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先ほど聞いた話なのだが、このカジノの町は19時になると花火が上がるらしい。
毎日の事で、それが目当てのお客さんもいるくらい人気だそうだ。
いつも暗くなる前に帰っていたから知らなかったが。
その事を知った時、それが全ての始まりだった……。
現在時刻は18:50。今ならいける!!
俺は、ウエダさん・カンダさん・キジマさん・オザキさんを集め作戦会議を始める。
「これから俺の言う事をよく聞いてくれ!
このバカげたガチャを攻略する方法だ!
1人3回だから15個の当たりを手にするには、当然5人必要だ。協力して欲しい!」
「協力ってどうするんですか?」
「お金は俺が払う。だから1人3回ガチャを回して欲しい」
「回すのは良いですけど、当たりませんよ?」
「当たらなくても怒らないから心配いらない。それどころか、回してくれれば報酬を出す。
その代わり、当たった場合の商品の権利は俺に譲って欲しい」
「まぁ、金を出してもらってるんだから、当然そうなるわな。
ただよぅ、それは俺達が当たりを引けたらの話だろ?」
「その通り。普通に考えたら不可能な事だ。
だが、俺には全員の運を爆発的に上げる方法を知っている!」
「「「「おーーーーー!!」」」」
「今からそれを教授するので、皆覚えて欲しい!」
「まかせな、師匠!」
「やらせてください! キング!」
「え~と、私も参加するのかしら……?」
「ふむ、私の店の参考になるかもしれませんな。協力しましょう」
「よし! じゃあ皆、こっち来て。ボソボソボソ……」
「え~マジ?!」「本気ですか?」「私もやるの……?!」「面白そうですな」
「一言を考えておいてくださいよ!」
店内の時計を確認し……よし! それじゃあ行くぜ!!
まずは俺がガチャの前の舞台に上がる。
「今日も赤いガチャを回すぜ、レッド福田!」
次はカンダさんだ。
「今日は頑張ります? ブルーカンダ!」
そしてお笑い枠。当然ウエダさん。
「ジャックと呼ぶんじゃねぇ! イエローウエダ!」
紅一点。
「え~と、巻き込まれました……。ピンクキジマ!」
最後に支配人。
「同じ支配人でも手加減はしませんよ! グリーンオザキ!」
「5人揃ってガチャ回す! 俺達、「「「「「5レンガチャ!!!!」」」」」
ドーーーン
決めポーズと同時に19時になり花火が上がる!!
ふっ、決まったぜ(笑)
えっ? なぜ戦隊モノみたいな事をしたかって?
運を上げる為に決まってるじゃないか。
はい、ウソです。
これで俺以外にも変な名前が付いたよね。俺だけ恥ずかしいのは許さん!
ポーズや花火は意味ありません。
観客という野次馬は全員ポカーンだ。
よし、今の内にガチャをしてしまおう。
「じゃあ回しますよ~」
「ちょっとちょっと! 何5人で回そうとしてるんですか?!
このガチャは福田様専用ですよ?!」
「そんな話は初めて聞きましたが?」
「前回も同じ色のガチャで、そう説明したじゃないですか!」
「でも、今回は場所も大きさも確率も違いますよね? 同じでは通用しませんよ?」
「そう言われても困ります!」
言い合っていると、オザキ支配人からの援護射撃が来た。
「おいおい、エンドウ君よ。自分の説明不足はどうにもならないぞ?」
「しかし……」
「ギャンブルにとって、説明は契約と同じだよ。説明をしないのなら書いて張っておくくらいはしているのかね?」
「……していません」
「ならば後から変更する事は無理だよ。
くじ引きでもそうだろう? 誰も詳しく説明しないが、壁に当たりの玉の色は書いてある。
だから白の玉が出ても『当たりだ!』と誰も言わない。白はハズレと書いてあるからだ。
何も書かずに出た玉の色を見て、後から『その色はハズレです』って言われても納得できないだろ?」
「……その通りです」
「今回は自分のミスを認めたまえ。何、私も回すんだ。全部当たる事は無いだろう」
「……判りました。認めます。その代わり、ここの5人のみに限定させてください」
「それでいいだろう。どうですかな? 福田様?」
「はい、問題ありません。
では、最初はブルーカンダさんからお願いします」
「……もうブルーはやめませんか?」
「当ててくれたらもう言いませんよ」
「じゃあ言われ続けるって事じゃないですか! もう判りましたよ、回しますよ。恨まないでくださいね!」
俺は心の中で『当たったら譲ってもらえるんだ! 嬉しいな! 幸運だな! ラッキーだな!』と唱え続けた。
毎日の事で、それが目当てのお客さんもいるくらい人気だそうだ。
いつも暗くなる前に帰っていたから知らなかったが。
その事を知った時、それが全ての始まりだった……。
現在時刻は18:50。今ならいける!!
