1 / 101
第1章
第1話
しおりを挟む
『おはよ~ございます!本日も日本全国で太陽がサンサンとお日様日和!!去年よりも晴れてる日が多いんだそうです~!今日は毎年最高気温をマークしている埼玉県熊谷市に来ましたぁ!日中は38度を超えると予想されており、まったく雲はどこに行ったんだという位の青空を「ピ」』
『お早う御座います。日本中でご家族の朝食を作っていらっしゃる奥様方。今日もその手首のラインが美しい。さて、その美しい手首のくびれを保つのにちょうどよい料理がございます。食べる方ではありませんよ。作る方です。最近発見された新しい魚を使った料理なのですが、これがまた包丁を何回も使わなくてはいけない「ピ」』
『自殺者3万人を超える自殺大国日本。ただし、この数字は大多数の行方不明者が含まれており、実態に即していないと言われております。近年では、この行方不明者が急増しており、行方不明者と自殺者を分けて考えるべきと「ピ」』
『最近若者の間たちで大流行の「君と縄」。作者一切不明の作品と呼ばれており、一説にはネットへ投稿された作品「ピ」』
『なんでも解決モロリちゃん!いきなり地面に大きな穴が開くのってなんで起こるの?ロシアとかブラジルとか日本でも最近起こるって聞いてます!『これは結構昔から起こってる現象でね?シンクホール…、いや、違うよ雅くん、シンクホールって言ってね?地面の下に空洞が元からあったせいで、うん。雅くん?先生の話は最後まで聞き…、『オシッコしたくなっちゃった~~』監督!もう嫌です!この糞ガキわかってやってますよ!って言うか選考基準が意味分かんない!シモネタで大爆笑したから採用したって!「プツ」』
最後の話はもっとよく聞きたいんですけど。
絶対に社会に出たとき役に立つよな。
コネも頭もない俺にはああいう武器がさぁ…。
あれだよね、恥を捨てちゃえば大体の事はなんとかなるしさ。
ねぇマイシスター?
俺の見たいテレビ消してくれた妹顔赤いな。
「ねぇ妹さん、いいかい?ここでテレビを消したら『あたしこういうの恥ずかしいです』って言ってる様な物なんだよ。もっと堂々としてなきゃバレちゃうよ?」
「は?意味わかんないし!って言うかお兄ちゃんだってそういうのないじゃん(笑)」
「…そういうのって何?」
「え~!(笑)図星!?、やっぱそーじゃん!エラソーなこと言ってさぁ!」
「だからそういうのってどういう意味?」
「…。」
「よくわからないから教えてください。」
「…経験がないってこと」
「経験?経験ってなんの?」
「…だからァ…ック◯のことだよ…」
「ん?ごめんお兄ちゃんよく聞こえなかった。もう一度言ってくれるかな?出来れば大きな声で」
「…。」
「大丈夫!恥ずかしがらないで!お前なら出来るって!!お兄ちゃんお前のこと信じてるから!!ほら!サン!ハイ!」
「死ね!クソ!変態!だからモテね~んだよ!」
ッヨ!ッホ!
ヘイヘイ!
甘いよ!
当たんないよ、そんなもんじゃ!えぇ?!
ちゃんとしたもん投げて来いやぁ!
