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7、何だかんだ言っても心配
しおりを挟む最初の経由地である宿に着いた俺は、シェールをベッドに寝かせ看病を始める。
しかし妖精だからか傷はなかなか塞がらず、シェールは依然血だらけのままだった。
「おい、何で塞がらないんだよ。血が流れてもすぐ霧散するけど、傷口が乾いてないってことは流れ続けてるって事だろ?これどうすりゃ止まる訳?」
とにかくどうにかしようと布で傷口を押さえてみても血は付かず、途方に暮れる。
するとシェールが気まずそうにこちらを見ると、言いにくそうにボソボソ呟いた。
『あ、あのね、ほら、僕エヴリに力を分け与えたじゃない?今エヴリの中には僕の力が溶け込んでるから…その、キスしたり、深く繋がったりすればそれが治療になると思う…。』
「!それを早く言えよ!」
俺はすぐに服を脱ぎ全裸になると、ベッドに乗り上げシェールに口付けする。
無理矢理口を開けさせ舌を突っ込むと、シェールはされるがままボケッとしていた。
「ん…どれどれ…?あぁ、確かにちょっと塞がったな…。」
しかしまだまだ傷は残っていて、今度はシェールの下半身を剥き出しにする。
俺が飛び出したシェールの陰茎を扱きながら自分の尻に当てていると、シェールは明らかに狼狽えた。
『え?う、嘘、エヴリ?ちょっ、待って…』
「待たない。もう挿れるから…ん…」
ゆっくりシェールの陰茎を呑みこみながら腰を落とすと、下半身が完全に密着する。
その状態でゆさゆさ身体を前後すれば、口から勝手に声が漏れた。
「ぁ、ぁ…ッ」
『ぅ、ぁ、エヴリ…ッ』
シェールの身体を見下ろすといつの間にか傷は治っていて、シェールは真っ赤な顔で俺の痴態に釘付けになっている。
一度始めてしまえば途中で止める事も出来ずそのまま腰を振っていると、グルンと視界が反転し俺はシェールに押し倒されていた。
「ぁ…もう、何…?」
『何じゃないよ…エヴリってば、変なとこ男らしいんだもん…っ!これ以上僕を夢中にさせないで…エヴリの事滅茶苦茶にしちゃいそうだよ…っ。』
シェールが俺の太腿を開き腰を打ち付け始めると、先程よりも強い快感が身体に走る。
思わず「気持ち良い…っ」と漏らせば、シェールが身体を倒し俺に口付けしてきた。
「ぁっ、あっ、シェール、深い…っ!」
『うん、奥まで僕でいっぱいにしたいから…。あぁ、交尾中のエヴリってこんなに可愛いんだ…?エヴリ、僕達今一つになってるんだよ?これでもう、エヴリは僕の完全な伴侶だ。嬉しい…っ。』
「シェールっ、あっあーっ!」
一際強く突かれたと思えば、奥でシェールが射精するのを感じる。
じんわり広がる熱を感じながら俺も一緒に射精していると、背中がムズムズして何故かくしゃみが出た。
「くしゅん…っ…て、はぁ!?」
くしゃみが出た瞬間背中からシェールと同じ様な翅が生え、俺は愕然とする。
シェールはと言えばそれをうっとりと眺め、『翅まで可愛いんだ…。』と嬉しそうに笑った。
「おい!何だこれ!?何か生えたんだけど!?」
『んん?何かって、翅だよ。エヴリは僕の伴侶になった事でもどきから妖精になったんだ。こんな可愛い妖精初めて見た…僕の可愛いエヴリ…愛してるよ…ぶっ!』
幸せそうなシェールの顔に腹が立ち、俺はその横っ面に思い切りビンタした。
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