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日常編(単発)
お化け屋敷
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ある日、フーリとクライブはマルセルから遊園地のチケットを貰ったので遊びに来ていた。
「な~んでお前と二人っきりかな?マルセルはどうした?」
「マルセラとオォで遊びに行くんだってさ」
「じゃあなんで遊園地のチケットくれたんだ?ここに来れば良かったろうに」
「あいつらは公園に行くんだって」
「金持ちってわかんねぇな」
そう言い合いながら二人は遊園地内を散策していると、目と前に手作り感満載のダンボールとボロボロのトタンで構成されているお化け屋敷がある。
「なんだこれ……?やっすいつくりだな」
「『めっでる屋敷』だって。ここはお化けの量に期待だね」
「評論家かよ」
「とりあえず行ってみようぜ!せっかくの遊園地なんだから楽しまなくちゃ損だよ」
強引にフーリに引っ張られ二人は『めっでる屋敷』に入店した。
お化け屋敷内は風の音やヤナギの模型などにより雰囲気をだそうとしているが、いずれも高校の文化祭感が否めない。入口に入ると直ぐに受付カウンターがあった。
「めっちゃでるお化け屋敷へようこそ」
「あっ、それの略称だったんだ」
「本日はどこコースをご希望ですか?」
「コース?」
「お化けを倒す数で争うAコース、お化けから自陣を防衛するBコース、チームで協力して一体のボスを倒すCコースの三本です」
「すげぇゲームみたいなんすね」
「はい。『めっでる屋敷』のコンセプトは成仏系お化け屋敷ですから」
「ふ~んよくわかんないっすね。フーリ、どのコースがいい?」
「僕的にはAコースかな」
フーリは地べたに深く腰掛けながら答えた。
「じゃあそれで」
「かしこまりました。Aコーススタンバイ!出てこなかった奴は強制成仏よ!」
店員は裏方の方に叫び、お鈴を「チ~ン」と鳴らす。どうやらお化けを恐喝してるみたいだが、なんとも腑抜けた脅しだ。
「それではこちらをお持ちください」
そう言って店員はプラスチック製のおもちゃの銃を二つ出てきた。
「これは?」
「中に成仏液が入ってるのでどんどん成仏させてください」
「物騒な物だな」
銃を受け取った二人は「A」と書かれた垂れ幕の前で待機しろとの事だ。
「なあクライブ。ちょっと言いたいことあるんだけどいい?」
「なんだよ?」
「幽霊じゃなくても成仏ってできるの?」
「……多分センシティブな話題だからやめよう」
『それでは、Aコースのお二人、準備はいいですかー!』
「おー!」
「お、お~」
このアナウンスでセンシティブな話題も避けることができ、同時に目の前の幕が開いた。ゲーム開始である。まずフーリがいち早く中に入って銃を構える。
「おらお化け!出てこんかい!」
戦闘態勢で叫ぶフーリの背中を見ながらのそのそとクライブが入ってくる。しかし、目の前には想像もしていなかったものがあった。
「……何だこの穴?」
「これは塹壕か?」
そこには結構しっかり作られた塹壕があり、中でお化けが蠢いている。そこからはボソボソと声も聞こえてきた。
「兄ちゃん!ダメ、行かないで!」
「ヨシツネ……。駄目なんだ。兄ちゃんな、生きて帰ってくる。だから見守っててくれ、俺の勇姿を!」
「兄ちゃん!」
「ヨリトモ!」
「頑張れよ!俺ら応援してるからな!」
「……なんだこれ?」
どうやらお化けが励まし合っているようである。
「いや、いっぱい居るんだから全員で一気に来いよ」
「要はこいつら全員殺せばいいんだろ。簡単じゃん」
