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その2
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まずは状況を整理しよう。
俺はちくわパーティーをする為に家を出た。そんで飲み物がなかったからファイソンに向かった。そしてトラックにひかれそうなところで時間停止して白黒になって女子高生に話しかけられていると。うん、わけわからん。先程からリペラと名乗る少女は鼻先や乳首をつんつんしてくる。これは素直に喜べばいいのだろうか。
「よし、じゃあ作戦遂行始めますか!」
一通り人の体で遊び終わったあとリペラはそう言った。
「あのね、今彩斗くんは何者かに命を狙われているみたいなの。だけど安心して。彩斗……いや、彩くんが死にそうになった時に時間止めるし、そん時に私が助けてあげるし」
いつの間にか名前がバレてる。てか彩くんって母さんにしか言われたことないし。
「はぁ……。でも助けるってどうやって?」
「あなたが助かる条件が揃った時、勝手に時が動き出すの。ここで動けるのは私だけだから、私が何とかするよ」
そういいながら彼女はどこから長い棒二本と長いゴムを持っている。そして、大きなコンクリートブロック……。
「え、まさかとは思うけどパチンコみたいにコンクリを飛ばしてそれ俺に当ててふき飛ばそうとか……思ってないよね?ハハハ……聞いてます?」
リペラは黙々と作業をしている。時間停止時用接着剤という代物で棒とゴムを組み合せ大型のパチンコを作る。そして、軽々と重々しいコンクリートブロックを持ち、ゴムに引っかけて飛ばす構えに入る。
「え、冗談でしょ?」
ゴムはぐんぐん伸びていく。それに比例して棒もしなる。
「轢かれずにすんだけどそのせいで死んじゃった~みたいなオチはマジでやめろよ」
「うん、大丈夫!多分……。まぁほら、また彩くんが死にそうな時に会えるから安心して」
「安心できねーよ!」
そう言った瞬間、リペラがパッと手を離した。まだ心の準備ができていないのだが。そして、高速で飛んできた石が当たった瞬間、景色が白黒からカラーへと変わり、時間が動き出した。腰のあたりに強い衝撃を受けて飛ばされ、その勢いで開いていた自動ドアの隙間からコンビニに勢いよく入店してしまった。突然人が滑り込み入店してきたことに店員及び客はめちゃくちゃビビっていた。俺はただ、苦笑いしかできなかった。
烏龍茶を買い、居ずらくなった店内をさっさと出る。そして、わざわざ自分は正体不明のちくわパーティーなんかの為に命の危機にあったのかと思うと、とてもやるせない気持ちになる。しかし、あのトラックの運転手の顔はなんだか狂ったような、違法なドラッグ的なものをキメてそうな顔だった。それにハゲだった。なんだか俺はハゲに運がないようだ。そんな複雑な思いを抱きながら、ちくわパーティーの会場(友人宅)へと向かった。
俺はちくわパーティーをする為に家を出た。そんで飲み物がなかったからファイソンに向かった。そしてトラックにひかれそうなところで時間停止して白黒になって女子高生に話しかけられていると。うん、わけわからん。先程からリペラと名乗る少女は鼻先や乳首をつんつんしてくる。これは素直に喜べばいいのだろうか。
「よし、じゃあ作戦遂行始めますか!」
一通り人の体で遊び終わったあとリペラはそう言った。
「あのね、今彩斗くんは何者かに命を狙われているみたいなの。だけど安心して。彩斗……いや、彩くんが死にそうになった時に時間止めるし、そん時に私が助けてあげるし」
いつの間にか名前がバレてる。てか彩くんって母さんにしか言われたことないし。
「はぁ……。でも助けるってどうやって?」
「あなたが助かる条件が揃った時、勝手に時が動き出すの。ここで動けるのは私だけだから、私が何とかするよ」
そういいながら彼女はどこから長い棒二本と長いゴムを持っている。そして、大きなコンクリートブロック……。
「え、まさかとは思うけどパチンコみたいにコンクリを飛ばしてそれ俺に当ててふき飛ばそうとか……思ってないよね?ハハハ……聞いてます?」
リペラは黙々と作業をしている。時間停止時用接着剤という代物で棒とゴムを組み合せ大型のパチンコを作る。そして、軽々と重々しいコンクリートブロックを持ち、ゴムに引っかけて飛ばす構えに入る。
「え、冗談でしょ?」
ゴムはぐんぐん伸びていく。それに比例して棒もしなる。
「轢かれずにすんだけどそのせいで死んじゃった~みたいなオチはマジでやめろよ」
「うん、大丈夫!多分……。まぁほら、また彩くんが死にそうな時に会えるから安心して」
「安心できねーよ!」
そう言った瞬間、リペラがパッと手を離した。まだ心の準備ができていないのだが。そして、高速で飛んできた石が当たった瞬間、景色が白黒からカラーへと変わり、時間が動き出した。腰のあたりに強い衝撃を受けて飛ばされ、その勢いで開いていた自動ドアの隙間からコンビニに勢いよく入店してしまった。突然人が滑り込み入店してきたことに店員及び客はめちゃくちゃビビっていた。俺はただ、苦笑いしかできなかった。
烏龍茶を買い、居ずらくなった店内をさっさと出る。そして、わざわざ自分は正体不明のちくわパーティーなんかの為に命の危機にあったのかと思うと、とてもやるせない気持ちになる。しかし、あのトラックの運転手の顔はなんだか狂ったような、違法なドラッグ的なものをキメてそうな顔だった。それにハゲだった。なんだか俺はハゲに運がないようだ。そんな複雑な思いを抱きながら、ちくわパーティーの会場(友人宅)へと向かった。
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