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3日目〜 カブトムシ視点
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私は…僕は自由になったんだ。
人間の籠から解き放たれて、もうどこにだって飛んで逃げられる。この羽で愛しいツガイの元にだって帰れるはずなんだ。
あれは…カゴの中での一瞬の気の迷いだったから。
僕は…雄だ!ちゃんとツノだって生えてるんだ!
自分に言い聞かせながら森へと、飛んで帰っている。
ヘラさんは人間の街をブラついて、そこら中を自由気ままに飛んで自分の縄張りに1週間もすれば帰るらしい。
今回の事で色々あったが仲良くしてくれと、縄張りの場所などを教えてもらった。
僕は自分の事が分からなくなって、近くの水溜りで自分の姿をじっくりと確認してしまった。
水に反射している自分の姿を確認する。
確かにヘラさんや周りの雄に負ける小ささのツノ。
雌のように甘いフェロモンを出して雄を誘ってしまう体は、水に映る自分の姿でも雄というよりは雌だった。
自分の体をじっくりと見回して、自分がどうするべきなのかを考え出した。
僕にはツガイがいる…。それに…僕は雄なんだ胸を張って…胸を張って…。
「なんだかビートってやつが訪ねてきましたよ!」
「そうか、俺の友人なんだ。通してやってくれ」
ヘラさんのテリトリーに挨拶にやってきた僕を、ヘラさんの部下らしきカブト立場心良く通してくれた。
「お久しぶりですね。ヘラさん」
「1週間ぶりかな。俺は人間の所から色々とかっぱらってきたからな。ところで、お前のその姿はどう言う心境の変化なんだ?」
ヘラさんに言われて僕は葉っぱで作った頭巾を脱ぐ。
そこには前まで生えていた小さいツノは更に小さく抉れていた。
「あれから、自分の心を騙しながら、村に帰ったんです。でも、ツガイのメスでも興奮しなくて♡ずっとずっと♡ヘラさんとの交尾が頭の中に焼きついていて♡♡♡それで、夜な夜な隠れて、大木相手にヘラさんの立派なツノと自分の無様なツノをぶつけ合って♡雄としての証を抉られる妄想しながら木でオナニーしてたら♡三日後にはどんどん小さくなってきて♡妻には自分のことを忘れるように告げて♡ここにきちゃいました♡♡♡おねがいします♡こんな雄として負ける妄想ばかりしている変態カブトを♡貴方様の雌にしてください♡♡♡」
「あぁ、いいぜ。ビート、お前はこれから、雄の中で最底辺として、雌にもなり切れてない変態として、たっぷりと可愛がってやるからな」
ヘラの太くて硬いツノが、私のツノとぶつかり合う。
柔らかくて細いのツノは鍔迫り合いを行うたびに、ゆっくりとゆっくりと削れていく。
本来なら、雄の象徴が抉られる、最も危惧すべき行為なのに、それが気持ちよくてたまらない♡♡
「ありがとうございます♡♡♡これからは♡ヘラ様の元で雌として生きていきます♡♡♡♡」
快楽という籠の中に♡また自分から囚われてしまった♡♡♡
人間の籠から解き放たれて、もうどこにだって飛んで逃げられる。この羽で愛しいツガイの元にだって帰れるはずなんだ。
あれは…カゴの中での一瞬の気の迷いだったから。
僕は…雄だ!ちゃんとツノだって生えてるんだ!
自分に言い聞かせながら森へと、飛んで帰っている。
ヘラさんは人間の街をブラついて、そこら中を自由気ままに飛んで自分の縄張りに1週間もすれば帰るらしい。
今回の事で色々あったが仲良くしてくれと、縄張りの場所などを教えてもらった。
僕は自分の事が分からなくなって、近くの水溜りで自分の姿をじっくりと確認してしまった。
水に反射している自分の姿を確認する。
確かにヘラさんや周りの雄に負ける小ささのツノ。
雌のように甘いフェロモンを出して雄を誘ってしまう体は、水に映る自分の姿でも雄というよりは雌だった。
自分の体をじっくりと見回して、自分がどうするべきなのかを考え出した。
僕にはツガイがいる…。それに…僕は雄なんだ胸を張って…胸を張って…。
「なんだかビートってやつが訪ねてきましたよ!」
「そうか、俺の友人なんだ。通してやってくれ」
ヘラさんのテリトリーに挨拶にやってきた僕を、ヘラさんの部下らしきカブト立場心良く通してくれた。
「お久しぶりですね。ヘラさん」
「1週間ぶりかな。俺は人間の所から色々とかっぱらってきたからな。ところで、お前のその姿はどう言う心境の変化なんだ?」
ヘラさんに言われて僕は葉っぱで作った頭巾を脱ぐ。
そこには前まで生えていた小さいツノは更に小さく抉れていた。
「あれから、自分の心を騙しながら、村に帰ったんです。でも、ツガイのメスでも興奮しなくて♡ずっとずっと♡ヘラさんとの交尾が頭の中に焼きついていて♡♡♡それで、夜な夜な隠れて、大木相手にヘラさんの立派なツノと自分の無様なツノをぶつけ合って♡雄としての証を抉られる妄想しながら木でオナニーしてたら♡三日後にはどんどん小さくなってきて♡妻には自分のことを忘れるように告げて♡ここにきちゃいました♡♡♡おねがいします♡こんな雄として負ける妄想ばかりしている変態カブトを♡貴方様の雌にしてください♡♡♡」
「あぁ、いいぜ。ビート、お前はこれから、雄の中で最底辺として、雌にもなり切れてない変態として、たっぷりと可愛がってやるからな」
ヘラの太くて硬いツノが、私のツノとぶつかり合う。
柔らかくて細いのツノは鍔迫り合いを行うたびに、ゆっくりとゆっくりと削れていく。
本来なら、雄の象徴が抉られる、最も危惧すべき行為なのに、それが気持ちよくてたまらない♡♡
「ありがとうございます♡♡♡これからは♡ヘラ様の元で雌として生きていきます♡♡♡♡」
快楽という籠の中に♡また自分から囚われてしまった♡♡♡
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