153 / 159
110 ハイパーチートさん、出番ですっ。
◆ハイパーチートさん、出番ですっ。
赤穂たちも、引き連れて来いという指示を受け。通信を切った紫輝は。
ダヨンとした愛らしい顔に戻ったライラに、しばし抱きついて。考える。
これって、みんなに、どう説明したらいいんだ?
考えて。自分では無理だなと結論を出した紫輝は。
小さく扉を開けて、廊下にいる大和にお願いする。
「廣伊のこと、呼んできてくれる?」
大和は、ちらりと横を見て、どこかに隠れている千夜とアイコンタクトを取ると。廣伊を呼びに行ってくれた。
そして、やってきた廣伊を部屋に引き入れ。先ほどの顛末を話した。
「…は? あさって? 無茶を言いやがる」
廣伊はつぶやいたあと、空をみつめて思案する。
「なぁ、みんなに、どう言ったらいいんだ? とりあえず、あさってまでに、前線基地に行かなきゃならないよね」
「罪人を連れて、な。そうだな…まず。里中様を外す。おそらく手裏と将堂の前で、派手にやらかすことになるんだろう? なら、里中様は、その場にいない方がいいだろう」
「幸直も、傷が治っていないから、連れて行けない。なら、幸直と巴は、本拠地の仕事をしてもらうようにしよう」
「そのあと、本題に入る。瀬間様がいるから、伴侶の名乗りの話は…赤穂様と合流してからしよう。そのとき瀬来様にも、相談に乗ってもらえ」
「よし。行こう」
おおよその段取りを廣伊に立ててもらい。紫輝と廣伊は青桐たちがいる部屋に戻った。
「なにか、新しい情報はあるか?」
青桐に、ぐっさり単刀直入に聞かれるが。
まず、紫輝は巴に声をかけた。
「これから、大きな作戦が始まる。青桐に前線基地に行ってもらうことになるんだけど。巴と幸直は本拠地に残って、こちらの仕事をしてもらいたい」
そう言って、紫輝はウィンクした。
いや、うまく片目をつぶれない。パチパチまばたきしかできなくて。何度か、へったくそなウィンクもどきをしていると。
瀬間が言った。
「なんだ? 目にゴミが入ったのか?」
「ちがくってっ」
瀬間に唇をとがらせて怒ると。巴が紫輝に言った。
「わかった。アレだろ? 幸直はまだ動かせないから、丁度いい。では、今日はこの辺で」
一礼し、巴は部屋を出て行った。
ちゃんと、聞いたらマズいアレだと、気づいてくれたようだ。
「おい? なんで巴を帰してしまうんだ? 青桐様が前線に赴かれるなら、幹部全員で行くべきだろう!」
紫輝の勝手な行動に、側近である瀬間は目を吊り上げ、怒りをあらわにするが。
貴方がいない間に、事態は複雑になっているのです。
まぁ、落ち着いて。
「これから説明するので。瀬間様、少しだけ怒りを静めてください。あとでいくらでも、怒られます」
しゅんとした様子で紫輝にみつめられ、瀬間はウッとなる。
子供をいじめているみたいではないか。
「わかった。早く説明しろっ」
人に聞かれぬ、こそこそ話をしたくって、瀬間と堺と廣伊を、紫輝は青桐の机に呼び寄せる。
机の周りで、みんなが顔を突き合わせると。
廣伊がぼそりと切り出した。
「紫輝の隠密の話によると…交戦中に金蓮様が、手裏に捕縛されたそうだ。手裏の要求は、こちらで捕縛した手裏の要人を金蓮様と交換すること」
冷静に、顛末を説明する。
いらぬところを、いい感じに、はぶいてくれた。
だが、やっぱり、みんな目を丸くして、口があんぐりになっている。
「いやいや、待て。この冬の最中に交戦しているというのも、おかしな話なのに。金蓮様が捕縛? つか、こちらで捕縛した要人って、なんだ?」
なんの話か、瀬間は全くついていけない。
元はおおらかな性格だと思うのだが。困惑と戸惑いで、目を回している。
「途中で、幸直に会ったって、瀬間様は…」
「瀬間でいい。面倒だろ。もう、おまえも幹部で仲間だし」
名呼びを許してくれたので。紫輝は瀬間にうなずく。
確かに様づけ面倒。
