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夕顔ミラード

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鏡が知っている、はやし立てるひそひそ話。そばだてる耳は、そばにいる哀憐のレポート、書いている君は、まだ、幼い、その顔に嘘が滲む、右手のイカロス。
飛んでいく悠凪は、知るすべもない、潮の満ち欠けに、駆けていく走る、稲妻は、夕顔のミラー、標識は、赤から青に変わり、渡ってく、みんなは、色とりどりの服を着て、語り合う途上の未知姿、服は脱いで、きつけに役立つ帯は、牡丹の和鳴き鳥。
絹の宝石、パールドール、滑らかな肌は、白から薄紅に衣替える、帰る場所は、子供のお手玉、快楽ノスタルジア。
独りで、旅立つ、ことができない、夕飯の色彩は、黒くて赤い小森のごはん。
フォレスト・バックヤード・カラー・テンプラー
油で揚げた、野菜は、夜祭に並ぶ、香ばしい香辛料、かかる世界は、魔法にかかる。
味覚が、ひらけて、からりとカンザシ。
まるで、火に投ずるように、乙女の体は燃え上がる。
フォース・エレクトリック・ヴァ―ゴ・センター名前は、夕顔バラード。
真ん中で踊る乙女は、狂おしい眼をして、センスを振って、タクトに合わせる、リズムは、夕顔ハガード。
ボイルに服を入れて、沸騰したら、三分間
さあ、出来上がり、おいしい料理は、夕飯タマーゴ。
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