…あ、ちょっと、待って待って、雑誌は良いけど、それリモコンじゃん。当たったら怪我しちゃうじゃん。
オッケー分かった。
行くから。もう兄ちゃん行くから。
はいはい。ごめーんなさいね。
…あっぶねぇ…。
あんなに怒んなくていいじゃんね。
毎朝毎朝あんなに怒って疲れないのかねぇ。
…しかし、うちのデヴィは全く反応しなかったな。
子供の頃は俺達が騒いでるとすぐワンワンキャンキャンってさぁ。
僕も仲間に入れてぇ!ってなもんだったのに。
…ここ2,3年ですごくおとなしくなったな。
っていうか「またかよ…」みたいな顔してたよ。
…頭良くなってる気がすんだよなー。俺のしつけが行き届き始めたってことだろうか。
はぁ。
あの頃に戻って欲しい。この靴をヨダレまみれにしてたあの頃に。
「ショウ!ノート持ってくんでしょ?五冊セットで200円だっていって喜んでたじゃない。昨日。」
「あ、やべやべ。ありがとありがと。」
あー、あー。
ノートの上にある奴も纏めて入っちった。
まぁいいか。ノートが入ってりゃ。
妹よ、まだ怒ってるか…。
「も~、なんでうちの男共はみんなの机になんでも置くの。何がなんだか分かんないじゃない。あんたもこんなところに置くから忘れるんでしょ。」
「はいはい。ごめんなさいごめんなさい。」
忘れ物を取りに行ったせいで小言の時間が伸びる。
「あんたあんましみ–子からかうんじゃないよ。セクハラだかんね。」
「先にセクハラしたのは向こうが先だし、社会に出ても通用するように俺が。」
「男がセクハラされたなんて社会で通用すると思ってんの?」
「…。」
「どんなときでも、女の恥は見て見ぬふりするのが優しさってもんよ。それが女を落とす秘訣」
「いってきまーす」
なんか話が長くなりそう。
とっとと失礼。
なんで女の子の落とし方伝授されなきゃなんねんだよ。
たしかにモテないけどさぁ。いいじゃん、別に。どーせ俺なんて…。
…いやいや、よくない。
この考え方は良くない。そもそも高校で彼女作ったって意味なくない?絶対続かないじゃん。
それだったら、大学いって、就職して、結婚を考えられるようになってから探すほうが効率的じゃない?
友達だってそうだよ。高校の頃の友達なんてほとんど縁が切れるって言うじゃん。
だったらわざわざ高校で作らなくってもさぁって感じじゃん。
ネットでもそう言ってたし。
ネットって言っても普通じゃ行けないところにあるんだけど。
まーアンダーグラウンドっていうかさ。日本中のすごい奴らが集まってる所なんだよね。
証券会社勤務の人とか、90階以上の高層ビルに住んでる人とか、ネット越しに未来を占える奴もいるし。
そいや、俺の家族構成を当てられたときはびびったなぁ・・・。
可愛らしい系の人が家族にいるよねって。
なんでみー子のこと分かったんだ…。
…ん?
あれ?
妹はみ~子…だよな?いつもそう呼んでるし。
あれ?そう言えば本名は…?
…ん?あれ?えーと、本名は、みがつくから…、え?嘘でしょ。
そういや家ではみんないつもみ~子としか呼んでねぇな。
え?うそ?ひょっとして妹の名前忘…。
はい!この話はやめ!やめやめ!先生悲しいです!こんなことに時間使うなんて勿体ありません!朝の登校時間っていうのはさ、もっと優雅で清々しい、満ち足りた時間じゃなきゃいけない。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
いつも思うけど教室に着くのが早いんだよ。
朝の登校時間3分ってなんだよ…。
目の前に学校あるんだぞ…。
「あっははは!」
「そう思うだろ!ところがよ?このあとのやつがめちゃイタくて!」
「またまた嘘ついてぇ~、マサくんいっつも話盛るじゃん(笑)!」
「いや、今度のはホントだって!いや、いつもホントだけど!」
「必死じゃん(笑)、マッサ~は嘘つきだもんね~」
「いや、そんな、まじかよ~。」
「俺は信じてるよ、どんなに嘘ついてても俺だけは信じてるよ(笑)」
「ユーキやっさしー!あたしにも優しくしてよー」
「ちょっとかよっち!意味わかんないし!」
「え~そのまんまの意味だよね~、ユーキ?」
「いつでも優しくする! マナちゃんにも優しくする!」
「え~、まぁー、別に…いいけど?」
「いいなー、イケメンはよ~」
