夜に溺れる

moaw

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親近相関

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中学2年の時。
母は不眠症の為眠剤を服用していた。夜は寝たら起きてこない。それをいいことに夜父が私の布団に入って来るようになった。初めは軽く体を触るだけだった。私は父が怖かったので寝たフリをしていた。

それで味をしめたのか、徐々にエスカレートしていった。ズボンの中に手を入れられて、触られた。その時も起きていたが寝たフリを続けた。父が部屋から出て行くとその度震えていた。

それもエスカレートし、無理矢理口に股間を当ててきた。「舐めろ」ということだった。無理矢理口を開けられて舐めさされ、遂に入れられた。外に出してはいたが私は元々生理不順で生理が遅れる事もしばしばあった為妊娠が怖かった。あんな奴の子供なんて孕みたくない。そう思っていた。その行為は毎晩続いた。終わるとその度泣いていた。汚い。汚い。汚い汚い汚い。そう思った。そして腕の傷もだんだん深くなり数も増えていった。切る場所が無くなった為肩まで傷をつけるようになっていた。痛みと犬だけが生きている心地を与えてくれる。そう思った。

生理が遅れる度怖くて妊娠検査薬を万引きをするようになった。

1度だけ痛みで泣いたこともあった。ほぐしてもいないアナルに無理矢理ぶち込まれた時だ。痛くて痛くて早く終わってくれといつも以上に思った。私は余計に毎日父を殺す計画を立てるようになっていた。時には寝ている父に跨り包丁を振りかざそうとしていた。だが母はかなり私の事を思ってくれているので殺しても母が罪を被る事になると思い殺せなかった。

どうせ私は汚いから何しても一緒。でも誰か助けて…。そんな思いで過ごしていた。
母に言うと精神疾患が酷くなったらどうしよう…ということが頭に浮かんで1年以上言えずにいました。

でも妊娠が怖くてやっと母に相談した。
母は病気が酷くなるどころか、大激怒。過去に腕を切っててそれが母に見つかり、「そんなに死にたいなら私が殺してやる!その後私も死ぬ!」と首を絞められた事もあったがやっと理由を話せた。

だがその頃私は高校受験の時期だった。中学生活はほぼ学校にも行かず親友や担任が毎日家に来てくれてはいたが不登校を続けタバコ、酒、喧嘩の日々を過ごしていた。なので頭脳では公立高校も行けたが出席日数が足りず担任が出席日数を書き換えてくれたが私立高校の、どうしようもなくなって親から見放された子たちが集う、私達の地域では底辺の学校しか行けないと担任に言われたところだった。

高校には行かせてあげたいとの母の思いがあったので受験だけ受けてみようかと思ったが、ここで離婚したら母が朝から夜まで働いて学費を払わないといけなくなると思い、母は離婚すると言っていたが「金輪際こんなことがないなら離婚はしなくていい」という答えを出した。母は、「あなたがそう言うなら」と泣きじゃくる父に小一時間説教をして和解した。
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