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大精霊の里
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大精霊の里は美しかった。パステル色のカーテンのようなもので、部屋が区切られているようだった。澄んだ川もながれている。
案内をしてくれるという大精霊は、ウエルカムフルーツを持ってきた。透明でまん丸、ぷるぷるとした果実だった。
「このフルーツを食べると、地下にはもう戻れません。しかしこの大精霊の里の住人として生活できるように、なります。めしあがりますか?」
メアリーが答えた。
「里を案内していただいた後に食べることはできますか?」
「もちろんですとも」
大精霊は、答えた。
まず案内されたのは、大精霊たちが子どもたちを、育てる部屋だった。たくさんの大精霊の母親と子どもたちでいっばいだった。大精霊たちは皆美しかった。見惚れてしまう。3人に向かって手を振る大精霊もいた。
次に案内されたのは、夫婦の部屋。夫をもたない女性大精霊たちが床にすわり、天井からおりてくる男性大精霊の卵をうけとるのだ。卵をうけとった女性大精霊は、奥の部屋へきえてゆく。神秘的な空間だった。
案内の大精霊は言った。
「メアリー様には、前回お見せしていない場所があります。新しく出来たばかりの場所なのです」
案内されたのは、人間の住む町だった。今は5人の人間が住んでいた。若夫婦に生れたての赤ん坊、老人に中年男性だった。メアリーは赤ん坊をめをほそめながら見た。それから案内の大精霊に、大精霊の里のうたを歌ってよいかと、たずねた。
「ここは大精霊の里なのですから、ご自由に歌ってください。地下では大精霊の記憶を人間から消すため、歌うことを禁じておりました。人間たちは大精霊を戦う道具にした。許せませんでした」
メアリーはうなずいた。そして、歌いはじめた。人間の村の平たい場所を杖で差しながら
「そこには、丘があった。丘には命の果実のなる木がおいしげっていた」
すると、平たい場所に丘ができ、木がはえた。メアリーは歌い続けた。
「木の実には命の果実が実る。赤い果実は50歳若返る。黄色い果実は1歳歳をとる」
すると木には赤と黄色い果実が実った。メアリーは赤い果実をもぎり食べた。メアリーは急に腰が伸び髪の毛にも艶がでた。メアリーは18歳の少女になった。周りの皆は、驚いていた。メアリーは次に黄色い果実を手にして、若夫婦にわたして言った。
「赤ん坊の誕生日に、果実の汁をあたえてみなさい。1歳としをとる」
若夫婦は驚きながら、赤ん坊に汁をのませた。生れたての赤ん坊が大きくなった。若夫婦は目をうるませて言った。
「この子の成長をみることができるなんて幸せ」
大精霊の里では、歳をとることはなかった。
メアリーは案内の大精霊に言った。
「ウエルカムフルーツを食べさせてください」
「よろしいのですね?もう地下には戻れませんよ?」
「私は一度ここへきた。戻ってからは、ここのことばかりが頭にうかぶ。必ずやもう一度来る!そのことばかり考えていた。私の話を聞いた孫は常にここへ来たがっていた」
メアリーは、そう言うとタルトとクリスティアをみた。タルトはうなずいた。
タルトは真剣な表情でクリスティアに膝まずいた。
「クリスティア、このオレとここで結婚して暮らしてほしい」
そう言うと、ソフィの町で買っていたのか、シカの皮で花をあしらった髪飾りをさしだした。クリスティアはタルトにひかれていた。他に行くあてもない。喜びタルトの申し出を受け入れた。
「私でよければ喜んで。これからもよろしくお願いします」
クリスティアは髪飾りをうけとった。
若くなったメアリーとタルトとクリスティアは、ウエルカムフルーツを口にした。
これで私たちは、ここの住人となった。
案内をしてくれるという大精霊は、ウエルカムフルーツを持ってきた。透明でまん丸、ぷるぷるとした果実だった。
「このフルーツを食べると、地下にはもう戻れません。しかしこの大精霊の里の住人として生活できるように、なります。めしあがりますか?」
メアリーが答えた。
「里を案内していただいた後に食べることはできますか?」
「もちろんですとも」
大精霊は、答えた。
まず案内されたのは、大精霊たちが子どもたちを、育てる部屋だった。たくさんの大精霊の母親と子どもたちでいっばいだった。大精霊たちは皆美しかった。見惚れてしまう。3人に向かって手を振る大精霊もいた。
次に案内されたのは、夫婦の部屋。夫をもたない女性大精霊たちが床にすわり、天井からおりてくる男性大精霊の卵をうけとるのだ。卵をうけとった女性大精霊は、奥の部屋へきえてゆく。神秘的な空間だった。
案内の大精霊は言った。
「メアリー様には、前回お見せしていない場所があります。新しく出来たばかりの場所なのです」
案内されたのは、人間の住む町だった。今は5人の人間が住んでいた。若夫婦に生れたての赤ん坊、老人に中年男性だった。メアリーは赤ん坊をめをほそめながら見た。それから案内の大精霊に、大精霊の里のうたを歌ってよいかと、たずねた。
「ここは大精霊の里なのですから、ご自由に歌ってください。地下では大精霊の記憶を人間から消すため、歌うことを禁じておりました。人間たちは大精霊を戦う道具にした。許せませんでした」
メアリーはうなずいた。そして、歌いはじめた。人間の村の平たい場所を杖で差しながら
「そこには、丘があった。丘には命の果実のなる木がおいしげっていた」
すると、平たい場所に丘ができ、木がはえた。メアリーは歌い続けた。
「木の実には命の果実が実る。赤い果実は50歳若返る。黄色い果実は1歳歳をとる」
すると木には赤と黄色い果実が実った。メアリーは赤い果実をもぎり食べた。メアリーは急に腰が伸び髪の毛にも艶がでた。メアリーは18歳の少女になった。周りの皆は、驚いていた。メアリーは次に黄色い果実を手にして、若夫婦にわたして言った。
「赤ん坊の誕生日に、果実の汁をあたえてみなさい。1歳としをとる」
若夫婦は驚きながら、赤ん坊に汁をのませた。生れたての赤ん坊が大きくなった。若夫婦は目をうるませて言った。
「この子の成長をみることができるなんて幸せ」
大精霊の里では、歳をとることはなかった。
メアリーは案内の大精霊に言った。
「ウエルカムフルーツを食べさせてください」
「よろしいのですね?もう地下には戻れませんよ?」
「私は一度ここへきた。戻ってからは、ここのことばかりが頭にうかぶ。必ずやもう一度来る!そのことばかり考えていた。私の話を聞いた孫は常にここへ来たがっていた」
メアリーは、そう言うとタルトとクリスティアをみた。タルトはうなずいた。
タルトは真剣な表情でクリスティアに膝まずいた。
「クリスティア、このオレとここで結婚して暮らしてほしい」
そう言うと、ソフィの町で買っていたのか、シカの皮で花をあしらった髪飾りをさしだした。クリスティアはタルトにひかれていた。他に行くあてもない。喜びタルトの申し出を受け入れた。
「私でよければ喜んで。これからもよろしくお願いします」
クリスティアは髪飾りをうけとった。
若くなったメアリーとタルトとクリスティアは、ウエルカムフルーツを口にした。
これで私たちは、ここの住人となった。
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