…またやってるよ…。
「はぁ…」
ああいうのって恥ずかしくないのかね。
学校でよくやるよ。
まぁ、今も未来も関係ないからいいんだけどね。
名前も覚えてないし。
やっぱり、俺ってサイコパスなのかな…。まいったなぁ~。
まぁ俺は小説でも読みながら有意義な時間を過ごすわけ。
「…また、あいつかよ」
「ねー…、なんでいつもああいう態度すんだろね」
「まーまー、ほっとこーぜ、こっちはこっちで楽しくやればいいじゃん」
「そーそー。それより、昨日佑樹君本屋いたっしょ?」
「え?いや…、あ、それ兄貴だ。」
「え!?佑樹君おにーさんいたの!?」
「あぁ…、でもかなり自由な奴だからさぁ、昨日から家帰ってねぇんだよ。」
「え~、大丈夫なのぉ?」
まぁ、あいつらも可哀想な奴らだよな。
勉強しなきゃいけない時間をあんなことに費やしてるなんて。
もったいないとは思わないのかね。
俺はいい大学行っていいとこ就職して安定して稼ぐ。
だから、俺は、勉強はしっかりやる。
授業も必死に聞くし、とにかくその授業だけを全力で受ける。
そうすれば、家に帰って勉強する必要なんて無いし、人にノートを見せて貰う必要なんて更に無い。
今までだって見せてもらったことなんて無い、見せたこともない。
まぁ、どうしてもっていうんなら見せてあげてもいいけど?どうしてもっていうんならね。
…こんなに必死にノートをつけてるのに不思議と成績はあんまり良くならない。なんでだろ。
さっき話してた奴らのほうが成績良かったりするんだよな。
授業も適当に受けてる感じだし、休み時間に予習復習もしてないのに…。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
あぁ~、やっと昼休み。
今日は弁当ないから学食か…。
面倒くさいけど、量は多いから売り切れることはないのがいいかな。
パン系のものを買って、本を読みながら昼飯が好き。
ほら、やっぱり、食事中でも知識を蓄えるのをやめないっていうかさ。
ま、今日は箸休めの日だから遊びの本読むだけだけど…。
さ、読むか。
「あ、ごめーん!、ハキダメ君だっけ?席使ってるよー」
「いや!端溜だから!端溜翔太君!かわいそーじゃん、マチ!」
「あそーなん?漢字難しくてあたし読めなくてさ!いいよね!ハッキー!」
「エ…、ア…、エッと、い…けど、ホン取らして…」
「サンキュー!ハッキーやっさしー!でさ!昨日のドラマのショーンがさ…」
…。
チクショ…。
本読めないじゃん。楽しみにしてたのに…
俺の優雅な昼休みはどこに行っちゃうんだよ…。
はぁ…。
ま、別に女子相手に本気になるのもな。
俺の椅子使ったってのがちょっとあれだろ?
わざわざ俺の椅子使うってことはさ。そういうことじゃない?
参ったなー、俺あーゆー子タイプじゃないんだよね。
まいったなぁ~。まぁ、どうしてもっていうんならね。お試しで付き合う?みたいな感じで始めればいいんじゃないかな。そうすればさ、お互い気楽な感じ?で楽しめるじゃん。
うっへっへへ。
…なんつってね。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
結局昼飯を食う場所は見つかんなかったし…。
あぁ~あ…、焼きそばパンとサンドイッチを食べ損ねた。
「濃~い!お茶」なんて、一口しか飲めなかったし…。
はあ…。カバンに入れて家で食べるか。
鞄の中パン臭くなるかな?
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
あっという間に、今日の授業は終わっちゃったよ。
もう帰るか…。
いや、そういやまだ今日読む予定の本読んでないじゃん。
図書館で読むか。
そうすりゃ誰にも邪魔されんし。
別に、家に帰ってもいいんだけど、学校で読んだほうが、ほら、ね。
図書館で同じ本読んでる子とかいるかもしれないし…、もしかしたら仲良くなれちゃったりしちゃうかもしれないし…。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
面白いわ……。
この本やっぱ面白いなー。
掲示板の人達に進められただけあるわ。
…ん?、あれ?、もう六時過ぎてるじゃん!、暗っ!外暗っ!
