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第十九章 ケルン掌握。
第389話 平和への戦い。①
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そしていよいよ翌日の朝となり早目に目が覚めた私は、早速許嫁達の女性陣たちを迎えに行こうかと思い付き屋敷に向かい移動する事にした。
「お帰りなさいませ、旦那様。」
屋敷に〈テレポート〉で帰還すると、早速朝早くから働きだしていたのか、サウルが出迎えてくれた。序に許嫁達が既に起きているのかを確かめると、三人共既に目覚めているとのことだ。流石にまだ朝飯前の様だが。
シーラは早くも起きて朝のお勤めに動いているそうだ。セイラとソニアもそろそろ布団から起きだしているのか、事前に伝えた目標の駐屯軍一万に襲撃を掛ける為に、早目に起きているようだ。
朝飯前と言う言葉が日本にはあるが、今日は本当に朝飯前までには片付けてしまおう。
「〈マルチロック〉〈テレフォン〉。あーお嬢さん方三人共、既に目覚めているかな?おはよう御座います、オオガミだ。目覚めているのなら、これから一寸敵を殲滅しに行くので、行きたい者は武装を整えて私の執務室に集まってくれ。集まり次第出発するから全員遅れないように集まること。以上だ。」
彼女達に伝えた時、気のせいか離れているはずの彼女等の各私室からドタバタした音がしたような気がした。まぁきっと気のせいだろう。
そのまま執務室で待っていると、廊下から賑やかな騒ぎが聞こえ、扉が勢いよく開かれた。
「お待たせしましたわ。いよいよ出掛けるのですね?」
「この日を待って、毎日鍛錬してましたわ。帝国の為と言う所が少し引っかかりますけど。」
「民の為にお力を振るわれるのは、神の望まれる所です。是非お力を示してください。」
三人共にヤル気満々の様子で部屋に入ってきた。
何時もながらのその様子に思わず溜息を吐いてしまった。気を取り直して改めて伝える。
「お嬢さん方、分かっているとは思うが、今回は敵の居る場所の真ん前へ乗り込むのだけど、解っているのかな?まぁ、これから乗り込むのだから、細かい事は言わないけどね。よし、移動するよ。今回は年少組は置いていくから、近くに集まってくれ。行くよ。・・・〈テレポート〉!」
こうして、戦力を集めてから行動を開始する。
〈テレポート〉で現れたのは集合した騎士達百人の前だった。
目の前に現れても驚かない所は慣れたものだった
臨戦態勢にある騎士達を前にレナードが前に出てきた。
「閣下、お戻りになられましたか。騎士達は全員準備が整っております。」
レナードの言う通り、早い時間の割に眠そうにしている者は見当たらなかった。それどころか目の光が力強く輝いている者ばかりだ。直ぐにでも動きたい意欲が見て取れた。
「フッ、やる気がある様でよい。では作戦を説明する。今回は、そんなに難しい話ではない。敵の寝ている場所に向かい、まだ寝ている所を襲撃するだけだ。いつもの如く、相手には魔法でまともに動けなくさせるから、慌てることの無いように動いてくれ。敵の反撃する力を奪ったら、とにかく数が多いから手際よく片付けるように。但し、特に首脳陣や参謀達、長のつく者は活かしておくな。以上だ。何か質問は?」
『・・・。』
「よし無ければ行動開始だ。現地までの案内は私が行う。付いてくるように。出陣!」
『おう!』
早朝の早い時間の中を物々しい武装の集団が、静かに移動をしている。先頭には年若いまだ少年と言っても良い年若い戦士が先頭に立って一団を率いているのが見て取れた。その様子を何事かと思って注視する、早起きしている農民も居たりしたが、係りになるのは面倒と思ってか、知らぬ振りをして見過ごしたが面倒事にならなくて良かったと、内心ホッとしていいたのを通り過ぎたショウ達は知らぬ事であった。
マップで目的の駐留軍のアジトに着くと、一旦集団を停止してオオガミは何やらブツブツと唱え始めた。
「さて、どうしますかね。ただ殺しては騎士団の鍛錬にらないしね、そうですね。足を止めますかね。〈サーチ・駐留軍に所属する者達。表示赤。〈マルチロック〉赤。〈ヘビー・五倍〉。〉さて、これで良し。皆、相手は多少鈍くしといたから、相手の動きに注意して対応するように。決して侮ることの無い様にね。いいね?」
「では、小隊ごとに突入していき敵を殲滅しろ。準備が出来た隊から突入しろ!」
『おう!!』
レナードとライガの激に全員が元気に応える。
「準備は良いかい?」
傍らに待機している許嫁達に問うと、元気よく返事をしてきた。
「はっ。勿論構いませんわ。」
「突入だ!」
私の掛け声と共に一斉に突入していく騎士団と許嫁達。ソニアの魔法で入口の扉が切り刻まれ、その中を騎士達が突入していく。突入した騎士達の目には既に倒すべき相手しか映っておらず、物音がするが全て相手側の呻き声しか響いてこなかった。
思った程の物音はせず、また逃げ出してくる者もいない様子に、外で様子を伺っていたショウも仕事に移る事にした。
「〈サーチ・フィリップ及び軍参謀〉表示青。さてお仕事お仕事。さっさと片付けますかね。」
〈サーチ〉の対象者は五階と四回のそれぞれ個室に分かれている様だ。
まだ階下の物音には気が付いておらず寝たままの様だった。
「さて、首脳部だった事をあの世で恨みな。〈マルチロック〉表示青、よし。〈アブソリュートゼロ〉。どうだ。」
マップには青い光点が四つある筈なのが、呪文を唱えたあとには対象者の存在を表す光点が四つ共消えていたのだ。
余りに呆気ない最後に、拍子抜けしたが、そのまま報告がくるまで待つ事にしていた。
その後四半時余り経つと、建物からゾロゾロと騎士達が集団で出てくる。それぞれ小隊長に率いられ満足した顔もあれば、大した事のない顔をした騎士の顔もあった。
暫くしてレナードが私の姿を見付けると急いで駆け寄り、報告を始める。
「報告します。敵部隊の殲滅は完了いたしました。司令官始め司令部の参謀達も皆氷漬けになっておりました。あれは閣下の仕業でしようか?・・・それ以外は我々で全て始末を着けました。逃げた者達はいませんし降伏した者もおりませんでした。以上です。」
「ご苦労様。良くやってくれました。これで私も公爵に対して良い報告が出来るよ。次回も働きを期待しているよレナード。」
「はっ!」
呆気なく、目的を撃破してしまった。これで当面の約束を果たせた訳だ。
次は帝国内での作戦だな。公爵がどう動くかが分からないが、まずは報告を兼ねて公爵と相談をしなくては始まらないな。連絡を密にしなくてはな。
こうして、公爵をある意味自由にする事に成功したわれわれだが、今後はどう動くかは公爵の動き次第だな。
朝焼けに燃える様な駐屯地の建物の姿を見ながら、撤収していくオオガミたちであった。
「お帰りなさいませ、旦那様。」
屋敷に〈テレポート〉で帰還すると、早速朝早くから働きだしていたのか、サウルが出迎えてくれた。序に許嫁達が既に起きているのかを確かめると、三人共既に目覚めているとのことだ。流石にまだ朝飯前の様だが。
シーラは早くも起きて朝のお勤めに動いているそうだ。セイラとソニアもそろそろ布団から起きだしているのか、事前に伝えた目標の駐屯軍一万に襲撃を掛ける為に、早目に起きているようだ。
朝飯前と言う言葉が日本にはあるが、今日は本当に朝飯前までには片付けてしまおう。
「〈マルチロック〉〈テレフォン〉。あーお嬢さん方三人共、既に目覚めているかな?おはよう御座います、オオガミだ。目覚めているのなら、これから一寸敵を殲滅しに行くので、行きたい者は武装を整えて私の執務室に集まってくれ。集まり次第出発するから全員遅れないように集まること。以上だ。」
彼女達に伝えた時、気のせいか離れているはずの彼女等の各私室からドタバタした音がしたような気がした。まぁきっと気のせいだろう。
そのまま執務室で待っていると、廊下から賑やかな騒ぎが聞こえ、扉が勢いよく開かれた。
「お待たせしましたわ。いよいよ出掛けるのですね?」
「この日を待って、毎日鍛錬してましたわ。帝国の為と言う所が少し引っかかりますけど。」
「民の為にお力を振るわれるのは、神の望まれる所です。是非お力を示してください。」
三人共にヤル気満々の様子で部屋に入ってきた。
何時もながらのその様子に思わず溜息を吐いてしまった。気を取り直して改めて伝える。
「お嬢さん方、分かっているとは思うが、今回は敵の居る場所の真ん前へ乗り込むのだけど、解っているのかな?まぁ、これから乗り込むのだから、細かい事は言わないけどね。よし、移動するよ。今回は年少組は置いていくから、近くに集まってくれ。行くよ。・・・〈テレポート〉!」
こうして、戦力を集めてから行動を開始する。
〈テレポート〉で現れたのは集合した騎士達百人の前だった。
