僕は乱に身を立てる

らる鳥

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一章 戦士

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 第一、第二試合が終わると、八十程いた参加者も、残り七名になっていた。
 初日の試合はこれで終わりで、残るは翌日、一対一の試合が幾度か行われて、優勝者を決めるそうだ。

 勝ち残った参加者は、今日は闘技会の運営が用意した宿に泊まる事となる。
 闘技会は賭けでかなりの額が動くそうだから、恐らく勝ち残った参加者と外部の接触を断つ為の措置なんだろう。
 その割に、賭けの胴元でもある運営は、かなり露骨に試合に干渉、操作をしてる風に見えるけれども。
 賭けにお金を出す人達は、その辺りは気にならないんだろうか?

 いずれにしても参加者、賭けの対象である僕が、その辺りの事をあまり考えても仕方がない。
 強制的に泊まらせるだけあって、運営が用意した宿は先日泊まったところよりも更に大きく豪華で、北西部の名物であるサウナも備えられていた。
 ドレアム王国では石造りの浴槽に溜めた湯に身を浸す方式の入浴が一般的だったが、冬の寒さが厳しくなる北西部では、少ない燃料でも体を温められる入浴方式が選ばれてるんだろう。

 正直に言うと、僕はこのサウナは少し苦手だ。
 体が温まるのは確かだけれど、どうにもこうにも息苦しく、サウナの空気な何だか妙に塩辛く感じる。
 ただそれでも、折角身体をすっきりさせる機会を逃したくないと思うくらいには、僕は入浴が好きだった。
 特に僕は、ついこの間まで、ドレアム王国の貴族の家、ワルダベルグ家で、しょっちゅう湯に浸かっていたのだ。
 武で身を立てる為に各地を流離う生活を送る事には納得してるし、多分それは僕の性にも合ってるだろうが、ただ一つ不満に、辛いと思うのは、やはり入浴が中々できない事だったから。

 僕は熱い空気に顔を顰めながらもサウナに足を踏み入れて、
「よぅ、クリュー、遅かったじゃねぇか」
 そこで笑顔で待ってたゲアルドに出くわした。
 既に滝のような汗を滴らせてる彼は、一体何時からこのサウナに入っていたんだろうか。

「今日は面白かったぜぇ。お前さんに付いて来て正解だったな。……でもよ、明日はもっと面白くしてくれるんだろ?」
 熱気に満ちたサウナで、しかしそれ以上の熱気を身に纏って見えるゲアルドは、上機嫌でそんな言葉を口にする。
 なんというか、本当に、戦いの場以外でまで、そんな化け物ぶりを見せ付けてくれなくてもいいのに。
 入ったばかりだというのに、僕はもう既に何だかのぼせてきた気分だ。

 けれども、退けない。
 ここで飲まれて退けば、その精神状態は確実に明日に悪い影響を与えるし、何よりもまだ、僕は体の垢も落としていない。

「ゲアルドがちゃんと勝ち残ったらね」
 僕はそう、精一杯の減らず口を叩く。
 実際、僕がゲアルドと戦う事になるとすれば、それはお互いが最後まで勝ち残ったらだろう。
 一日目であれだけ試合を操作してた運営が、二日目の試合のカードは完全に無作為に決めるなんて事はまずありえない。

 そうなると一日目をセットで扱った大と小、ゲアルドと僕は、お互いが勝ち残るなら、最後の戦いでぶつけた方が、盛り上がる。
 残った人数は七人だから、一人は運が良ければ戦わずして第三試合を勝ち抜けて、第四試合が準決勝となり、第五試合が決勝だ。
 いや、運じゃなくて、運営がなるべく勝たせたい参加者が、その戦わずして勝ち抜ける枠に入れられるというのが正しいか。
 だったら僕かゲアルドは、その枠に入る可能性は十分にあった。

