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第十一章 慌ただしき日々。そして、続かぬ平穏。
幕間40話 帝国への反乱の芽。
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ここはクロイセン帝国、首都クロイツェル。周辺諸国を切り従えて、富を集めて栄えている一見豊かな都だが、その繁栄の裏側には、亜人種族への激しい差別と従えた領国からの搾取があった。
そして、やはりこの栄えている都であっても、スラム街は当然として存在している。それどころか、そのスラムの住人の多さは、他国の首都の比ではない。
当然その中には、亡ぼされた領国からの流民が大量にいるわけで、そんな反帝国感情を持つ人間が集まっていると、当然の結果として、反帝国の地下組織がいくつも出来上がる。
その中の一つ、『ケルン解放軍』の秘密の本部がある地下室に男達が集まっている。
やや老齢の窶れてはいるが、眼光の鋭い男が、集まっている二十人程の男達に向けて、静かに語り始めた。
「四ヶ月前の帝国によるウェザリア王国侵攻作戦の大失敗によって、決して帝国軍は恐れる存在ではないと大陸中に知れ渡った。本来であれば、この敗北によって国内と軍部に揺らぎが起きたこの機会に行動を起こした方が、事が成就する確率が高かったのであるが、いかんせん行動を起こすだけの武器も資金もないのが我々の現状だ。本国は帝国からの代官によって日々の食事も困窮する程に搾取されていると聞く。ことに、人屬以外は皆捕らえられたら有無も言わさずに奴隷に落として、他国や帝国内への密偵にされエルフ達は貴族や大商会の会頭の愛玩奴隷にされている始末だ。これは、我等ケルンの者だけではない。ケルン以前に亡ぼされた、南のサウスラーニの者や東のイーストンの者達も同様だ。この絶好の機会に動けないとは、亡き陛下や王妃様に申し訳が立たないかぎりだ!
誰か、誰でも良い、良き思案はないか?」
血を吐く想いのこもった言葉だった。
集った男達の中で一番年が若いが、男達の中で一番諦めた顔をしていない少年が申し出た。
「侯爵閣下、申し訳ありませんが、現状では武器も資金もなく行動を起こすことは、残念ながら限りなく難しいと言わざるを得ません。」
「その様なこと、お前ごときに今更言われずとも分かっておるわ!」
「は、申し訳ありません。しかし、一度に変えることが出来ない以上、出来る事を一つ一つ順番に解決していくしか動き様がありません。まずは行動資金です。本国や帝国内で調達出来ないのであれば、帝国領の外で調達するしか手はないかと愚考します。」
「どういう事だ?具体的に申せ。」
「はい、帝国領内では我々はどうしても監視され大胆に動くことは出来ません。かっての同胞達が奴隷に落とされて、密偵として使役されている為尚更です。我々が力を持つ為には、帝国を脱して、他国の領内で反攻の為の力を着けた方が結局近道だと小官は愚考します。如何でしょうか侯爵閣下?」
「お主の言いたい事は分かるが、実際どこに向かうと言うのだ?」
「ウェザリア王国へ向かう積もりです。」
「ウェザリアだと、何故かな?」
「はい、まず現在帝国と交戦中であることです。交戦中なので、当然ですが帝国の動向を掴みやすいことと、隣接しているので帝国内と連絡が取りやすい事、戦時中なので戦時物資は高く売買されている事。もし怪しまれて身元がバレても、理由を話せば場合に依っては協力を期待できる事等です。最後に、これはまだ未確認の情報ですが、元ケルン王国の者で奴隷にされてウェザリア王国への密偵として使われている者達が、一度に大量に行方不明となっています。しかし、死んだという形跡も無いようです。もしかしたら、何らかの事情で奴隷から開放されたのやもしれません。もし、その様な事になっていたなら、是非とも見方にしたいものです。」