「随分と物騒な考えだな」
フーリは魔物の時よりも真剣にお化け狩りに向き合っているようである。そしてついに、塹壕から一体のお化けが飛び出してきた。お化けとは言っても子供がグミを集めて人型にして「あら~よくできたわね~」ってお母さんに褒められそうな見た目だ。
「うおおおおぉ!」
お化けは右手にナイフを握りしめてフーリの方に向かっていく。しかし、それをもろともせずフーリは低姿勢の下段回し蹴りをお見舞した。そして、派手に横方向に倒れたお化けの頭を踏み、こめかみに向かって銃口を向け引き金を引いた。そのお化けは徐々に体を薄くしていく。
「お前本気でやりすぎだろ」
「何事も本気で、ね?」
「じゃあ次から魔物討伐もちゃんとやれよ」
「え?」
フーリとクライブで顔を合わせていると、塹壕から数体のお化けが出てきて成仏しかけのお化けに駆け寄ってきた。
「おい!ヨリトモ!」
「やだ!兄ちゃんやだー!」
「……すまねぇ皆。もう半分成仏しちまった」
「マジでなんなんだろうなこれ。フーリどうする?」
「そんなの決まってるだろ皆殺しだー!」
「っ!どうする!?」
「皆、俺を置いて逃げろ。これはこの遊園地に取り憑くって言った俺のミスだ」
「兄ちゃん……」
「ヨシツネ……」
「なんか感動だな」
「そうか?」
「今だ!逃げるぞー!」
フーリが少し目を逸らした隙に、お化け軍団は窓目がけて逃走を図った。
「あ、逃げられる。クライブ氷結お願い」
「え、俺やんなきゃいけない?てかお化けに効くの?」
「いいからやれよコラ!」
「何怒ってんだよ。……氷結!」
クライブの氷結魔法によってお化け達の足は凍らされた。
「凍った……。魔法ってお化けにも対応してたんだ」
「ぐぬぬ……動けん」
「さてと、さっきの雑魚も成仏したみたいだし、お前らも仲良く逝っちゃいなよ?」
こうして、フーリの躊躇も心も無い銃声によってお化け一行は殲滅された。ちなみにフーリは絶滅賞として孫の手を贈呈された。
「な~んでお前と二人っきりかな?マルセルはどうした?」
「マルセラとオォで遊びに行くんだってさ」
「じゃあなんで遊園地のチケットくれたんだ?ここに来れば良かったろうに」
「あいつらは公園に行くんだって」
「金持ちってわかんねぇな」
そう言い合いながら二人は遊園地内を散策していると、目と前に手作り感満載のダンボールとボロボロのトタンで構成されているお化け屋敷がある。
「なんだこれ……?やっすいつくりだな」
「『めっでる屋敷』だって。ここはお化けの量に期待だね」
「評論家かよ」
「とりあえず行ってみようぜ!せっかくの遊園地なんだから楽しまなくちゃ損だよ」
強引にフーリに引っ張られ二人は『めっでる屋敷』に入店した。
お化け屋敷内は風の音やヤナギの模型などにより雰囲気をだそうとしているが、いずれも高校の文化祭感が否めない。入口に入ると直ぐに受付カウンターがあった。
「めっちゃでるお化け屋敷へようこそ」
「あっ、それの略称だったんだ」
「本日はどこコースをご希望ですか?」
「コース?」
「お化けを倒す数で争うAコース、お化けから自陣を防衛するBコース、チームで協力して一体のボスを倒すCコースの三本です」
「すげぇゲームみたいなんすね」
「はい。『めっでる屋敷』のコンセプトは成仏系お化け屋敷ですから」
「ふ~んよくわかんないっすね。フーリ、どのコースがいい?」
「僕的にはAコースかな」
フーリは地べたに深く腰掛けながら答えた。
「じゃあそれで」
「かしこまりました。Aコーススタンバイ!出てこなかった奴は強制成仏よ!」
店員は裏方の方に叫び、お鈴を「チ~ン」と鳴らす。どうやらお化けを恐喝してるみたいだが、なんとも腑抜けた脅しだ。
