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画廊編:4人での日々
トロワを去る日
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トロワで滞在していた5日間、ジュリアとウィルクは、双子の様子やトロワの住民の日々の過ごし方をじっくりと観察していた。
トロワの朝は比較的ゆっくりだ。朝9時頃に大人たちが起き出し、食事を用意し始める。朝食はだいたいパンとミルク、サラダと卵料理が多かった。10時頃になると、やっと双子や子どもたちが食堂へ降りてくる。さすがは寝坊助のアーサーとモニカが治めている町だ、と王女と王子はクスクス笑った。
朝食を済ませると、食器を決められた場所に戻し、大人たちは各々の仕事へ出かける。子どもたちは外へ遊びに行く子たちもいれば、食堂へ残りポーション作りや薬素材作りを始める子たちもいた。熱心に仕事をする子どもたちが多くてジュリアは驚いたが、のちのち聞くと双子が来ているときは特に子どもたちが張り切って仕事に取り組むらしい。
アーサーとモニカは、子どもたちに魔法や調合を丁寧に教えていた。養護施設で暮らしている子どもたちの年齢はさまざまだったが、分け隔てなく教育しているおかげで、4歳の子どもでも簡単な魔法や調合をすることができていた。杖も持たずに魔法を使っている子どもたちにジュリアは興味津々だった。ウィルクは調合をしている子どもたちを見て、自分も勉強してみようかなという気になっていた。
トロワの子どもたちは知識に貪欲だった。アーサーとモニカを取り合い、あれも教えて、これも教えて、と彼らの知識を夢中になって吸収している。イチ、ポル、トロンが特にそうだった。他にも魔法能力の高い子どもたちも数人いた。
何かしらの才能がある人、努力を厭わない人を好むジュリアにとっては、うずうずするほど見込みのある子どもたちばかりだった。それもおそらく彼らに平たんではなかった過去があることと、双子という素晴らしい先生がいる環境で暮らしてきたからこそ構築された性質なのだろう、とジュリアは考えていた。
ある日の夜、アーサーがモニカにあることを相談していた。それは、トロワに小さな学校を建てて教育をしてあげたい、という内容だった。だが、それには建物も先生も必要であり、すぐには叶えられない夢だろう。ということで、ジュリアとウィルクにも協力してもらい、文字が読めるようになりたい人たちを集めて、取り敢えずは自分たちで教えることにした。
子どもから大人まで、トロワ貧困層の人たちが押し寄せた。彼らはチラシの裏にミミズが這ったような文字を書き、一生懸命勉強した。さすがジュリアは教えるのが上手で、住民たちはジュリアを取り合いした。ウィルクも意外とちゃんと優しく教えていた。彼らはトロワに滞在している間、1日3時間を目途に読み書きを教えた。
昼下がり、ウィルクが休憩がてら広場へ行くと、トロンボーンを演奏している大人と、まわりでダンスをしている子どもたちがいた。今では子どもたちに懐かれているウィルクを、子どもたちが手招きする。ウィルクはめんどくさそうにため息をつきながらも、彼らに混ざってダンスをした。ついでにトロンボーンを演奏していた大人に、綺麗な音色が出るコツと、簡単な曲を一曲教えてあげた。
ウィルクが吹く、トロワでは聴き慣れないトロンボーンの美しい音色に、住民たちが建物から顔を出す。それに気付いた双子とジュリアが、施設に置いてあった楽器を手にやってきた。アーサーはヴァイオリン、モニカはチェロ、ジュリアはフルートを、ウィルクたちに合わせて演奏した。住民たちは大喜びで、仕事を放りだして広場に集まり、彼らを囲んで踊った。
トロワの住民はあたたかかった。ウィルクはただのウィルクとして、ジュリアはただのジュリアとして、住民たちに愛された。トロワにいる間だけ、彼らは自分たちの地位を忘れて心の底から笑うことができた。
そしてトロワを去る日がやってきた。今ではジュリアもウィルクも、住民たちとためらいもなくハグをする。頭を撫でられても、汚れた手で抱きつかれても、ただ体がぽかぽかするだけだった。
