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その4
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!?
眠っていたところ、あのギター音で起こされる。間一髪目が開いたところで身体の硬直が始まる。そして、目を横にやると…。サングラスをかけたデブなハゲが俺に銃を向けていた。思ってもいなかった光景に一瞬思考が止まる。マジかよ……俺結構ガチめに命狙われてんじゃん。そして時が止まっているということは……。
「うふふ、今回は無防備にも寝てくれてるの?」
当然彼女もいるわけだ。
「ねぇおかしくない?なんで寝てるいたいけな大学生にこのおじさんは銃を向けてるの?」
「さぁ、そんなの知らないよ。でもスイッチに棘があるんだし室内には入られてるもんね」
ニコニコしながら言ってくるが、確かにそうだ。なぜ気づけなかったんだ。ちくわパーティーのせいで思考がおかしくなっていたのだろう。
「でもさ、これどうするのよ。いくらなんでもこれはどうにもならないんじゃ」
「いや、そんなことないよ?時間が止まっても物なら私が動かせるんだ」
そう言うとリペラは銃をハゲから取ろうとした。しかし、触れるだけ触れて奪い取らない。
「……どうしたの?」
「うふふ……目の前でこんなに可愛い子が抵抗出来ずにて寝てる。こんなチャンス二度とないわ!」
「二度とないわじゃねえよ!さっさと助けんかい!」
「うーん。じゃあ言うこと聞いてくれるよね?な・ん・で・も」
「な、なんでも……」
なんでもとは言われても、先程は貰い物のちくわで満足していたし、意外とチョロいんじゃね?そうに違いない。いや、そうであってくれ。
「で、何すればいいわけ?」
「お!いい子だ。じゃあそこでじっとしてて」
そんなこと言われなくてもじっとしている他ない。果たして何が始まるのか。そんなことを思っていると、リペラがデカデカと「化粧品セット」と書かれた箱を持ってきた。
「えっと…リペラさん?何をするおつもりで」
「ん?彩くんをもっと可愛くイメチェンするの!」
そう言うと彼女は、抵抗出来ない俺に筆のようなもなど色々顔に近づけてきた。
何やらすごく大きいカツラを被せてきて、歯にもなにか塗られた。あれ?化粧って歯になにかするっけ。歯ブラシじゃないみたいだし、一体何なのか。しかし、歯に何かを塗り終わったあとに「お歯黒完成」とか、「式部っぽい」と小声で聞こえてきたのですごく嫌な予感がする。
「よーし、完成!彩斗式部!」
鏡が目の前にすっと出される。そこには、高校の日本史の教科書で見た事のある紫式部のようなものがベッドに寝ていた。眉は太く書かれ歯は真っ黒になり長い髪がベッド上に投げ出されていた。言葉が出ない。なぜにここまで完成度が高いのだろう。
「あはは!いとをかし~」
「をかしくねぇよ!」
「へ?おかしくないの?ならいいじゃん!」
「良くねぇよ!そっちのおかしじゃない!」
「をかし」と「おかし」。この差に弄ばれるのは高校で終わりだと思っていたのだが。
「はい!じゃあ約束通り助けてあげる!」
彼女は銃に手をかける。
「あ、待て!この格好、時間が動き出したら元に戻るんだよな!?」
「ん?それはどうかな?」
ニヤニヤと笑いながら銃を奪い、雑巾を絞るように破壊した。そして、壊れた瞬間時間が動いた。
ハゲの指がクイッと動いたがそこにもう銃はない。そこにあるのは平安時代にタイムスリップした様な大学生の姿はだけだ。その後、ハゲは断末魔を上げながら家を飛び出して行った。隣の家の人から壁ドンでも食らうのではないかと思ったが、そんなことも無く一安心だ。そして、カツラを取りながら洗面台へと向かう。鏡に映った顔は、先程も目にした見事な平安貴族である。これが命を助けてもらえる代償だとしたら安いのかはわからない。とにかく助けてもらったことに感謝すべきなのか、この顔に変化させたことを怒るべきなのか。
「とりあえず、顔洗って寝るか…」
こうして僕は、平安貴族から大学生へと戻ることが出来た。
眠っていたところ、あのギター音で起こされる。間一髪目が開いたところで身体の硬直が始まる。そして、目を横にやると…。サングラスをかけたデブなハゲが俺に銃を向けていた。思ってもいなかった光景に一瞬思考が止まる。マジかよ……俺結構ガチめに命狙われてんじゃん。そして時が止まっているということは……。
「うふふ、今回は無防備にも寝てくれてるの?」
当然彼女もいるわけだ。
「ねぇおかしくない?なんで寝てるいたいけな大学生にこのおじさんは銃を向けてるの?」
「さぁ、そんなの知らないよ。でもスイッチに棘があるんだし室内には入られてるもんね」
ニコニコしながら言ってくるが、確かにそうだ。なぜ気づけなかったんだ。ちくわパーティーのせいで思考がおかしくなっていたのだろう。
「でもさ、これどうするのよ。いくらなんでもこれはどうにもならないんじゃ」
「いや、そんなことないよ?時間が止まっても物なら私が動かせるんだ」
そう言うとリペラは銃をハゲから取ろうとした。しかし、触れるだけ触れて奪い取らない。
「……どうしたの?」
「うふふ……目の前でこんなに可愛い子が抵抗出来ずにて寝てる。こんなチャンス二度とないわ!」
「二度とないわじゃねえよ!さっさと助けんかい!」
「うーん。じゃあ言うこと聞いてくれるよね?な・ん・で・も」
「な、なんでも……」
なんでもとは言われても、先程は貰い物のちくわで満足していたし、意外とチョロいんじゃね?そうに違いない。いや、そうであってくれ。
「で、何すればいいわけ?」
「お!いい子だ。じゃあそこでじっとしてて」
そんなこと言われなくてもじっとしている他ない。果たして何が始まるのか。そんなことを思っていると、リペラがデカデカと「化粧品セット」と書かれた箱を持ってきた。
「えっと…リペラさん?何をするおつもりで」
「ん?彩くんをもっと可愛くイメチェンするの!」
そう言うと彼女は、抵抗出来ない俺に筆のようなもなど色々顔に近づけてきた。
何やらすごく大きいカツラを被せてきて、歯にもなにか塗られた。あれ?化粧って歯になにかするっけ。歯ブラシじゃないみたいだし、一体何なのか。しかし、歯に何かを塗り終わったあとに「お歯黒完成」とか、「式部っぽい」と小声で聞こえてきたのですごく嫌な予感がする。
「よーし、完成!彩斗式部!」
鏡が目の前にすっと出される。そこには、高校の日本史の教科書で見た事のある紫式部のようなものがベッドに寝ていた。眉は太く書かれ歯は真っ黒になり長い髪がベッド上に投げ出されていた。言葉が出ない。なぜにここまで完成度が高いのだろう。
「あはは!いとをかし~」
「をかしくねぇよ!」
「へ?おかしくないの?ならいいじゃん!」
「良くねぇよ!そっちのおかしじゃない!」
「をかし」と「おかし」。この差に弄ばれるのは高校で終わりだと思っていたのだが。
「はい!じゃあ約束通り助けてあげる!」
彼女は銃に手をかける。
「あ、待て!この格好、時間が動き出したら元に戻るんだよな!?」
「ん?それはどうかな?」
ニヤニヤと笑いながら銃を奪い、雑巾を絞るように破壊した。そして、壊れた瞬間時間が動いた。
ハゲの指がクイッと動いたがそこにもう銃はない。そこにあるのは平安時代にタイムスリップした様な大学生の姿はだけだ。その後、ハゲは断末魔を上げながら家を飛び出して行った。隣の家の人から壁ドンでも食らうのではないかと思ったが、そんなことも無く一安心だ。そして、カツラを取りながら洗面台へと向かう。鏡に映った顔は、先程も目にした見事な平安貴族である。これが命を助けてもらえる代償だとしたら安いのかはわからない。とにかく助けてもらったことに感謝すべきなのか、この顔に変化させたことを怒るべきなのか。
「とりあえず、顔洗って寝るか…」
こうして僕は、平安貴族から大学生へと戻ることが出来た。
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