 ……ゲアルドはどうせ戦っても勝ち抜くって考えると、僕になる気がしなくもない。
 だとすると、僕はやっぱり運営に侮られてるって事になるけれど、体力を温存してメダルを貰える順位にまで勝ち残れるなら、その侮りも甘んじて受け入れよう。
 尤も、まだそうなると決まった訳ではないのだが。

「おぉ、言ってくれるじゃねぇか。じゃあ、期待してるぜ」
 僕の言葉に、ゲアルドは呵々と大きな声で笑う。
 何だかより一層、彼の纏う熱が強まったような気がする。

 あぁ、汗が噴き出してきた。
 体中の毛穴が開き、汗と共に汚れが流れ出ていくような心地だ。
 僕は持ってきた布で体を拭い、その汚れを体からこそぎ落としていく。
 こうして体の汚れを落とし、サウナを出た後に水を被って汗も流してしまうのが、北西部の入浴だった。
 個人的には、やっぱり湯に浸かりたいなぁと思うけれど、……それでも体の汚れを落とすと、まるで生まれ変わったようにすっきりとした気分になれる。


「そういや、クリューはその若さで随分と戦い慣れてるが、あの戦争には参加したのか?」
 暫く、黙々と体の汚れを落としていると、ふと、ゲアルドが僕にそう尋ねた。
 今の西方国家群にはそこら中に争いの火種があり、多くの戦争が起きているけれど、それでも『あの』なんて言い方をされる戦争は一つしかない。

「いや、セル大帝国との戦いには加わってないよ。寧ろその戦争で世話になってた家の御当主が亡くなったから、こうして旅をする事になったんだ」
 僕は首を横に振り、今こうしているのは、あの戦いがあったからだと告げる。
 流石にワルダベルグ家の若様と折り合いが悪くて……、等の、過剰な自分語りをする気はないから、言葉は大分と選んでるけれど。
 ただ、歴戦の戦士であろうゲアルドに、戦い慣れてると褒められるのは、そう、決して悪い気分じゃなかった。

「そうか。……俺は参加してたけれどよ。凄かったぞ。あの戦いは。本当に最高で最低だった。何せリャーグの戦士が二万人も集ったんだぜ」
 二万のリャーグ人か。
 そりゃあ確かに凄い話だ。
 西方国家群側の総兵力は二十五万。
 そのうちの二万というと、ごく一部でしかないのだけれど、ゲアルドというリャーグ人を見て知った今なら思う。
 二万のリャーグ人なんて、まるで悪夢だ。

 ……でも、
「これならどんな相手にでも勝てると思ったさ。リャーグが誇る伝説的な大戦士までそこに加わっていたからな。……けれども、実際に戦いが始まってみると、俺達じゃ勝てなかった」
 そう、西方国家群側は、自分達だけじゃ勝てなかった。
 リャーグの戦士の中には、もしかすると一人で十五人を殺せる猛者は何人もいたかもしれない。
 例えばゲアルドなんか、それを易々としてしまいそうな気配はある。

「殺しても殺しても、敵兵が尽きる事なく怯えた顔をしながら突っ込んできて、そうこうしてる間にどこからか飛来した矢でリャーグの戦士が倒れるんだ。ありゃあもう、本当に最悪だったさ」
 しかし一対十五と、二万対三十万は全く意味合いが違う。
 数が大きくなればなる程、単純な個人の武力以外の要素が、その戦いでは大きくなる。
 リャーグ人二万だけじゃなく、西方国家群中から集まった二十五万でも、南方の国々を支配下に置き、彼ら平然と盾にするセル大帝国の征西軍には勝てなかった。

「でもよ。そんな二万のリャーグ人が勝てなかった相手を、たった百で怯ませた奴らがいる。知ってるか?」
 ゲアルドの言葉に、僕は頷く。
 西方国家群から集まった二十五万では、セル大帝国の征西軍と南方の国々の兵士、三十万には勝てなかった。
 なのに今も西方がセル大帝国に蹂躙されずに無事な理由は二つ。

