42 / 105
九ちゃんとの出会い
しおりを挟む
私の傍には今、鴉天狗がいる。
名を「九」。私がつけた名前だ。
これは私が九ちゃんと出会った時の
簡単で不思議な物語である。
私はよくTwitterにて、
通話式プラットフォーム「スペース」
というものを利用して、
作業をしたり話をしたり、
時には寝落ちスペースもする。
基本的に自由な場があって
そこで交友関係を深めることが出来るのは
私にとってもとてもありがたいものだった。
そこで私はある不思議な人物に出会う。
「儚咲ほとり」さんだ。
私はよく深夜の時間帯、
この人と話す機会がとても多くなった。
そして話をしていくにつれ、
こんな話題が上がった。
「うちの母校、
良く鳥が死んでたりするんだよね。
なぜだかわかんないけど。
形も変でよくわかんないんだ。」
不思議なことに興味津々な私は、
心のままに話を聞いた。
すると場所は同じ都道府県内で、
距離もそこまで遠くなかったのだ。
最近散歩をし始めた私にとっては、
とてもいい旅になるのではないか?
と、予定を立てた。
そして6月3日、私は家を出て、
散歩に出かけた。
電車に乗り現地に到着。
まず最初に私はその言われた学校に
真っ先に向かった。
基本的に私は独り言が多く、
1人でも全く寂しくなく、他愛もない話を
1人で紡ぎながら、足を進めた。
地図を見ながら歩いていると、
その変だと言われた学校にたどり着いた。
とりあえず外周を1周。
うむ。言わずもがなわかる気がする。
複雑な形をした校舎、
変に交差した渡り廊下、
外壁に建てられた複数の非常階段。
そして令和では珍しい、二宮金次郎の像。
少し気持ち悪い感覚というか、
磁場がおかしいというか、
変な感覚がしました。
校舎の門は空いており、子供たちが
平然といる中、校舎だけが
異様な雰囲気を醸し出していた。
私は複数枚カメラで写真を撮り、
あの学校を後にした。
そして次の目的地、ある像が立てられた
海に繋がる水門地。そこの麓だ。
工場の間を潜り、車1台も通らない辺地。
そこをひたすら歩き、途中で
小さな祠に出会った。
軽くお参りをし後にする。
そして麓に着いた時そこには神社があった。
いや、神社と呼んで良いのか分からない。
何故か。
それは本殿が見当たらないからである。
鳥居と狛犬だけ取り残され寂れていた。
立派な鳥居なのにも関わらず、
どうしてこんな物寂しいのだろう?
そう悲しく思い数枚写真を撮って、
一応お参りもしておきました。
かつてあの神社は栄えた神社なのだろう。
それから昔栄えた真っ白な灯台、
今も人気の残る公園、
そしてほとりさんが龍を助けたと
された場所を回り、
私の散歩は幕を閉じようとした。
その時だった。
私が地元におりつき、家への帰路に
着いた時、十字路の横断歩道で
子供の騒ぎ声が聞こえた。
「鳩が死んでる!鳩が死んでるよ!」
歩道の真ん中を見ると、そこには
鳩が血を流し死んでいた。
場所は違えど、話通りだったのだ。
するとそれを見た私は、
「可哀想だ」と思い血が出た鳩を抱え、
近くの公園のおおきな木の麓に
優しく置いてあげた。
軽く経を唱え、手を合わせ、
その時の私はこんなことを言った。
「もし1人で帰るとこもなくて
寂しかったら、うちにおいで。
来るかどうかは君の自由だから。
それじゃ。」
といい私はその場を後にした。
そしてその夜...いつものように
スペースを開きほとりさんと話していると、
「ガサッ...ガサガサッ」と後ろから物音がした。
私はほとりさんに
今日あったことを説明した。
そうすると、
「あ~、じゃあ使い魔になってもらいな?