すでに青桐も、呼び捨てだしな。
「んで、そのとき幸直は、負傷していたと思うんだけど。青桐が外に視察に出た折に、手裏の賊に襲われて、戦闘になり。賊を捕縛したとき、幸直が負傷したんだ。先に俺らが、罪人を本拠地へ運び入れ、幸直は後からゆっくり帰宅しろってことになったわけ」
ざっと、堺と青桐に目線をやって、話を合わせるように合図する。
話は前後するが。まぁ、辻褄は合っているし。視察に出たのも嘘じゃないから。
嘘じゃないもん。
「手裏の要人というのは、手裏銀杏という手裏家のお姫様で、賊の中にいた。向こうにとっては、金蓮様と交換してでも連れ戻したい方…なのではないかな?」
「手裏家の姫? 基成の奥方か?」
「姉っ! お、おねぇさんということらしいけど?」
瀬間の疑問に、すかさず、紫輝は銀杏を姉だと訂正する。
基成の奥方は、自分ですぅ。
今は、言えないけど。変な誤解はしてほしくないんで。
勘繰られたくもないんで。
即座に紫輝は否定しておいた。
事情を知っているみんなは、紫輝が必死なものだから、笑いをかみ殺しているが。
「問題は、交換の期日が、明後日だということ。隠密情報で、俺らは、かなり早く、状況がわかっているが。前線基地からの連絡を待っていたら、たぶん、あさってにはつけないよ。今回は強行軍になるから、負傷している幸直は、連れて行けない。怪我人の幸直だけじゃ本拠地の防御が心もとないから、巴にもこちらに残ってもらう。あと、手柄を左にやりたくないんだよねぇ、幸直が負傷してまで捕まえたんだから。だから、左軍に、この件は教えませんっ」
本当は、捕まえたの、赤穂だけど。そういうことにしておいた。
今はまだ。
問題点や、今回、巴を外した理由など、紫輝がとうとうとしゃべったあと。
廣伊が提案した。
「なので、右の幹部が、明日の朝一番にここを出て、護送するしかないと思う。隊や大隊を引き連れて、人数が多くなれば、一日で前線基地まで行くのは難しくなる。ここは少数精鋭で行くべきだ」
納得の顔で、堺と青桐はうなずくが。
瀬間は眉間にしわを寄せる。
「巴を外した件は、理解したが。護送に馬車を出すなら、結局、速度は出ないぞ。強行軍といっても、一日では到着できないのでは? 荷物じゃないから馬にも積めないし。縛った者を乗せて、早駆けできないだろ」
今の時代の馬車は、護送のとき紫輝も乗ったけれど。車軸が木組みでできているので、スムーズに車輪が回らない。せいぜい、ママチャリの速度くらいしか出ないな。
なので、一日で到着できないという瀬間の指摘はもっともだった。
でも、紫輝にはライラがいる。ハイパーチートさん、出番ですっ。
「なら、ここは。やはり、ライラでしょっ。ライラなら、生気を吸って意識を無くした銀杏を、くくり付けて、俺が支えるために乗っても、悠々と早駆けの馬についていけるよ?」
みんなは、うんうんと言うが。
やはり瀬間だけ、ハテナ顔になるのだった。
「らいらってなんだ?」
紫輝は意気揚々と、後ろ手に剣を引き抜くと。ライラ様を召喚した。
剣が目の前でクルンと回り、毛艶の良い真白き獣のライラがババーンと登場した。
しゃなりと、紫輝の隣にお座りする。
昨日も可愛かったが、先ほども可愛かったが、今もとても、お可愛いですぅ。
「これが、ライラです。俺の飼い猫です」
「かっ…」
瀬間は一言、口に出す。
そうです。可愛いです。
さぁ、言いなさい!
「かっけーっ、なんだそれ。猛獣か? おまえ、猛獣従えてんのか? やっべぇ、かっけーっ」
一応、目をキラキラさせて、瀬間はライラをうらやましそうに見やった。
けれど、男の子がプラモデルかっけー、って言うのと同義な様子に、紫輝は不満だ。
「猛獣じゃない。猫って言ったろ? 俺の可愛いお姫様だ。かっけー、じゃなくて、可愛いですぅ」
紫輝は、がっくりした。
このビューティフルライラを見て、なぜみんな、可愛いと言わないのか?
