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第8章:迷走
第92話
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いつもと変わらぬ日常を過ごしていたある日。僕はヴァン様に呼び出され、食堂へ向かった。するとそこには、ステラ様を含めた総務の全員とルシュ様以外のレジデンスの幹部が席に着いていた。
あまりに物々しい雰囲気に戸惑っていると、僕に気付いたレム様が、僕の手を引いた。
「…フラン。こっちに座って下さい…。」
「あ、ありがとうございます。」
「もうすぐ…イムーブルの幹部も来ると思うので、もう少し…待ちましょう…。」
「総務の方々だけでなく、イムーブルの幹部も来るんですか?一体これは何の集まりで…」
僕の言葉を遮るように扉が開かれ、イムーブル幹部のユーリさんとツヴェルさんが姿を現した。
「遅くなって申し訳ありません。」
「これで全員だな。空いている席に座ってくれ。」
「失礼致します。」
全員が席に着くと、ヴァン様がその場に立ち上がり口を開いた。
「総務の方々、そして他の皆もご足労感謝します。ステラ様から今後の方針について、お話があるとの事でお集まり頂きました。…ステラ様、続きをお願い致します。」
「みんな、わざわざ遠い所から集まってくれてありがとう。今後の方針について、みんなの意見を聞きたいと思うんだ。まずは総務の見解を、ハイトから説明してもらうね。」
そもそも今後の方針と言うのは、人間と吸血鬼の争いについてだった。
ハイト様の話を簡潔にまとめると、人間と争わない為に吸血鬼の産みの親である悪魔との契約を辞め、吸血鬼の力を失うというものだった。
今までは、吸血鬼が外に出ないよう結界を維持していたが、それでは無理だと判断したらしい。これは僕がステラ様と交わしていた手紙の内容と一致する。僕の意見を総務の方々と話し合い、実行に移す事に決めたのだろう。
「ここまでで、何か質問はある?」
「はい。よろしいでしょうか?」
ユーリさんが手を挙げ、その場に立ち上がった。
「吸血鬼の力が無くなると、吸血鬼である私達はどうなるのでしょうか?」
「正直、断言は出来ないけど…人間と同じ扱いになるから、短命にはなるだろうねー。それと、魔法が扱えなくなる可能性も有り得るかな。」
「それでは私達は、人間よりも劣る事になるという事ですの!?」
「エレナ…そうと決まった訳じゃないよ。落ち着いて?」
「なぜ皆様はそんなに冷静で居られますの!?今まで人間達が、私達に何をしてきたのかお忘れになったわけじゃありませんわよね!?」
彼女の言い分は、ごもっともだ。人間は、力のある吸血鬼を恐れるが故に、争い…奪い合ってきた。
そんな吸血鬼が力を失えば、人間達は今までの恨みを晴らそうと…再び争いが起きるかもしれない。
「エレナ。君の気持ちはよくわかるよ。でも…力のある者が、力のない者を押さえ付ける世界は間違ってると思わない?力のある者は、力のない者に寄り添わなきゃ。」
「それはそうですが…。私達が寄り添った所で、人間が私達に寄り添うとは思えませんわ。」
「そこで、我々総務は考えた訳じゃ。人間の偉い奴と話をして、法とやらを決めようとな。」
「法…と言うのは何でしょうか?」
「ルールや決め事の事だよ。例えば、人間が吸血鬼を襲ったり殺したりするような事があれば、吸血鬼側が人間に対して罰を与える…とかね。もちろん、それだと吸血鬼だけが有利になっちゃうから、逆のパターンもある訳だけど。」
「なるほど…そういった取り決めをする事で、双方を平等になる訳ですね。」
「すぐに答えを決めて欲しいとは言わないよ。エレナみたいに戸惑う人はいると思う。ここにに居ないイムーブルの幹部だって、全員賛同してもらえるかわからないしね…。」
「彼等なら、きっと理解してくれると思います。説明は僕達にお任せ下さい。」
「他に質問が無ければ、これでお開きにしましょ。それぞれの幹部達で話し合って、まとめた内容をクレアに報告してね。」
「わしはエーリにいるでな。いつでも待っておるよ。」
「それではステラ。帰ろう。」
