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魔法計測テスト 5
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光の巫女であるクレアさんが好成績を出したことによりクラスメイトたちはびっくりしていた。
「オリビアさんの魔力強度にはびっくりしましたけど、まさかクレアさんも魔法強度が500を越えるなんて……。流石は光の巫女と言われるだけありますね。」
「光の巫女なんて……恥ずかしいです。……私なんてそんな凄いものではないです!」
「あっ、クレアさん!? この施設は勝手に走ると危険ですよ!」
クレアさんは顔を赤くしながらどこかへ走っていってしまった。
恥ずかしがりなのだろうか?
「エサーナ先生、僕がなんとかしますからテストを続けてください。」
「えっ、アレスくん? 大丈夫?」
「はい、僕はこういうのは得意なので任せてください!」
そう言うとアレスくんは親指を立てながら颯爽とクレアさんの向かった方向へ走りさっていった。
「あっ!? ちょっと待って下さい! ああっ、あまり他の部屋には入らないようにしてくださいね!」
エサーナ先生が追いかけようとしたが、アレスくんが速すぎて追いかけるのを諦めてしまった。
「もう、仕方ないですね……。アレスくんは勇者ですから大丈夫かな? それでは魔法計測テストを再開しますね。」
『オリビア、クレアさんを追いかけてあげよう。』
『なんで? アレスくんがなんとかしてくれるんじゃないの?』
『そのはずだったんだけど、クレアさんは隠れるのが得意みたいでアレスくんじゃ見つけられない可能性があるんだよ。』
現にクレアさんは一ヶ所に留まっているのにアレスくんはそこを通りすぎて違う場所に走り出している。
あれでは永遠にクレアさんを探し出せないのではないだろうか?
『ゾディアならクレアさんの場所はわかる?』
『うん、魔導を使えば問題ないよ。既に場所は特定出来てるしね。』
『分かった。』
「エサーナ先生、私もクレアさんを探しに行くね。」
「えっ?」
オリビアはエサーナ先生の返事を待たずに走り出していた。
後ろでエサーナ先生が「二人には勝手な行動はしないように注意しないとっ!」って怒っていた。
これは後で怒られるな……
『クレアさんはどこ?』
『この施設を出てすぐにあるベンチにいるよ。アレスくんが目の前を素通りしたのを考えると、クレアさんは姿を隠す魔法かなにかを使っているかもしれないよ。』
『とりあえず、ベンチまで行くね。』
オリビアは2分もかからずクレアさんのいるベンチまで来ていた。
「クレアさん居る?」
「えっ、なんで私が居るのが分かったの? 今まで見つけられた人なんていなかったのに……」
「それは秘密。なんで逃げたの?」
「褒められるのが恥ずかしくて……」
「凄いから褒められたんでしょ?」
「恥ずかしいのはそこじゃなくて……」
「じゃあなに?」
「私を見つけられたオリビアさんになら話してもいいかな。」
クレアさんはオリビアに恥ずかしい理由を教えてくれるのだった。
「オリビアさんの魔力強度にはびっくりしましたけど、まさかクレアさんも魔法強度が500を越えるなんて……。流石は光の巫女と言われるだけありますね。」
「光の巫女なんて……恥ずかしいです。……私なんてそんな凄いものではないです!」
「あっ、クレアさん!? この施設は勝手に走ると危険ですよ!」
クレアさんは顔を赤くしながらどこかへ走っていってしまった。
恥ずかしがりなのだろうか?
「エサーナ先生、僕がなんとかしますからテストを続けてください。」
「えっ、アレスくん? 大丈夫?」
「はい、僕はこういうのは得意なので任せてください!」
そう言うとアレスくんは親指を立てながら颯爽とクレアさんの向かった方向へ走りさっていった。
「あっ!? ちょっと待って下さい! ああっ、あまり他の部屋には入らないようにしてくださいね!」
エサーナ先生が追いかけようとしたが、アレスくんが速すぎて追いかけるのを諦めてしまった。
「もう、仕方ないですね……。アレスくんは勇者ですから大丈夫かな? それでは魔法計測テストを再開しますね。」
『オリビア、クレアさんを追いかけてあげよう。』
『なんで? アレスくんがなんとかしてくれるんじゃないの?』
『そのはずだったんだけど、クレアさんは隠れるのが得意みたいでアレスくんじゃ見つけられない可能性があるんだよ。』
現にクレアさんは一ヶ所に留まっているのにアレスくんはそこを通りすぎて違う場所に走り出している。
あれでは永遠にクレアさんを探し出せないのではないだろうか?
『ゾディアならクレアさんの場所はわかる?』
『うん、魔導を使えば問題ないよ。既に場所は特定出来てるしね。』
『分かった。』
「エサーナ先生、私もクレアさんを探しに行くね。」
「えっ?」
オリビアはエサーナ先生の返事を待たずに走り出していた。
後ろでエサーナ先生が「二人には勝手な行動はしないように注意しないとっ!」って怒っていた。
これは後で怒られるな……
『クレアさんはどこ?』
『この施設を出てすぐにあるベンチにいるよ。アレスくんが目の前を素通りしたのを考えると、クレアさんは姿を隠す魔法かなにかを使っているかもしれないよ。』
『とりあえず、ベンチまで行くね。』
オリビアは2分もかからずクレアさんのいるベンチまで来ていた。
「クレアさん居る?」
「えっ、なんで私が居るのが分かったの? 今まで見つけられた人なんていなかったのに……」
「それは秘密。なんで逃げたの?」
「褒められるのが恥ずかしくて……」
「凄いから褒められたんでしょ?」
「恥ずかしいのはそこじゃなくて……」
「じゃあなに?」
「私を見つけられたオリビアさんになら話してもいいかな。」
クレアさんはオリビアに恥ずかしい理由を教えてくれるのだった。
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