ラヴェンナ・ヴァラディ ~語れる司書の物語~

ほか

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第1話 宅配司書と作家志望

15

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 ブックトーク



 場所:ハワイ州オアフ島ホノルル



   ホテル『アネラ』大宴会場



 対象者:プルメリア・アネラ様



 テーマ:『アウトサイダー』





 みなさんは本はお好きでしょうか。



 ある作家は言います。



「この世に暮らすふつうの人々を描きたい」



 また別の作家は言いました。



「ふつうの人からあぶれた人々を描きたい」





 友人との旅のプログラムを終えた夜のホテルでのお喋り。



 教師と生徒が誰もいなくなった放課後の教室で交わす言葉には、日常では言えない豊かな思考の交わし合いがあり。



 本の最後にある作者の後書きには気に入った人物の誕生秘話や物語のこぼれ話があり。



 正規の枠組みから外れたものには星形をした砂のような、零れた輝きが散らばっているかもしれません。







 晴天の南国でわたくしめが出会った花嫁、プルメリア・アネラ様。



 誰もが認める美しい大企業のお嬢様でありながら、そこにわたしは、その類の輝きを見ました。



 強気な言葉の端々にちりばめられた知性と革新的思想の片鱗。文学へのあくなき探求心。



 それはもしかしたら、整備された正道を逸れた者だけが手にすることのできる星型の砂であるのかもしれません。



 本日、このよき日のブックトークでは、そんな外国文学が拾ってきたアウトサイダーたちをとくとご覧にいれます。
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