かっけー、も。誉め言葉だから、悪くはないけど。
ライラ可愛い信者は、あのちょっと変態入っている井上だけ…と思うと、寂しいやら複雑やら、という気になる。
「つか、これに人間ふたりも乗せて、馬についてこれんのか?」
「これ、じゃなくて、ライラです。ライラはなんでもできるので、大丈夫です。俺たちだけなら、二時間もあれば基地まで行けるんだからなっ。余裕ですよ」
自分の手柄でもないのに、紫輝がドヤ顔をした。
瀬間は、理解しているのか、できないのか、わからない複雑な顔をし。助けを求めるように、堺や青桐を見るのだが。
彼らも首を横に振る。
仕方がない。ライラは神秘なので。
「んー、ま。金蓮様を、お救いするのが最優先だな。その案で行こう。なにがあるかわからないから、朝の五時にはここを出発しよう…つか、なんて、でたらめな龍鬼なんだっ」
堺と廣伊は、瀬間の言葉に『龍鬼くくりで紫輝と一緒にしないでください』という顔をする。
なんでぇ? ひどいよぉ?
最年少の可愛い幼気な龍鬼に、でたらめとか言わないでくださいっ。
ということで、翌日、青桐と堺と瀬間、巴たちの代わりに廣伊、そして紫輝と大和の六人で、銀杏を前線基地まで護送することになった。
赤穂たちも、引き連れて来いという指示を受け。通信を切った紫輝は。
ダヨンとした愛らしい顔に戻ったライラに、しばし抱きついて。考える。
これって、みんなに、どう説明したらいいんだ?
考えて。自分では無理だなと結論を出した紫輝は。
小さく扉を開けて、廊下にいる大和にお願いする。
「廣伊のこと、呼んできてくれる?」
大和は、ちらりと横を見て、どこかに隠れている千夜とアイコンタクトを取ると。廣伊を呼びに行ってくれた。
そして、やってきた廣伊を部屋に引き入れ。先ほどの顛末を話した。
「…は? あさって? 無茶を言いやがる」
廣伊はつぶやいたあと、空をみつめて思案する。
「なぁ、みんなに、どう言ったらいいんだ? とりあえず、あさってまでに、前線基地に行かなきゃならないよね」
「罪人を連れて、な。そうだな…まず。里中様を外す。おそらく手裏と将堂の前で、派手にやらかすことになるんだろう? なら、里中様は、その場にいない方がいいだろう」
「幸直も、傷が治っていないから、連れて行けない。なら、幸直と巴は、本拠地の仕事をしてもらうようにしよう」
「そのあと、本題に入る。瀬間様がいるから、伴侶の名乗りの話は…赤穂様と合流してからしよう。そのとき瀬来様にも、相談に乗ってもらえ」
「よし。行こう」
おおよその段取りを廣伊に立ててもらい。紫輝と廣伊は青桐たちがいる部屋に戻った。
「なにか、新しい情報はあるか?」
青桐に、ぐっさり単刀直入に聞かれるが。
まず、紫輝は巴に声をかけた。
「これから、大きな作戦が始まる。青桐に前線基地に行ってもらうことになるんだけど。巴と幸直は本拠地に残って、こちらの仕事をしてもらいたい」
そう言って、紫輝はウィンクした。
いや、うまく片目をつぶれない。パチパチまばたきしかできなくて。何度か、へったくそなウィンクもどきをしていると。
瀬間が言った。
「なんだ? 目にゴミが入ったのか?」
「ちがくってっ」
瀬間に唇をとがらせて怒ると。巴が紫輝に言った。
「わかった。アレだろ? 幸直はまだ動かせないから、丁度いい。では、今日はこの辺で」
一礼し、巴は部屋を出て行った。
ちゃんと、聞いたらマズいアレだと、気づいてくれたようだ。
「おい? なんで巴を帰してしまうんだ? 青桐様が前線に赴かれるなら、幹部全員で行くべきだろう!」
紫輝の勝手な行動に、側近である瀬間は目を吊り上げ、怒りをあらわにするが。
貴方がいない間に、事態は複雑になっているのです。
まぁ、落ち着いて。
「これから説明するので。瀬間様、少しだけ怒りを静めてください。あとでいくらでも、怒られます」
しゅんとした様子で紫輝にみつめられ、瀬間はウッとなる。
子供をいじめているみたいではないか。
「わかった。早く説明しろっ」
人に聞かれぬ、こそこそ話をしたくって、瀬間と堺と廣伊を、紫輝は青桐の机に呼び寄せる。
机の周りで、みんなが顔を突き合わせると。
廣伊がぼそりと切り出した。
