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新たな異世界編

討伐騎士団に遭遇する。

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 村をでて仕入れた情報を頼りに北を目指す。北がどちらかと言うと大きい山が見える方向が北らしい。うん、かなりアバウトだ。
 この異世界の世界地図があればマップとして使用出来るようになるのだが、小さな村には地図は存在していなかった。

 山の方向を目指して進んでいるが山道で回りには森しかないのでリクスマネージメントが必要な場所と判断し【分身】を発動して本体は影の中にはいる事にした。異常なステータスで死ぬ事はないが能力がバレることが心配なので一般人を装って行動する。

 まあ、一般人はこんな場所を一人で行動しないのだが、そんなことはさておき山道を暫く進んでいると辺りが開けてきて岩肌が両脇に見えてきた。

 ファンタジーや異世界ものでは良くある襲撃場所だ。山賊か盗賊が出てくるテンプに期待する。

 ワクワク期待しながら歩いていくと、多数の馬が走るような音が聞こえてきた。

 よしキター↑

 盗賊のお出ましかと思い立ち止まって観察していると、同じ旗を持っている騎士団みたいな姿の集団が見えてきた。

 先頭をフルプレート装備の銀色の騎士が走ってこちらに近づいてくる。

 「ここを一人で歩いているお前は何者だ?名乗れ!」

 凄い剣幕でいってくる。話さないと会話が進まないので名乗る事にした。

 「位の高い騎士様とお見受け致します。申し上げます。私はダイスケという平民です。町は戦火に焼かれて住めなくなりました。生き残りは私は一人に、一人では生きていく術を持っていませんので新たな町を探して旅をしている最中です。」

 「そうか、それは思い出させてすまない。俺は討伐騎士団の副団長ベールス・デールートだ。」

 「ベールス様ですね。いいえかまいません。逃げるのに必死で、すいませんが街はどの方向にございますか?」

 「ふむ、北に3日行くとバニールの街がある。貿易都市だからかなり栄えているぞ。」

 「ありがとうございます。」
 
 何ごともなく過ぎ去ろうとしていると、騎士団後方部隊の隊員が近づいてきて

 「平民がどけよ。」

 かけ声と共に殴りつけてきたのでわざと受けて激しく吹っ飛ぶ重傷の演技をする。演技だけあってダメージは無い。

 「きゃははは平民が吹っ飛んだ。はははあ。」

 回りの取り巻き達も笑っている。

 「「「ぎゃははは」」」

 「平民は良く飛ぶな。」

 コイツらは貴族の子息だろう平民を見下している。当然そのままにはしないステータスを奪い、スキルや称号を変更する。変更後のステータスはダイスケにしか見ることが出来ないように設定している。

 
 ルーデス・ベルドルラン

 種族 ヒト属

 性別 男

 レベル 25

 HP 450

 MP  90

 力  45

 賢さ 15

 早さ 35

 体力 40

 スキル

 【剣術初級】【身体強化】

 称号

 ベルドルラン男爵家次男 
 

 変更後
 ↓

ルーデス・ベルドルラン

 種族 ヒト属

 性別 男

 レベル 25

 HP 450

 MP  90

 力  1

 賢さ 1

 早さ 1

 体力 1

 スキル

 【絶倫】

 称号

 ベルドルラン男爵家次男  男好き

 
 一人の変更が完了した。これで、取り巻き達は夜尻を掘られるだろう。また、ルーデスもステータスが落ちていて抵抗出来ずに捕まり処罰の対象となるだろう。殴られた事も大事にしてベルドラン家にも責任を取って貰うことにする。

 とりあえずバニールの街を目指す。

 

 



 
 

 


 
 

 

 
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