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悪役令嬢、殿下の寝室でドキドキする
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こ、これは、女子の憧れ、お姫様抱っこっ
てやつなのでは!?
全体重を預けているのに、カイン殿下の腕
は私を軽々と持ち上げている。
私を抱えたまま、殿下は広い部屋の奥へと
歩いて行く。
あれ?ここって殿下の私室だよね?
ってことは、この奥は寝室なのでは!?
「あの、殿下、どちらへ…?」
私の問いには答えず、殿下はにっこり微笑
んだ。
殿下の向かう先に、キングサイズの大きな
ベッドが見える。
え!?ちょっと待って!!
これはさすがにマズいのでは!?
殿下と一緒に生きるって決めたからには、
キス以上のこともするってわかってるけど
、まだ心の準備ができてません!
「殿下!お仕置きって、一体なにをするお
つもりですか!?」
自分の置かれた状況に身の危険を感じた私
は、思わず足をバタつかせた。
「危ないから大人しくしていて。大丈夫、
心配しなくても、君の嫌がることはしない
から。」
そう言うと、殿下は私をゆっくりとベッド
に座らせた。
柔らかなベッドに腰掛けた瞬間、ふわりと
優しい香りに包まれた。
ああ…殿下の匂いだ。
大好きな香りにうっとりしていると、殿下
がベットに寝ころんだ。
その頭は私の太ももの上にある。
ひぇっ!
私の太ももの上に!殿下の頭がっ!!
「ちょっと疲れたな。横になって休みたい
から、膝枕してくれる?それで今日のこと
は帳消しにしてあげる。」
私の顔を見上げながら、殿下が優しく言っ
た。
お仕置きなんて言うから、どんなすごいこ
とされるのかとビクビクしたけど、そんな
ことでいいのか。
それならお安い御用ですよ。
いや、でも、殿下のベッドの上で、しかも
太ももの上に殿下の頭があるって状態も、
それはそれでドキドキだよ。
「…殿下、どうしてあのシフォンケーキを
作ったのが私じゃないってわかったんです
か?」
私はドキドキを紛らわすために、疑問だっ
たことを聞いてみた。
「そりゃわかるよ。セセリアは僕の体を気
遣って、砂糖も香料も控えめにしてくれて
たでしょ?あのケーキはいつもより甘い香
りがしてたからね。膨らみ方もイマイチだ
ったし。君が手を痛めながら作ってくれる
シフォンケーキは、もっとふっくらしてる
よ。」
あ~…、そういえば。
アリーナは、砂糖が少ないって言って私の
指示より多めに入れてたっけ。
メレンゲの泡立てもすこし甘かったかも。
そんな違いに気づいてもらえるほど、私は
愛されてるんだな。
そんなに愛されているのに、アリーナの策
略にのってしまうなんて…。
バカだったな私…。
「殿下、…本当にごめんなさい。」
申し訳なさに涙が溢れた。
「泣かないでセセリア。君はちゃんと僕の
元に戻ってきてくれたでしょ?でも本当に
悪いと思ってるなら、キスして。」
私の涙を指で拭いながら、殿下は私にキス
をねだった。
「!?」
自分からキスをするなんて、私には難易度
の高いミッションだけど、罪滅ぼしだと思
うと拒否することはできない。
私は恥ずかしさを抑えながら、殿下の唇に
自分の唇を重ねた。
てやつなのでは!?
全体重を預けているのに、カイン殿下の腕
は私を軽々と持ち上げている。
私を抱えたまま、殿下は広い部屋の奥へと
歩いて行く。
あれ?ここって殿下の私室だよね?
ってことは、この奥は寝室なのでは!?
「あの、殿下、どちらへ…?」
私の問いには答えず、殿下はにっこり微笑
んだ。
殿下の向かう先に、キングサイズの大きな
ベッドが見える。
え!?ちょっと待って!!
これはさすがにマズいのでは!?
殿下と一緒に生きるって決めたからには、
キス以上のこともするってわかってるけど
、まだ心の準備ができてません!
「殿下!お仕置きって、一体なにをするお
つもりですか!?」
自分の置かれた状況に身の危険を感じた私
は、思わず足をバタつかせた。
「危ないから大人しくしていて。大丈夫、
心配しなくても、君の嫌がることはしない
から。」
そう言うと、殿下は私をゆっくりとベッド
に座らせた。
柔らかなベッドに腰掛けた瞬間、ふわりと
優しい香りに包まれた。
ああ…殿下の匂いだ。
大好きな香りにうっとりしていると、殿下
がベットに寝ころんだ。
その頭は私の太ももの上にある。
ひぇっ!
私の太ももの上に!殿下の頭がっ!!
「ちょっと疲れたな。横になって休みたい
から、膝枕してくれる?それで今日のこと
は帳消しにしてあげる。」
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た。
お仕置きなんて言うから、どんなすごいこ
とされるのかとビクビクしたけど、そんな
ことでいいのか。
それならお安い御用ですよ。
いや、でも、殿下のベッドの上で、しかも
太ももの上に殿下の頭があるって状態も、
それはそれでドキドキだよ。
「…殿下、どうしてあのシフォンケーキを
作ったのが私じゃないってわかったんです
か?」
私はドキドキを紛らわすために、疑問だっ
たことを聞いてみた。
「そりゃわかるよ。セセリアは僕の体を気
遣って、砂糖も香料も控えめにしてくれて
たでしょ?あのケーキはいつもより甘い香
りがしてたからね。膨らみ方もイマイチだ
ったし。君が手を痛めながら作ってくれる
シフォンケーキは、もっとふっくらしてる
よ。」
あ~…、そういえば。
アリーナは、砂糖が少ないって言って私の
指示より多めに入れてたっけ。
メレンゲの泡立てもすこし甘かったかも。
そんな違いに気づいてもらえるほど、私は
愛されてるんだな。
そんなに愛されているのに、アリーナの策
略にのってしまうなんて…。
バカだったな私…。
「殿下、…本当にごめんなさい。」
申し訳なさに涙が溢れた。
「泣かないでセセリア。君はちゃんと僕の
元に戻ってきてくれたでしょ?でも本当に
悪いと思ってるなら、キスして。」
私の涙を指で拭いながら、殿下は私にキス
をねだった。
「!?」
自分からキスをするなんて、私には難易度
の高いミッションだけど、罪滅ぼしだと思
うと拒否することはできない。
私は恥ずかしさを抑えながら、殿下の唇に
自分の唇を重ねた。
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