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ミラ

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ミラーに映る幻影の朝に、呼んだ、孤独が泣いている。
犬のような君が、ドックランダー&ドッグンドック、皆月に揺れる髪が、染色体の染まる、希望が死んで、生まれ変わる幻覚の夜明け。
まだ待っている、公園で一人、髪を揺らす風に、抑えている、ビブラートの喉、ソプラノアナライズ。
ミラーに映るフラニーの影が、黒い眼にはだけるスカートの音楽、時代を超えるギター、罪をはらんだ声が、煽情に倒れる、撃ってきた、詩の数だけ、希望が生まれる。
奇跡なんて、信じないって言った、本を読んでいる公園で、耳をふさぐヘッドホンに風を受けて、空を仰ぎ見る、シンボルは、自由そして、太陽の光に、天使が笑う、あなたは鏡に映る音楽のような女性。
余韻から震える自信のないようなほほのきれいな紅が、唇から罪を犯した、長い夜に、渡るように、抱きしめ合った、体が、愛を求めている。
一撃のうちに、陥落する瞳の光線が、撃ち抜いた木々の間を滑って、君の肌を滑る汗のような香りは、ミラ、君の小生意気な視線に殺されたい、それから、フラニーの返事を待っている、俺は、色彩をばらまいたパレットの上に、バレットを置いて、去っていく外套を揺らして。あなたの心を揺らして。
多くの時が死んで、たくさんの夢が、音楽の終わりに、流れる、鮮血のようなハートは、希望をはらんだ受胎の朝に、抱きしめる孤独が終わる、新しい生命は、叫んでいる。
元型の子供に、チークチークシスター。
笑顔がはじける君はポップソング
腕を、足を振って、みんなが待っている、生命は、走っていく。
この長い線路をずっと、ずっと走っていく。
だからミラ、みんなを愛するように、アナライズ。
だからミラ、みんなを導くように、明日ライズ。
太陽の昇る方へ走っていけば、足がもつれる、あなたのそのくるぶしにキスして、そっと抱き起す俺は、あなたを、独りにはしたくないから、今日もひとりで公園にいて、本を開く、フラニーが待っているから、シンボルは、自由そして、月が昇る頃に、影絵をして、指の感触が好きだから、あなたの指にマネキュアを塗りたい。
朝が、草原を染めるころ、薔薇のような雲染まる、共鳴する音に、大地は、歌う、この新世界で、鏡の君に、フラニーの櫛を持つ、髪の毛が、絡まるなら、君のほつれをそっと指で解いて、一日、二日、三日、ダメージヘアにアイロンをかけたら、真っすぐになる。
道が、曲がりくねっているなら、犬が走るその後を追って、元型の自由を、アートに込める、あなたの息を閉じ込めて、煽情閃の快楽に永遠の瞬間を行く、共にいけば、生まれ変わる、俺のバレッドに口づけて、置いてきた、人形は、お前の幼い頃の姿、素直なままでいいよ。ミラ。
心の髪を撫でるように、 ビューティポイント&Bポイント
サザンカが咲くころに、君の髪に捧げる。
髪飾りは、自由そして、見事なアナライズ。
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