インターネットで異世界無双!?

kryuaga

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 爺の頼みを受けて俺達は、神々の地を一度後にし、下界へと戻って来た。



「我々は一旦魔王国へと戻る。事が事だけに、息子たちにも協力を仰がねばならんからな」



 ナイトレインはそう言って、魔王国へと帰っていった。



「わたくしも帝国に戻ります。ツバキとサトルを護衛にお借りしてもいいでしょうか?」



「ああ、連れてけ」



 リーゼもルーシェリア帝国へと一旦戻るようだ。



「エイミーはどうするんだ?」



「私は、先代様との連絡を任されてるから、あなたについていくわよ」



 という訳で、俺はエイミーを連れて孤児院へと帰還した。







「エイミー、少し休んだら、トラバントの所に交渉に行ってくれないか?」



「……そうね。別に構わないわよ」



「すまん、助かる」



 エイミーに教国との交渉は、投げる事にする。

 俺は俺にしか出来ない事をやらないとな。



「しばらく俺は部屋に籠るから、食事とかは気にしないでくれ」



 リズリアにそう伝え、俺は自室へと籠る。



 そうして〈電脳網インターネット接続〉のギフトの力でPCを召喚する。

 いつもなら、ネットを覗くのはスマホだが、今回は色々と書き込む必要がありそうなので、PCだ。



「さてと、どうするか……」



 俺が爺に依頼されたのは、日本、いや地球の連中に対し、協力を要請する事だ。

 今俺がいる世界と、地球のある世界をゲートで繋ぐ為の下準備に、あちらの人間の協力が必要不可欠なのだ。

 だが、現在あちらと連絡を取れるのは、俺のみ。

 爺も以前は出来たらしいのだが、現在は能力の大半を世界間ゲートの作成に割いているとかなんとかで、出来ないらしいのだ。

 

「とりあえずは事情を理解してくれそうな、斉藤さんに連絡するか……」



 こうなる事を予想していた訳ではないが、少し前からメールでの連絡を再開していたのは幸いだった。

 長いこと連絡の途切れていた相手に、突然コンタクトを取るのは結構勇気がいるからな……。



 緊急とまではいかないが、あまりのんびりともしていられないので、メールではなく、アプリ経由でテキストチャットを送る。

 すると、すぐさま反応があった。



『こちらでの連絡とは珍しいですね。何かありましたか?』



 察しが良くて助かる。



『ちょっと急ぎの用があるので、通話大丈夫ですか?』



 それに対し了承の返事が来たので、俺は通話を発信する。



「こちらでは久しぶりですね、虹夜様。どういったご用件でしょうか?」



 それに対し、俺は爺と出会った事、爺から頼まれた依頼などについて語る。



「成程。状況は大体理解しました。白夜様には何かとお世話になっていますし、御依頼頂ければお手伝いするのは構いませんよ」



 やはり金はちゃんと取るらしい。まあそれは構わないけどな。



「ですが、私どもだけでは少々手が足りませんね」



「えっと確か、シロイヌナハトとかいう運送会社の方には、応援頼めないんですかね?」



「……ああ。あちらは看板が違うだけで、人員はほとんど共通ですからあまり意味がありませんね」



 どうも、日本で異世界アムパトリ絡みの事業をしていたのは、実は全部斉藤さんとその仲間の皆さんだったらしい。

 一々名前変えてるから分かりづらいんだよ……。

 

「なんでその事を隠してたんですか?」



「いやー、白夜様がそちらで虹夜様と会うまでは、黙っていて欲しいと頼まれていまして……。申し訳ありません」



 どうやら爺のせいらしい。まったく……。



「なにぶん異世界絡みですから、他の方に仕事を振る訳にも参りませんし……」



 まあ魔力が云々、異世界が云々なんて話を受ける人間は普通、居ないだろうな。



「そうですか……。不足している人手については、こっちでも何か手が無いか考えてみます。とりあえずやって欲しい事のリストを、後程メールしますので、そちらで受け持てそうな箇所にチェックを入れて連絡を下さい。それと料金の見積もりも」



「承りました。では早速、他のメンバーのスケジュールチェックなどもありますので、これで失礼しますね」



「ええ、急な話ですいませんが、どうぞ宜しくお願いします」



 とりあえず、これである程度は片付くだろうが、他にも手伝ってくれる人員を探さないとな。

 だが、日本にいた頃の俺には、こんなことを頼めそうな友人知人はいない。

 ……自分で言ってて泣けてくるな。



「他に話せる人間と言えば……」



 イチかバチか、ダメ元で奴らに頼んでみるか。

 正直、自分でも馬鹿げた案だと思うが、他に手が浮かばない。

 別に頼んで断られても、大した不利益がある訳でもないし。

 そう自分に言い聞かせて、再び俺はPCへと向かうのだった。



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