iラバーポエマーズ

鏑木ダビデ

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幻像写真

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写真。
手紙。
鳥が運んでくる。写真はモノクロフラッシュ
バックライトで、踊る、煙草はブラック。
メンソールライト。
背景はかすむ。
微かな残影の鼓動と孤独な月のマグマ。
おとずれる朝の光。
騒めく小鳥の光の産声
こんにちは。
さようなら。
挨拶。
それは遠い異国から渡ってきた鳥と、在住の鳥の交配。
鳴くよ、鳴くよ、天使。
光って、落ちて、私に続いて!
その先に、鳥たちの抱きしめる羽が、光って、空を切って、風を浮いて、灰のままに煙草をもみ消して、憧れ。
さあ、続くよ。僕たちの旅と、センセーショナルなトリップダンス。
ストリップバード
ヌードの恋に、落ちたなら、君を裸にするスライドギター。
唸って、ちゅんちゅん、小鳥は言った。
「生きていたい」
僕のギターとまじりあう乙女の恥じらう横顔鳥鳥。
リズム、リズム、サティズム。苛め抜いてギター&アバンギャルドラマー。
ぼうっとして朝日に惑う鳥の楽園。
ワルツ、ワルツ、マゾヒズム。鞭を打って、鳥よ、僕の心に。
ふいに雨、そして、虹の後に、光の洪水。
君の亀裂からあふれ出す、愛の洪水は、やみくもに行きた鳥愛乙女。
「生きたい!」
と君は言った。
写真に乗った君の横顔は、ライドタイムラグ&文句
ぷっと膨れた君は不機嫌な言葉。
「本当よかったよう。だから反抗はやめてね、私にね」
僕は煙草をもみ消して、君の横顔をパシャリと、それから手紙に乗せて、鳥の足に巻いて、空にはなった。
大空が待っているような気がして、君は、猿滑りに滑る足のぬくもりと太ももの「愛してる」。
絡めて、足と足と、産毛の永遠生命。
「こんにちは」
朝まだら、太陽恋う線は、君の妊娠線。
赤ちゃんになって、甘えたらいいよ。
僕と鳥の君はセックスアバンギャルドトリマー。
と言う感じで、天国逝きのチケットは切らないで、ね。
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