「ウィリー…」
馬車に乗り込もうとするウィルクのうしろから声がした。振り返ると、イチに手を引かれたポルがいる。ポルは泣き腫らした顔で、鼻水を垂らしている。
「ポル。来るのが遅かったじゃないか」
「……」
「あー、こいつ、いつもそうなんだ。寂しすぎて泣くから、なかなか部屋から出てこなくて」
イチがそう言いながらポルの背中を押した。そんな彼を、ウィルクが抱き留める。ポルはウィルクにしがみつき、「うぅぅ~…」とまた泣き出してしまった。
「泣くんじゃない、ポル。僕まで涙が出そうになるだろう」
「また来いよな」
「…ポルは、僕のことが好きか?」
「そういうの、言わせんなよ。好きだよ…」
「…僕も好きだよ、ポル。また必ず来る」
「絶対だぞ…」
「ああ。僕は約束を破らない」
ジュリアの元にはトロンが駆け寄った。
「ジュリー」
「トロン。がんばるのよ。期待しているわ」
「ジュリー。ほんとにありがとう。あのね、みんな僕の作った美容液、すっごく喜んで使ってくれてるよ」
「ええ。知っているわ」
「おかげでみんなと仲良くなれたよ。ジュリーのおかげ」
「いいえ。あなたの実力よ。あなたは才能もあるし、とても美しい顔立ちをしている。自信を持ちなさい」
「…うん!」
アーサーとモニカも、住民の人たちと別れを惜しんだ。なかなか離れない子どもたちをそっと引き離し、馬車に乗る。続いてウィルクも乗り込み、最後にジュリアが足をかけた。
乗り込む前に、ジュリアは振り返りトロワの町と住民たちの顔を目に焼き付ける。
(アーサー様とモニカ様が作った町、トロワ貧困層。まだまだ発展途上のこの町は、約350人の貧しい人々が暮らしている。住民はみな穏やかで、心が満たされている。仕事に対する意欲も高く、才能あふれる子どもたちが、幼い頃から無自覚に高度な教育を受けている。ジッピンの芸術品や、ちょっとおかしな絵画が展示されている美術館もあり、文化的な一面もある。領主は、ゆくゆくは教育機関まで設けようとしている…。
素晴らしい町だわ。守りたいと思った。だから私は、どんなことがあっても、この町だけは守ってみせる)
ジュリアはふっと微笑んで、スカートの端をつまみ、王族らしい所作で礼をした。このトロワという町に、トロワの住民に、この町を作り上げた実質的領主に、そして彼らを陰で支えているS級冒険者に敬意を示して。
トロワの朝は比較的ゆっくりだ。朝9時頃に大人たちが起き出し、食事を用意し始める。朝食はだいたいパンとミルク、サラダと卵料理が多かった。10時頃になると、やっと双子や子どもたちが食堂へ降りてくる。さすがは寝坊助のアーサーとモニカが治めている町だ、と王女と王子はクスクス笑った。
朝食を済ませると、食器を決められた場所に戻し、大人たちは各々の仕事へ出かける。子どもたちは外へ遊びに行く子たちもいれば、食堂へ残りポーション作りや薬素材作りを始める子たちもいた。熱心に仕事をする子どもたちが多くてジュリアは驚いたが、のちのち聞くと双子が来ているときは特に子どもたちが張り切って仕事に取り組むらしい。
アーサーとモニカは、子どもたちに魔法や調合を丁寧に教えていた。養護施設で暮らしている子どもたちの年齢はさまざまだったが、分け隔てなく教育しているおかげで、4歳の子どもでも簡単な魔法や調合をすることができていた。杖も持たずに魔法を使っている子どもたちにジュリアは興味津々だった。ウィルクは調合をしている子どもたちを見て、自分も勉強してみようかなという気になっていた。
トロワの子どもたちは知識に貪欲だった。アーサーとモニカを取り合い、あれも教えて、これも教えて、と彼らの知識を夢中になって吸収している。イチ、ポル、トロンが特にそうだった。他にも魔法能力の高い子どもたちも数人いた。
何かしらの才能がある人、努力を厭わない人を好むジュリアにとっては、うずうずするほど見込みのある子どもたちばかりだった。それもおそらく彼らに平たんではなかった過去があることと、双子という素晴らしい先生がいる環境で暮らしてきたからこそ構築された性質なのだろう、とジュリアは考えていた。
