緋色の魔王(α)と暴君王子(α)の寵愛は愛に飢えた僕(Ω)を離してくれない

子犬一 はぁて

文字の大きさ
58 / 72

※夢のようだと僕は思う(1)

しおりを挟む
 ジスに連れられて、部屋の奥に向かう。すると、そこには浴室が備え付けられていた。

 僕はジスから先にシャワーを浴びるように言われたため、身体を清めてから丸いプールのようなジャグジーに身体を浸していた。すると、静かにジスが浴室に入ってきて僕のことを後ろから抱き寄せてキスをしてくれる。

「ああ。いい香りだ」

 僕の髪の毛を嗅ぎながら、ジスは僕の首筋に顔を埋める。

 僕は内心ヒヤリとしていた。ジスがシュカ王子が付けた運命の番の印に気づいてしまわないかと。しかしそれは僕の杞憂に過ぎず、ジスは特に気づく様子は見せず僕のことを抱きしめる。密着した身体からジスの鼓動が聞こえてくる。どくどくどく、と一定のリズムにこころが絆されていく。

「ん」

「……んむ」

 ジスからの口付けを頬張るように受け止める。ジスのものが僕の背中に押し付けられる。我慢できない、というような珍しいジスの焦った表情に胸が高まる。どちらともなく浴室から出れば、2人して裸でベッドになだれこんだ。

 僕の両手首をベッドに押さえつけ、ジスは上からキスの雨を降らせてくる。

 ジスは珍しく性急にコトを進めようとしているのか、僕の唇を奪うとすぐに蕾に指を差し込んでくる。出産を経験したから、ギチギチに狭いというわけではなさそうだけど、逆に緩いと思われるのも悲しくて、緊張してしまう。ジスの指を3本飲み込んだところで、僕はぴくんと反応してしまう。ジスが中の1点をぐりぐりと指の腹で刺激してくるからだ。

 あ、どうしよう……中きもちい。中でイっちゃいそう。

 ジスに囲われる形でびくびく身体を震えさせていると、くくく、と頭上から忍び笑いが降ってきた。

「相変わらず敏感なのは変わらないようだ」

「はぁ……う」

 ちゅく、とジスが僕の右胸の飾りに吸い付く。既に何度も吸われているそこは、僕の性感帯の1部になっている。吸い付かれる度、腰ががくがくと震えてしまう。ジスの指が、中でぐにぐにと動く度、僕の淫らな声が部屋に落ちる。

「んっ……ぁあ……だ、だめ……そこ」

「ん? ここか」

「ひゃあ……っぁあ……んっ」

 ぴゅ、と僕の屹立から白蜜が噴き出す。中の刺激と胸の刺激で果ててしまった。

「ふふ。そなたはやはり、かわいいな」

 ジスが僕の足の間に自身の昂りを押し入れる。入口を浅く、ぐぽぐぽと卑猥な音を立てて圧迫され、お腹の底がさらにとぐろを巻く。

 ぐっ、と中にジスのものが入ってくる。僕は気持ちよさのあまり涙のたまった瞳でジスを見上げる。緋色の瞳は燃え上がるように揺れている。

「もっと……挿れて……深く」

「っ」

 無意識のまま、隠せぬほどの欲望が僕の口から飛び出た。今はただ、求められていたい。ジスを感じさせたい。僕をジスの腕の中に閉じ込めていてほしい。

 ジスのものが最奥を穿つとき、僕の身体はそれを待っていたかのように細かに痙攣し始める。

「ここがいいのだろう」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

愛を知らない少年たちの番物語。

あゆみん
BL
親から愛されることなく育った不憫な三兄弟が異世界で番に待ち焦がれた獣たちから愛を注がれ、一途な愛に戸惑いながらも幸せになる物語。 *触れ合いシーンは★マークをつけます。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】

古森きり
BL
【書籍化決定しました!】 詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります! たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました! アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。 政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。 男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。 自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。 行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。 冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。 カクヨムに書き溜め。 小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。

売れ残りオメガの従僕なる日々

灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才) ※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!  ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。  無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。

新年に余り物でおせちを作ったら、冷酷と噂の騎士団長様に「運命の番」だと求婚されました

水凪しおん
BL
料理人だった俺が転生したのは、男性オメガというだけで家族に虐げられる不遇の青年カイ。 新年くらいはと前世の記憶を頼りに作ったのは、この世界にはない『おせち料理』だった。 それを偶然口にしたのは、氷のように冷酷と噂される最強の騎士団長リアム。 「お前は俺の運命の番だ」 彼の屋敷に保護され、俺の作る料理が彼の心を溶かしていく。 不器用で、だけどまっすぐな愛情を注いでくれる彼と、美味しい料理で紡ぐ、甘くて温かい異世界スローライフ。

あなたと過ごせた日々は幸せでした

蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。

借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる

水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。 「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」 過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。 ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。 孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。

虚ろな檻と翡翠の魔石

篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」 不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。 待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。 しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。 「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」 記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。 ----------------------------------------- 0時,6時,12時,18時に2話ずつ更新

処理中です...