「うん。わざわざ集まってくれてありがとうみんな。また相談したい事があったら集まってもらうかもしれないけど、その時はよろしくね。」
突如集められた総務と幹部の集まりは、こうして幕を閉じた。
「失礼します。」
翌日。僕はヴァン様の部屋を訪れた。
「忙しい所、呼び出して悪いな。座ってくれ。」
彼に促されてソファーに座ると、彼は口を開いた。
「昨日のステラ様の話、お前はどう思っている?」
「僕は賛成…というか、あの話を提案したのは僕なんです。」
「何…?そうなのか?」
「はい。」
「なら、返事を聞くまでもなかったか…。わざわざ呼び出してすまなかった。もう戻っていいぞ。」
「あ、あの…!リーシア様は、まだ反対されているんでしょうか?」
「あぁ。あいつは人間に奪われたものが大きいからな。もうしばらく、考えを整理する時間が必要だろう。」
「他の皆さんはどうなんですか?」
「レーガもフィーも、戸惑ってはいるが賛成しているようだ。俺も、ステラ様がそう仰るなら従おうと思っている。」
「そうですか…。」
「エレナの事は気にするな。俺がなんとか説得するから、お前は仕事に専念してくれればいい。」
「わかりました。では…失礼します。」
扉の前で頭を下げ、部屋を出る。廊下を歩きながら、昨日のリーシア様を思い出していた。
彼女は、自分達の要求に人間が従うはずがないと口にしていた。それは、人間である僕も懸念している事だった。
この和平を提案する人間は、恐らくテト様のお父様であるミッド国王だろう。テト様の人柄を知る僕であれば、国王に対する信頼も厚い。
しかし、人間と争い合う側面しか見てこなかった彼女達にとって、人間を信用しろなどと簡単に言えることではなかった。
「…い。フラン!」
「わっ!な、何?急に大きな声を出さないでよ。」
「このまま進めば外だぞ?部屋はとっくに通り過ぎている。」
「え?あ…ごめん。考え事をしてたらつい…。」
「仕事が溜まっている事を、忘れたわけじゃないだろうな?今日はピシシエーラの近くまで薬草を取りに行かねばならん。さっさと支度しろ。」
「わ、わかったよ…!」
彼に急かされて部屋へ引き返すと、ピシシエーラの近くにある森へと向かった。
「うわーん!ママー!」
森の中を歩いていると、少女の鳴き声が聞こえてきた。そのまま放って置くことも出来ず、僕は優しく声をかける。
「どうしたの?ママとはぐれちゃった?」
「っ…!…お兄ちゃん…誰?」
「僕はフラン。薬…お花を摘みに来たんだ。ほら、綺麗でしょ?」
僕はカゴに入った薬草の花を取り出し、少女の手に握らせた。
「…綺麗。」
「ママとはぐれちゃったの?」
「うん…。街でお買い物してたんだけど…」
どうやら綺麗な鳥を追いかけているうちに、森へと迷い込んでしまったらしい。
「ピシシエーラに行けば、この子のお母さんが見つかるかな…?森の中は危ないから、お兄ちゃんと街へ帰ろう?」
「う、うん…。」
少女の手を握り、森を抜けて洞窟の中へ入っていく。
「フラン!」
街灯で照らされた街道を歩いていると、後ろから名前を呼ばれて振り返った。
「タックさん?それにララさんも…」
「こんな所で会うなんて奇遇だね。あれ?その子は?」
「近くの森で迷子になってたんだ。母親とはぐれちゃったんだって。」
「それなら俺等も手伝うよ。ララもいいよね?」
「えっ…!う、うん…。」
彼女は目を逸らしながら、気まずそうに頷いた。少女は僕の手を離れ、彼女の足元に抱きついた。
「わ…!」
「お姉ちゃん…一緒にママを探してくれる…?」
「う、うん!一緒に…探そっか。」
「ありがとうお姉ちゃん…!」
偶然居合わせたタックさんと、少女と手を繋ぐララさんと共に街中を歩き回った。
「うーん…。」
「タックさん…どうかした?」
「沢山歩いたし、色んな人に聞いて見たけど、情報が全く無いなんて変じゃない?」
「それは確かに…。ねぇ。君のママは、この街に居るんだよね?」
「…た、多分?」
少女は首を傾げながら、そう口にした。
「もしかして、フルリオだったりしない?鳥を追いかけてたんでしょ?近くの街とは限らないんじゃ…。」
「ね、ねぇ…。あなたのお家の近くに、噴水はある…?」
「噴水…ってなぁに?」
「こう…お水がブワーッと吹き出てる所の事だよ。」
