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始まってしまった日常
平凡な日常の再開
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次の日
僕はいつものように教室に入って、自分の席に着いてから、あることを思い出した。
水上さんのことだ。
これまで、自分の席の隣は空席だったから、邪魔な荷物を置く場所として使っていた。
その慣れで、教科書の山を水上さんの机に置いてしまった。
はたと気が付いて、教科書を入る限り自分の机の中にしまい、残りはロッカーに押し込んだ。
教科書を置いていた時に水上さんが来なくて、本当によかったと思ってしまった。
片づけを済ませ、いつもの友達と話しに行こうと思ったけど、後ろ髪をひかれた。
水上さんが隣に来ることが、将来起こると思うと、そわそわして動けなくなってしまったんだ。
女子と話すことに、耐性がない僕にとっては、すごい緊張することだったけど、同時に楽しそうに思えた。
まあ、水上さんの場合は、筆記で話すから少しは緊張がほどけた。
それでも、席を立つ気分にはなれなかった。
僕がこわばった表情で席に座ったまま立たないでいると、どこからともなく諒一が現れた。
しかも、なんだか好奇心旺盛そうな面持ちで。
なんだか嫌な予感がした僕は、なるべく柔らかめな声で
「おはよう諒一」
と、軽い挨拶をした。
もちろん、諒一がそれで会話を終わらせることはなく、マシンガンのように話し始めた。
「よ、秦野
それで、隣の席の、水上さんとやら、なんか訳ありなんだろ
どうせ暇なら教えてくれよ」
と言って、僕の前の席を横に向けて、僕の方を向いて座った。
僕は、半ば呆れたような声で
「朝っぱらから元気だな
それで、水上さんのことが知りたいんだっけ?
ちょうどいいから話してあげるよ」
と言って、僕は諒一の顔から視線を外して、教室前の黒板を見た。
「彼女は声が理解できないんだって」
と、核心的な言葉が口からこぼれた。
まるで、容器からあふれた水のように、意図せずに流れてしまった感じだった。
失敗したかなと思って、諒一の顔を見ると、はてなマークが浮かんでいた。
「言葉が理解できないってどういうこと?
声が聞こえないとはまた違うってこと?」
と、水上さんについての質問で一番多そうなものが出てきた。
僕はすぐに首を横に振って
「声が聞こえないのとは違うらしいよ
なんだか、相手が何を言っているのかがわからないんだとさ」
と、僕自身も理解しきれていない言葉を伝えた。
すると、諒一は意外にもすぐに言葉の意味を飲み込んだようだ。
「つまりは、相手の声は聞こえているんだけど、文字起こしできないってことか
結構生活に支障がありそうな病気?だね」
と、諒一は水上さんのことを思い浮かべながら話した。
僕は、深くうなずきながら
「多分病気で合ってるよ
そのせいで、いつもはタブレットを使って、文字を書いてもらって話しているんだ
本人もしゃべれないみたいで、自己紹介もパソコンを使ってたよ」
と説明を付け加えた。
すると、何故か諒一は笑って
「まあ、お前ならなんとかできるんじゃない?
