映画は映画だ

にっしー🎲

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映画は映画だ

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「役を決めるよ!」
生徒会長兼柿沼高校2年生、映画部部長の黄昏アイはそう言った。
「はい、集合!」

どうやら彼女は仲間と映画を創っている最中のようだ。
役者は3人。
琴吹司、小藪吉豊の男子生徒ふたりと、
女子部員の、未羅乃ケイだ。

琴吹「人使い荒いなぁ、いきなり俺らを集めといて…」
小藪「セリフ曖昧なんだよな~」
未羅乃「私は全部覚えたわ」

黄昏「カメラマン兼監督は私がやるから」

そして、ある程度リハーサルを終えた後、
「撮るわよ、よ~い、ハイッ!」
小藪「君はなんて美しいんだ、ジュリエット」
未羅乃「あなたこそ、なんていじらしいの、ロミオ」
小藪「ダンスをしませんか?」
未羅乃「喜んで」

未羅乃の衣装のミニスカートが揺れる。
「待て待て~」
琴吹「ジュリエットは俺のものだ!」
「はい、カット!」
黄昏は言った。「なかなかいい映像が撮れたわ」

ーーそして学園祭での上映会ーー

一般の生徒のみならず、映画部部長の黄昏以外、部員もまだ完成品を観ていないー。
ワクワクする映画部の面々ー。
そして映画が始まったー。

「え?」
部員全員が目を丸くした。
「これって…」
小藪「おい、黄昏!何だコレは!?」
黄昏「何って、映画じゃないの」
琴吹「こんなの映画じゃねぇ!」
未羅乃にいたっては赤面してふさぎ込んでいる。

そう、そのプロジェクターに映っていたのは……、

 未羅乃ケイのミニスカートにズームアップした、パンチラ映像だったのだ。

「ふざけんな」
男子部員2人が駆け寄る。
「くり返し言うが、こんなの映画じゃねぇ!!」
黄昏は余裕にため息まじりの表情で、
「存命の偉大なる映画作家、ジャン・リュック・ゴダールは言ったわ。どんな映像を撮ろうが、「誰か」が、ある「意志」を持って作った映画は、ヒーロー戦隊モノであろうが、女子高生が喜ぶ甘い青春映画だろうが、映画なのだと」
男子生徒2人は、黙って立ち尽くしていたーー

黄昏「映画は映画なのよ」
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感想 1

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みんなの感想(1件)

梶
2021.08.23

信念を持って作り上げた映像であれば、どんな内容であれ「映画」となる……という主題が非常に素敵なだけに、その裏付けが勿体ないな、と感じました。
確かにこのテーマを訴えるには、インパクトのある内容が必要だったのは理解できます。
しかし肝心のそれが実質的なハラスメント行為となると問題があるのではないかなと思いました。

女性の中には、痴漢行為や盗撮などの被害に実際に遭われた方も少なくありません。
彼女たちがこの作品を読んで、それらの記憶がフラッシュバックしてしまわないことを祈ります。
フィクションであれど、身に覚えのある描写をされれば想起してしまう人もいることに対する配慮が欲しかったです。

作品によって心に傷を受けることは、良い影響である場合も、悪い影響である場合もあるでしょう。
ですがこの作品に関しては、ただただ女子生徒にハラスメント行為を突きつけ、これも映画の形だからという詭弁を押し通しているだけになってしまっています。
主題を訴えかける手段があまりに悪意的すぎて、結果として主題がただの詭弁となってしまっているのが残念だなという感想を抱きました。

他の作品も拝読しましたが、作者様の訴えたいテーマ自体はどれもすごく面白いだけに勿体なく感じます。

2021.08.24 にっしー🎲

思慮がたりませんでした。ご丁寧に長文によるご指摘ありがとうございます。今度からは投稿する前に、「この内容で傷付く層の方達はいないか…。」をよく考えるようにします。コンプライアンス…、大事ですね。

解除

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