父を助けに18年

クルミ

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第35話

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「しかし、総治がタイムスリップのことを調べていたとは知らなかったな。」

将也さんは言った。

「うん、だいぶん前から調べているよ。大学へ行ってからも本格的に調べてみようと思っているんだ。大学に行けば研究設備も充実しているし、教授に相談することもできるしね。もちろん、タイムスリップを専門に調べている学部というのは無いから基本的には僕が独自に研究していくことになるんだけどね。」

総治さんは言った。

「さすが天才は考えることが違うなあ。俺は高校を卒業したらこれ以上は学校で勉強するよりも働く方が良いよ。
学校の授業で得意だったのは体育くらいかな…。」

将也さんが言った。

勉強が嫌いで体育が得意って少年漫画の主人公みたいな人だな(笑)

「総治は小学校の時から頭が良くて、学年でもトップクラスの成績だったからね。
大学も県内ではトップの国立大学を推薦で受けることになっているんだよ。」

パパは言った。

「へー、国立大学って入るのが難しいんだよね。総治さんってやっぱり頭が良いんだね!」

私は言った。

「勉強は嫌いじゃないし、興味があることを調べたり勉強していたらこうなっただけだよ。
僕は将也君みたいに運動は得意じゃないし、悠人君みたいに絵が上手だったり手先が器用ではないからね。
まあ、電気製品を分解したり組み立てたりはするけど。」

高校生の時から総治さんは頭が良いけど、謙遜で良い人だな。

「悠人兄ちゃんも大学へ行くの?」

知っていることだけど私は聞いた。

「そうだね。僕は県外の美大を受験することになっているよ。」

パパは言った。

「悠人君は指定校推薦で受けるんだよね?」

総治さんがパパに聞いた。

「うん。そうだよ。
試験は面接だけなんだけど、その時に自分の作品を見せないといけないから、今は夏休みだけどたまに学校へ行ってそのための作品を作っているよ。」

パパは言った。

あのスケッチブックに描いてあった絵はこの頃に描いていたんだな。

「指定校推薦だったらほぼ合格は間違いないよね。」

総治さんは言った。

私はパパが合格することを知っているから間違いないんだけど、そのことは今は言えない。

「美大って授業で絵を描いたり彫刻をしたりする学校なんだよね?楽しそう!」

私はパパに聞いた。

「うん!そうだよ!
最近はパソコンでCGの授業もあるらしいんだ。
雪愛ちゃんも絵を描いたりすることは好きなのかな?」

パパは嬉しそうに聞いた。

「うん!学校の図工の授業で絵を描いたり工作したりするのは大好きだよ!」

私は言った。

こういう所はパパに似たんだろうな…。
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