「紫輝の隠密の話によると…交戦中に金蓮様が、手裏に捕縛されたそうだ。手裏の要求は、こちらで捕縛した手裏の要人を金蓮様と交換すること」
冷静に、顛末を説明する。
いらぬところを、いい感じに、はぶいてくれた。
だが、やっぱり、みんな目を丸くして、口があんぐりになっている。
「いやいや、待て。この冬の最中に交戦しているというのも、おかしな話なのに。金蓮様が捕縛? つか、こちらで捕縛した要人って、なんだ?」
なんの話か、瀬間は全くついていけない。
元はおおらかな性格だと思うのだが。困惑と戸惑いで、目を回している。
「途中で、幸直に会ったって、瀬間様は…」
「瀬間でいい。面倒だろ。もう、おまえも幹部で仲間だし」
名呼びを許してくれたので。紫輝は瀬間にうなずく。
確かに様づけ面倒。
すでに青桐も、呼び捨てだしな。
「んで、そのとき幸直は、負傷していたと思うんだけど。青桐が外に視察に出た折に、手裏の賊に襲われて、戦闘になり。賊を捕縛したとき、幸直が負傷したんだ。先に俺らが、罪人を本拠地へ運び入れ、幸直は後からゆっくり帰宅しろってことになったわけ」
ざっと、堺と青桐に目線をやって、話を合わせるように合図する。
話は前後するが。まぁ、辻褄は合っているし。視察に出たのも嘘じゃないから。
嘘じゃないもん。
「手裏の要人というのは、手裏銀杏という手裏家のお姫様で、賊の中にいた。向こうにとっては、金蓮様と交換してでも連れ戻したい方…なのではないかな?」
「手裏家の姫? 基成の奥方か?」
「姉っ! お、おねぇさんということらしいけど?」
瀬間の疑問に、すかさず、紫輝は銀杏を姉だと訂正する。
基成の奥方は、自分ですぅ。
今は、言えないけど。変な誤解はしてほしくないんで。
勘繰られたくもないんで。
即座に紫輝は否定しておいた。
事情を知っているみんなは、紫輝が必死なものだから、笑いをかみ殺しているが。
「問題は、交換の期日が、明後日だということ。隠密情報で、俺らは、かなり早く、状況がわかっているが。前線基地からの連絡を待っていたら、たぶん、あさってにはつけないよ。今回は強行軍になるから、負傷している幸直は、連れて行けない。怪我人の幸直だけじゃ本拠地の防御が心もとないから、巴にもこちらに残ってもらう。あと、手柄を左にやりたくないんだよねぇ、幸直が負傷してまで捕まえたんだから。だから、左軍に、この件は教えませんっ」
本当は、捕まえたの、赤穂だけど。そういうことにしておいた。
今はまだ。
問題点や、今回、巴を外した理由など、紫輝がとうとうとしゃべったあと。
廣伊が提案した。
「なので、右の幹部が、明日の朝一番にここを出て、護送するしかないと思う。隊や大隊を引き連れて、人数が多くなれば、一日で前線基地まで行くのは難しくなる。ここは少数精鋭で行くべきだ」
納得の顔で、堺と青桐はうなずくが。
瀬間は眉間にしわを寄せる。
「巴を外した件は、理解したが。護送に馬車を出すなら、結局、速度は出ないぞ。強行軍といっても、一日では到着できないのでは? 荷物じゃないから馬にも積めないし。縛った者を乗せて、早駆けできないだろ」
今の時代の馬車は、護送のとき紫輝も乗ったけれど。車軸が木組みでできているので、スムーズに車輪が回らない。せいぜい、ママチャリの速度くらいしか出ないな。
なので、一日で到着できないという瀬間の指摘はもっともだった。
でも、紫輝にはライラがいる。ハイパーチートさん、出番ですっ。
「なら、ここは。やはり、ライラでしょっ。ライラなら、生気を吸って意識を無くした銀杏を、くくり付けて、俺が支えるために乗っても、悠々と早駆けの馬についていけるよ?」
みんなは、うんうんと言うが。
やはり瀬間だけ、ハテナ顔になるのだった。
「らいらってなんだ?」
紫輝は意気揚々と、後ろ手に剣を引き抜くと。ライラ様を召喚した。
剣が目の前でクルンと回り、毛艶の良い真白き獣のライラがババーンと登場した。
しゃなりと、紫輝の隣にお座りする。
昨日も可愛かったが、先ほども可愛かったが、今もとても、お可愛いですぅ。
「これが、ライラです。俺の飼い猫です」
「かっ…」
瀬間は一言、口に出す。
そうです。可愛いです。
さぁ、言いなさい!
「かっけーっ、なんだそれ。猛獣か? おまえ、猛獣従えてんのか? やっべぇ、かっけーっ」
一応、目をキラキラさせて、瀬間はライラをうらやましそうに見やった。
けれど、男の子がプラモデルかっけー、って言うのと同義な様子に、紫輝は不満だ。
「猛獣じゃない。猫って言ったろ? 俺の可愛いお姫様だ。かっけー、じゃなくて、可愛いですぅ」
紫輝は、がっくりした。
このビューティフルライラを見て、なぜみんな、可愛いと言わないのか?
かっけー、も。誉め言葉だから、悪くはないけど。
ライラ可愛い信者は、あのちょっと変態入っている井上だけ…と思うと、寂しいやら複雑やら、という気になる。
「つか、これに人間ふたりも乗せて、馬についてこれんのか?」
「これ、じゃなくて、ライラです。ライラはなんでもできるので、大丈夫です。俺たちだけなら、二時間もあれば基地まで行けるんだからなっ。余裕ですよ」
自分の手柄でもないのに、紫輝がドヤ顔をした。
瀬間は、理解しているのか、できないのか、わからない複雑な顔をし。助けを求めるように、堺や青桐を見るのだが。
彼らも首を横に振る。
仕方がない。ライラは神秘なので。
「んー、ま。金蓮様を、お救いするのが最優先だな。その案で行こう。なにがあるかわからないから、朝の五時にはここを出発しよう…つか、なんて、でたらめな龍鬼なんだっ」
堺と廣伊は、瀬間の言葉に『龍鬼くくりで紫輝と一緒にしないでください』という顔をする。
なんでぇ? ひどいよぉ?
最年少の可愛い幼気な龍鬼に、でたらめとか言わないでくださいっ。
ということで、翌日、青桐と堺と瀬間、巴たちの代わりに廣伊、そして紫輝と大和の六人で、銀杏を前線基地まで護送することになった。
あなたにおすすめの小説
繋ぎの婚約を契約通り解消しようとしたら、王宮に溺愛軟禁されました
こたま
BL
エレンは子爵家のオメガ令息として産まれた。年上のアルファの王子殿下と年齢が釣り合うオメガ令息が少なく、他国との縁組も纏まらないため家格は低いが繋ぎとして一応婚約をしている。王子のことは兄のように慕っており、初恋の人ではあるけれど、契約終了時期か王子に想い人が現れた時には解消されるものと考えていた。ところが婚約解消時期の直前に王子宮に軟禁された。結婚を承諾するまでここから出さないと王子から溢れるほどの愛を与えられる。ハッピーエンドオメガバースBLです。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。抱かれたら身代わりがばれてしまうので初夜は断固拒否します!
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
隣国の国王キリアン(アルファ)に嫁がされたオメガの王子リュカ。
しかし実は、結婚から逃げ出した双子の弟セラの身代わりなのです…
本当の花嫁じゃないとばれたら大変!
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだんキリアンに惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
【完結】転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~
水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。
死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!?
「こんなところで寝られるか!」
極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く!
ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。
すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……?
「……貴様、私を堕落させる気か」
(※いいえ、ただ快適に寝たいだけです)
殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。
捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。