あの七夕の日を忘れない

古明地 蓮

文字の大きさ
11 / 31
久しぶりの買い物

買い物の後には

しおりを挟む
こうして、僕らの買い物は幕を閉じたのだった。
それから、数分をかけて、家に着いた僕らであった。
2人とも洗面所で手を洗ったあと、リビングに座り込んでしまった。

「これからどうする?」

「とりあえずお風呂はいってきなよ
   ご飯作って待ってるから」

「分かった」 

そう言われてしまえば仕方ない。
本当は、スマホについて色々知ろうと思ったのだが、先に風呂に入ってきてしまおう。
買い物袋から、新しいルームウェアを取り出して、下着を持って風呂場に向かった。
荷物を一旦置き、2階から風呂場のタオルをとり、もう一度風呂場に向かった。
やはり、毎日言っている気もするが、この風呂は気持ちいい。
さっさと体と髪の毛と顔を洗って、風呂に漬かった。
それにしても、スマホとはどんなものなのだろう?
パソコンのように、自由度が高いと使いやすいと思う。
僕の場合は、パソコンがあった時には、何度も壊しては修理をしていた。
と言っても、物理的な破壊はなかったと思う。
自分からウイルスを入れて試してみたりだとか、パソコンに限界突破をさせてみたり、無茶苦茶な使い方をしていた。
自分のパソコンと思ってしまうと、雑に扱ってしまうのだ。
お陰様で、ちょっとしたパソコンの修理みたいなもんはできるようになった。
観れば、ウイルスの種類や、どんな方法で治るのか、どこがおかしいのかは分かるようになった。
そんな訳で、たまに知り合いからメールで、修理を頼まれるようになった。
僕自身はSNSをやっていないので、情報が来ないのだが、やっている友達から、SNSに載っていた壊れたパソコンの修理を依頼された。
そして、大体の場合は見ただけでわかるのだが、わからない時は、その友達を経由して、SNSで話すこともあった。
多分、依頼されたもので、治らなかった物はひとつしかないだろう。
それは、揺らしてはいけない、ハードディスクが入っているパソコンを、使用中に落としたやつだ。
完全にプラッタが飛んでいて、異音がしていた。
その時はもう、諦めろって言った覚えがある。
こんな感じに、スマホも使いこなせればいいのだが、何せ初めて触るのだ。
同じ機械といえど、近いところもあれば、遠いところもある。
噂によれば、スマホには主に2種類あるらしい。
今回買ってもらったのは、確かセキュリティが高い方だったはずだ。
値段が高い代わりに、何年使っても壊れにくいらしい。
ただ、セキュリティが高いということは、自由度が低い気もする。
まあ、スマホ初心者が何を言っても無駄だろうが。
そんな訳で、風呂に入る前に、少しでもスマホを使っておきたかったのだ。
だから、風呂に入れと言われた時は、少しだけ残念がっていたのだ。
風呂にある時計を見ると、
風呂に入ってから、もう20分ほど経ちそうなくらいだった。
全く、風呂で考え事をしていると、すごい時間が経つのが早い気がする。
この風呂の心地良さが、頭を鈍らせてでもいるのだろうか。
とにかく、早く風呂を出た方がいいだろうと思って、体を拭いて風呂を出た。
新しいルームウェアをの着心地は、丁度いいの一言だった。
普通の服よりも緩めで、着やすく、暖かい。
冬に着るには最高のルームウェアなのではないのかと思ってしまう。
リビングのテーブルの方に目をやると、既に食事が用意されていた。

「風呂出たよ」

「ご飯準備しておいたから、食べちゃおうよ
   きっと、スマホのことでソワソワしているんだろうし」

「なんでわかったの?!」

「そりゃ、君に風呂入ってって言った時に、すごい残念がっていたんだもん
   きっと、スマホをやりたかったんだろうなって思ったよ
   だから、今日のご飯は簡単に、目玉焼きと、鯖の水煮缶1個ずつね」

「ありがとう
   いただきます」

「いただきます」

どうしても、早くスマホをやりたかったので、ちょっとせっかちになって食べてしまった気がした。
それでも、しっかりと目玉焼きと、鯖の味わしっかりと味わって食べた。
ちゃんと、目玉焼きは半熟で、とろとろしていて美味しかった。
鯖の水煮缶は久しぶりに食べた気がした。
目玉焼きは、病院食でたまに見かけるので、見慣れているが、鯖の水煮缶は出た覚えがない。
醤油を少しかけて食べると、すごい美味しくなるので、サバ料理の中で、唯一と言っていいほど好きなものだ。
病院食として出るのは、みりん干しだった。
と言っても、ほとんど味付けがされていないので、美味しいなんて思ったことは無い。
だから、暁家の料理はほんとに至高の存在だった。
なんて考えていると、
箸はもう虚空以外をつかんでいなかった。

「ご馳走様」

「早食いは良くないよ
   せっかちになって食べると、病気にかかりやすくなるって聞いたよ
   そもそもとして、君はまだ退院してまもないんだから、ちゃんと考えなよ」

お母さんに怒られている気分になってしまった。
もう、こんな怒られ方をすることは一生ないと思っていたので、少し嬉しくなってしまった。
まあ、彼女の言うことは本当に正論で、何も言い返すことが出来ないので、返事をしておく。

