レイジの詩

鏑木ダビデ

文字の大きさ
上 下
2 / 21

未開の宇宙

しおりを挟む
その眼が、君を捉えて、走っていく精子の乱動、宴の後に響くワインはシガーの煙にくゆる、揺れるまなこ、伝説のレイジ。
伝わる、その高架線の高価な供物は、スペースコロニーアトミック・生命・旅人一億年のビッグバンラバー。
弾けて、崩壊、俺は歌う。
人生輪舞、賭けていくトップレスシークレット・マグナム流至宝、宝石はダイヤモンド&ルビー
鉱石よりも固い、ペニスの先に、生死は誕生、丹埜叙情。
衣を脱いで、裸のヌレードセックス。
会話は、アトモスFヒア・連弾レイチックピアノ未知との早漏。
全身をかけていく電撃光線は、破廉恥なハンカチで拭うイランイランの濡れそぼろ。
ポロリ、クラり、子宮は奥のえぐみのトロリ、もうパッション、創造のエロス。形のないおっぱい。
透明空間、さらに奥には、元型の宇宙愛。
俺はレイジ、伝説の妄想型詩人、人は俺をこう呼ぶ。
「狂ったメシア」と。
女に狂って、大地に狂って、地球に狂って、宇宙に憧れる。
ナスタレス&クリトレス。
太陽窓から眺めるテラスは、星に滲む世界。
ねえ、エレナ。
涙ではなく、今は乾杯しよう。
「ええ、レイジ。私だけを見つめてくれるなら」
俺はこう答えた。
「……」
その言葉の意味は誰にもわからない。
ただシガーの昇る方は、暗闇に光る瞳、百兆無限の星々。
涙は地球に降る流星だった。
彼女たちの眼から涙が消えるまで、祈ろう、ナスタレス!
それから、平和を願って、今は抱き合うのではなく、目をつぶり、そっと指で胸に触れあおう。まるで、ファーストコンタクトの時の、萌える憧れのように。
しおりを挟む

処理中です...