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第7章:衝突
第89話
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俺はフランが書いた手紙を握りしめ、エーリへ向かった。こちらを見てザワつく生徒達には目もくれず、階段を上った先にあるクレア様の部屋を目指す。
「クレア様...いらっしゃいますか?」
「はいはい。おや...フランくんかい?こんな所へ何の用かの?」
「手紙を書いたらクレア様に渡すよう、ステラ様に言われたのですが...。」
「あぁ...!そうじゃったそうじゃった。うっかりしておったわい。」
「お手数お掛けしますが...どうかよろしくお願いします。」
「もちろんじゃよ。任せておきなさい。」
「ありがとうございます。それでは...失礼致します。」
深く頭を下げ、扉を閉めて来た道を戻った。階段を降りる俺の足音をかき消すように、階段を駆け上がってくる足音が迫ってくる。
「フランくん...!」
「あれ...ララさん?どうかしたの?」
「レジデンスの幹部が来たって聞いて...。もしかしたら...フランくんなんじゃないかと思って。」
「それだけで、よく僕だってわかったね。」
「...ふわふわしてて、優しそうなかっこいい人って...みんな言ってたから...。」
彼女は小さな声でポツリと呟いた。
「え?何か言った?」
「う、ううん!なんでもない...!」
「そう...?あ、そうだ。ララさんこれから時間ある?」
「え?あ、うん...ある...けど。」
僕は彼女を連れて、イリスシティアの広場へとやって来た。様々な出店が並ぶ賑やかな通りで、僕はクレープを2つ注文する。
「はい。ララさんの分。」
「クレープ...食べたかったの?」
「ううん。甘いのは好きだけど...話したい事があるんだ。ちょっとそこに座ろうか?」
並んでベンチに腰を下ろすと、手元のクレープに口をつけた。ひとくち口に含むと、甘いクリームと酸味のある赤いソースが口の中で混ざり合う。
「...懐かしいな。」
「え?」
「ララさんは覚えてる?僕達がまだ知り合ったばかりの頃、ルナさんと3人で街へ遊びに来た時の事。」
「あ...うん。私が...ユイちゃんに意地悪されてた時だよね。」
「その時はララさんがトイレに行ったと思って、僕達は2人でクレープを食べたんだ。甘酸っぱくて...美味しくて...楽しかった。」
当時の事を思い出しながら、彼女と他愛もない言葉を交わす。しかし、僕は世間話をする為に彼女をここへ連れてきた訳では無い。
しばらく話をした後、頃合いを見て本題に入った。ユノさんに話した内容を彼女に伝える。僕の気持ちを、真っ直ぐ彼女にぶつける。俯いて固まったままの彼女は、何も言わずに黙って僕の話を聞いていた。
「その...僕の話は以上なんだけど...。」
「...ぅん。」
「話し込んじゃってごめんね。そろそろ帰ろうか。エーリまで送...」
彼女は俯いたまま、首を横に振った。このまま彼女を置いていくわけにも行かず、僕は再びベンチに腰かけた。すると、痺れを切らしたルドルフが、その場に立ち上がった。
「いつまでも貴様に付き合っていられるほど暇じゃない。俺は帰る。」
「ちょっ...ルドルフ!何言っ」
「こいつの優しさが、貴様にはわからないか?俺様なら、わざわざ貴様を呼び出したりはしない。」
俺は娘を見下ろしながら、そう言い放った。いつまでもいじけている奴を見て、腹が立ったのだ。
「...フランくんが優しいのは...誰よりも...私がわかって...」
「ちっ...。貴様のような泣き虫が俺様を好きになるなど、おこがま...」
「ルドルフ!」
僕が声を荒らげると、驚いたララさんが顔をあげた。彼女の瞳から溢れ出した涙が頬を伝い、こぼれ落ちた。僕は彼女の前に跪き、ポケットからハンカチを差し出した。
「僕は酷い男だね。ララさんの事、傷付ける事しか出来なかった。」
「そんな...こと...な...」
彼女にハンカチを握らせ、僕はその場に立ち上がった。
「君の優しさを...受け止めてくれる人と幸せになって欲しい。自分勝手で...ごめんね。」
僕は彼女に背を向け、その場を立ち去った。
「フランさん?僕に用事とは珍しいですね。」
僕はレジデンスへ帰る前に、イムーブルへと足を運んでいた。どこへも寄らず、誰にも会わず、真っ先にツヴェルさんの部屋を訪ねたのだ。
「実は...ララさんを迎えに行って欲しいんだ。」
「えっと...どういう事ですか?」
ララさんに僕の気持ちを話した事、イリスシティのの広場に彼女を残して来た事を説明すると、彼は快く彼女を迎えに向かってくれた。
誰が一番適任か考えた時、真っ先に頭に浮かんだのが彼だった。彼なら彼女の優しさを受け止めてくれる...そう思ったからだ。
「あれ?来てたんだね。」
彼の部屋を出たところで、ユーリさんに声をかけられた。
「ツヴェルに用があって、ちょっとね...。」
「...ララにも話したのかい?」
「え?」
的をえている彼の言葉に、僕は目を丸くした。
「最近ユノの様子が変だったから、君と何かあったのかと思って話を聞いたんだ。」
「そう...なんだね。」
「彼女が落ち込んでるのは、とてもいいとは言えないけど...僕としてはチャンスかもね。」
「?」
僕は、彼の言葉の意味がよくわからなかった。ユノさんが落ち込んで、ユーリさんにチャンスが訪れるというのは一体どういう事なのだろう?
