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新たな異世界編

入国審査官

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 魚の塩焼きにも満足してしまったアシュバーンは早々と寝てしまった。静かになったので入国審査にむけての策をいくつか作ってみることにした。

 1.周辺にある大木を串状に加工する。これを10本用意。

 2.周辺に落ちている大岩約5メートル以上の物を10個、大きすぎる物は小さく加工。

 3.氷魔法で直径2メートルの玉を10個程用意。

 用意が終わったのでアシュバーンのお腹を枕にして朝まで寝ることにした。


 翌朝起きるとアシュバーンはまだ寝ていた。軽くお腹を叩いて起こす。

 「アシュバーン起きろ出発するぞ。」

 『いたーい。ん~おきるー。』

 まだ寝ぼけているアシュバーンの口の中にデスソースを流し込む。

 『んっ主人なにをあーーーかーーーらーーーい。』

 数分間騒ぎちからしたアシュバーンは目が覚めて落ちつきだした。

 『主人ひどいよ~。』

 「起きないからだよ。行くぞ!」

 『はーい。』

 アシュバーンに乗り上空を移動する。ちょうど半分くらいの距離を進んだ所にこちらに向かってくる一団が見えた。しかもボロボロの状態だ。気になったので理由を聞いてみる事にした。


 「おーい。話を聞かせてくれないか?」

 ボロボロの一団に近づいていく。


 「「「ワイバーン!!」」」
 逃げ出そうとする。一団、ダイスケはワイバーンから降り話かける。

 「おい、落ち着け!ワイバーンは喋らないだろうが!ワイバーンは従魔だ。」

 「そいいえば、っていうかワイバーンを従魔とか恐ろしいな。」

 「何でボロボロなんだ?言える範囲で教えてくれないか?報酬は出す。」

 「仕方ない、報酬は貰うからな。」

 そう言うと一団のリーダーが話してくれた。雪原デルゴル国の入国審査に出てきた入国審査官にボコボコにやられたとの事だった。
 今までの審査官よりも戦闘狂で手加減をしない奴でボロボロになったそうだ。
 しかも、審査官は貴族らしく審査の時に契約書を交わして損害は自己負担と各自そうなったそうだ。
 模擬戦に負けポーションも使い果たしてリバーレイス王国の王都に戻る途中だったそうだ。

 「わかった。情報料として低級ポーションを10本でどうだ?」

 「10本もくれのか?大丈夫だ。感謝する。」

 一団と別れて1回野営してから要約雪原デルゴル国の国境まで来た。国境は大きな門と砦で厳重に警備されていた。
 門の兵士に入国審査について尋ねると契約書を記入してくれと言われた。内容を確認して契約書にサインをする。

 暫く待つと笑いながら審査官がやって来た。

 「貴様がこんないの入国予定者か?まあ、無理だろうがな。時間ないに門の外の審査場までこい。」

 この態度の悪い奴が入国審査官だった。

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