか、男ひとり取り返すために、戦を仕掛けるとはな?」
「銀杏も、おまえを謝らせるためだけに、敵の幹部を拉致して捕まったのだから。相手ばかりを笑えない」
そう言いつつも、不破も、嘲笑に口元がゆるむ。
「好機が来たな、不破。もうすぐ、おまえの望む世の中を作ってやれるぞ」
「期待しております、我が主」
不破はその場にひざまずき、基成のマントの裾を押しいただいて、くちづけた。
「牙織、停戦したら、話を聞いてやると。矢文を撃て」
基成が指示を出した一時間後、前線の戦闘は停止し。
一定距離を開けた状態で、互いに千の兵士たちが睨み合う現場が作り出された。
★★★★★
二千の兵士が見守る中。雪原の中央に、白髪の龍鬼である藤王を伴って、基成が立つ。
将堂の兵が、道を開け。そこから金蓮と燎源、さらに守備を固める兵士が、ぞろぞろと現れた。
手裏側は、ふたりに対して。将堂は二十名と。やや不利ではあるが。
距離がある上、呪縛のない藤王に守られている基成に、怖いものはない。
藤王がいなくても、基成は、左のヒョロ兵に負けるつもりはないが。
「金蓮殿、はじめまして。私が手裏の総帥、基成だ。さて、矢文の件だが。私は藤王などという者は知らぬ」
余裕の態度で、ニヤリとした笑みを見せる基成に対し、金蓮は喧嘩腰で言い放った。
「とぼけるな。貴様の隣にいる男が、藤王だ」
「彼は、手裏の龍鬼、不破だ。長く私に仕えてきた者。藤王ではない」
「違う、彼は藤王だ。私の龍だ」
私の龍と言われ、不破は不愉快そうに眉間の皺をさらに歪める。
紫輝の村で、青桐が堺に向けて言った『俺の龍』という言葉には、快感に似た痺れが、ゾワリと背筋に走ったのに。
金蓮のその言葉には、嫌悪感しかない。
それがなぜかはわからない。
気持ちの重みか。通じ合ったなにかか。
とにかく、金蓮のは。藤王的に、あり得なかった。
「いいや、不破は私の龍だ。な? 不破」
少し挑発的に、基成が言い。甘い雰囲気を垂れ流して、不破の肩を抱く。
やり過ぎだ、と思いつつ。不破も笑みを返すが。
互いに、気持ち悪っ、という心情が、目の奥に見えていた。
ちなみに、基成の『私の龍』には、なにも感じなかった。
基成が紫輝に向かって『俺の龍』と言ったら。ゾワゾワしそうだけど。
つまり、彼の『私の龍』には、気持ちが全く乗っていないということ。
それがわかる己が、キモい。と不破は思うのだった。
なんなんだろうな、本当に。龍鬼の本能的な、なにかなのか?
「貴様っ、私の龍に触るなっ」
激高した金蓮が、二歩、前に歩み出る。
そのとき、不破を中心にして、紅蓮の炎が円を描いた。
金蓮と。燎源たち、守りの兵の間に、炎が走り。雪原の雪が、瞬時に溶ける。
その勢いにおののいている間に、金蓮は円の中に。燎源たちは炎の輪の外に弾き飛ばされ、離された。
円の中には、基成と不破、そして金蓮のみ。
炎のオレンジ色の光が、基成の端正な顔と、不破の美貌を鮮やかに照らす。
彼らの黒髪と白い髪が、炎が巻き起こす風になびく。
神々しいほど美しい、黒と白の対を。
金蓮は呆然と見やるしかなかった。
あなたにおすすめの小説
繋ぎの婚約を契約通り解消しようとしたら、王宮に溺愛軟禁されました
こたま
BL
エレンは子爵家のオメガ令息として産まれた。年上のアルファの王子殿下と年齢が釣り合うオメガ令息が少なく、他国との縁組も纏まらないため家格は低いが繋ぎとして一応婚約をしている。王子のことは兄のように慕っており、初恋の人ではあるけれど、契約終了時期か王子に想い人が現れた時には解消されるものと考えていた。ところが婚約解消時期の直前に王子宮に軟禁された。結婚を承諾するまでここから出さないと王子から溢れるほどの愛を与えられる。ハッピーエンドオメガバースBLです。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。抱かれたら身代わりがばれてしまうので初夜は断固拒否します!
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
隣国の国王キリアン(アルファ)に嫁がされたオメガの王子リュカ。
しかし実は、結婚から逃げ出した双子の弟セラの身代わりなのです…
本当の花嫁じゃないとばれたら大変!
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだんキリアンに惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
【完結】転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~
水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。
死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!?
「こんなところで寝られるか!」
極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く!
ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。
すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……?
「……貴様、私を堕落させる気か」
(※いいえ、ただ快適に寝たいだけです)
殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。
捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。