「はーい」

「美味しく思って食べてくれてるならいいんだけどね
   そんなにスマホやりたいなら、食器片しといてくれない?」

「任せといて」

「えぇ?!
   絶対やらないと思ってたのに
   いいよいいよ、食器は私がやっとくから」

「そんなに家庭科できないわけじゃないからね
   食器洗いぐらいなら、ちゃんと出来るから、任せといてよ」

「それじゃあ、お言葉に甘えて
   ご馳走様
   それじゃあ、この食器たちを頼んだよ」

「分かった
   それじゃあ、少したったら、お風呂に入ってきなよ
   片付け全部やっておくから」

「お願いね~」

と言って、彼女はふろ場に向かって言ってしまった。
さて、食器洗いをするかと思ったが、この家には、便利な食洗機がついていた。
だから、軽く擦って、ついている物がなくなれば、洗剤で洗う必要が無いのである。
炊飯器の中のお釜とかは別だが、ほとんどスポンジを使わなくて済む。
お陰様で、ほんとに、楽に終わってしまった。
ちょうどよく、洗い物とテーブルの片付けが終わった頃に暁さんが風呂から出たので助かった。

「全部食器やってくれたんだね
   それじゃあ、スマホやってみよっか」

「うん!!」

すごい小学生みたいな反応をしてしまった。

「あれ!スマホどこやったっけ?」

「さっき持ってったからここにあるよ
   ほら」

「それじゃあ、始めようか」

「そうだね」

「と言っても、最初は蓮でもできるでしょ」

「どれどれ
   アカウント設定か」

「ここら辺は私が手伝うところじゃないでしょ」

「そうだね
   じゃあ、ちょっとまってて」

そうして、スマホのアカウント設定をどんどん行っていくのだった。
取り敢えずは、昔のパソコンに使ってた名前と、誕生日などを使用した。
パソコンも、自由に使えるようにするために、年齢のちょうせいもされているので、使いやすい。
てな訳で、まあまあ早く最初のセットアップが終わった。

「ここからはどうしたらいいの?」

取り敢えず暁さんに聞いてみた。
「もうメールやらなんやらはほとんど決まってるみたいだし
    じゃあ、早速だけど、SNS入れようか」

「どんなのがオススメ?」

「今はやっているのは、確かに使いやすいんだけど、あんまりお勧めしないかな
   会社が不透明だから信用できなくてね
   だから、、このちょっとコアのSNSがオススメだよ
   ちなみに、私は、親とはこれを使ってるよ」

それは、パソコン版もあった、意外と有名なSNSだった。
拡張性が高く、便利で、情報も取られる心配がなくて、安心して使える。

「それはどうしたらいいの?」

「取り敢えず、この、アプリストアに入って、このアプリをインストール」

「出来たよ」

「それじゃあ、こっからSNSのアカウント作成
   まあ、自由に作ってね」

「分かった」

と言っても、さっきと同じく、パソコンと全く同じ設定にした。

「これで、君もSNS使いの仲間入りだね
   取り敢えず、私だけでも登録しておいて」

「こんな感じであってる?」

「大丈夫だよ
   私からして欲しいのはこれぐらいかな
   あとは、必要なものはさっきのアプリストアからダウンロードすれば使えるよ」

「分かった」

「今日はもう疲れたから、私はもう寝るね」

「僕ももう寝る」

「それじゃあ、おやすみ」

「おやすみ」

と言って、僕はスマホを片手に、自分の部屋に入った。
その後、色んなアプリをインストールし、色々と使ってみた。
意外と自由に使えて、面白かった。
ただ、できることが多すぎて、睡眠時間が、短くなったので、これからは気をつけようと思った。
結局、寝たのは1時をすぎたあたりだった。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

🥕おしどり夫婦として12年間の結婚生活を過ごしてきたが一波乱あり、妻は夫を誰かに譲りたくなるのだった。

設楽理沙
ライト文芸
2026.1.4 73話見直した際、瑛士の台詞《本音/懺悔》を加筆しました。😇 ☘ 累計ポイント/ 200万pt 超えました。ありがとうございます。 ―― 備忘録 ――    第8回ライト文芸大賞では大賞2位ではじまり2位で終了。  最高 57,392 pt      〃     24h/pt-1位ではじまり2位で終了。  最高 89,034 pt                    ◇ ◇ ◇ ◇ 紳士的でいつだって私や私の両親にやさしくしてくれる 素敵な旦那さま・・だと思ってきたのに。 隠された夫の一面を知った日から、眞奈の苦悩が 始まる。 苦しくて、悲しくてもののすごく惨めで・・ 消えてしまいたいと思う眞奈は小さな子供のように 大きな声で泣いた。 泣きながらも、よろけながらも、気がつけば 大地をしっかりと踏みしめていた。 そう、立ち止まってなんていられない。 ☆-★-☆-★+☆-★-☆-★+☆-★-☆-★ 2025.4.19☑~

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります> 政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・? ※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています

『☘ 好きだったのよ、あなた……』

設楽理沙
ライト文芸
2025.5.18 改稿しました。 嫌いで別れたわけではなかったふたり……。 数年後、夫だった宏は元妻をクライアントとの仕事を終えたあとで 見つけ、声をかける。 そして数年の時を越えて、その後を互いに語り合うふたり。 お互い幸せにやってるってことは『WinWin』でよかったわよね。 そう元妻の真帆は言うと、店から出て行った。 「真帆、それが……WinWinじゃないんだ」 真帆には届かない呟きを残して宏も店をあとにするのだった。

あなたが決めたことよ

アーエル
恋愛
その日は私の誕生日パーティーの三日前のことでした。 前触れもなく「婚約の話は無かったことにしよう」と言われたのです。 ‪✰他社でも公開

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

処理中です...