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第一節 暗黒の翼 黒炎の刃1
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大国リタ・メタリカの北、かの国と国境を寄せ大が辿る、かつてはリタ・メタリカの属領であったという高い山々に囲まれた小さな公国カシタ―シュに、にわかに不穏な者どもが訪れていた。
宵闇の最中、大鴉(ガシャ)の森と呼ばれる、鬱蒼とした深い森の中に複数の重い足音が響き渡っている。
生い茂る木々の枝の合間から、天空の満月が金色の光の矢を降らせるその夜、つかの間の暖かな季節に生い茂る木々の葉が、高い山脈から吹き付ける風に騒がしくざわめいていた。
それは、風の精霊達が伝えくる、まさに警告の声であった。
魔物が住むと言われる森の最中にぽつりと建った、その小さな家の主たる小柄な女性は、輝くような銀糸の髪を揺らして、髪と同じ色の美しく澄んだ銀水晶の瞳を、ふと、窓の外へと向けたのである。
彼女は、その名をマイレイ・カーラ・デルーソフと言う。
このカシタ―シュ公国が打ち立てられる以前より、この土地に身を置く先住民クスティリン族の魔法使いで、その魔法使い達を束ねる役目にある美麗な女性であった。
透き通るような白い頬に、銀緑の特殊な塗料で描かれている竜の羽根のモチーフは、クスティリン族の術者の長たる証。
遥かなる古、銀竜と人の間に生まれた子がその一族の発端となったという。
リタ・メタリカのロータス一族や、アーシェ一族ほど強力な術を持つ一族ではないが、その魔力を欲する他国の王は存外多い。
きちんと切りそろえた前髪の下で、蛾美な眉を鋭く寄せると、マイレイは、不意にその右手を虚空に掲げたのだった。
眩い銀色に輝きながら彼女の手に現れる一本の水晶の杖。
同時に、小さな家の扉が、外側から蹴破るように強引に開かれ、そこから、武装した複数の男達が、けたたましい足音と共に家の中へと押し入ってきたのである。
「無粋な者どもよ・・・・そなたら、どこの国の者だ?」
銀水晶の瞳を鋭く歪め、片手に握った水晶の杖をかざしたまま、マイレイは、明らかに異国の人間達と思われる無粋な来訪者達を睨みつけるように見回した。
「サングダ―ル国国王デルファノ二世陛下の銘にて参った者である。
我が国王は、そなたの力を欲しておる、抵抗せねば何の危害も加えない、大人しく着いて参られい」
酷いサングダ―ルなまりのあるリタ・メタリカ語でそう言うと、隊長と思しきその男は、背後に控えた部下に顎をしゃくってみせたのだった。
すると、武装した男達の合間から悲鳴に近い女性の声が上がったのである。
「お師匠様!!お逃げください!!クスティリン族の力を異国のために使ってはなりませぬ!!」
両手を背中で捕縛され、赤銀の髪を振り乱しながら今にも泣き出しそうな顔をして走り出てきたのは、こともあろうに、マイレイの弟子であるディーテルと言う名の少女であったのだ。
敬愛する師の元に走り込まんとする彼女の体が、異国の兵へと強引に引き寄せられる。
「きゃっ!!」
マイレイの澄み渡る銀水晶の両眼が、不意に怒りに満ち溢れて真っ向から男達を睨みつけた。
「なんと姑息な!我らクスティリン族の術者は攻撃の呪文を持ち合わせておらぬ!
それでも私の力が欲しいと言うのか!?」
マイレイの強い言葉に、兵を引き連れたその男は、無骨な唇に薄い笑いを浮かべたのである。
「攻撃は出来ずとも、ロータスの者を封じるぐらいはできるはずだ?」
「ロータス・・・?そなたら・・・・大国リタ・メタリカに攻め上るつもりなのか?」
「その通りだ、今、かの国は魔物の襲撃で兵力が分散しておる故な、我らサングダ―ル国が攻め上るには絶好の時期。
クスティリンの魔法使いは、魔封じと防御にたけていると聞き及ぶ。
大人しく着いてくるがいい。
我らが捕縛しているのは、何もこの娘だけではないのだぞ?