「まあ、その者達の事は今考えなくても良いが、間違いなく資金や武器の調達が出来るのだな?」
「はっ、一命を賭けましても成功させます。閣下、帝国の動向については、こちらからも連絡をお願いします。」
その若者、ガルフォードは年老いた男に誓いをたてた。
帝都クロイツェルの別の館の地下室、こちらにも頭を突き付け合わせながら、密談をしている男達がいた。男達の一人は三十台代半ばの者と他は皆、十代から二十代半ばまでの若い者ばかりだった。若者の一人が男に、問いかける。
「メーガン将軍閣下、祖国が滅び帝国の属領となり、早くも四年が経ちました。しかしながら、未だに祖国復興のきっかけ一つ得られない状況です。我々は今後どうしたら良いのでしょうか?いっその事、我々だけでも剣を取って皇帝を討ちましょう。」
「焦るな。まずは同志を増やすことだ。今の人数で襲撃しても、皇帝は宮殿の奥深くにいる為に返り討ちに会うだけだ。勿論、御恩あるサウスラーニ王家への忠誠に一片の衰えも有りはしないが、命を懸けるのであれば、確実に目的を果たさねばならん。しかるに、この二十人足らずの人数では、残念ながら事を成就するには力不足なのだ。実際、同じく帝国に亡ぼされた他国の組織でさえ、先日の帝国の大敗の好機に動くことができずにいた。悔しいが、我々は未だに勢力としては小さいのだ。」
「でしたら、前々から出ているように、他国の地下組織と手を組むのは如何でしょうか?」
別の若者が勢い込んで提言する。しかし、将軍と呼ばれた男は、首を振りながら、その言葉を却下する。
「前にもその件については話したが、確かに一見同じ目的を持っている様に見えるが、結局は各々の祖国の復興が第一であるし、組織として指揮系統が一本化できていない組織は必ず中で齟齬が出て、自壊しやすいのだ。それぞれの組織が主導権を握ろうとして、下手をすると内部分裂がおこる。明らかな強弱があるならまだしも、残念ながら帝国にある、地下組織はどこも似たり寄ったりだ。だから、見つからずに活動できるとも言えるのだがな。忌々しいが、それだけ帝国の諜報部に力があり、その為に我々は動けずにいるのだ。残念だが暫く様子をみて、地道に同志を増やすことだ。」
「将軍閣下、悔しいです!」
「それは皆同じ気持ちだ。しかし、我々が最後のサウスラーニ王国の遺志を継いでいる者なのだ。目的のために命は懸けるが、無駄に使うのとは意味が違うぞ。辛抱して、同士を募るのだ。」
逸る若手をなんとか沈める為、苦心する将軍と呼ばれた男である。
そして、また一ヶ所、とある館の一室で、密談を行っていた。
「若殿、さぞや無念でありましょうが、今一度のご辛抱をお願い致します。」
その男達は、大陸の国々の者達とはまた、顔付きも髪型も異なる異民族であった。オオガミがその姿を見たら、『何処の戦国武士かよ。』と呟くような、身形だった。若殿と呼ばれた若者は悔しげな顔をして呟く。
「我等がイーストンが敗れ、占領されて早くも八年経つ。戦いに敗れ、父上、母上、兄者達は皆殺されて、当時五歳だった、私は国に居る者に対しての人質として、帝都に連れられて来て既に八年。未だに監禁の身だ。敵地に捕らわれ、父母の地を回復する事さえ出来ないでいる。出来る事といえは、この前帝国がこっぴどく負けたと言うことを喜ぶ位しか出来ん。不甲斐ない話だ。爺、そのオオガミとやらは、確かに我等の助けとなるのか?」
「判りませぬ。ただ、オオガミという名前から察するに我等イーストンの血が入っているかと。ならば手を貸してくれるやも知れません。」
「頼りない話じゃ。国での反抗はどうなのじゃ?」
「若殿。本国は帝国からの代官に搾り取られて、農民でさえ食べるものにも困窮している始末。中々組織を大きくすることには手こずっております。誠に申し訳ありません。しかしながら、今はご自重下さい。若殿あっての、イーストンなのですから。」