早く帰らないと!今日のデヴィの散歩は俺の当番なんだった!
あいつ、散歩サボると一日中嫌がらせしてくんだよな…。
サボった次の朝、デヴィが俺の顔にケツを押し付けて起こしに来たときゃほんとに殺ってやろかと思ったね。
人生で初めて自分の殺意に気づいた日だったよ。あいつゴールデンレトリバーだから圧迫感もものすごかったな…。
…やっぱり、あいつ頭良くなってきてる気がするな。
普通の家の犬ってあんな感じなのかな。あいつ以外飼ったこと無いからわからないし。
自分の食った餌の皿を咥えて流しに持ってくのはどこの犬でもするよね?うん。これは大丈夫。
ご飯食べたくなったら冷蔵庫カシカシするのも普通…だよね?だよね?。うん、これも大丈夫でしょ。
…たまに、リモコン使ってテレビのチャンネル変えるのも普通だよね…?…その後、ずっとテレビの前でおすわりして、まるでテレビの内容を解ってるかのような行動も普通…だよ…ね?
…まぁいいか。デヴィはデヴィだし。たまに、ブラッシングしろって甘えてくるし。それでいいか。
早く校庭抜けて家に帰らねば…ん?
向こうから誰か来る?
誰だ?あれ?…あ~、同じクラスのイケメン喰也君か。
こんな時間に何してんだ。
向こうには体育館倉庫しか無いけど。
部活入ってたっけ?このまま行くと俺とすれ違うな…。
まぁ、どうでもいいけど、とりあえずポケットに手は突っ込んでおこう。舐められんように。
…挨拶はしなくていいよな…?別に友達ってわけじゃないし。うん。
…。
向こうは…特に俺だと気付かない、か。
普通に通り過ぎてるし…。
誰?こいつ?みたいな顔しやがって…。こっちは知ってたっていうのに…。
「ッんあ!? ッぅめ…ぇ!首引っ張んじゃ…」
んだよ!そっちが先に無視したくせによ!こっちも無視だコラ!
もう6時も大分過ぎてっから真っ暗になっちゃったし、砂利はゴツゴツしてるから転ばない様に気を付けるのに大変なんだよ!
これで月が2つ無かったら前も後ろもわかんないっつーの。
…しかし、今日の校庭はずいぶん長いな…。
木はなんかめちゃくちゃ生えてるし、なんかいつもより息苦しいし。
っつーか、こんな木デカかったっけ?これ一つあれば、ツリーハウスどころか、木の中くり抜いて1LDK作れるわ。
…。
……。
………。
わかってる。わかってるってば…。
ここなんか違うよ。
学校の校庭じゃないよ。
…月が2つあるから気付いた…訳じゃない。
でかい木が目の前にあるからでも、聞いたこともない鳥の鳴き声が聞こえるからでもない。
…。
…何か…。
何か居るんだよ。
俺の肩付近に。
…。
…何か…パンダと饅頭と蝿が合体したような、拳大の飛行生物(?)がさ。
…。
…うん。
…兎に角離れよう。
…気付かれないように、そーっと、落ち着いて。
…よし。いける。
気付いてない、多分。めっちゃこっち見てるけど多分大丈夫。
このまま離れ。
んゴっ!アッツッッッ!!!
痛ってぇえええ!頭痛ってぇぇぇぇ!打ったぁぁぁ!!腰も打ったぁぁ!!痛ってぇぇぇぇ!
……グゥ…!
…フゥー…。
い、いや。
奴はどこだ!
落ち着け!
いきなり襲ってくることだって…!
何だったら生きたまま腹とか食べられるかも知んないじゃん!
あ、いた。
…なんだ動いて無いのかよ。
ん?いや、少しポーズが変わってるのか?