それじゃあ、俺はそろそろ帰るから」
と言って、席を立って椅子をしまうと、僕に手を振って帰っていった。
僕もぎこちない手つきで手を振り返した。
それから、ため息の一つでも吐こうと思ったら、隣の席のいすが低い音を鳴らした。
顔を上げて隣の席を見ると、水上さんが来ていた。
水上さんは、リュックを机の上に置くと、タブレットを取り出して、せかせかと
「今すれ違った人、君の友達?」
と書いて、僕に渡した。
すれ違った人と聞いて、誰かと思ったけど、多分諒一とすれ違ったんだろう。
本当に入れ替わりで教室を出てったから。
昨日使い方は覚えたので、いくらかは慣れた手つきで
「友達だよ」
と書いて、一度水上さんの方を見た。
すると、彼女はリュックを開けて、必要なものを取り出していた。
急かすのも悪いなと思って、一文付け足した。
「親友って言えるぐらいのね」
なんだか、自分で書いてて恥ずかしくなるけど、本当に仲がいいから、消そうとは思わなかった。
支度がひと段落した水上さんに渡すと、まばゆい笑顔をした。
言葉にするなら、可憐とでも表したくなる感じだ。
それから、水上さんは新しい文面を書いて僕に渡した。
そこには
「優しいお友達さんだね
今度紹介して欲しいな」
って書いてあった。
文章で話しているから、少し話しているのとは違う部分がある。
話しているときは気軽に言えることが、文章では書けなくなってしまうことがあるし、文章にするとかしこまった表現になってしまう。
多分水上さんは、それに慣れているから、こんな文面が書けるんだろう。
僕だったら、すぐに取り消していたと思ってしまう。
僕は、その文章を消して、次に何を書こうか迷った。
諒一について話しだしたらきりがないだろうし、とりあえずの返事を書く程度にしようと決めた。
こうして考えてみると、話しているときって結構忙しいんだなって感じてしまう。
「うん
今度諒一が来た時に紹介するよ」
と書いて、水上さんの机の上に置いた。
水上さんはそれを一瞥してうれしそうにうなずいた。
それからは、僕らは無言のまま朝のホームルームを迎えた。
朝のホームルームが始まると、学校が始まったんだなって感じる。
新学期になって、日課表が変わっていることも気づかせてくれた。
これで、後でやることが増えてしまったな。
朝のホームルームを締めくくる号令が終わると、本当に日常が戻ってきた感じがした。
あんまり楽しくないと思ってしまいがちだけど、なんだかんだで楽しい日常
ないと寂しいものがあったし、帰ってきてくれたことがうれしい。
急いで一時限目の準備をして席に着くと、すぐに一限は始まった。
授業が始まるまで、水上さんと受ける授業はどうなるものかと、緊張してたし心配していた。
でも、あんまり問題は起きそうになかった。
水上さんが手馴れていたおかげだ。
水上さんは、わざわざこちらからも話しかけやすいようにタブレットを真ん中に置いてくれた。
それに、物を落とした時なんかは、すぐに気づいて拾ってくれた。
だから、僕はほとんど水上さんに気を使わなくて済んだ。
まあ、僕から話しかけることは少なかったけど。
僕と水上さんの間に置いてあるタブレットは、水上さんのものだ。
だから、話しかけようと思っても、それを取ることが拒まれた。
相手のものを奪っているような気がして、遠慮した。
それに、僕からわざわざ話しかけるようなことは少なかったし。
授業半ばぐらいから、ほとんど水上さんのことに気を使わないで、授業に集中できた。
そんな授業も、あっという間に終わってしまった。
春休み明け最初の授業が終わると、謎の達成感がすごくて、大きな伸びをした。
伸びをしたときに、僕の視界にあるものが映った。
それは、水上さんのノートだ。
そういえば、声が理解できない水上さんは、どれぐらいノートをとっているんだろうと、少し気になった。
あんまりじろじろ見ないように気を付けつつ、軽く目を通すと以外にもびっしりと埋まっていた。
水上さんの性格だから、当然と言えばそうなんだけど、その情報量がとにかく多かった。
それに、先生が板書しなかったことまで書いてあって驚いた。
水上さんは先生の声が分からないはずなのに、どうやってその文章を書いたんだろう。
