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日常編(単発)
ピクニックに行こう!【前編】
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昼。フーリ,マルセル,クライブはファミレスで昼食をとっていた。
「なぁクライブ。お前エビフライの尻尾って食べる?」
「俺は食べないな」
「マルセルは?」
「◎△$♪×¥●&%#?!」
「食べ終わってから喋ろうな」
今日も勇者達は平和に過ごしていた。近頃は魔物の大量出現もなく、(クライブ以外は)ぐうたらに過ごしていた。フーリは一日中ゲーセンに入り浸り、マルセルは野良猫を集めて楽園を築き、クライブのみ毎日体を鍛え続けていた。今日彼らがファミレスに来ているのは二人の生活習慣を見兼ねたクライブが誘ったからなのだ。
食事を終え、クライブは帰り支度をしているがフーリとマルセルが延々とドリンクバーから飲み物を注いで持ってくる。
「……お前らの腹はどうなってんだ?」
「ん?切って見てみる?」
「いや、それはいい。それより早く行くぞ。何回メロンソーダ飲んだら気が済むんだ!」
「じゃあ次はオレンジジュースにするよ」
「そういう問題じゃない!ほら、さっさと店出るぞ。店員さんお前らの飲みっぷりに引いちゃってるから!」
店を出て、彼らは帰路についていた。
「いや~。あそこの店のハンバーグ定食は格別だな。エビフライの尻尾をメロンソーダに漬けて食べるのもまた……」
「あれ気持ち悪ぃから二度とやんな」
「マルセルは何食べたんだっけ?」
「鉄火丼!でもお魚さんは猫ちゃん用に取っておいたんだ!」
そう言ってマルセルはジップロック的なやつの中に入ったマグロを見せてきた。
「マグロ取ったのかよ……。何で白米を食べたんだ?」
「醤油とわさび」
「お前強者だな」
そう言われるとニコニコしながらマルセルは袋を懐にしまった。食後なのにフーリとマルセルは元気に走り回っている。
「……お前らさ、そんなに元気ならもっと外に出て魔物退治なりなんなりしてみればどうなんだ?」
「えー?だってそれは疲れるじゃん?でも好きなことなら疲れない!そういう事だよクライブ」
「そう……なのか?」
「そういやさ、クライブってなんか趣味とかやりたい事とかないの?」
「たしかに、クライブが遊んでるの想像出来ないね」
「俺の……趣味か……。無いな。強いて言うなら日頃の稽古くらいかもしれん」
「そっか。じゃあそんな可哀想なクライブよ、今度ピクニックに行かない?」
「誰が可哀想だ!……って、ピクニック?」
「そう、ピクニック。いつか行こうってマルセルと話してたんだけど」
「ピクニック……ピクニックねぇ」
「ピクニック?」
「ピクニック!」
「この短時間に何回ピクニックって言ってるんだよ」
いつもの様にツッコミを入れるクライブだが、だいぶ口角が上がっているようだ。
「ピクニックに行った経験は?」
「なんでそんな面接官みたいな聞き方なんだよ。行った経験は無いな」
「無いの!?」
「じゃあ初体験だね……」
「変な言い方するな!でもまぁ、そうなるな」
「じゃあさ、明日とかどう」
「俺は平気だが」
「僕らは毎日暇だからね」
「ねー!」
「そうか。ならば、準備をしなければだな。なにか持っていくものは?」
「お弁当とかは僕が作ってくるし、シートとかはマルセルが持ってくるし……まぁ初めてのピクニック、クライブは気楽にね?」
「む、そうか……。じゃあ俺何も持っていかなくていいのか」
「じゃあ明日のお昼、南門前で!」
集合時間と場所が決まり、解散した。果たしてフーリとマルセル主催のピクニックは平和に終わるのだろうか……。
「なぁクライブ。お前エビフライの尻尾って食べる?」
「俺は食べないな」
「マルセルは?」
「◎△$♪×¥●&%#?!」
「食べ終わってから喋ろうな」
今日も勇者達は平和に過ごしていた。近頃は魔物の大量出現もなく、(クライブ以外は)ぐうたらに過ごしていた。フーリは一日中ゲーセンに入り浸り、マルセルは野良猫を集めて楽園を築き、クライブのみ毎日体を鍛え続けていた。今日彼らがファミレスに来ているのは二人の生活習慣を見兼ねたクライブが誘ったからなのだ。
食事を終え、クライブは帰り支度をしているがフーリとマルセルが延々とドリンクバーから飲み物を注いで持ってくる。
「……お前らの腹はどうなってんだ?」
「ん?切って見てみる?」
「いや、それはいい。それより早く行くぞ。何回メロンソーダ飲んだら気が済むんだ!」
「じゃあ次はオレンジジュースにするよ」
「そういう問題じゃない!ほら、さっさと店出るぞ。店員さんお前らの飲みっぷりに引いちゃってるから!」
店を出て、彼らは帰路についていた。
「いや~。あそこの店のハンバーグ定食は格別だな。エビフライの尻尾をメロンソーダに漬けて食べるのもまた……」
「あれ気持ち悪ぃから二度とやんな」
「マルセルは何食べたんだっけ?」
「鉄火丼!でもお魚さんは猫ちゃん用に取っておいたんだ!」
そう言ってマルセルはジップロック的なやつの中に入ったマグロを見せてきた。
「マグロ取ったのかよ……。何で白米を食べたんだ?」
「醤油とわさび」
「お前強者だな」
そう言われるとニコニコしながらマルセルは袋を懐にしまった。食後なのにフーリとマルセルは元気に走り回っている。
「……お前らさ、そんなに元気ならもっと外に出て魔物退治なりなんなりしてみればどうなんだ?」
「えー?だってそれは疲れるじゃん?でも好きなことなら疲れない!そういう事だよクライブ」
「そう……なのか?」
「そういやさ、クライブってなんか趣味とかやりたい事とかないの?」
「たしかに、クライブが遊んでるの想像出来ないね」
「俺の……趣味か……。無いな。強いて言うなら日頃の稽古くらいかもしれん」
「そっか。じゃあそんな可哀想なクライブよ、今度ピクニックに行かない?」
「誰が可哀想だ!……って、ピクニック?」
「そう、ピクニック。いつか行こうってマルセルと話してたんだけど」
「ピクニック……ピクニックねぇ」
「ピクニック?」
「ピクニック!」
「この短時間に何回ピクニックって言ってるんだよ」
いつもの様にツッコミを入れるクライブだが、だいぶ口角が上がっているようだ。
「ピクニックに行った経験は?」
「なんでそんな面接官みたいな聞き方なんだよ。行った経験は無いな」
「無いの!?」
「じゃあ初体験だね……」
「変な言い方するな!でもまぁ、そうなるな」
「じゃあさ、明日とかどう」
「俺は平気だが」
「僕らは毎日暇だからね」
「ねー!」
「そうか。ならば、準備をしなければだな。なにか持っていくものは?」
「お弁当とかは僕が作ってくるし、シートとかはマルセルが持ってくるし……まぁ初めてのピクニック、クライブは気楽にね?」
「む、そうか……。じゃあ俺何も持っていかなくていいのか」
「じゃあ明日のお昼、南門前で!」
集合時間と場所が決まり、解散した。果たしてフーリとマルセル主催のピクニックは平和に終わるのだろうか……。
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