「あ...そういえば、ユイがすっごく怒ってたよ。彼女に捕まる前に、早く帰った方がいい。」
「う、うん...そうしようかな。じゃあ、またねユーリ。」
「うん。今度はゆっくりお茶でも。」
彼に見送られ、僕はレジデンスへ戻った。
それからしばらく、ステラ様との手紙のやり取りが続いた。他愛もない話や懐かしいい昔話を綴る彼の手紙は、日を増す事に量が増えていく。
「これじゃ、本題がいつまで経っても進まんな。」
「仕方ないよ。結界の維持で、今まで総務以外との交流が少なかったんだから。外の世界の事を知りたかったり、昔の話を聞いてくれる...話し相手が欲しかったんだよきっと。」
「全く...俺は暇じゃないんだがな。」
「僕は暇だからいいの。」
「...全ての仕事を俺に頼っている奴が、よく言えたものだ。」
しばらく留守にしていたルシュ様がとうとう帰って来なくなり、彼女の仕事を僕が引き継いでいる。
彼女程では無いが、薬草を集める以外にも薬を作ったり、怪我人の治療を手伝ったりしていた。
...まぁそれも、全てルドルフのお陰で成り立っているのだが。
「僕達一心同体でしょ?それに、ルドルフが嫌だって言う薬草集めは、僕1人で頑張ってるし。」
「一心同体という言葉を簡単に使うな。使い魔のようにこき使っておきながら...。」
「やだなぁ~。こき使ってなんていないよ?」
「...どうだかな。」
僕は机に向かい、ステラ様に手紙の返事を書き始めた。
人間と吸血鬼の争いをどのようにして収めるか...最近、彼とはその話ばかりしている。彼は、吸血鬼を外へ出さなければ人間がこちらに来る事はないと思い、吸血鬼の領土を覆い尽くす結界を維持していた。しかし...その結界を抜け出す者が居たり、維持するステラ様の負担が大きいという点で、別の案を考える必要が出てきたのだ。
力のない人間が滅びれば文明や発明は衰退し、力のある吸血鬼は人間や動物を利用しようとするだろう。だからといって、吸血鬼が滅びればいいと言うものでもない。吸血鬼も人間も、同じ命を持った動物である事に違いは無いのだ。
そもそも、身体の作りが違う人間と吸血鬼では、同じ暮らしをする事など出来るのだろうか?最近、僕はそんな事を思い始めていた。
「人間と平和協定を結ぶ...か。そんなもの、吸血鬼が律儀に守るとでも?」
「人間の領土には法が存在する。法を犯して、悪い事をしたら罰を与えられる。そうした決まり事があるから、人間は協力し合って生きていけるんだ。」
「人間が協力?力や金のある者が、上から押さえつけているだけだと思うがな。その点吸血鬼は、力のある者がない者を助け、導く。」
「吸血鬼こそ、力で押さえつけてると思うけど?総務や幹部には、逆らえない人達にばかりじゃないか。」
「はぁ...この論争は、終わりが見えないな。いっその事、どちらかが滅亡すればいいんじゃないか?」
「それは...出来ないよ。どちらかの幸せの為に、どちらかを犠牲にするなんて。」
「そもそも、お前のような生ぬるい人間に、世界の命運を分けるような事を決められるはずがないな。」
「決めるのは僕じゃなくてステラ様だよ。僕はあくまで意見を出しているだけで...。」
「ならば、もっと吸血鬼の事を知るべきではないか?どのようにして吸血鬼が産まれ、どのように人間と争って来たかを。」
「確かに...。人間の歴史は学校で学んだけど、吸血鬼の誕生について調べた事はなかったなぁ...。どこで調べられるかな?」
「さぁな。エーリにでも行けばわかるんじゃないか?」
「エーリかぁ...。」
僕はふと、ララさんの顔が頭に浮かんだ。あれ以来彼女と会って居ないが、元気にしているだろうか...?しかし、会いに行った所で、どう声をかけていいのかわからない。心配だから様子を見に...などという事が出来ずにいた。
彼女に出会わない事を祈りつつ、エーリの図書室へ向かうことにした。
「クレア様...いらっしゃいますか?」
「はいはい。おや...フランくんかい?こんな所へ何の用かの?」
「手紙を書いたらクレア様に渡すよう、ステラ様に言われたのですが...。」
「あぁ...!そうじゃったそうじゃった。うっかりしておったわい。」
「お手数お掛けしますが...どうかよろしくお願いします。」
「もちろんじゃよ。任せておきなさい。」
「ありがとうございます。それでは...失礼致します。」
深く頭を下げ、扉を閉めて来た道を戻った。階段を降りる俺の足音をかき消すように、階段を駆け上がってくる足音が迫ってくる。