できるだけ水上さんのことを疑いたくはないけど、水上さんの病気自体も怪しく思ってしまった。
それとも、何か他の方法で先生の声だけ文字起こしでもしているんだろうか。
とにかくそれが気になって、初めて自分から水上さんのタブレットを取って、疑問をぶつけた。
「なんで、先生が板書しなかったことも書けてるの?」
と、愚直に疑問を書いた。
それを水上さんに手渡してから、言葉がきつかった気がした。
普通に話しているときは、抑揚をつけて本気度とかを表せるけど、文章だとそれが難しい。
水上さんにきついことを言ってしまった気がして、すごい後ろめたい気持ちと、謝りたい気持ちでいっぱいになった。
すると、水上さんからタブレットが手渡された。
その文章を見て、僕は急に恥ずかしくなった。
なんせそこには
「君のノートを見ながら書いてるんだよ
テストとかに出ても困るし」
って書いてあったんだ。
すごい単純な答えだけど、いろんな意味で恥ずかしくなった。
まず、水上さんに僕のノートを完全に見られていたこと。
次に、水上さんにあんな疑問を持ってしまったこと。
多分今の僕の顔はすごい赤くなっている気がする。
僕を見かねてか、授業始まりのチャイムが鳴り響いた。
おかげで、僕は何とか恥ずかしさに耐えることができた。
僕はいつものように教室に入って、自分の席に着いてから、あることを思い出した。
水上さんのことだ。
これまで、自分の席の隣は空席だったから、邪魔な荷物を置く場所として使っていた。
その慣れで、教科書の山を水上さんの机に置いてしまった。
はたと気が付いて、教科書を入る限り自分の机の中にしまい、残りはロッカーに押し込んだ。
教科書を置いていた時に水上さんが来なくて、本当によかったと思ってしまった。
片づけを済ませ、いつもの友達と話しに行こうと思ったけど、後ろ髪をひかれた。
水上さんが隣に来ることが、将来起こると思うと、そわそわして動けなくなってしまったんだ。
女子と話すことに、耐性がない僕にとっては、すごい緊張することだったけど、同時に楽しそうに思えた。
まあ、水上さんの場合は、筆記で話すから少しは緊張がほどけた。
それでも、席を立つ気分にはなれなかった。
僕がこわばった表情で席に座ったまま立たないでいると、どこからともなく諒一が現れた。
しかも、なんだか好奇心旺盛そうな面持ちで。
なんだか嫌な予感がした僕は、なるべく柔らかめな声で
「おはよう諒一」
と、軽い挨拶をした。
もちろん、諒一がそれで会話を終わらせることはなく、マシンガンのように話し始めた。
「よ、秦野
それで、隣の席の、水上さんとやら、なんか訳ありなんだろ
どうせ暇なら教えてくれよ」
と言って、僕の前の席を横に向けて、僕の方を向いて座った。
僕は、半ば呆れたような声で
「朝っぱらから元気だな
それで、水上さんのことが知りたいんだっけ?
ちょうどいいから話してあげるよ」
と言って、僕は諒一の顔から視線を外して、教室前の黒板を見た。
「彼女は声が理解できないんだって」
と、核心的な言葉が口からこぼれた。
まるで、容器からあふれた水のように、意図せずに流れてしまった感じだった。
失敗したかなと思って、諒一の顔を見ると、はてなマークが浮かんでいた。
「言葉が理解できないってどういうこと?
声が聞こえないとはまた違うってこと?」
と、水上さんについての質問で一番多そうなものが出てきた。
僕はすぐに首を横に振って
「声が聞こえないのとは違うらしいよ
なんだか、相手が何を言っているのかがわからないんだとさ」
と、僕自身も理解しきれていない言葉を伝えた。
すると、諒一は意外にもすぐに言葉の意味を飲み込んだようだ。
「つまりは、相手の声は聞こえているんだけど、文字起こしできないってことか
結構生活に支障がありそうな病気?だね」
と、諒一は水上さんのことを思い浮かべながら話した。
僕は、深くうなずきながら
「多分病気で合ってるよ
そのせいで、いつもはタブレットを使って、文字を書いてもらって話しているんだ
本人もしゃべれないみたいで、自己紹介もパソコンを使ってたよ」
と説明を付け加えた。
すると、何故か諒一は笑って
「まあ、お前ならなんとかできるんじゃない?