彼は手を大きく広げ、身振り手振りで噴水について説明した。
「あ!それなら、お家の近くで見た事ある!」
「…これは、タックさんの言う通りフルリオかもしらないね。」
「今からなら、まだ日暮れ前に着けるよね?急いで出発しよう。」
あまりに物々しい雰囲気に戸惑っていると、僕に気付いたレム様が、僕の手を引いた。
「…フラン。こっちに座って下さい…。」
「あ、ありがとうございます。」
「もうすぐ…イムーブルの幹部も来ると思うので、もう少し…待ちましょう…。」
「総務の方々だけでなく、イムーブルの幹部も来るんですか?一体これは何の集まりで…」
僕の言葉を遮るように扉が開かれ、イムーブル幹部のユーリさんとツヴェルさんが姿を現した。
「遅くなって申し訳ありません。」
「これで全員だな。空いている席に座ってくれ。」
「失礼致します。」
全員が席に着くと、ヴァン様がその場に立ち上がり口を開いた。
「総務の方々、そして他の皆もご足労感謝します。ステラ様から今後の方針について、お話があるとの事でお集まり頂きました。…ステラ様、続きをお願い致します。」
「みんな、わざわざ遠い所から集まってくれてありがとう。今後の方針について、みんなの意見を聞きたいと思うんだ。まずは総務の見解を、ハイトから説明してもらうね。」
そもそも今後の方針と言うのは、人間と吸血鬼の争いについてだった。
ハイト様の話を簡潔にまとめると、人間と争わない為に吸血鬼の産みの親である悪魔との契約を辞め、吸血鬼の力を失うというものだった。
今までは、吸血鬼が外に出ないよう結界を維持していたが、それでは無理だと判断したらしい。これは僕がステラ様と交わしていた手紙の内容と一致する。僕の意見を総務の方々と話し合い、実行に移す事に決めたのだろう。
「ここまでで、何か質問はある?」
「はい。よろしいでしょうか?」
ユーリさんが手を挙げ、その場に立ち上がった。
「吸血鬼の力が無くなると、吸血鬼である私達はどうなるのでしょうか?」
「正直、断言は出来ないけど…人間と同じ扱いになるから、短命にはなるだろうねー。それと、魔法が扱えなくなる可能性も有り得るかな。」
「それでは私達は、人間よりも劣る事になるという事ですの!?」
「エレナ…そうと決まった訳じゃないよ。落ち着いて?」
「なぜ皆様はそんなに冷静で居られますの!?今まで人間達が、私達に何をしてきたのかお忘れになったわけじゃありませんわよね!?」
彼女の言い分は、ごもっともだ。人間は、力のある吸血鬼を恐れるが故に、争い…奪い合ってきた。
そんな吸血鬼が力を失えば、人間達は今までの恨みを晴らそうと…再び争いが起きるかもしれない。
「エレナ。君の気持ちはよくわかるよ。でも…力のある者が、力のない者を押さえ付ける世界は間違ってると思わない?力のある者は、力のない者に寄り添わなきゃ。」
「それはそうですが…。私達が寄り添った所で、人間が私達に寄り添うとは思えませんわ。」
「そこで、我々総務は考えた訳じゃ。人間の偉い奴と話をして、法とやらを決めようとな。」
「法…と言うのは何でしょうか?」
「ルールや決め事の事だよ。例えば、人間が吸血鬼を襲ったり殺したりするような事があれば、吸血鬼側が人間に対して罰を与える…とかね。もちろん、それだと吸血鬼だけが有利になっちゃうから、逆のパターンもある訳だけど。」
「なるほど…そういった取り決めをする事で、双方を平等になる訳ですね。」
「すぐに答えを決めて欲しいとは言わないよ。エレナみたいに戸惑う人はいると思う。ここにに居ないイムーブルの幹部だって、全員賛同してもらえるかわからないしね…。」
「彼等なら、きっと理解してくれると思います。説明は僕達にお任せ下さい。」
「他に質問が無ければ、これでお開きにしましょ。それぞれの幹部達で話し合って、まとめた内容をクレアに報告してね。」
「わしはエーリにいるでな。いつでも待っておるよ。」
「それではステラ。帰ろう。」
「うん。わざわざ集まってくれてありがとうみんな。また相談したい事があったら集まってもらうかもしれないけど、その時はよろしくね。」
突如集められた総務と幹部の集まりは、こうして幕を閉じた。
「失礼します。」