俺のこと…指差してるの…かな?
『ギュゥッ シッシッシwwwwwwwww』
…大爆笑してる。
…このうんこバエがぁ…。
『お早う御座います。日本中でご家族の朝食を作っていらっしゃる奥様方。今日もその手首のラインが美しい。さて、その美しい手首のくびれを保つのにちょうどよい料理がございます。食べる方ではありませんよ。作る方です。最近発見された新しい魚を使った料理なのですが、これがまた包丁を何回も使わなくてはいけない「ピ」』
『自殺者3万人を超える自殺大国日本。ただし、この数字は大多数の行方不明者が含まれており、実態に即していないと言われております。近年では、この行方不明者が急増しており、行方不明者と自殺者を分けて考えるべきと「ピ」』
『最近若者の間たちで大流行の「君と縄」。作者一切不明の作品と呼ばれており、一説にはネットへ投稿された作品「ピ」』
『なんでも解決モロリちゃん!いきなり地面に大きな穴が開くのってなんで起こるの?ロシアとかブラジルとか日本でも最近起こるって聞いてます!『これは結構昔から起こってる現象でね?シンクホール…、いや、違うよ雅くん、シンクホールって言ってね?地面の下に空洞が元からあったせいで、うん。雅くん?先生の話は最後まで聞き…、『オシッコしたくなっちゃった~~』監督!もう嫌です!この糞ガキわかってやってますよ!って言うか選考基準が意味分かんない!シモネタで大爆笑したから採用したって!「プツ」』
最後の話はもっとよく聞きたいんですけど。
絶対に社会に出たとき役に立つよな。
コネも頭もない俺にはああいう武器がさぁ…。
あれだよね、恥を捨てちゃえば大体の事はなんとかなるしさ。
ねぇマイシスター?
俺の見たいテレビ消してくれた妹顔赤いな。
「ねぇ妹さん、いいかい?ここでテレビを消したら『あたしこういうの恥ずかしいです』って言ってる様な物なんだよ。もっと堂々としてなきゃバレちゃうよ?」
「は?意味わかんないし!って言うかお兄ちゃんだってそういうのないじゃん(笑)」
「…そういうのって何?」
「え~!(笑)図星!?、やっぱそーじゃん!エラソーなこと言ってさぁ!」
「だからそういうのってどういう意味?」
「…。」
「よくわからないから教えてください。」
「…経験がないってこと」
「経験?経験ってなんの?」
「…だからァ…ック◯のことだよ…」
「ん?ごめんお兄ちゃんよく聞こえなかった。もう一度言ってくれるかな?出来れば大きな声で」
「…。」
「大丈夫!恥ずかしがらないで!お前なら出来るって!!お兄ちゃんお前のこと信じてるから!!ほら!サン!ハイ!」
「死ね!クソ!変態!だからモテね~んだよ!」
ッヨ!ッホ!
ヘイヘイ!
甘いよ!
当たんないよ、そんなもんじゃ!えぇ?!
ちゃんとしたもん投げて来いやぁ!