「フランくん...!」
「あれ...ララさん?どうかしたの?」
「レジデンスの幹部が来たって聞いて...。もしかしたら...フランくんなんじゃないかと思って。」
「それだけで、よく僕だってわかったね。」
「...ふわふわしてて、優しそうなかっこいい人って...みんな言ってたから...。」
彼女は小さな声でポツリと呟いた。
「え?何か言った?」
「う、ううん!なんでもない...!」
「そう...?あ、そうだ。ララさんこれから時間ある?」
「え?あ、うん...ある...けど。」
僕は彼女を連れて、イリスシティアの広場へとやって来た。様々な出店が並ぶ賑やかな通りで、僕はクレープを2つ注文する。
「はい。ララさんの分。」
「クレープ...食べたかったの?」
「ううん。甘いのは好きだけど...話したい事があるんだ。ちょっとそこに座ろうか?」
並んでベンチに腰を下ろすと、手元のクレープに口をつけた。ひとくち口に含むと、甘いクリームと酸味のある赤いソースが口の中で混ざり合う。
「...懐かしいな。」
「え?」
「ララさんは覚えてる?僕達がまだ知り合ったばかりの頃、ルナさんと3人で街へ遊びに来た時の事。」
「あ...うん。私が...ユイちゃんに意地悪されてた時だよね。」
「その時はララさんがトイレに行ったと思って、僕達は2人でクレープを食べたんだ。甘酸っぱくて...美味しくて...楽しかった。」
当時の事を思い出しながら、彼女と他愛もない言葉を交わす。しかし、僕は世間話をする為に彼女をここへ連れてきた訳では無い。
しばらく話をした後、頃合いを見て本題に入った。ユノさんに話した内容を彼女に伝える。僕の気持ちを、真っ直ぐ彼女にぶつける。俯いて固まったままの彼女は、何も言わずに黙って僕の話を聞いていた。
「その...僕の話は以上なんだけど...。」
「...ぅん。」
「話し込んじゃってごめんね。そろそろ帰ろうか。エーリまで送...」
彼女は俯いたまま、首を横に振った。このまま彼女を置いていくわけにも行かず、僕は再びベンチに腰かけた。すると、痺れを切らしたルドルフが、その場に立ち上がった。
「いつまでも貴様に付き合っていられるほど暇じゃない。俺は帰る。」
「ちょっ...ルドルフ!何言っ」
「こいつの優しさが、貴様にはわからないか?俺様なら、わざわざ貴様を呼び出したりはしない。」
俺は娘を見下ろしながら、そう言い放った。いつまでもいじけている奴を見て、腹が立ったのだ。
「...フランくんが優しいのは...誰よりも...私がわかって...」
「ちっ...。貴様のような泣き虫が俺様を好きになるなど、おこがま...」
「ルドルフ!」
僕が声を荒らげると、驚いたララさんが顔をあげた。彼女の瞳から溢れ出した涙が頬を伝い、こぼれ落ちた。僕は彼女の前に跪き、ポケットからハンカチを差し出した。
「僕は酷い男だね。ララさんの事、傷付ける事しか出来なかった。」
「そんな...こと...な...」
彼女にハンカチを握らせ、僕はその場に立ち上がった。
「君の優しさを...受け止めてくれる人と幸せになって欲しい。自分勝手で...ごめんね。」
僕は彼女に背を向け、その場を立ち去った。
「フランさん?僕に用事とは珍しいですね。」
僕はレジデンスへ帰る前に、イムーブルへと足を運んでいた。どこへも寄らず、誰にも会わず、真っ先にツヴェルさんの部屋を訪ねたのだ。
「実は...ララさんを迎えに行って欲しいんだ。」
「えっと...どういう事ですか?」
ララさんに僕の気持ちを話した事、イリスシティのの広場に彼女を残して来た事を説明すると、彼は快く彼女を迎えに向かってくれた。
誰が一番適任か考えた時、真っ先に頭に浮かんだのが彼だった。彼なら彼女の優しさを受け止めてくれる...そう思ったからだ。
「あれ?来てたんだね。」
彼の部屋を出たところで、ユーリさんに声をかけられた。
「ツヴェルに用があって、ちょっとね...。」
「...ララにも話したのかい?」
「え?」
的をえている彼の言葉に、僕は目を丸くした。
「最近ユノの様子が変だったから、君と何かあったのかと思って話を聞いたんだ。」
「そう...なんだね。」
「彼女が落ち込んでるのは、とてもいいとは言えないけど...僕としてはチャンスかもね。」
「?」
僕は、彼の言葉の意味がよくわからなかった。ユノさんが落ち込んで、ユーリさんにチャンスが訪れるというのは一体どういう事なのだろう?