目の前に現れても驚かない所は慣れたものだった
臨戦態勢にある騎士達を前にレナードが前に出てきた。
「閣下、お戻りになられましたか。騎士達は全員準備が整っております。」
レナードの言う通り、早い時間の割に眠そうにしている者は見当たらなかった。それどころか目の光が力強く輝いている者ばかりだ。直ぐにでも動きたい意欲が見て取れた。
「フッ、やる気がある様でよい。では作戦を説明する。今回は、そんなに難しい話ではない。敵の寝ている場所に向かい、まだ寝ている所を襲撃するだけだ。いつもの如く、相手には魔法でまともに動けなくさせるから、慌てることの無いように動いてくれ。敵の反撃する力を奪ったら、とにかく数が多いから手際よく片付けるように。但し、特に首脳陣や参謀達、長のつく者は活かしておくな。以上だ。何か質問は?」
『・・・。』
「よし無ければ行動開始だ。現地までの案内は私が行う。付いてくるように。出陣!」
『おう!』
早朝の早い時間の中を物々しい武装の集団が、静かに移動をしている。先頭には年若いまだ少年と言っても良い年若い戦士が先頭に立って一団を率いているのが見て取れた。その様子を何事かと思って注視する、早起きしている農民も居たりしたが、係りになるのは面倒と思ってか、知らぬ振りをして見過ごしたが面倒事にならなくて良かったと、内心ホッとしていいたのを通り過ぎたショウ達は知らぬ事であった。
マップで目的の駐留軍のアジトに着くと、一旦集団を停止してオオガミは何やらブツブツと唱え始めた。
「さて、どうしますかね。ただ殺しては騎士団の鍛錬にらないしね、そうですね。足を止めますかね。〈サーチ・駐留軍に所属する者達。表示赤。〈マルチロック〉赤。〈ヘビー・五倍〉。〉さて、これで良し。皆、相手は多少鈍くしといたから、相手の動きに注意して対応するように。決して侮ることの無い様にね。いいね?」
「では、小隊ごとに突入していき敵を殲滅しろ。準備が出来た隊から突入しろ!」
『おう!!』
レナードとライガの激に全員が元気に応える。
「準備は良いかい?」
傍らに待機している許嫁達に問うと、元気よく返事をしてきた。
「はっ。勿論構いませんわ。」
「突入だ!」
私の掛け声と共に一斉に突入していく騎士団と許嫁達。ソニアの魔法で入口の扉が切り刻まれ、その中を騎士達が突入していく。突入した騎士達の目には既に倒すべき相手しか映っておらず、物音がするが全て相手側の呻き声しか響いてこなかった。
思った程の物音はせず、また逃げ出してくる者もいない様子に、外で様子を伺っていたショウも仕事に移る事にした。
「〈サーチ・フィリップ及び軍参謀〉表示青。さてお仕事お仕事。さっさと片付けますかね。」
〈サーチ〉の対象者は五階と四回のそれぞれ個室に分かれている様だ。
まだ階下の物音には気が付いておらず寝たままの様だった。
「さて、首脳部だった事をあの世で恨みな。〈マルチロック〉表示青、よし。〈アブソリュートゼロ〉。どうだ。」
マップには青い光点が四つある筈なのが、呪文を唱えたあとには対象者の存在を表す光点が四つ共消えていたのだ。
余りに呆気ない最後に、拍子抜けしたが、そのまま報告がくるまで待つ事にしていた。
その後四半時余り経つと、建物からゾロゾロと騎士達が集団で出てくる。それぞれ小隊長に率いられ満足した顔もあれば、大した事のない顔をした騎士の顔もあった。
暫くしてレナードが私の姿を見付けると急いで駆け寄り、報告を始める。
「報告します。敵部隊の殲滅は完了いたしました。司令官始め司令部の参謀達も皆氷漬けになっておりました。あれは閣下の仕業でしようか?・・・それ以外は我々で全て始末を着けました。逃げた者達はいませんし降伏した者もおりませんでした。以上です。」
「ご苦労様。良くやってくれました。これで私も公爵に対して良い報告が出来るよ。次回も働きを期待しているよレナード。」
「はっ!」
呆気なく、目的を撃破してしまった。これで当面の約束を果たせた訳だ。
次は帝国内での作戦だな。公爵がどう動くかが分からないが、まずは報告を兼ねて公爵と相談をしなくては始まらないな。連絡を密にしなくてはな。
こうして、公爵をある意味自由にする事に成功したわれわれだが、今後はどう動くかは公爵の動き次第だな。
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