…あ、ちょっと、待って待って、雑誌は良いけど、それリモコンじゃん。当たったら怪我しちゃうじゃん。
オッケー分かった。
行くから。もう兄ちゃん行くから。
はいはい。ごめーんなさいね。
…あっぶねぇ…。
あんなに怒んなくていいじゃんね。
毎朝毎朝あんなに怒って疲れないのかねぇ。
…しかし、うちのデヴィは全く反応しなかったな。
子供の頃は俺達が騒いでるとすぐワンワンキャンキャンってさぁ。
僕も仲間に入れてぇ!ってなもんだったのに。
…ここ2,3年ですごくおとなしくなったな。
っていうか「またかよ…」みたいな顔してたよ。
…頭良くなってる気がすんだよなー。俺のしつけが行き届き始めたってことだろうか。
はぁ。
あの頃に戻って欲しい。この靴をヨダレまみれにしてたあの頃に。
「ショウ!ノート持ってくんでしょ?五冊セットで200円だっていって喜んでたじゃない。昨日。」
「あ、やべやべ。ありがとありがと。」
あー、あー。
ノートの上にある奴も纏めて入っちった。
まぁいいか。ノートが入ってりゃ。
妹よ、まだ怒ってるか…。
「も~、なんでうちの男共はみんなの机になんでも置くの。何がなんだか分かんないじゃない。あんたもこんなところに置くから忘れるんでしょ。」
「はいはい。ごめんなさいごめんなさい。」
忘れ物を取りに行ったせいで小言の時間が伸びる。
「あんたあんましみ–子からかうんじゃないよ。セクハラだかんね。」
「先にセクハラしたのは向こうが先だし、社会に出ても通用するように俺が。」
「男がセクハラされたなんて社会で通用すると思ってんの?」
「…。」
「どんなときでも、女の恥は見て見ぬふりするのが優しさってもんよ。それが女を落とす秘訣」
「いってきまーす」
なんか話が長くなりそう。
とっとと失礼。
なんで女の子の落とし方伝授されなきゃなんねんだよ。
たしかにモテないけどさぁ。いいじゃん、別に。どーせ俺なんて…。
…いやいや、よくない。
この考え方は良くない。そもそも高校で彼女作ったって意味なくない?絶対続かないじゃん。
それだったら、大学いって、就職して、結婚を考えられるようになってから探すほうが効率的じゃない?
友達だってそうだよ。高校の頃の友達なんてほとんど縁が切れるって言うじゃん。
だったらわざわざ高校で作らなくってもさぁって感じじゃん。
ネットでもそう言ってたし。
ネットって言っても普通じゃ行けないところにあるんだけど。
まーアンダーグラウンドっていうかさ。日本中のすごい奴らが集まってる所なんだよね。
証券会社勤務の人とか、90階以上の高層ビルに住んでる人とか、ネット越しに未来を占える奴もいるし。
そいや、俺の家族構成を当てられたときはびびったなぁ・・・。
可愛らしい系の人が家族にいるよねって。
なんでみー子のこと分かったんだ…。
…ん?
あれ?
妹はみ~子…だよな?いつもそう呼んでるし。
あれ?そう言えば本名は…?
…ん?あれ?えーと、本名は、みがつくから…、え?嘘でしょ。
そういや家ではみんないつもみ~子としか呼んでねぇな。
え?うそ?ひょっとして妹の名前忘…。
はい!この話はやめ!やめやめ!先生悲しいです!こんなことに時間使うなんて勿体ありません!朝の登校時間っていうのはさ、もっと優雅で清々しい、満ち足りた時間じゃなきゃいけない。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
いつも思うけど教室に着くのが早いんだよ。
朝の登校時間3分ってなんだよ…。
目の前に学校あるんだぞ…。
「あっははは!」
「そう思うだろ!ところがよ?このあとのやつがめちゃイタくて!」
「またまた嘘ついてぇ~、マサくんいっつも話盛るじゃん(笑)!」
「いや、今度のはホントだって!いや、いつもホントだけど!」
「必死じゃん(笑)、マッサ~は嘘つきだもんね~」
「いや、そんな、まじかよ~。」
「俺は信じてるよ、どんなに嘘ついてても俺だけは信じてるよ(笑)」
「ユーキやっさしー!あたしにも優しくしてよー」
「ちょっとかよっち!意味わかんないし!」
「え~そのまんまの意味だよね~、ユーキ?」
「いつでも優しくする! マナちゃんにも優しくする!」
「え~、まぁー、別に…いいけど?」
「いいなー、イケメンはよ~」