おぬしの返答によっては、おぬしの大切な弟子達の首が跳ぶことになる・・・・
覚悟を決められい、クスティリンの術者の長マイレイよ」
嘲るような男の言葉に、マイレイは、実に口惜しそうに綺麗な顔を歪めると、右手に掲げていた水晶の杖をゆっくりと下に下ろしたのである。
「・・・・・・弟子達の命には・・・換えられぬ」
喉の奥から搾り出されるように紡がれたマイレイの言葉に、彼女の弟子たる少女ディーテルは、悔しそうに悲しそうに頭を垂れたのだった。
「お師匠様・・・・」
「すまぬな・・・・ディーテル・・・まだ年若いそなたらの命を、異国の無粋な連中に差し出す訳にはいかぬのだ」
マイレイは、華奢な肩で大きく息をつきながら、ふと、窓辺の月にその澄んだ銀水晶の瞳を向けたのだった。
そんな彼女の脳裏に何故か浮かび上がってくるのは、まだそう遠くない過去に出会った、燃え盛る炎のような緑玉の瞳を持つ年若い魔法剣士の姿であった。
あの時は、そなたに救われたが・・・・
今回ばかりは、そうはいかぬようだ・・・
朱き獅子(アーシェ)の者よ・・・・
これは、そなたの異形の瞳に自ら囚われた、私への報いなのかもしれぬ・・・
ふと、銀水晶の瞳を閉じて、マイレイは、何ゆえか自嘲するように妖艶な唇で小さく笑ったのだった。
そんな彼女のしなやかな両手首に、弟子達から奪ったと思われる退魔の手かせが填められる。
同時に彼女の握っていた水晶の杖が、弾けるように掌から消えていった。
覚悟を決めたように大きく息を吐くマイレイの瞼の裏に、あの青年の姿が不思議なぐらい絶え間なく過ぎっていく。
あれは、このカシタ―シュ公国に長い冬が訪れようとしていた日のことだった。
森の魔物で大鴉と、そして、このサングダ―ル国の者どもとはまた別の国の者どもから、彼女を救ってくれたのは、他でもない、彼女よりも随分年下と思われる一人の魔法剣士の青年であったのだ。
ただ行きずりであったその青年は、彼女に、『名を棄てた者』と名乗っていた。
若獅子の鬣(たてがみ)の如き見事な栗毛の髪と、囚われれば運命すら変えられてしまうと言われる、燃え盛る炎のような鮮やかな緑玉の瞳を持った、あの青年。
彼の振う見事な剣技に見惚れ、元来、男嫌いであるはずのマイレイが、何故か自分でも可笑しく思うほどに強く惹かれたその日。
複数の屈強な異国の兵達を、返り血も浴びずに切り捨てた彼に、彼女は静かに言ったのだった。
「・・・・何故だろう・・・・今、私は、そなたのその異形の瞳に、囚われたいと思っている・・・・」
彼は、凛々しく端正な顔を怪訝そうな表情に満たして、真っ直ぐに、あの鮮やかな緑の瞳で彼女を見つめていた。
長い指先にその滑らかな素肌をなぞられながら、甘い衝動にしなやかな身を揺らした夜、雪のをはらはらと散らす夜空には、やはり、朧に曇る満月が浮かんでいた。
「そなたには、愛しい者はおらぬのか・・・?」
毛皮の敷き詰められた寝台の上で、そう彼に聞いた時、彼はその異形の瞳で虚空を仰ぎながら静かに言ったのである。
「・・・・いや・・・・・・・だが、行く道が違う・・・・もう二度と、会うこともない・・・・」
その言葉と、彼の左胸に刻まれた炎の獅子の紋章を目にし、マイレイは悟ったのだ。
まだ年若いその青年の背負っているものが、どれほど重く過酷なものであるのか・・・・
あの夜、自ら望んでその腕に抱かれた。
ただ一夜、あの鮮やかな緑の眼差しに見つめられ、運命すら変えると言われる異形の瞳に囚われたのだ。
全ては、彼女の意思であった。
そこにあったのは、愛しさというより、むしろ敬意に近い感情・・・・。
思えばあの時、既に運命は変えられてしまったのかもしれない・・・・
もしそうなのだとしたら、それは決して抗う事の出来ないなのであろう。
異国の兵士達に囲まれ、両手首に手かせを填められたまま、クスティリン族の美麗な魔法使いマイレイは、ゆっくりと満月の光だけが差す深き森の中を歩き始めたのである。