「それではこちらをお持ちください」
そう言って店員はプラスチック製のおもちゃの銃を二つ出てきた。
「これは?」
「中に成仏液が入ってるのでどんどん成仏させてください」
「物騒な物だな」
銃を受け取った二人は「A」と書かれた垂れ幕の前で待機しろとの事だ。
「なあクライブ。ちょっと言いたいことあるんだけどいい?」
「なんだよ?」
「幽霊じゃなくても成仏ってできるの?」
「……多分センシティブな話題だからやめよう」
『それでは、Aコースのお二人、準備はいいですかー!』
「おー!」
「お、お~」
このアナウンスでセンシティブな話題も避けることができ、同時に目の前の幕が開いた。ゲーム開始である。まずフーリがいち早く中に入って銃を構える。
「おらお化け!出てこんかい!」
戦闘態勢で叫ぶフーリの背中を見ながらのそのそとクライブが入ってくる。しかし、目の前には想像もしていなかったものがあった。
「……何だこの穴?」
「これは塹壕か?」
そこには結構しっかり作られた塹壕があり、中でお化けが蠢いている。そこからはボソボソと声も聞こえてきた。
「兄ちゃん!ダメ、行かないで!」
「ヨシツネ……。駄目なんだ。兄ちゃんな、生きて帰ってくる。だから見守っててくれ、俺の勇姿を!」
「兄ちゃん!」
「ヨリトモ!」
「頑張れよ!俺ら応援してるからな!」
「……なんだこれ?」
どうやらお化けが励まし合っているようである。
「いや、いっぱい居るんだから全員で一気に来いよ」
「要はこいつら全員殺せばいいんだろ。簡単じゃん」
「随分と物騒な考えだな」
フーリは魔物の時よりも真剣にお化け狩りに向き合っているようである。そしてついに、塹壕から一体のお化けが飛び出してきた。お化けとは言っても子供がグミを集めて人型にして「あら~よくできたわね~」ってお母さんに褒められそうな見た目だ。
「うおおおおぉ!」
お化けは右手にナイフを握りしめてフーリの方に向かっていく。しかし、それをもろともせずフーリは低姿勢の下段回し蹴りをお見舞した。そして、派手に横方向に倒れたお化けの頭を踏み、こめかみに向かって銃口を向け引き金を引いた。そのお化けは徐々に体を薄くしていく。
「お前本気でやりすぎだろ」
「何事も本気で、ね?」
「じゃあ次から魔物討伐もちゃんとやれよ」
「え?」
フーリとクライブで顔を合わせていると、塹壕から数体のお化けが出てきて成仏しかけのお化けに駆け寄ってきた。
「おい!ヨリトモ!」
「やだ!兄ちゃんやだー!」
「……すまねぇ皆。もう半分成仏しちまった」
「マジでなんなんだろうなこれ。フーリどうする?」
「そんなの決まってるだろ皆殺しだー!」
「っ!どうする!?」
「皆、俺を置いて逃げろ。これはこの遊園地に取り憑くって言った俺のミスだ」
「兄ちゃん……」
「ヨシツネ……」
「なんか感動だな」
「そうか?」
「今だ!逃げるぞー!」
フーリが少し目を逸らした隙に、お化け軍団は窓目がけて逃走を図った。
「あ、逃げられる。クライブ氷結お願い」
「え、俺やんなきゃいけない?てかお化けに効くの?」
「いいからやれよコラ!」
「何怒ってんだよ。……氷結!」
クライブの氷結魔法によってお化け達の足は凍らされた。
「凍った……。魔法ってお化けにも対応してたんだ」
「ぐぬぬ……動けん」
「さてと、さっきの雑魚も成仏したみたいだし、お前らも仲良く逝っちゃいなよ?」
こうして、フーリの躊躇も心も無い銃声によってお化け一行は殲滅された。ちなみにフーリは絶滅賞として孫の手を贈呈された。
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