…またやってるよ…。
「はぁ…」
ああいうのって恥ずかしくないのかね。
学校でよくやるよ。
まぁ、今も未来も関係ないからいいんだけどね。
名前も覚えてないし。
やっぱり、俺ってサイコパスなのかな…。まいったなぁ~。
まぁ俺は小説でも読みながら有意義な時間を過ごすわけ。
「…また、あいつかよ」
「ねー…、なんでいつもああいう態度すんだろね」
「まーまー、ほっとこーぜ、こっちはこっちで楽しくやればいいじゃん」
「そーそー。それより、昨日佑樹君本屋いたっしょ?」
「え?いや…、あ、それ兄貴だ。」
「え!?佑樹君おにーさんいたの!?」
「あぁ…、でもかなり自由な奴だからさぁ、昨日から家帰ってねぇんだよ。」
「え~、大丈夫なのぉ?」
まぁ、あいつらも可哀想な奴らだよな。
勉強しなきゃいけない時間をあんなことに費やしてるなんて。
もったいないとは思わないのかね。
俺はいい大学行っていいとこ就職して安定して稼ぐ。
だから、俺は、勉強はしっかりやる。
授業も必死に聞くし、とにかくその授業だけを全力で受ける。
そうすれば、家に帰って勉強する必要なんて無いし、人にノートを見せて貰う必要なんて更に無い。
今までだって見せてもらったことなんて無い、見せたこともない。
まぁ、どうしてもっていうんなら見せてあげてもいいけど?どうしてもっていうんならね。
…こんなに必死にノートをつけてるのに不思議と成績はあんまり良くならない。なんでだろ。
さっき話してた奴らのほうが成績良かったりするんだよな。
授業も適当に受けてる感じだし、休み時間に予習復習もしてないのに…。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
あぁ~、やっと昼休み。
今日は弁当ないから学食か…。
面倒くさいけど、量は多いから売り切れることはないのがいいかな。
パン系のものを買って、本を読みながら昼飯が好き。
ほら、やっぱり、食事中でも知識を蓄えるのをやめないっていうかさ。
ま、今日は箸休めの日だから遊びの本読むだけだけど…。
さ、読むか。
「あ、ごめーん!、ハキダメ君だっけ?席使ってるよー」
「いや!端溜だから!端溜翔太君!かわいそーじゃん、マチ!」
「あそーなん?漢字難しくてあたし読めなくてさ!いいよね!ハッキー!」
「エ…、ア…、エッと、い…けど、ホン取らして…」
「サンキュー!ハッキーやっさしー!でさ!昨日のドラマのショーンがさ…」
…。
チクショ…。
本読めないじゃん。楽しみにしてたのに…
俺の優雅な昼休みはどこに行っちゃうんだよ…。
はぁ…。
ま、別に女子相手に本気になるのもな。
俺の椅子使ったってのがちょっとあれだろ?
わざわざ俺の椅子使うってことはさ。そういうことじゃない?
参ったなー、俺あーゆー子タイプじゃないんだよね。
まいったなぁ~。まぁ、どうしてもっていうんならね。お試しで付き合う?みたいな感じで始めればいいんじゃないかな。そうすればさ、お互い気楽な感じ?で楽しめるじゃん。
うっへっへへ。
…なんつってね。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
結局昼飯を食う場所は見つかんなかったし…。
あぁ~あ…、焼きそばパンとサンドイッチを食べ損ねた。
「濃~い!お茶」なんて、一口しか飲めなかったし…。
はあ…。カバンに入れて家で食べるか。
鞄の中パン臭くなるかな?
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
あっという間に、今日の授業は終わっちゃったよ。
もう帰るか…。
いや、そういやまだ今日読む予定の本読んでないじゃん。
図書館で読むか。
そうすりゃ誰にも邪魔されんし。
別に、家に帰ってもいいんだけど、学校で読んだほうが、ほら、ね。
図書館で同じ本読んでる子とかいるかもしれないし…、もしかしたら仲良くなれちゃったりしちゃうかもしれないし…。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
面白いわ……。
この本やっぱ面白いなー。
掲示板の人達に進められただけあるわ。
…ん?、あれ?、もう六時過ぎてるじゃん!、暗っ!外暗っ!