その銀糸のような美しい銀色の髪が、高い山々から吹き付ける風に、緩やかに揺れていた・・・・
大国リタ・メタリカの北、かの国と国境を寄せ大が辿る、かつてはリタ・メタリカの属領であったという高い山々に囲まれた小さな公国カシタ―シュに、にわかに不穏な者どもが訪れていた。
宵闇の最中、大鴉(ガシャ)の森と呼ばれる、鬱蒼とした深い森の中に複数の重い足音が響き渡っている。
生い茂る木々の枝の合間から、天空の満月が金色の光の矢を降らせるその夜、つかの間の暖かな季節に生い茂る木々の葉が、高い山脈から吹き付ける風に騒がしくざわめいていた。
それは、風の精霊達が伝えくる、まさに警告の声であった。
魔物が住むと言われる森の最中にぽつりと建った、その小さな家の主たる小柄な女性は、輝くような銀糸の髪を揺らして、髪と同じ色の美しく澄んだ銀水晶の瞳を、ふと、窓の外へと向けたのである。
彼女は、その名をマイレイ・カーラ・デルーソフと言う。
このカシタ―シュ公国が打ち立てられる以前より、この土地に身を置く先住民クスティリン族の魔法使いで、その魔法使い達を束ねる役目にある美麗な女性であった。
透き通るような白い頬に、銀緑の特殊な塗料で描かれている竜の羽根のモチーフは、クスティリン族の術者の長たる証。
遥かなる古、銀竜と人の間に生まれた子がその一族の発端となったという。
リタ・メタリカのロータス一族や、アーシェ一族ほど強力な術を持つ一族ではないが、その魔力を欲する他国の王は存外多い。
きちんと切りそろえた前髪の下で、蛾美な眉を鋭く寄せると、マイレイは、不意にその右手を虚空に掲げたのだった。
眩い銀色に輝きながら彼女の手に現れる一本の水晶の杖。
同時に、小さな家の扉が、外側から蹴破るように強引に開かれ、そこから、武装した複数の男達が、けたたましい足音と共に家の中へと押し入ってきたのである。
「無粋な者どもよ・・・・そなたら、どこの国の者だ?」
銀水晶の瞳を鋭く歪め、片手に握った水晶の杖をかざしたまま、マイレイは、明らかに異国の人間達と思われる無粋な来訪者達を睨みつけるように見回した。
「サングダ―ル国国王デルファノ二世陛下の銘にて参った者である。
我が国王は、そなたの力を欲しておる、抵抗せねば何の危害も加えない、大人しく着いて参られい」
酷いサングダ―ルなまりのあるリタ・メタリカ語でそう言うと、隊長と思しきその男は、背後に控えた部下に顎をしゃくってみせたのだった。
すると、武装した男達の合間から悲鳴に近い女性の声が上がったのである。
「お師匠様!!お逃げください!!クスティリン族の力を異国のために使ってはなりませぬ!!」
両手を背中で捕縛され、赤銀の髪を振り乱しながら今にも泣き出しそうな顔をして走り出てきたのは、こともあろうに、マイレイの弟子であるディーテルと言う名の少女であったのだ。
敬愛する師の元に走り込まんとする彼女の体が、異国の兵へと強引に引き寄せられる。
「きゃっ!!」
マイレイの澄み渡る銀水晶の両眼が、不意に怒りに満ち溢れて真っ向から男達を睨みつけた。
「なんと姑息な!我らクスティリン族の術者は攻撃の呪文を持ち合わせておらぬ!
それでも私の力が欲しいと言うのか!?」
マイレイの強い言葉に、兵を引き連れたその男は、無骨な唇に薄い笑いを浮かべたのである。
「攻撃は出来ずとも、ロータスの者を封じるぐらいはできるはずだ?」
「ロータス・・・?そなたら・・・・大国リタ・メタリカに攻め上るつもりなのか?」
「その通りだ、今、かの国は魔物の襲撃で兵力が分散しておる故な、我らサングダ―ル国が攻め上るには絶好の時期。
クスティリンの魔法使いは、魔封じと防御にたけていると聞き及ぶ。
大人しく着いてくるがいい。
我らが捕縛しているのは、何もこの娘だけではないのだぞ?