俺は、ウエダさん・カンダさん・キジマさん・オザキさんを集め作戦会議を始める。
「これから俺の言う事をよく聞いてくれ!
このバカげたガチャを攻略する方法だ!
1人3回だから15個の当たりを手にするには、当然5人必要だ。協力して欲しい!」
「協力ってどうするんですか?」
「お金は俺が払う。だから1人3回ガチャを回して欲しい」
「回すのは良いですけど、当たりませんよ?」
「当たらなくても怒らないから心配いらない。それどころか、回してくれれば報酬を出す。
その代わり、当たった場合の商品の権利は俺に譲って欲しい」
「まぁ、金を出してもらってるんだから、当然そうなるわな。
ただよぅ、それは俺達が当たりを引けたらの話だろ?」
「その通り。普通に考えたら不可能な事だ。
だが、俺には全員の運を爆発的に上げる方法を知っている!」
「「「「おーーーーー!!」」」」
「今からそれを教授するので、皆覚えて欲しい!」
「まかせな、師匠!」
「やらせてください! キング!」
「え~と、私も参加するのかしら……?」
「ふむ、私の店の参考になるかもしれませんな。協力しましょう」
「よし! じゃあ皆、こっち来て。ボソボソボソ……」
「え~マジ?!」「本気ですか?」「私もやるの……?!」「面白そうですな」
「一言を考えておいてくださいよ!」
店内の時計を確認し……よし! それじゃあ行くぜ!!
まずは俺がガチャの前の舞台に上がる。
「今日も赤いガチャを回すぜ、レッド福田!」
次はカンダさんだ。
「今日は頑張ります? ブルーカンダ!」
そしてお笑い枠。当然ウエダさん。
「ジャックと呼ぶんじゃねぇ! イエローウエダ!」
紅一点。
「え~と、巻き込まれました……。ピンクキジマ!」
最後に支配人。
「同じ支配人でも手加減はしませんよ! グリーンオザキ!」
「5人揃ってガチャ回す! 俺達、「「「「「5レンガチャ!!!!」」」」」
ドーーーン
決めポーズと同時に19時になり花火が上がる!!
ふっ、決まったぜ(笑)
えっ? なぜ戦隊モノみたいな事をしたかって?
運を上げる為に決まってるじゃないか。
はい、ウソです。
これで俺以外にも変な名前が付いたよね。俺だけ恥ずかしいのは許さん!
ポーズや花火は意味ありません。
観客という野次馬は全員ポカーンだ。
よし、今の内にガチャをしてしまおう。
「じゃあ回しますよ~」
「ちょっとちょっと! 何5人で回そうとしてるんですか?!
このガチャは福田様専用ですよ?!」
「そんな話は初めて聞きましたが?」
「前回も同じ色のガチャで、そう説明したじゃないですか!」
「でも、今回は場所も大きさも確率も違いますよね? 同じでは通用しませんよ?」
「そう言われても困ります!」
言い合っていると、オザキ支配人からの援護射撃が来た。
「おいおい、エンドウ君よ。自分の説明不足はどうにもならないぞ?」
「しかし……」
「ギャンブルにとって、説明は契約と同じだよ。説明をしないのなら書いて張っておくくらいはしているのかね?」
「……していません」
「ならば後から変更する事は無理だよ。
くじ引きでもそうだろう? 誰も詳しく説明しないが、壁に当たりの玉の色は書いてある。
だから白の玉が出ても『当たりだ!』と誰も言わない。白はハズレと書いてあるからだ。
何も書かずに出た玉の色を見て、後から『その色はハズレです』って言われても納得できないだろ?」
「……その通りです」
「今回は自分のミスを認めたまえ。何、私も回すんだ。全部当たる事は無いだろう」
「……判りました。認めます。その代わり、ここの5人のみに限定させてください」
「それでいいだろう。どうですかな? 福田様?」
「はい、問題ありません。
では、最初はブルーカンダさんからお願いします」
「……もうブルーはやめませんか?」
「当ててくれたらもう言いませんよ」
「じゃあ言われ続けるって事じゃないですか! もう判りましたよ、回しますよ。恨まないでくださいね!」
俺は心の中で『当たったら譲ってもらえるんだ! 嬉しいな! 幸運だな! ラッキーだな!』と唱え続けた。
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