早く帰らないと!今日のデヴィの散歩は俺の当番なんだった!
あいつ、散歩サボると一日中嫌がらせしてくんだよな…。
サボった次の朝、デヴィが俺の顔にケツを押し付けて起こしに来たときゃほんとに殺ってやろかと思ったね。
人生で初めて自分の殺意に気づいた日だったよ。あいつゴールデンレトリバーだから圧迫感もものすごかったな…。
…やっぱり、あいつ頭良くなってきてる気がするな。
普通の家の犬ってあんな感じなのかな。あいつ以外飼ったこと無いからわからないし。
自分の食った餌の皿を咥えて流しに持ってくのはどこの犬でもするよね?うん。これは大丈夫。
ご飯食べたくなったら冷蔵庫カシカシするのも普通…だよね?だよね?。うん、これも大丈夫でしょ。
…たまに、リモコン使ってテレビのチャンネル変えるのも普通だよね…?…その後、ずっとテレビの前でおすわりして、まるでテレビの内容を解ってるかのような行動も普通…だよ…ね?
…まぁいいか。デヴィはデヴィだし。たまに、ブラッシングしろって甘えてくるし。それでいいか。
早く校庭抜けて家に帰らねば…ん?
向こうから誰か来る?
誰だ?あれ?…あ~、同じクラスのイケメン喰也君か。
こんな時間に何してんだ。
向こうには体育館倉庫しか無いけど。
部活入ってたっけ?このまま行くと俺とすれ違うな…。
まぁ、どうでもいいけど、とりあえずポケットに手は突っ込んでおこう。舐められんように。
…挨拶はしなくていいよな…?別に友達ってわけじゃないし。うん。
…。
向こうは…特に俺だと気付かない、か。
普通に通り過ぎてるし…。
誰?こいつ?みたいな顔しやがって…。こっちは知ってたっていうのに…。
「ッんあ!? ッぅめ…ぇ!首引っ張んじゃ…」
んだよ!そっちが先に無視したくせによ!こっちも無視だコラ!
もう6時も大分過ぎてっから真っ暗になっちゃったし、砂利はゴツゴツしてるから転ばない様に気を付けるのに大変なんだよ!
これで月が2つ無かったら前も後ろもわかんないっつーの。
…しかし、今日の校庭はずいぶん長いな…。
木はなんかめちゃくちゃ生えてるし、なんかいつもより息苦しいし。
っつーか、こんな木デカかったっけ?これ一つあれば、ツリーハウスどころか、木の中くり抜いて1LDK作れるわ。
…。
……。
………。
わかってる。わかってるってば…。
ここなんか違うよ。
学校の校庭じゃないよ。
…月が2つあるから気付いた…訳じゃない。
でかい木が目の前にあるからでも、聞いたこともない鳥の鳴き声が聞こえるからでもない。
…。
…何か…。
何か居るんだよ。
俺の肩付近に。
…。
…何か…パンダと饅頭と蝿が合体したような、拳大の飛行生物(?)がさ。
…。
…うん。
…兎に角離れよう。
…気付かれないように、そーっと、落ち着いて。
…よし。いける。
気付いてない、多分。めっちゃこっち見てるけど多分大丈夫。
このまま離れ。
んゴっ!アッツッッッ!!!
痛ってぇえええ!頭痛ってぇぇぇぇ!打ったぁぁぁ!!腰も打ったぁぁ!!痛ってぇぇぇぇ!
……グゥ…!
…フゥー…。
い、いや。
奴はどこだ!
落ち着け!
いきなり襲ってくることだって…!
何だったら生きたまま腹とか食べられるかも知んないじゃん!
あ、いた。
…なんだ動いて無いのかよ。
ん?いや、少しポーズが変わってるのか?
俺のこと…指差してるの…かな?
『ギュゥッ シッシッシwwwwwwwww』
…大爆笑してる。
…このうんこバエがぁ…。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる