異世界無料体験サービスから始まった異世界冒険だと思う。

ダイスケイマイチ

文字の大きさ
9 / 164
プロローグ

初依頼

しおりを挟む
 街の外に出ようとしていると門の警備員に呼び止められた。


 「昨日の兄ちゃんどこにいくんだい?」


 「ギルドの依頼で薬草採取にいくんです。」


 「おや、ギルド登録したのか?カードと入場許可証を出してくれれば入場料は返すよ。」


 「お願いします。」


 素直にギルドカードと入場許可証を渡した、暫くすると警備員がギルドカードと銀貨5枚を返してくれた。


 「薬草採取なら門をでて東の森『初心者の森』に行けばいいぞ、モンスターも弱いから大丈夫だと思う。ただ気をつけろよ油断すると命はないからな。」


 「ありがとうございます。」

 そう言ったついでにお礼で銀貨1枚を警備員に渡して街をでる。教えてもらった通りに東の森に向かって歩いていく。歩く事30分森が見えてきたので鑑定をしながら森を進む事にした。

 鑑定・・・雑草

 鑑定・・・雑草

 鑑定・・・草、食べれるが苦い。

 鑑定・・・薬草、加工すれば薬になる。


 ようやく当たりがあった。収納袋に入れている薬草と同じ鑑定結果になったので根の部分を残しながら収納袋していく。とりあえず100枚くらいを採取するかとが出来た。森の中には拳くらいの石が沢山あったので入るだけ収納袋にいれた。99個はいった、つまり上限が99だとわかった。

 ピローん

 
 『スキル採取を習得しました。』

 またスキル覚えたな、小さい頃から野菜の収穫を手伝っていたからだろう。薬草を取終えたので街に帰る事にした。今だにモンスターには遭遇していないが気配察知と隠密を発動しながら森を抜けようとしていると気配察知に反応があった。モンスターみたいだ、見た目はウサギなんだけど鑑定してみる事にした。

 鑑定

 キラーラビット
 魔物 ランクE
 肉は食べれる。毛皮も売れる。


 鑑定レベル2ではこれしかわからなかったが、食べれるなら倒す事にした。最初から剣で攻撃するのは愚策なのて収納袋から石を3個だしてバレないように近づき思い切ってぶん投げる。

 「ブーン」

 投げるスピードは100キロくらいだが当たるか心配なので連続であと2個投げた。

 「バコーン」

 石が1個だけ当たったみたいだ。よろけている内に剣で首を切りトドメをさす。動物を殺すのには慣れていないが殺さないと生きていけないので仕方ない事だ。倒したキラーラビットはその場で血抜きを出来るだけしてから収納袋に入れた。モンスターの血が地面にあるので誘きだすのに利用することにした。近くの岩陰に隠れて獲物を待つ。当然石を投げてから剣でトドメを刺すパターンでいこうと思っている。10分くらいだろうか足音が聞こえてきたので隠密を発動して待つ。

 出てきたのは狼みたいなのが1頭、キラーラビットの血をペロリと舐めているので石を投げてみる。今回は石を5個用意している。

 鑑定

 キラーウルフ
 魔物 ランクD
 肉は食べれる。毛皮、牙もうれる。

 血を舐めている隙をついて全力で投げる。はずれた。


 「ガルル」


 気づいたキラーウルフはこっちに走ってくるのでとりあえず残りの石を投げつける。はずれ、つぎはずれ、つぎはずれ、最後当たり。距離が近くなった事で上手く頭に当てる事が出来た。脳震盪を起こしているのだろう、ふらふらしている間に首を落とす為に剣を振る。


 「バシュ」


 まだ剣の腕が悪いので首は1/3くらい切れずに残っていたが、動けないみたいで暫くすると動けなくなったので死んだみたいだ。

 ピローん


 『スキル投擲を習得しました。』


 『レベルが上がりました。』

 モンスターを倒すとレベルが上がる事がわかった。投擲のスキルは草野球でピッチャーをさせられたからだろうと思った。忙しく疲労気味な体で週1日しかない休みを草野球の練習にしていたんだから、練習時間も朝から夕方まで社会人になってから始めた野球だ。体力的にもきついぞ、その頃の体脂肪率は驚きの6.4%。過去に浸っていると血抜きが終わったので収納袋に入れた。便利な物だ何だかんだで時間がかかり夕方前に街に戻る事ができた。


 「お、無事にかえってきたな。」


 声をかける警備員


 「教えて貰ったのでどうにかできました。ありがとうございました。」


 「いいさ、俺も銀貨もらったんで、悪いがギルドカードを見せてくれ。」


 ギルドカードを見せて街の中にはいる。後はギルドにいって提出してから報酬を貰って終わりだ。足早にギルドにいった。受付は空いていたので声をかけた。


 「依頼を達成したのですが」


 「では、薬草をこちらの箱の中に入れて下さい。鑑定した後に清算しますので。」


 「わかりました。」


 指示された通りに箱に採取した薬草をいれる。購入した薬草は収納袋にいれたままだ。


 「多いですね。少しまってくださいね。」


 そういって受付嬢は奥の部屋にはいっていった。待っている間に鑑定をためしていたら

 ピローん


 『スキル鑑定がレベル3になりました。』


 鑑定がレベルアップした。そんなことをしていると査定が終わり受付嬢が戻ってきた。


 「ダイスケさんお待たせしました。すべて薬草でした。枚数は115枚ありました。10枚で銀貨1枚なのですが品質がいいので全部で銀貨13枚で買い取らせて頂きます。またお願いします。」

 報酬を受け取ると、ギルドの雑貨で解体用のナイフと筆記用具を銀貨5枚で購入し宿に向かうことにした。もちろん昨日泊まった田舎の宿だ。


 習得スキル

 投擲レベル1
 鑑定レベル3

 残金 銀貨×12
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

異世界に落ちたら若返りました。

アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。 夫との2人暮らし。 何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。 そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー 気がついたら知らない場所!? しかもなんかやたらと若返ってない!? なんで!? そんなおばあちゃんのお話です。 更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。

最強の異世界やりすぎ旅行記

萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。 そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。 「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」 バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!? 最強が無双する異世界ファンタジー開幕!

『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』

KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。 日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。 アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。 「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。 貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。 集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。 そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。 これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。 今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう? ※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは 似て非なる物として見て下さい

【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

【完結】異世界に召喚されたので、好き勝手に無双しようと思います。〜人や精霊を救う?いいえ、ついでに女神様も助けちゃおうと思います!〜

月城 蓮桜音(旧・神木 空)
ファンタジー
仕事に日々全力を注ぎ、モフモフのぬいぐるみ達に癒されつつ、趣味の読書を生き甲斐にしていたハードワーカーの神木莉央は、過労死寸前に女神に頼まれて異世界へ。魔法のある世界に召喚された莉央は、魔力量の少なさから無能扱いされるが、持ち前のマイペースさと素直さで、王子と王子の幼馴染達に愛され無双して行く物語です。 ※この作品は、カクヨムでも掲載しています。

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
 毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 連載時、HOT 1位ありがとうございました! その他、多数投稿しています。 こちらもよろしくお願いします! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

処理中です...