依代となるものを用意してあげて
名前付けてあげてさ。」
私はすぐ用意ができた。
マジシャンで鳩を飼っている石像の像が
ちょうど家にあったからなのだ。
「うんうん。人型だとなおいいから
さすがだね~。じゃあ名前をつけてあげて。」
名前...確かに私はポケモンで殿堂入りまで
捕まえたポケモン全てに名前をつけるほど
名付けが結構好きだ。
だが、安定なものが多い。
どうしよう、どうしよう?と
悩んだ末出した答えが、
「九。今日から君は九ちゃん。
私、天心の使い魔だ。よろしくね。」
こうして、私の隣には居るのか居ないのか、
見えないから分からないけれど
鳩の「九」が仲間になった。
それから早半年。
九ちゃんは今でも様々な訓練を積み、
鴉天狗と更転して共に過ごしている。
名を「九」。私がつけた名前だ。
これは私が九ちゃんと出会った時の
簡単で不思議な物語である。
私はよくTwitterにて、
通話式プラットフォーム「スペース」
というものを利用して、
作業をしたり話をしたり、
時には寝落ちスペースもする。
基本的に自由な場があって
そこで交友関係を深めることが出来るのは
私にとってもとてもありがたいものだった。
そこで私はある不思議な人物に出会う。
「儚咲ほとり」さんだ。
私はよく深夜の時間帯、
この人と話す機会がとても多くなった。
そして話をしていくにつれ、
こんな話題が上がった。
「うちの母校、
良く鳥が死んでたりするんだよね。
なぜだかわかんないけど。
形も変でよくわかんないんだ。」
不思議なことに興味津々な私は、
心のままに話を聞いた。
すると場所は同じ都道府県内で、
距離もそこまで遠くなかったのだ。
最近散歩をし始めた私にとっては、
とてもいい旅になるのではないか?
と、予定を立てた。
そして6月3日、私は家を出て、
散歩に出かけた。
電車に乗り現地に到着。
まず最初に私はその言われた学校に
真っ先に向かった。
基本的に私は独り言が多く、
1人でも全く寂しくなく、他愛もない話を
1人で紡ぎながら、足を進めた。
地図を見ながら歩いていると、
その変だと言われた学校にたどり着いた。
とりあえず外周を1周。
うむ。言わずもがなわかる気がする。
複雑な形をした校舎、
変に交差した渡り廊下、
外壁に建てられた複数の非常階段。
そして令和では珍しい、二宮金次郎の像。
少し気持ち悪い感覚というか、
磁場がおかしいというか、
変な感覚がしました。
校舎の門は空いており、子供たちが
平然といる中、校舎だけが
異様な雰囲気を醸し出していた。
私は複数枚カメラで写真を撮り、
あの学校を後にした。
そして次の目的地、ある像が立てられた
海に繋がる水門地。そこの麓だ。
工場の間を潜り、車1台も通らない辺地。
そこをひたすら歩き、途中で
小さな祠に出会った。
軽くお参りをし後にする。
そして麓に着いた時そこには神社があった。
いや、神社と呼んで良いのか分からない。
何故か。
それは本殿が見当たらないからである。
鳥居と狛犬だけ取り残され寂れていた。
立派な鳥居なのにも関わらず、
どうしてこんな物寂しいのだろう?
そう悲しく思い数枚写真を撮って、
一応お参りもしておきました。
かつてあの神社は栄えた神社なのだろう。
それから昔栄えた真っ白な灯台、
今も人気の残る公園、
そしてほとりさんが龍を助けたと
された場所を回り、
私の散歩は幕を閉じようとした。
その時だった。
私が地元におりつき、家への帰路に
着いた時、十字路の横断歩道で
子供の騒ぎ声が聞こえた。
「鳩が死んでる!鳩が死んでるよ!」
歩道の真ん中を見ると、そこには
鳩が血を流し死んでいた。
場所は違えど、話通りだったのだ。
するとそれを見た私は、
「可哀想だ」と思い血が出た鳩を抱え、
近くの公園のおおきな木の麓に
優しく置いてあげた。
軽く経を唱え、手を合わせ、
その時の私はこんなことを言った。
「もし1人で帰るとこもなくて
寂しかったら、うちにおいで。
来るかどうかは君の自由だから。
それじゃ。」
といい私はその場を後にした。
そしてその夜...いつものように
スペースを開きほとりさんと話していると、
「ガサッ...ガサガサッ」と後ろから物音がした。
私はほとりさんに
今日あったことを説明した。
そうすると、
「あ~、じゃあ使い魔になってもらいな?
依代となるものを用意してあげて
名前付けてあげてさ。」
私はすぐ用意ができた。
マジシャンで鳩を飼っている石像の像が
ちょうど家にあったからなのだ。
「うんうん。人型だとなおいいから
さすがだね~。じゃあ名前をつけてあげて。」
名前...確かに私はポケモンで殿堂入りまで
捕まえたポケモン全てに名前をつけるほど
名付けが結構好きだ。
だが、安定なものが多い。
どうしよう、どうしよう?と
悩んだ末出した答えが、
「九。今日から君は九ちゃん。
私、天心の使い魔だ。よろしくね。」
こうして、私の隣には居るのか居ないのか、
見えないから分からないけれど
鳩の「九」が仲間になった。
それから早半年。
九ちゃんは今でも様々な訓練を積み、
鴉天狗と更転して共に過ごしている。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる