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日常編(単発)
家電用品店
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ある日、クライブは街の電気屋を物色していた。換えの電球を買いに来たらしいが、回っている途中で思わぬ知り合いと角でばったり出会った。
「わっ!すいま……あれ?マルセラちゃん?」
「あ、クライブさん。こんにちは」
「制服着てるってことは帰り?」
「はい。友達のトイレ待ってる間に家電でも見ようかな~って。結構混んでたんで」
「へぇ。でもさ、空調とか調理とか悪魔でなんとかならないの?マルセルも魔法使えるだろうし」
「それじゃあ風情がないんです!」
「でもエアコンとかお金かからない?」
「かかるお金は余るほど持ってますから」
ここに金持ちとの差を見せつけられた気がする。暫く二人で話し込んでいると、何かを探していると思われたのか店員に話しかけられる。
「うっす!何かお探しっすか?」
「あっ、そういうわけじゃ……ってアイン!?」
「クライブさんじゃないっすか、お疲れっす!」
「お疲れってか、お前何してんの?」
「バイトっす!意外と身分を隠すのって簡単なんすね!」
「クライブさん、この人は……?」
マルセラは何だか怯えている。兄のマルセル同様肘の布を摘んで恐怖を訴えてきた。
「この人はアインっていう人で、フーリの後輩……というより犯罪者?」
「犯罪者なんて酷いっす!まだ指名手配犯っすよ!」
「立派な犯罪者じゃねぇか!」
「あの、クライブさん……ここ一応お店ですよ?」
店員であり友人の後輩と英雄の末裔が大声で話しているのを友人の妹に怒られるというなんとも惨めな縮図だ。
「ごめん。じゃあアイン、とりあえずなんかおすすめ商品でも教えてくれ」
「うっす!俺的おすすめ商品を推し進めるっす!」
意気揚々と歩き出したアインの後を追う。奥にはテレビやエアコン、掃除機などの生活必需品が並ぶ中、それらを全て無視し奥へ奥へと進んでいく。
「あったっす!ここっす!」
そこは、金庫売場だった。ほとんどが売れていないせいか割引になっている。
「よりによって金庫かよ。ホテルとかでしか見たことないわ」
「うっす!ダイヤル回すの楽しいっすよね!」
「そういうもんじゃねぇだろ」
「これめっちゃ硬いんすよ。俺が全力で殴ってもビクともしなかったっす!」
そう言ってアインはニコニコしながら包帯に巻かれた右手を見せつけた。
「大怪我じゃねぇか」
諸々のアインの勢いに押されてマルセラは完全に引いている。無理もない。
「そういえばマルセルさん?なんか雰囲気変わりましたっすか?」
「この子はマルセルじゃなくて、あいつの妹のマルセラちゃん」
「そうだったんすか!全然気づかなかったっす!」
「よく言われます。お兄ちゃんと似てるって」
「マルセラさんもやってみないっすか?金庫破壊」
「何商品破壊させる気なんだよ。普通に器物破損だろ。てかマルセラちゃんの拳までそうなるぞ」
「え?やってもいいならできますよ」
「ミニスカートの女子高生が金庫破壊……風流っすね」
「どこがだよ」
アインが目の前に持ってきたのは最新式の金庫で、大きく丈夫なのがうりの商品だ。
「じゃあいきますよ……出てこい!ベルゼブブ!」
そうマルセラが叫ぶと、天井まで届きそうなほど大きい蝿の悪魔ベルゼブブが召喚された。それを見てアインはぽかんとしている。
「え!ベルゼブブってあの時逃げたんじゃないの?」
「再雇用しました」
「雇用かよ。せめて契約って言って欲しかったわ」
巨大な悪魔ベルゼブブは魔力的なのを帯びた腕で物理的に金庫を粉々にした。その際に周りの商品棚も巻き込み、同時に轟音が響き渡る。もちろん店員も一目散に集まってきた。
「どうした!?何があった!?」
「あ、やべ。じゃあ後よろしくな、アイン。マルセラちゃん、行こっか」
「はい。ありがとうベルゼブブ」
「え!?クライブさん!マルセラさん!?嘘っすよねー!?」