ある日の夜、アーサーがモニカにあることを相談していた。それは、トロワに小さな学校を建てて教育をしてあげたい、という内容だった。だが、それには建物も先生も必要であり、すぐには叶えられない夢だろう。ということで、ジュリアとウィルクにも協力してもらい、文字が読めるようになりたい人たちを集めて、取り敢えずは自分たちで教えることにした。
子どもから大人まで、トロワ貧困層の人たちが押し寄せた。彼らはチラシの裏にミミズが這ったような文字を書き、一生懸命勉強した。さすがジュリアは教えるのが上手で、住民たちはジュリアを取り合いした。ウィルクも意外とちゃんと優しく教えていた。彼らはトロワに滞在している間、1日3時間を目途に読み書きを教えた。
昼下がり、ウィルクが休憩がてら広場へ行くと、トロンボーンを演奏している大人と、まわりでダンスをしている子どもたちがいた。今では子どもたちに懐かれているウィルクを、子どもたちが手招きする。ウィルクはめんどくさそうにため息をつきながらも、彼らに混ざってダンスをした。ついでにトロンボーンを演奏していた大人に、綺麗な音色が出るコツと、簡単な曲を一曲教えてあげた。
ウィルクが吹く、トロワでは聴き慣れないトロンボーンの美しい音色に、住民たちが建物から顔を出す。それに気付いた双子とジュリアが、施設に置いてあった楽器を手にやってきた。アーサーはヴァイオリン、モニカはチェロ、ジュリアはフルートを、ウィルクたちに合わせて演奏した。住民たちは大喜びで、仕事を放りだして広場に集まり、彼らを囲んで踊った。
トロワの住民はあたたかかった。ウィルクはただのウィルクとして、ジュリアはただのジュリアとして、住民たちに愛された。トロワにいる間だけ、彼らは自分たちの地位を忘れて心の底から笑うことができた。
そしてトロワを去る日がやってきた。今ではジュリアもウィルクも、住民たちとためらいもなくハグをする。頭を撫でられても、汚れた手で抱きつかれても、ただ体がぽかぽかするだけだった。
「ウィリー…」
馬車に乗り込もうとするウィルクのうしろから声がした。振り返ると、イチに手を引かれたポルがいる。ポルは泣き腫らした顔で、鼻水を垂らしている。
「ポル。来るのが遅かったじゃないか」
「……」
「あー、こいつ、いつもそうなんだ。寂しすぎて泣くから、なかなか部屋から出てこなくて」
イチがそう言いながらポルの背中を押した。そんな彼を、ウィルクが抱き留める。ポルはウィルクにしがみつき、「うぅぅ~…」とまた泣き出してしまった。
「泣くんじゃない、ポル。僕まで涙が出そうになるだろう」
「また来いよな」
「…ポルは、僕のことが好きか?」
「そういうの、言わせんなよ。好きだよ…」
「…僕も好きだよ、ポル。また必ず来る」
「絶対だぞ…」
「ああ。僕は約束を破らない」
ジュリアの元にはトロンが駆け寄った。
「ジュリー」
「トロン。がんばるのよ。期待しているわ」
「ジュリー。ほんとにありがとう。あのね、みんな僕の作った美容液、すっごく喜んで使ってくれてるよ」
「ええ。知っているわ」
「おかげでみんなと仲良くなれたよ。ジュリーのおかげ」
「いいえ。あなたの実力よ。あなたは才能もあるし、とても美しい顔立ちをしている。自信を持ちなさい」
「…うん!」
アーサーとモニカも、住民の人たちと別れを惜しんだ。なかなか離れない子どもたちをそっと引き離し、馬車に乗る。続いてウィルクも乗り込み、最後にジュリアが足をかけた。
乗り込む前に、ジュリアは振り返りトロワの町と住民たちの顔を目に焼き付ける。
(アーサー様とモニカ様が作った町、トロワ貧困層。まだまだ発展途上のこの町は、約350人の貧しい人々が暮らしている。住民はみな穏やかで、心が満たされている。仕事に対する意欲も高く、才能あふれる子どもたちが、幼い頃から無自覚に高度な教育を受けている。ジッピンの芸術品や、ちょっとおかしな絵画が展示されている美術館もあり、文化的な一面もある。領主は、ゆくゆくは教育機関まで設けようとしている…。
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