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日常編(単発)
ミルキーウェイ
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七夕。この世界にもこんな行事あるんだと思ったそこのあなた。あるんです。あると言ったらあるんです。後、時期外れなのは許してください。そして、七夕と言ったら天の川、ミルキーウェイである。この七夕の時、果たして天の川で何が行われていたのか。その一部始終を皆さんと共に見ていきたいと思います。
『これは、フーリの部屋で撮られた七夕の再現VTRである』
七夕とは何か。簡単に言うとラブラブすぎるカップルがウザイから引き裂いておいて可哀想とか同情した神が一日だけ会っていいよっていうイベントだ。少なくともこの世界だとこういうことになっている。
ではまず、引き裂かれた女性の方、織姫から見ていきましょう。
「……ねぇ。七夕再現はいいけどなんで僕なの?」
「黙れマルセル。お前は織姫に徹しろ」
おっと間違えた!マルセルではなく織姫だ。なんか機織りしてる人らしい。機械という便利なものがあるのに未だに古いものに固執している文明から取り残された女性だ。
「なんでそんな後ろ向きに捉えるの」
続いて引き裂かれた男性の方、彦星を見ていきましょう。
「あのなフーリ……完全にこれ配役ミスだろ。なんで俺が彦星なんて」
「うるせークライブ!お前は彦星らしくひこっとしてろ!」
「ひこっとってなんだよ」
彦星は別名わし座α星とも言います。
「いいんだよ学術名は」
……。
……。
「あれ?どうしたフーリ?」
「いや、僕七夕のことここまでしか知らないんだよね」
「は?じゃあなんでやったんだよ」
「だって面白そうだったから……」
「僕せっかく織姫のコスプレまでしたのに……」
「ちょっと待って、調べるから」
「しょうがねぇな」
「あ、そこにお菓子とかあるから食べて待ってて」
「やったー!」
~五分後~
「よし!調べられたぞマル……織姫、クラ……彦星!」
「そうかそうか」
「おい!紅茶を飲む彦星があるか!」
「彦星にも紅茶くらい飲ませてやれよ」
「おい織姫!他人の家のエロ本を読むな!」
「別にいいじゃん。恋人と一年くらい離れ離れなんだから溜まるんだよ色々と」
「何無駄に感情移入してんだよ」
「それで、調べた結果どうだったの?」
「最後は織姫と彦星の運命が交差して殺し合う王道RPGみたいな感じだった」
「何で調べたらそうなるんだよ。てか殺し合う時点で王道でもないしRPGでもないだろ」
「しょうがないじゃん……怒らないでよォ……」
「なんで泣くんだよ」
「あ、フーリ!このゲームの七夕コラボ一緒に回ろ」
「やるー!」
「終わらせ方雑!」
この後、織姫の格好から戻り忘れたマルセルは一階でレヴェルに捕まってセクハラされた。
『これは、フーリの部屋で撮られた七夕の再現VTRである』
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ではまず、引き裂かれた女性の方、織姫から見ていきましょう。
「……ねぇ。七夕再現はいいけどなんで僕なの?」
「黙れマルセル。お前は織姫に徹しろ」
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「なんでそんな後ろ向きに捉えるの」
続いて引き裂かれた男性の方、彦星を見ていきましょう。
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「いいんだよ学術名は」
……。
……。
「あれ?どうしたフーリ?」
「いや、僕七夕のことここまでしか知らないんだよね」
「は?じゃあなんでやったんだよ」
「だって面白そうだったから……」
「僕せっかく織姫のコスプレまでしたのに……」
「ちょっと待って、調べるから」
「しょうがねぇな」
「あ、そこにお菓子とかあるから食べて待ってて」
「やったー!」
~五分後~
「よし!調べられたぞマル……織姫、クラ……彦星!」
「そうかそうか」
「おい!紅茶を飲む彦星があるか!」
「彦星にも紅茶くらい飲ませてやれよ」
「おい織姫!他人の家のエロ本を読むな!」
「別にいいじゃん。恋人と一年くらい離れ離れなんだから溜まるんだよ色々と」
「何無駄に感情移入してんだよ」
「それで、調べた結果どうだったの?」
「最後は織姫と彦星の運命が交差して殺し合う王道RPGみたいな感じだった」
「何で調べたらそうなるんだよ。てか殺し合う時点で王道でもないしRPGでもないだろ」
「しょうがないじゃん……怒らないでよォ……」
「なんで泣くんだよ」
「あ、フーリ!このゲームの七夕コラボ一緒に回ろ」
「やるー!」
「終わらせ方雑!」
この後、織姫の格好から戻り忘れたマルセルは一階でレヴェルに捕まってセクハラされた。
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