「あ...そういえば、ユイがすっごく怒ってたよ。彼女に捕まる前に、早く帰った方がいい。」
「う、うん...そうしようかな。じゃあ、またねユーリ。」
「うん。今度はゆっくりお茶でも。」
彼に見送られ、僕はレジデンスへ戻った。
それからしばらく、ステラ様との手紙のやり取りが続いた。他愛もない話や懐かしいい昔話を綴る彼の手紙は、日を増す事に量が増えていく。
「これじゃ、本題がいつまで経っても進まんな。」
「仕方ないよ。結界の維持で、今まで総務以外との交流が少なかったんだから。外の世界の事を知りたかったり、昔の話を聞いてくれる...話し相手が欲しかったんだよきっと。」
「全く...俺は暇じゃないんだがな。」
「僕は暇だからいいの。」
「...全ての仕事を俺に頼っている奴が、よく言えたものだ。」
しばらく留守にしていたルシュ様がとうとう帰って来なくなり、彼女の仕事を僕が引き継いでいる。
彼女程では無いが、薬草を集める以外にも薬を作ったり、怪我人の治療を手伝ったりしていた。
...まぁそれも、全てルドルフのお陰で成り立っているのだが。
「僕達一心同体でしょ?それに、ルドルフが嫌だって言う薬草集めは、僕1人で頑張ってるし。」
「一心同体という言葉を簡単に使うな。使い魔のようにこき使っておきながら...。」
「やだなぁ~。こき使ってなんていないよ?」
「...どうだかな。」
僕は机に向かい、ステラ様に手紙の返事を書き始めた。
人間と吸血鬼の争いをどのようにして収めるか...最近、彼とはその話ばかりしている。彼は、吸血鬼を外へ出さなければ人間がこちらに来る事はないと思い、吸血鬼の領土を覆い尽くす結界を維持していた。しかし...その結界を抜け出す者が居たり、維持するステラ様の負担が大きいという点で、別の案を考える必要が出てきたのだ。
力のない人間が滅びれば文明や発明は衰退し、力のある吸血鬼は人間や動物を利用しようとするだろう。だからといって、吸血鬼が滅びればいいと言うものでもない。吸血鬼も人間も、同じ命を持った動物である事に違いは無いのだ。
そもそも、身体の作りが違う人間と吸血鬼では、同じ暮らしをする事など出来るのだろうか?最近、僕はそんな事を思い始めていた。
「人間と平和協定を結ぶ...か。そんなもの、吸血鬼が律儀に守るとでも?」
「人間の領土には法が存在する。法を犯して、悪い事をしたら罰を与えられる。そうした決まり事があるから、人間は協力し合って生きていけるんだ。」
「人間が協力?力や金のある者が、上から押さえつけているだけだと思うがな。その点吸血鬼は、力のある者がない者を助け、導く。」
「吸血鬼こそ、力で押さえつけてると思うけど?総務や幹部には、逆らえない人達にばかりじゃないか。」
「はぁ...この論争は、終わりが見えないな。いっその事、どちらかが滅亡すればいいんじゃないか?」
「それは...出来ないよ。どちらかの幸せの為に、どちらかを犠牲にするなんて。」
「そもそも、お前のような生ぬるい人間に、世界の命運を分けるような事を決められるはずがないな。」
「決めるのは僕じゃなくてステラ様だよ。僕はあくまで意見を出しているだけで...。」
「ならば、もっと吸血鬼の事を知るべきではないか?どのようにして吸血鬼が産まれ、どのように人間と争って来たかを。」
「確かに...。人間の歴史は学校で学んだけど、吸血鬼の誕生について調べた事はなかったなぁ...。どこで調べられるかな?」
「さぁな。エーリにでも行けばわかるんじゃないか?」
「エーリかぁ...。」
僕はふと、ララさんの顔が頭に浮かんだ。あれ以来彼女と会って居ないが、元気にしているだろうか...?しかし、会いに行った所で、どう声をかけていいのかわからない。心配だから様子を見に...などという事が出来ずにいた。
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