「ふん、仕方ない。そのオオガミなる者への繋ぎに期待するとしようか。」
言葉とは異なり丸切り期待している気が感じられない話ぶりだった。
それぞれの場所で帝国への敵対心を持つ者達が地下に沈んで、なんとか組織拡大に努めている夜だった。
そして、オオガミも彼らと無関係とはいかなくなりそうだった。
そして、やはりこの栄えている都であっても、スラム街は当然として存在している。それどころか、そのスラムの住人の多さは、他国の首都の比ではない。
当然その中には、亡ぼされた領国からの流民が大量にいるわけで、そんな反帝国感情を持つ人間が集まっていると、当然の結果として、反帝国の地下組織がいくつも出来上がる。
その中の一つ、『ケルン解放軍』の秘密の本部がある地下室に男達が集まっている。
やや老齢の窶れてはいるが、眼光の鋭い男が、集まっている二十人程の男達に向けて、静かに語り始めた。
「四ヶ月前の帝国によるウェザリア王国侵攻作戦の大失敗によって、決して帝国軍は恐れる存在ではないと大陸中に知れ渡った。本来であれば、この敗北によって国内と軍部に揺らぎが起きたこの機会に行動を起こした方が、事が成就する確率が高かったのであるが、いかんせん行動を起こすだけの武器も資金もないのが我々の現状だ。本国は帝国からの代官によって日々の食事も困窮する程に搾取されていると聞く。ことに、人屬以外は皆捕らえられたら有無も言わさずに奴隷に落として、他国や帝国内への密偵にされエルフ達は貴族や大商会の会頭の愛玩奴隷にされている始末だ。これは、我等ケルンの者だけではない。ケルン以前に亡ぼされた、南のサウスラーニの者や東のイーストンの者達も同様だ。この絶好の機会に動けないとは、亡き陛下や王妃様に申し訳が立たないかぎりだ!
誰か、誰でも良い、良き思案はないか?」
血を吐く想いのこもった言葉だった。
集った男達の中で一番年が若いが、男達の中で一番諦めた顔をしていない少年が申し出た。
「侯爵閣下、申し訳ありませんが、現状では武器も資金もなく行動を起こすことは、残念ながら限りなく難しいと言わざるを得ません。」
「その様なこと、お前ごときに今更言われずとも分かっておるわ!」
「は、申し訳ありません。しかし、一度に変えることが出来ない以上、出来る事を一つ一つ順番に解決していくしか動き様がありません。まずは行動資金です。本国や帝国内で調達出来ないのであれば、帝国領の外で調達するしか手はないかと愚考します。」
「どういう事だ?具体的に申せ。」
「はい、帝国領内では我々はどうしても監視され大胆に動くことは出来ません。かっての同胞達が奴隷に落とされて、密偵として使役されている為尚更です。我々が力を持つ為には、帝国を脱して、他国の領内で反攻の為の力を着けた方が結局近道だと小官は愚考します。如何でしょうか侯爵閣下?」
「お主の言いたい事は分かるが、実際どこに向かうと言うのだ?」
「ウェザリア王国へ向かう積もりです。」
「ウェザリアだと、何故かな?」
「はい、まず現在帝国と交戦中であることです。交戦中なので、当然ですが帝国の動向を掴みやすいことと、隣接しているので帝国内と連絡が取りやすい事、戦時中なので戦時物資は高く売買されている事。もし怪しまれて身元がバレても、理由を話せば場合に依っては協力を期待できる事等です。最後に、これはまだ未確認の情報ですが、元ケルン王国の者で奴隷にされてウェザリア王国への密偵として使われている者達が、一度に大量に行方不明となっています。しかし、死んだという形跡も無いようです。もしかしたら、何らかの事情で奴隷から開放されたのやもしれません。もし、その様な事になっていたなら、是非とも見方にしたいものです。」
「まあ、その者達の事は今考えなくても良いが、間違いなく資金や武器の調達が出来るのだな?」
「はっ、一命を賭けましても成功させます。閣下、帝国の動向については、こちらからも連絡をお願いします。」
