15 / 24
15.これは千人斬りイベント!?
しおりを挟む
声をかけてきた相手は、マーティンと王太子を両隣に侍らせたヒロインのエレンだった。
「・・・挨拶もなしに声をかけるとは、相変わらず礼儀のなっていない女だな。」
その冷たい声に思わずギョッとするミア。
今更エレンも隣にミアがいることに気がついたのか、こっちを見た。
「ん~~?その女は誰です?」
「聞く前にお前から名乗れ。まあお前に聞かれる筋合いはない気がするが?」
ニコニコしていたエレンの表情がビクッとひくついたのが見えた。
それを見逃さなかったミアは手をぽんと叩いてひらめく。
「・・・ほほう。グウィン様、これが俗に言う〝修羅場〟というものですね?まさか私が実際に経験するとは思いませんでしたよ。で、この方になにかしたんですか?」
「お前なぁァァ・・・どんだけ俺に対しての信用がないんだ!?何もしていない!あと修羅場じゃないわ!」
「信用がないのは仕方ないかと。最初の出会いも出会いでしたし。あっ、そうそう。酒癖悪いのは直さないといけませんね。あと名前で呼んでくださいって。」
そう容赦なくグウィンに言うミア。
余談だが、この時既にグウィンは酒断ちをしていた。
それを言おうか言わまいか迷ったグウィンは、小さな声でどもるだけで終わったのだが。
「ひどい・・・グウィン様!また他の女性に手を出そうとしているんですか!?その方が可哀想です!」
急にハキハキとした口調になって、グウィンを責め始めたエレン。
「「え???」」
状況の読めないミアとグウィンは、二人揃って間抜けな声を出してしまった。
だがそんな二人はお構い無しに、エレンは涙ぐんで語り続ける。
「酷いわ・・・平民だからと私が嫌な目に遭うのはまだ我慢できたのに・・・!他の女性にも手を出すなんて!噂はこの目で見るまで信じてなかったけど、まさか本当のことだったのね!」
「兄さん・・・!なんて酷いんだ!」
「グウィン侯爵・・・。国王と懇意にしているそなたがそのような事をしているだなんて・・・これは今一度話し合った方が良さそうだな。」
勝手に進んでいく話に目が回るミア。
だがはたと気がついた。
(これは確かグウィン様の千人斬り現場※を掴んだときのイベント!※女性千人斬りのこと)
「何を言っているのですか・・・王太子殿下。私はただミア嬢と食事をしているだけですが?そしてそこの女性と話したのもマーティンが視察に連れてきた時のみです。いわれのない行動を咎められる理由は何一つありません。」
乙女ゲーのグウィンはここで逆ギレして大暴れした。
今の冷静な・・・というよりも冷めてるグウィンとは大きな違いだ。
食事を共にしていた女性も大怪我をしたとゲームでは説明されていたが、そこは侯爵の権力でねじ伏せたらしい。(ぶっちゃけミアに怪我をさせることはこのグウィンでは不可能だろうが)
・・・まあ弟のマーティンに王太子も見ていたから誤魔化すことはできなかったのだが。
そのすぐあとに起きるラストイベント。
学園の理事長である公爵が開催するパーティでグウィンは断罪されたのだ。
(・・・・・・・・・!!??だっ、断罪・・・?このグウィン様が!?ゴ〇ブリ並にしぶといグウィン様が?)
「お前、なんか失礼なこと考えてる顔してないか?」
いやいや有り得ない。記憶違いかな、と思い直すミアだったが、一度考えた可能性は否定出来ないまま胸騒ぎがするのだった。
「・・・挨拶もなしに声をかけるとは、相変わらず礼儀のなっていない女だな。」
その冷たい声に思わずギョッとするミア。
今更エレンも隣にミアがいることに気がついたのか、こっちを見た。
「ん~~?その女は誰です?」
「聞く前にお前から名乗れ。まあお前に聞かれる筋合いはない気がするが?」
ニコニコしていたエレンの表情がビクッとひくついたのが見えた。
それを見逃さなかったミアは手をぽんと叩いてひらめく。
「・・・ほほう。グウィン様、これが俗に言う〝修羅場〟というものですね?まさか私が実際に経験するとは思いませんでしたよ。で、この方になにかしたんですか?」
「お前なぁァァ・・・どんだけ俺に対しての信用がないんだ!?何もしていない!あと修羅場じゃないわ!」
「信用がないのは仕方ないかと。最初の出会いも出会いでしたし。あっ、そうそう。酒癖悪いのは直さないといけませんね。あと名前で呼んでくださいって。」
そう容赦なくグウィンに言うミア。
余談だが、この時既にグウィンは酒断ちをしていた。
それを言おうか言わまいか迷ったグウィンは、小さな声でどもるだけで終わったのだが。
「ひどい・・・グウィン様!また他の女性に手を出そうとしているんですか!?その方が可哀想です!」
急にハキハキとした口調になって、グウィンを責め始めたエレン。
「「え???」」
状況の読めないミアとグウィンは、二人揃って間抜けな声を出してしまった。
だがそんな二人はお構い無しに、エレンは涙ぐんで語り続ける。
「酷いわ・・・平民だからと私が嫌な目に遭うのはまだ我慢できたのに・・・!他の女性にも手を出すなんて!噂はこの目で見るまで信じてなかったけど、まさか本当のことだったのね!」
