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【よん:前向き猫被り】
しおりを挟む一月四日。
出社のためにバスに乗る。いつもより明らかに少ない人数。いつも同じバスに乗るおじさん達がいない。おじさん達は優雅に五日まで休みのタイプかと思うと憂鬱さが増す。
こんな話をすると、意識高い系というか無駄に正論かましたくてしょうがない勢が「文句を言う前に転職しろよ」とか「そもそも年末年始休みじゃない人だっているんだから贅沢言うな」とか言ってくるんだけど、そんなのわかってるっつーの。みたいな。
ちゃんとこうして今の会社の枠組みの中で出勤をして責任を果たしているというのに、ちょっと良い待遇を羨む発言すら許されないとはなんなんだ。
私はスーパーネガティブだ。落ち込みすぎてどうしようもなくなることもあるが、実はネガティブだからこそ頭が良く回る。細かいところまで気づくのは失敗する可能性をよく考えるからだ。
前向きには憧れるが根本的に、性分的に向いていない。たまに前向きな発言をすると途端に不安になるのだ。
「次はーー三丁目。お降りの方はーー」
ああもう降りるバス停に着いてしまった。すごく嫌だ仕事したくない家でのんびりしたいんだよめんどくさいな無理無理ああ扉が重い。
「おはようございまーす! あけましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いします!」
パーフェクト猫被り。さすが私。
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