3 / 60
#2
しおりを挟む
「俺はウエダってんだ! 町までだが、よろしくな!」
「俺は福田です。よろしくお願いしますね」
「兄ちゃん、かてぇな~! 見た所、似たような年じゃねぇか! 敬語なんか無し無し!!」
「そう? じゃ、改めてよろしく!」
「おうよ!!」
乗せてくれたウエダさんは気のいい人だ。
ちょっとバカっぽいけどね……。
剣を持って馬車を止める男を簡単に信用するのはどうかと思う。
その事を聞いたら、「この辺は騎士が巡回していて、盗賊なんか出ねぇんだ!」と言っていた。
どうやらアサイさんは、安全な場所に送ってくれたようだ。
方向は教えてくれなかったけどね……。
「兄ちゃんはカジノの町に何しに行くんだ? って当然ギャンブルか!」
「いやぁ、この辺は初めてなんでね。どんなギャンブルがあるの?」
「盛んなのはトランプだな。
他にはスロットマシーンやルーレットがあるぜ。
変わった所では、ガチャっていうくじ引きがあるぜ」
「ふ~ん。ウエダさんは何を?」
「俺か? 俺はトランプだな。ブラックジャックってやつだ」
「あっ、知ってる。21になればいいやつでしょ?」
「そうそう。これがなかなか奥が深いんだよな。
ま、カジノの町に行くんだ。ギャンブルをしない手はねぇぜ!」
「そうだな。ちょっとやってみようかな」
「お、そうかい! じゃあ俺が案内してやるよ!
案外ビギナーズラックってやつで勝てるかもよ?」
「ははは、どうだろうね?」
はぐらかしておいたが、多分勝てる。
他の人よりも運が高いんだもん、ある意味インチキだけど。
ウエダさんとバカ話をしているとカジノの町に到着した。
本当に町の名前が「カジノ」!
高い壁に囲まれているのに、出入り口は小さい扉だけだった。
身分証とか持ってないのに、簡単に入る事が出来た。
「出る時の審査が厳しい」とウエダさんに教えてもらった。
町中が煌びやかで、ラスベガスのようだ。(行った事は無いけど)
俺はウエダさんと共に、馬車置き場へ。
そこには鉄格子付きの受付があって、その中では女の人が働いている。
「兄ちゃんよ、覚えとけよ。ここでお金をカードと交換するんだ。
この町では現金はほとんど使えないからな」
「えっ、メシ食うのも宿も?」
「泊まった事ねぇから宿は知らねぇけど、飯屋も全部カードだ」
「それで大丈夫なの?」
「あぁ。俺も最初は驚いたけどな。カードに『持ち主認証』ってのが付くんだとよ。
だからカードを盗んでも他人には使えないらしいぜ。
そのカードにお金が入っているから、大金当てても持ち歩かなくて楽なんだとよ」
クレジットカードかな? いや、電子マネーとかデビットカードっぽいね。
口座にお金があれば使えるやつ。
たしかに便利だろうけど、現金が見えないのでついつい使ってしまうのを狙ってるんじゃない?
そうしてる内にウエダさんは、もうカードを受け取っていた。
10万くらいでいいか。泊まる事になるだろうし、メシも食うし。
また後でチャージするにしても場所が判らないし面倒だ。
受付で現金を渡すと、水晶玉に触ってくださいと言われた。
2~3秒後にはカードが出来ていて、裏に名前を書くようにとペンを渡されたので書く。
これで完了だそうだ。
「おっ、カードも無事受け取ったな!」
「えっ? 受け取れない事ってあるの?」
「おう、ギャンブルでインチキした事のあるヤツはもらえないらしいぞ!」
「そうなんだ……。怖いな」
「初めてなんだろ? 大丈夫大丈夫!! ほら、行くぞ!」
「お、おう。えっと……どこに行くんだ?」
「兄ちゃんは初めてだから、判りやすいガチャに行くか?! どうだ?!」
「それでいいよ」
「よし、ついて来な!!」
それで連れてこられたのは、巨大なホールだった。
そこには直径2mくらいの福引きで使う『ガラガラ』があちこちに置いてある。
ガチャってコレ??
「ガチャには種類とランクがあってな。
武具・アイテム・便利な道具、の3種類がある。ガチャでは現金は当たらねぇぞ。
ランクっていうのは単純に、初心者・中級者・上級者の違いだ」
「なるほどね。俺は初心者だから、初心者用のしか出来ないんだな?」
「そういう事だ。まぁ、心配すんなよ。何度か来ればすぐに中級者用が出来るようになるって!」
「通うつもりはないんだけどな……」
「ハハハ、誰もが最初はそう言うんだよ! さあさあ、早速やろうじゃねぇか!」
「じゃ、じゃあ、武具のをしてみるか」
そこには冒険者っぽい格好の人ばかりだった。
よく見れば、冒険者に成り立てのような人から中堅くらいの人までいる。
誰もが一喜一憂しているので、見てるだけでもちょっと面白い。
そうしてるとウエダさんに押されて、受付の前に来ていた。
「1回1万円です。1人1日3回まで出来ます。何回やりますか?」
「え~と、じゃあ3回で」
「判りました。ではカードをこのテーブルの上に置いて下さい。
置きましたら、このレバーを時計回りに3回、回して下さい」
言われた通りにカードを置き、レバーを回す。
ギアの仕組みなのか、この小さいレバーで巨大なガラガラが回っていく。
3回回すと、巨大ガラガラがようやく1回転して、直径10cmくらいの玉を吐き出した。
よく見れば『カプセル』じゃないか! 本当にガチャだな!
手元まで転がってきたので開けてみると、中には紙が入っていた。
その紙には何かが書いてある。
「鋼の剣? って書いてあるんですけど?」
俺がそう言った瞬間、店員さんは突然ハンドベルをガランガランと鳴らしだした!
「鋼の剣! 大~当たり~~!!!」
「俺は福田です。よろしくお願いしますね」
「兄ちゃん、かてぇな~! 見た所、似たような年じゃねぇか! 敬語なんか無し無し!!」
「そう? じゃ、改めてよろしく!」
「おうよ!!」
乗せてくれたウエダさんは気のいい人だ。
ちょっとバカっぽいけどね……。
剣を持って馬車を止める男を簡単に信用するのはどうかと思う。
その事を聞いたら、「この辺は騎士が巡回していて、盗賊なんか出ねぇんだ!」と言っていた。
どうやらアサイさんは、安全な場所に送ってくれたようだ。
方向は教えてくれなかったけどね……。
「兄ちゃんはカジノの町に何しに行くんだ? って当然ギャンブルか!」
「いやぁ、この辺は初めてなんでね。どんなギャンブルがあるの?」
「盛んなのはトランプだな。
他にはスロットマシーンやルーレットがあるぜ。
変わった所では、ガチャっていうくじ引きがあるぜ」
「ふ~ん。ウエダさんは何を?」
「俺か? 俺はトランプだな。ブラックジャックってやつだ」
「あっ、知ってる。21になればいいやつでしょ?」
「そうそう。これがなかなか奥が深いんだよな。
ま、カジノの町に行くんだ。ギャンブルをしない手はねぇぜ!」
「そうだな。ちょっとやってみようかな」
「お、そうかい! じゃあ俺が案内してやるよ!
案外ビギナーズラックってやつで勝てるかもよ?」
「ははは、どうだろうね?」
はぐらかしておいたが、多分勝てる。
他の人よりも運が高いんだもん、ある意味インチキだけど。
ウエダさんとバカ話をしているとカジノの町に到着した。
本当に町の名前が「カジノ」!
高い壁に囲まれているのに、出入り口は小さい扉だけだった。
身分証とか持ってないのに、簡単に入る事が出来た。
「出る時の審査が厳しい」とウエダさんに教えてもらった。
町中が煌びやかで、ラスベガスのようだ。(行った事は無いけど)
俺はウエダさんと共に、馬車置き場へ。
そこには鉄格子付きの受付があって、その中では女の人が働いている。
「兄ちゃんよ、覚えとけよ。ここでお金をカードと交換するんだ。
この町では現金はほとんど使えないからな」
「えっ、メシ食うのも宿も?」
「泊まった事ねぇから宿は知らねぇけど、飯屋も全部カードだ」
「それで大丈夫なの?」
「あぁ。俺も最初は驚いたけどな。カードに『持ち主認証』ってのが付くんだとよ。
だからカードを盗んでも他人には使えないらしいぜ。
そのカードにお金が入っているから、大金当てても持ち歩かなくて楽なんだとよ」
クレジットカードかな? いや、電子マネーとかデビットカードっぽいね。
口座にお金があれば使えるやつ。
たしかに便利だろうけど、現金が見えないのでついつい使ってしまうのを狙ってるんじゃない?
そうしてる内にウエダさんは、もうカードを受け取っていた。
10万くらいでいいか。泊まる事になるだろうし、メシも食うし。
また後でチャージするにしても場所が判らないし面倒だ。
受付で現金を渡すと、水晶玉に触ってくださいと言われた。
2~3秒後にはカードが出来ていて、裏に名前を書くようにとペンを渡されたので書く。
これで完了だそうだ。
「おっ、カードも無事受け取ったな!」
「えっ? 受け取れない事ってあるの?」
「おう、ギャンブルでインチキした事のあるヤツはもらえないらしいぞ!」
「そうなんだ……。怖いな」
「初めてなんだろ? 大丈夫大丈夫!! ほら、行くぞ!」
「お、おう。えっと……どこに行くんだ?」
「兄ちゃんは初めてだから、判りやすいガチャに行くか?! どうだ?!」
「それでいいよ」
「よし、ついて来な!!」
それで連れてこられたのは、巨大なホールだった。
そこには直径2mくらいの福引きで使う『ガラガラ』があちこちに置いてある。
ガチャってコレ??
「ガチャには種類とランクがあってな。
武具・アイテム・便利な道具、の3種類がある。ガチャでは現金は当たらねぇぞ。
ランクっていうのは単純に、初心者・中級者・上級者の違いだ」
「なるほどね。俺は初心者だから、初心者用のしか出来ないんだな?」
「そういう事だ。まぁ、心配すんなよ。何度か来ればすぐに中級者用が出来るようになるって!」
「通うつもりはないんだけどな……」
「ハハハ、誰もが最初はそう言うんだよ! さあさあ、早速やろうじゃねぇか!」
「じゃ、じゃあ、武具のをしてみるか」
そこには冒険者っぽい格好の人ばかりだった。
よく見れば、冒険者に成り立てのような人から中堅くらいの人までいる。
誰もが一喜一憂しているので、見てるだけでもちょっと面白い。
そうしてるとウエダさんに押されて、受付の前に来ていた。
「1回1万円です。1人1日3回まで出来ます。何回やりますか?」
「え~と、じゃあ3回で」
「判りました。ではカードをこのテーブルの上に置いて下さい。
置きましたら、このレバーを時計回りに3回、回して下さい」
言われた通りにカードを置き、レバーを回す。
ギアの仕組みなのか、この小さいレバーで巨大なガラガラが回っていく。
3回回すと、巨大ガラガラがようやく1回転して、直径10cmくらいの玉を吐き出した。
よく見れば『カプセル』じゃないか! 本当にガチャだな!
手元まで転がってきたので開けてみると、中には紙が入っていた。
その紙には何かが書いてある。
「鋼の剣? って書いてあるんですけど?」
俺がそう言った瞬間、店員さんは突然ハンドベルをガランガランと鳴らしだした!
「鋼の剣! 大~当たり~~!!!」
0
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
スキル【幸運】無双~そのシーフ、ユニークスキルを信じて微妙ステータス幸運に一点張りする~
榊与一
ファンタジー
幼い頃の鑑定によって、覚醒とユニークスキルが約束された少年——王道光(おうどうひかる)。
彼はその日から探索者――シーカーを目指した。
そして遂に訪れた覚醒の日。
「ユニークスキル【幸運】?聞いた事のないスキルだな?どんな効果だ?」
スキル効果を確認すると、それは幸運ステータスの効果を強化する物だと判明する。
「幸運の強化って……」
幸運ステータスは、シーカーにとって最も微妙と呼ばれているステータスである。
そのため、進んで幸運にステータスポイントを割く者はいなかった。
そんな効果を強化したからと、王道光はあからさまにがっかりする。
だが彼は知らない。
ユニークスキル【幸運】の効果が想像以上である事を。
しかもスキルレベルを上げる事で、更に効果が追加されることを。
これはハズレと思われたユニークスキル【幸運】で、王道光がシーカー界の頂点へと駆け上がる物語。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる