台本 短編集

2人台本NL 養護教諭と生徒

登場人物
・養護教諭 女 
・生徒 男

男「先生～怪我しちゃった～」


先「貴方また来たの？今月何回目？」 


男「ほぼ毎日かな♡」


先「わざと怪我してるんじゃないでしょうね。ほら早く見せなさい」


男「えー見せたくなーい」


先「じゃあ何しにここに来たのよ貴方。用がないなら教室に戻りなさい」


男「用はあるよ？」


先「だったら早く見せなさい」


男「俺の用は先生だから」


先「だから怪我の治療でしょ？」


男「先生鈍いってよく言われない？」


先「それは今関係ないでしょ」


男「じゃあ鈍い先生にも分かるように言ってあげる。俺は先生に会いたいからここに来てるんだよ」


先「またそんなこと言って...」


男「これは手強いなぁ」


先「怪我が大したことないならさっさと戻りなさい」


男「分かったよ。怪我見せるから。はいこれ」


先「指結構切ってるじゃないのよ。止血して消毒して絆創膏貼っとくわね」


男「治療の時だけは先生が触れてくれるから嬉しいんだよね」


先「触らないと治療出来ないでしょ」


男「そうだねぇ～。うん。俺これいつ意識して貰えるんだろうなぁ。先生俺の事どう思ってる？」


先「よく怪我して、ほっとけなくて、危なっかしい子かしらね。ちょっとは落ち着いてくれるといいんだけど」


男「そうだよねぇ。まぁゆっくり意識して貰えるよう頑張るから。指ありがと。またね。先生」


先「...あの子たまに大人みたいな顔になるのやめてくれないかしら」