翌日。僕はヴァン様の部屋を訪れた。
「忙しい所、呼び出して悪いな。座ってくれ。」
彼に促されてソファーに座ると、彼は口を開いた。
「昨日のステラ様の話、お前はどう思っている?」
「僕は賛成…というか、あの話を提案したのは僕なんです。」
「何…?そうなのか?」
「はい。」
「なら、返事を聞くまでもなかったか…。わざわざ呼び出してすまなかった。もう戻っていいぞ。」
「あ、あの…!リーシア様は、まだ反対されているんでしょうか?」
「あぁ。あいつは人間に奪われたものが大きいからな。もうしばらく、考えを整理する時間が必要だろう。」
「他の皆さんはどうなんですか?」
「レーガもフィーも、戸惑ってはいるが賛成しているようだ。俺も、ステラ様がそう仰るなら従おうと思っている。」
「そうですか…。」
「エレナの事は気にするな。俺がなんとか説得するから、お前は仕事に専念してくれればいい。」
「わかりました。では…失礼します。」
扉の前で頭を下げ、部屋を出る。廊下を歩きながら、昨日のリーシア様を思い出していた。
彼女は、自分達の要求に人間が従うはずがないと口にしていた。それは、人間である僕も懸念している事だった。
この和平を提案する人間は、恐らくテト様のお父様であるミッド国王だろう。テト様の人柄を知る僕であれば、国王に対する信頼も厚い。
しかし、人間と争い合う側面しか見てこなかった彼女達にとって、人間を信用しろなどと簡単に言えることではなかった。
「…い。フラン!」
「わっ!な、何?急に大きな声を出さないでよ。」
「このまま進めば外だぞ?部屋はとっくに通り過ぎている。」
「え?あ…ごめん。考え事をしてたらつい…。」
「仕事が溜まっている事を、忘れたわけじゃないだろうな?今日はピシシエーラの近くまで薬草を取りに行かねばならん。さっさと支度しろ。」
「わ、わかったよ…!」
彼に急かされて部屋へ引き返すと、ピシシエーラの近くにある森へと向かった。
「うわーん!ママー!」
森の中を歩いていると、少女の鳴き声が聞こえてきた。そのまま放って置くことも出来ず、僕は優しく声をかける。
「どうしたの?ママとはぐれちゃった?」
「っ…!…お兄ちゃん…誰?」
「僕はフラン。薬…お花を摘みに来たんだ。ほら、綺麗でしょ?」
僕はカゴに入った薬草の花を取り出し、少女の手に握らせた。
「…綺麗。」
「ママとはぐれちゃったの?」
「うん…。街でお買い物してたんだけど…」
どうやら綺麗な鳥を追いかけているうちに、森へと迷い込んでしまったらしい。
「ピシシエーラに行けば、この子のお母さんが見つかるかな…?森の中は危ないから、お兄ちゃんと街へ帰ろう?」
「う、うん…。」
少女の手を握り、森を抜けて洞窟の中へ入っていく。
「フラン!」
街灯で照らされた街道を歩いていると、後ろから名前を呼ばれて振り返った。
「タックさん?それにララさんも…」
「こんな所で会うなんて奇遇だね。あれ?その子は?」
「近くの森で迷子になってたんだ。母親とはぐれちゃったんだって。」
「それなら俺等も手伝うよ。ララもいいよね?」
「えっ…!う、うん…。」
彼女は目を逸らしながら、気まずそうに頷いた。少女は僕の手を離れ、彼女の足元に抱きついた。
「わ…!」
「お姉ちゃん…一緒にママを探してくれる…?」
「う、うん!一緒に…探そっか。」
「ありがとうお姉ちゃん…!」
偶然居合わせたタックさんと、少女と手を繋ぐララさんと共に街中を歩き回った。
「うーん…。」
「タックさん…どうかした?」
「沢山歩いたし、色んな人に聞いて見たけど、情報が全く無いなんて変じゃない?」
「それは確かに…。ねぇ。君のママは、この街に居るんだよね?」
「…た、多分?」
少女は首を傾げながら、そう口にした。
「もしかして、フルリオだったりしない?鳥を追いかけてたんでしょ?近くの街とは限らないんじゃ…。」
「ね、ねぇ…。あなたのお家の近くに、噴水はある…?」
「噴水…ってなぁに?」
「こう…お水がブワーッと吹き出てる所の事だよ。」
彼は手を大きく広げ、身振り手振りで噴水について説明した。
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