「兄さん・・・!なんて酷いんだ!」
「グウィン侯爵・・・。国王と懇意にしているそなたがそのような事をしているだなんて・・・これは今一度話し合った方が良さそうだな。」
勝手に進んでいく話に目が回るミア。
だがはたと気がついた。
(これは確かグウィン様の千人斬り現場※を掴んだときのイベント!※女性千人斬りのこと)
「何を言っているのですか・・・王太子殿下。私はただミア嬢と食事をしているだけですが?そしてそこの女性と話したのもマーティンが視察に連れてきた時のみです。いわれのない行動を咎められる理由は何一つありません。」
乙女ゲーのグウィンはここで逆ギレして大暴れした。
今の冷静な・・・というよりも冷めてるグウィンとは大きな違いだ。
食事を共にしていた女性も大怪我をしたとゲームでは説明されていたが、そこは侯爵の権力でねじ伏せたらしい。(ぶっちゃけミアに怪我をさせることはこのグウィンでは不可能だろうが)
・・・まあ弟のマーティンに王太子も見ていたから誤魔化すことはできなかったのだが。
そのすぐあとに起きるラストイベント。
学園の理事長である公爵が開催するパーティでグウィンは断罪されたのだ。
(・・・・・・・・・!!??だっ、断罪・・・?このグウィン様が!?ゴ〇ブリ並にしぶといグウィン様が?)
「お前、なんか失礼なこと考えてる顔してないか?」
いやいや有り得ない。記憶違いかな、と思い直すミアだったが、一度考えた可能性は否定出来ないまま胸騒ぎがするのだった。
0
あなたにおすすめの小説
5年経っても軽率に故郷に戻っては駄目!
158
恋愛
伯爵令嬢であるオリビアは、この世界が前世でやった乙女ゲームの世界であることに気づく。このまま学園に入学してしまうと、死亡エンドの可能性があるため学園に入学する前に家出することにした。婚約者もさらっとスルーして、早や5年。結局誰ルートを主人公は選んだのかしらと軽率にも故郷に舞い戻ってしまい・・・
2話完結を目指してます!
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
【完結】転生したので悪役令嬢かと思ったらヒロインの妹でした
果実果音
恋愛
まあ、ラノベとかでよくある話、転生ですね。
そういう類のものは結構読んでたから嬉しいなーと思ったけど、
あれあれ??私ってもしかしても物語にあまり関係の無いというか、全くないモブでは??だって、一度もこんな子出てこなかったもの。
じゃあ、気楽にいきますか。
*『小説家になろう』様でも公開を始めましたが、修正してから公開しているため、こちらよりも遅いです。また、こちらでも、『小説家になろう』様の方で完結しましたら修正していこうと考えています。
悪役令嬢ですが、兄たちが過保護すぎて恋ができません
由香
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢・セレフィーナに転生した私。
破滅回避のため、目立たず静かに生きる――はずだった。
しかし現実は、三人の兄による全力溺愛&完全監視生活。
外出には護衛、交友関係は管理制、笑顔すら規制対象!?
さらに兄の親友である最強騎士・カインが護衛として加わり、
静かで誠実な優しさに、次第に心が揺れていく。
「恋をすると破滅する」
そう信じて避けてきた想いの先で待っていたのは、
断罪も修羅場もない、安心で騒がしい未来だった――。
天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎
ギルドで働くおっとり回復役リィナは、
自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。
……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!?
「転ばないで」
「可愛いって言うのは僕の役目」
「固定回復役だから。僕の」
優しいのに過保護。
仲間のはずなのに距離が近い。
しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。
鈍感で頑張り屋なリィナと、
策を捨てるほど恋に負けていくカイの、
コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕!
「遅いままでいい――置いていかないから。」
取り巻き令嬢Aは覚醒いたしましたので
モンドール
恋愛
揶揄うような微笑みで少女を見つめる貴公子。それに向き合うのは、可憐さの中に少々気の強さを秘めた美少女。
貴公子の周りに集う取り巻きの令嬢たち。
──まるでロマンス小説のワンシーンのようだわ。
……え、もしかして、わたくしはかませ犬にもなれない取り巻き!?
公爵令嬢アリシアは、初恋の人の取り巻きA卒業を決意した。
(『小説家になろう』にも同一名義で投稿しています。)
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる