ある人間?の書置き

天心

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九ちゃんとの出会い

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私の傍には今、鴉天狗がいる。
名を「九」。私がつけた名前だ。
これは私が九ちゃんと出会った時の
簡単で不思議な物語である。

私はよくTwitterにて、
通話式プラットフォーム「スペース」
というものを利用して、
作業をしたり話をしたり、
時には寝落ちスペースもする。
基本的に自由な場があって
そこで交友関係を深めることが出来るのは
私にとってもとてもありがたいものだった。
そこで私はある不思議な人物に出会う。
「儚咲ほとり」さんだ。
私はよく深夜の時間帯、
この人と話す機会がとても多くなった。
そして話をしていくにつれ、
こんな話題が上がった。

「うちの母校、
良く鳥が死んでたりするんだよね。
なぜだかわかんないけど。
形も変でよくわかんないんだ。」

不思議なことに興味津々な私は、
心のままに話を聞いた。
すると場所は同じ都道府県内で、
距離もそこまで遠くなかったのだ。
最近散歩をし始めた私にとっては、
とてもいい旅になるのではないか?
と、予定を立てた。
そして6月3日、私は家を出て、
散歩に出かけた。
電車に乗り現地に到着。
まず最初に私はその言われた学校に
真っ先に向かった。
基本的に私は独り言が多く、
1人でも全く寂しくなく、他愛もない話を
1人で紡ぎながら、足を進めた。
地図を見ながら歩いていると、
その変だと言われた学校にたどり着いた。
とりあえず外周を1周。
うむ。言わずもがなわかる気がする。
複雑な形をした校舎、
変に交差した渡り廊下、
外壁に建てられた複数の非常階段。
そして令和では珍しい、二宮金次郎の像。
少し気持ち悪い感覚というか、
磁場がおかしいというか、
変な感覚がしました。
校舎の門は空いており、子供たちが
平然といる中、校舎だけが
異様な雰囲気を醸し出していた。
私は複数枚カメラで写真を撮り、
あの学校を後にした。

そして次の目的地、ある像が立てられた
海に繋がる水門地。そこの麓だ。
工場の間を潜り、車1台も通らない辺地。
そこをひたすら歩き、途中で
小さな祠に出会った。
軽くお参りをし後にする。
そして麓に着いた時そこには神社があった。
いや、神社と呼んで良いのか分からない。
何故か。
それは本殿が見当たらないからである。
鳥居と狛犬だけ取り残され寂れていた。
立派な鳥居なのにも関わらず、
どうしてこんな物寂しいのだろう?
そう悲しく思い数枚写真を撮って、
一応お参りもしておきました。
かつてあの神社は栄えた神社なのだろう。

それから昔栄えた真っ白な灯台、
今も人気の残る公園、
そしてほとりさんが龍を助けたと
された場所を回り、
私の散歩は幕を閉じようとした。
その時だった。
私が地元におりつき、家への帰路に
着いた時、十字路の横断歩道で
子供の騒ぎ声が聞こえた。
「鳩が死んでる!鳩が死んでるよ!」
歩道の真ん中を見ると、そこには
鳩が血を流し死んでいた。
場所は違えど、話通りだったのだ。

するとそれを見た私は、
「可哀想だ」と思い血が出た鳩を抱え、
近くの公園のおおきな木の麓に
優しく置いてあげた。
軽く経を唱え、手を合わせ、
その時の私はこんなことを言った。
「もし1人で帰るとこもなくて
寂しかったら、うちにおいで。
来るかどうかは君の自由だから。
それじゃ。」
といい私はその場を後にした。

そしてその夜...いつものように
スペースを開きほとりさんと話していると、
「ガサッ...ガサガサッ」と後ろから物音がした。

私はほとりさんに
今日あったことを説明した。
そうすると、
「あ~、じゃあ使い魔になってもらいな?
依代となるものを用意してあげて
名前付けてあげてさ。」
私はすぐ用意ができた。
マジシャンで鳩を飼っている石像の像が
ちょうど家にあったからなのだ。
「うんうん。人型だとなおいいから
さすがだね~。じゃあ名前をつけてあげて。」
名前...確かに私はポケモンで殿堂入りまで
捕まえたポケモン全てに名前をつけるほど
名付けが結構好きだ。
だが、安定なものが多い。
どうしよう、どうしよう?と
悩んだ末出した答えが、
「九。今日から君は九ちゃん。
私、天心の使い魔だ。よろしくね。」

こうして、私の隣には居るのか居ないのか、
見えないから分からないけれど
鳩の「九」が仲間になった。

それから早半年。
九ちゃんは今でも様々な訓練を積み、
鴉天狗と更転して共に過ごしている。
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