こうして、この後無事窮地を脱出したアインは器物破損と営業妨害という新たな罪を背負って生きていくことになった。ちなみにクライブは友達と合流したマルセラと一緒にショッピングを楽しんだ。
「わっ!すいま……あれ?マルセラちゃん?」
「あ、クライブさん。こんにちは」
「制服着てるってことは帰り?」
「はい。友達のトイレ待ってる間に家電でも見ようかな~って。結構混んでたんで」
「へぇ。でもさ、空調とか調理とか悪魔でなんとかならないの?マルセルも魔法使えるだろうし」
「それじゃあ風情がないんです!」
「でもエアコンとかお金かからない?」
「かかるお金は余るほど持ってますから」
ここに金持ちとの差を見せつけられた気がする。暫く二人で話し込んでいると、何かを探していると思われたのか店員に話しかけられる。
「うっす!何かお探しっすか?」
「あっ、そういうわけじゃ……ってアイン!?」
「クライブさんじゃないっすか、お疲れっす!」
「お疲れってか、お前何してんの?」
「バイトっす!意外と身分を隠すのって簡単なんすね!」
「クライブさん、この人は……?」
マルセラは何だか怯えている。兄のマルセル同様肘の布を摘んで恐怖を訴えてきた。
「この人はアインっていう人で、フーリの後輩……というより犯罪者?」
「犯罪者なんて酷いっす!まだ指名手配犯っすよ!」
「立派な犯罪者じゃねぇか!」
「あの、クライブさん……ここ一応お店ですよ?」
店員であり友人の後輩と英雄の末裔が大声で話しているのを友人の妹に怒られるというなんとも惨めな縮図だ。
「ごめん。じゃあアイン、とりあえずなんかおすすめ商品でも教えてくれ」
「うっす!俺的おすすめ商品を推し進めるっす!」
意気揚々と歩き出したアインの後を追う。奥にはテレビやエアコン、掃除機などの生活必需品が並ぶ中、それらを全て無視し奥へ奥へと進んでいく。
「あったっす!ここっす!」
そこは、金庫売場だった。ほとんどが売れていないせいか割引になっている。
「よりによって金庫かよ。ホテルとかでしか見たことないわ」
「うっす!ダイヤル回すの楽しいっすよね!」
「そういうもんじゃねぇだろ」
「これめっちゃ硬いんすよ。俺が全力で殴ってもビクともしなかったっす!」
そう言ってアインはニコニコしながら包帯に巻かれた右手を見せつけた。
「大怪我じゃねぇか」
諸々のアインの勢いに押されてマルセラは完全に引いている。無理もない。
「そういえばマルセルさん?なんか雰囲気変わりましたっすか?」
「この子はマルセルじゃなくて、あいつの妹のマルセラちゃん」
「そうだったんすか!全然気づかなかったっす!」
「よく言われます。お兄ちゃんと似てるって」
「マルセラさんもやってみないっすか?金庫破壊」
「何商品破壊させる気なんだよ。普通に器物破損だろ。てかマルセラちゃんの拳までそうなるぞ」
「え?やってもいいならできますよ」
「ミニスカートの女子高生が金庫破壊……風流っすね」
「どこがだよ」
アインが目の前に持ってきたのは最新式の金庫で、大きく丈夫なのがうりの商品だ。
「じゃあいきますよ……出てこい!ベルゼブブ!」
そうマルセラが叫ぶと、天井まで届きそうなほど大きい蝿の悪魔ベルゼブブが召喚された。それを見てアインはぽかんとしている。
「え!ベルゼブブってあの時逃げたんじゃないの?」
「再雇用しました」
「雇用かよ。せめて契約って言って欲しかったわ」
巨大な悪魔ベルゼブブは魔力的なのを帯びた腕で物理的に金庫を粉々にした。その際に周りの商品棚も巻き込み、同時に轟音が響き渡る。もちろん店員も一目散に集まってきた。
「どうした!?何があった!?」
「あ、やべ。じゃあ後よろしくな、アイン。マルセラちゃん、行こっか」
「はい。ありがとうベルゼブブ」
「え!?クライブさん!マルセラさん!?嘘っすよねー!?」
こうして、この後無事窮地を脱出したアインは器物破損と営業妨害という新たな罪を背負って生きていくことになった。ちなみにクライブは友達と合流したマルセラと一緒にショッピングを楽しんだ。
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