おぬしの返答によっては、おぬしの大切な弟子達の首が跳ぶことになる・・・・
覚悟を決められい、クスティリンの術者の長マイレイよ」
嘲るような男の言葉に、マイレイは、実に口惜しそうに綺麗な顔を歪めると、右手に掲げていた水晶の杖をゆっくりと下に下ろしたのである。
「・・・・・・弟子達の命には・・・換えられぬ」
喉の奥から搾り出されるように紡がれたマイレイの言葉に、彼女の弟子たる少女ディーテルは、悔しそうに悲しそうに頭を垂れたのだった。
「お師匠様・・・・」
「すまぬな・・・・ディーテル・・・まだ年若いそなたらの命を、異国の無粋な連中に差し出す訳にはいかぬのだ」
マイレイは、華奢な肩で大きく息をつきながら、ふと、窓辺の月にその澄んだ銀水晶の瞳を向けたのだった。
そんな彼女の脳裏に何故か浮かび上がってくるのは、まだそう遠くない過去に出会った、燃え盛る炎のような緑玉の瞳を持つ年若い魔法剣士の姿であった。
あの時は、そなたに救われたが・・・・
今回ばかりは、そうはいかぬようだ・・・
朱き獅子(アーシェ)の者よ・・・・
これは、そなたの異形の瞳に自ら囚われた、私への報いなのかもしれぬ・・・
ふと、銀水晶の瞳を閉じて、マイレイは、何ゆえか自嘲するように妖艶な唇で小さく笑ったのだった。
そんな彼女のしなやかな両手首に、弟子達から奪ったと思われる退魔の手かせが填められる。
同時に彼女の握っていた水晶の杖が、弾けるように掌から消えていった。
覚悟を決めたように大きく息を吐くマイレイの瞼の裏に、あの青年の姿が不思議なぐらい絶え間なく過ぎっていく。
あれは、このカシタ―シュ公国に長い冬が訪れようとしていた日のことだった。
森の魔物で大鴉と、そして、このサングダ―ル国の者どもとはまた別の国の者どもから、彼女を救ってくれたのは、他でもない、彼女よりも随分年下と思われる一人の魔法剣士の青年であったのだ。
ただ行きずりであったその青年は、彼女に、『名を棄てた者』と名乗っていた。
若獅子の鬣(たてがみ)の如き見事な栗毛の髪と、囚われれば運命すら変えられてしまうと言われる、燃え盛る炎のような鮮やかな緑玉の瞳を持った、あの青年。
彼の振う見事な剣技に見惚れ、元来、男嫌いであるはずのマイレイが、何故か自分でも可笑しく思うほどに強く惹かれたその日。
複数の屈強な異国の兵達を、返り血も浴びずに切り捨てた彼に、彼女は静かに言ったのだった。
「・・・・何故だろう・・・・今、私は、そなたのその異形の瞳に、囚われたいと思っている・・・・」
彼は、凛々しく端正な顔を怪訝そうな表情に満たして、真っ直ぐに、あの鮮やかな緑の瞳で彼女を見つめていた。
長い指先にその滑らかな素肌をなぞられながら、甘い衝動にしなやかな身を揺らした夜、雪のをはらはらと散らす夜空には、やはり、朧に曇る満月が浮かんでいた。
「そなたには、愛しい者はおらぬのか・・・?」
毛皮の敷き詰められた寝台の上で、そう彼に聞いた時、彼はその異形の瞳で虚空を仰ぎながら静かに言ったのである。
「・・・・いや・・・・・・・だが、行く道が違う・・・・もう二度と、会うこともない・・・・」
その言葉と、彼の左胸に刻まれた炎の獅子の紋章を目にし、マイレイは悟ったのだ。
まだ年若いその青年の背負っているものが、どれほど重く過酷なものであるのか・・・・
あの夜、自ら望んでその腕に抱かれた。
ただ一夜、あの鮮やかな緑の眼差しに見つめられ、運命すら変えると言われる異形の瞳に囚われたのだ。
全ては、彼女の意思であった。
そこにあったのは、愛しさというより、むしろ敬意に近い感情・・・・。
思えばあの時、既に運命は変えられてしまったのかもしれない・・・・
もしそうなのだとしたら、それは決して抗う事の出来ないなのであろう。
異国の兵士達に囲まれ、両手首に手かせを填められたまま、クスティリン族の美麗な魔法使いマイレイは、ゆっくりと満月の光だけが差す深き森の中を歩き始めたのである。
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