それじゃあ、俺はそろそろ帰るから」
と言って、席を立って椅子をしまうと、僕に手を振って帰っていった。
僕もぎこちない手つきで手を振り返した。
それから、ため息の一つでも吐こうと思ったら、隣の席のいすが低い音を鳴らした。
顔を上げて隣の席を見ると、水上さんが来ていた。
水上さんは、リュックを机の上に置くと、タブレットを取り出して、せかせかと
「今すれ違った人、君の友達?」
と書いて、僕に渡した。
すれ違った人と聞いて、誰かと思ったけど、多分諒一とすれ違ったんだろう。
本当に入れ替わりで教室を出てったから。
昨日使い方は覚えたので、いくらかは慣れた手つきで
「友達だよ」
と書いて、一度水上さんの方を見た。
すると、彼女はリュックを開けて、必要なものを取り出していた。
急かすのも悪いなと思って、一文付け足した。
「親友って言えるぐらいのね」
なんだか、自分で書いてて恥ずかしくなるけど、本当に仲がいいから、消そうとは思わなかった。
支度がひと段落した水上さんに渡すと、まばゆい笑顔をした。
言葉にするなら、可憐とでも表したくなる感じだ。
それから、水上さんは新しい文面を書いて僕に渡した。
そこには
「優しいお友達さんだね
今度紹介して欲しいな」
って書いてあった。
文章で話しているから、少し話しているのとは違う部分がある。
話しているときは気軽に言えることが、文章では書けなくなってしまうことがあるし、文章にするとかしこまった表現になってしまう。
多分水上さんは、それに慣れているから、こんな文面が書けるんだろう。
僕だったら、すぐに取り消していたと思ってしまう。
僕は、その文章を消して、次に何を書こうか迷った。
諒一について話しだしたらきりがないだろうし、とりあえずの返事を書く程度にしようと決めた。
こうして考えてみると、話しているときって結構忙しいんだなって感じてしまう。
「うん
今度諒一が来た時に紹介するよ」
と書いて、水上さんの机の上に置いた。
水上さんはそれを一瞥してうれしそうにうなずいた。
それからは、僕らは無言のまま朝のホームルームを迎えた。
朝のホームルームが始まると、学校が始まったんだなって感じる。
新学期になって、日課表が変わっていることも気づかせてくれた。
これで、後でやることが増えてしまったな。
朝のホームルームを締めくくる号令が終わると、本当に日常が戻ってきた感じがした。
あんまり楽しくないと思ってしまいがちだけど、なんだかんだで楽しい日常
ないと寂しいものがあったし、帰ってきてくれたことがうれしい。
急いで一時限目の準備をして席に着くと、すぐに一限は始まった。
授業が始まるまで、水上さんと受ける授業はどうなるものかと、緊張してたし心配していた。
でも、あんまり問題は起きそうになかった。
水上さんが手馴れていたおかげだ。
水上さんは、わざわざこちらからも話しかけやすいようにタブレットを真ん中に置いてくれた。
それに、物を落とした時なんかは、すぐに気づいて拾ってくれた。
だから、僕はほとんど水上さんに気を使わなくて済んだ。
まあ、僕から話しかけることは少なかったけど。
僕と水上さんの間に置いてあるタブレットは、水上さんのものだ。
だから、話しかけようと思っても、それを取ることが拒まれた。
相手のものを奪っているような気がして、遠慮した。
それに、僕からわざわざ話しかけるようなことは少なかったし。
授業半ばぐらいから、ほとんど水上さんのことに気を使わないで、授業に集中できた。
そんな授業も、あっという間に終わってしまった。
春休み明け最初の授業が終わると、謎の達成感がすごくて、大きな伸びをした。
伸びをしたときに、僕の視界にあるものが映った。
それは、水上さんのノートだ。
そういえば、声が理解できない水上さんは、どれぐらいノートをとっているんだろうと、少し気になった。
あんまりじろじろ見ないように気を付けつつ、軽く目を通すと以外にもびっしりと埋まっていた。
水上さんの性格だから、当然と言えばそうなんだけど、その情報量がとにかく多かった。
それに、先生が板書しなかったことまで書いてあって驚いた。
水上さんは先生の声が分からないはずなのに、どうやってその文章を書いたんだろう。
できるだけ水上さんのことを疑いたくはないけど、水上さんの病気自体も怪しく思ってしまった。
それとも、何か他の方法で先生の声だけ文字起こしでもしているんだろうか。
とにかくそれが気になって、初めて自分から水上さんのタブレットを取って、疑問をぶつけた。
「なんで、先生が板書しなかったことも書けてるの?」
と、愚直に疑問を書いた。
それを水上さんに手渡してから、言葉がきつかった気がした。
普通に話しているときは、抑揚をつけて本気度とかを表せるけど、文章だとそれが難しい。
水上さんにきついことを言ってしまった気がして、すごい後ろめたい気持ちと、謝りたい気持ちでいっぱいになった。
すると、水上さんからタブレットが手渡された。
その文章を見て、僕は急に恥ずかしくなった。
なんせそこには
「君のノートを見ながら書いてるんだよ
テストとかに出ても困るし」
って書いてあったんだ。
すごい単純な答えだけど、いろんな意味で恥ずかしくなった。
まず、水上さんに僕のノートを完全に見られていたこと。
次に、水上さんにあんな疑問を持ってしまったこと。
多分今の僕の顔はすごい赤くなっている気がする。
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おかげで、僕は何とか恥ずかしさに耐えることができた。
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