その若者、ガルフォードは年老いた男に誓いをたてた。
帝都クロイツェルの別の館の地下室、こちらにも頭を突き付け合わせながら、密談をしている男達がいた。男達の一人は三十台代半ばの者と他は皆、十代から二十代半ばまでの若い者ばかりだった。若者の一人が男に、問いかける。
「メーガン将軍閣下、祖国が滅び帝国の属領となり、早くも四年が経ちました。しかしながら、未だに祖国復興のきっかけ一つ得られない状況です。我々は今後どうしたら良いのでしょうか?いっその事、我々だけでも剣を取って皇帝を討ちましょう。」
「焦るな。まずは同志を増やすことだ。今の人数で襲撃しても、皇帝は宮殿の奥深くにいる為に返り討ちに会うだけだ。勿論、御恩あるサウスラーニ王家への忠誠に一片の衰えも有りはしないが、命を懸けるのであれば、確実に目的を果たさねばならん。しかるに、この二十人足らずの人数では、残念ながら事を成就するには力不足なのだ。実際、同じく帝国に亡ぼされた他国の組織でさえ、先日の帝国の大敗の好機に動くことができずにいた。悔しいが、我々は未だに勢力としては小さいのだ。」
「でしたら、前々から出ているように、他国の地下組織と手を組むのは如何でしょうか?」
別の若者が勢い込んで提言する。しかし、将軍と呼ばれた男は、首を振りながら、その言葉を却下する。
「前にもその件については話したが、確かに一見同じ目的を持っている様に見えるが、結局は各々の祖国の復興が第一であるし、組織として指揮系統が一本化できていない組織は必ず中で齟齬が出て、自壊しやすいのだ。それぞれの組織が主導権を握ろうとして、下手をすると内部分裂がおこる。明らかな強弱があるならまだしも、残念ながら帝国にある、地下組織はどこも似たり寄ったりだ。だから、見つからずに活動できるとも言えるのだがな。忌々しいが、それだけ帝国の諜報部に力があり、その為に我々は動けずにいるのだ。残念だが暫く様子をみて、地道に同志を増やすことだ。」
「将軍閣下、悔しいです!」
「それは皆同じ気持ちだ。しかし、我々が最後のサウスラーニ王国の遺志を継いでいる者なのだ。目的のために命は懸けるが、無駄に使うのとは意味が違うぞ。辛抱して、同士を募るのだ。」
逸る若手をなんとか沈める為、苦心する将軍と呼ばれた男である。
そして、また一ヶ所、とある館の一室で、密談を行っていた。
「若殿、さぞや無念でありましょうが、今一度のご辛抱をお願い致します。」
その男達は、大陸の国々の者達とはまた、顔付きも髪型も異なる異民族であった。オオガミがその姿を見たら、『何処の戦国武士かよ。』と呟くような、身形だった。若殿と呼ばれた若者は悔しげな顔をして呟く。
「我等がイーストンが敗れ、占領されて早くも八年経つ。戦いに敗れ、父上、母上、兄者達は皆殺されて、当時五歳だった、私は国に居る者に対しての人質として、帝都に連れられて来て既に八年。未だに監禁の身だ。敵地に捕らわれ、父母の地を回復する事さえ出来ないでいる。出来る事といえは、この前帝国がこっぴどく負けたと言うことを喜ぶ位しか出来ん。不甲斐ない話だ。爺、そのオオガミとやらは、確かに我等の助けとなるのか?」
「判りませぬ。ただ、オオガミという名前から察するに我等イーストンの血が入っているかと。ならば手を貸してくれるやも知れません。」
「頼りない話じゃ。国での反抗はどうなのじゃ?」
「若殿。本国は帝国からの代官に搾り取られて、農民でさえ食べるものにも困窮している始末。中々組織を大きくすることには手こずっております。誠に申し訳ありません。しかしながら、今はご自重下さい。若殿あっての、イーストンなのですから。」
「ふん、仕方ない。そのオオガミなる者への繋ぎに期待するとしようか。」
言葉とは異なり丸切り期待している気が感じられない話ぶりだった。
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