 一つは西方国家群の中でも北東の大国ジャーランドの働きかけで、征西軍が屈服させてきた南方の国々が揺らいだ事。
 遥か東のセル大帝国からは、この西方国家群まで、南方の国々を経由して来るしかない。
 つまりそれは、南方の国々が揺らげば、場合によっては征西軍の帰り道が断たれるって意味だった。
 幾ら精強な軍であっても、故郷へ戻る道が断たれるかもしれないって不安の中では、まともに戦える筈もない。

 ただこれは、戦場外の策略だ。
 セル大帝国の征西軍が退いたのには、もう一つ理由があって、それは戦場にやってきたある存在が、彼らの心を砕いたから。

「僅か百人の援軍。黒の騎兵衆だ。……討魔の人ってのはさ、ありゃあ何なんだろうな。魔族の血が混じってるなんて話もあるが、なんでそんな連中がドレアムのいう事なんて聞いて援軍を派遣したんだ?」
 確かに、その辺りには謎がある。
 食糧支援をしてるから西方国家群の危機に動いただとか、古い契約があるからだとかはいうけれど……。
 彼らが本当にたった百人で数十万がぶつかる戦況を変えてしまえる程の力があるなら、食料を得る方法なんて他に幾らでもあるだろう。
 契約が故というのなら、それは一体どんな内容の契約なのか。

「あの戦いの後、色々と聞いて回ったのさ。すると年経た大戦士が教えてくれたんだ。ドレアムは古い青い血を引く娘を討魔の人の嫁に出し、彼らはその血を取り込むで、古き技を使うんだってよ」
 するとゲアルドは、その契約の一端と思わしき事を、口にした。
 いや、でも青い血を取り込んで使う古き技って、……もしかしてあの呼吸法の事だろうか。
 だけどあれは、そこまで便利でも強力でもない技の筈なのに。

 あぁ、もしかして、便利になるように、強力に使えるように、彼らは下地を作っているのか。
 筋力を増強させる呼吸法では、その増した力でも自らを痛めない程に強靭な体を作り上げ、目の前の一つに集中してしまう呼吸法は、一部がそれを使用する間、周りがそれをフォローするといった連携、戦術を作ってる。
 仮にそうだとしたら、あぁ、確かに僅か百人で、戦況をひっくり返すような働きだってできるかもしれない。

「俺は、あれを知りたくて、色々と探し回ってるんだ。……別にあれを自分で使いたいって訳じゃねえよ。青い血なんて引いてないしな。俺はよ、あれを詳しく知って、超えて、やっぱり自分は強いんだって、そう思いたいんだよ」
 そんな事をしなくても、ゲアルドは十分以上に強いのに。
 でも、そう、彼は強いからこそ、自分以上に強い存在を知って、それを超えたいと思ったのだろう。
 ならば最終的にゲアルドが目指すのは、討魔の人達が暮らすという北の地か。

「だからクリュー、お前には本当に期待してるぜ。青い血、お前は引いてるんだろ。腑抜けの貴族じゃなくて、戦える青い血を引いた男に出会えた幸運に、俺は感謝してる」
 彼の言葉に、僕は何かを言い返したかったけれど、……熱にくらくらとしてきた。
 話を聞く事に集中しすぎて、サウナに籠り過ぎてしまったかもしれない。

 ゲアルドは笑いながら僕の背中をバチリと叩いて正気付かせ、サウナから連れ出してくれる。
 なんで僕よりも前から入ってたゲアルドが、そんなに余裕そうなんだろうか。
 水を被って汗を流せば、幾分頭がすっきりとしたが、……何だか体の中にはしっかりと熱が残ってた。

 もう言い返す空気じゃなくなってしまったけれど、伝えたかった事は言葉じゃなくて、明日の戦いに込めるとしよう。

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