1 / 49
第一章
1.プロローグ
しおりを挟む
今回が二度目だからそんなに驚かなかったって言ったら嘘になる。
めっちゃ驚いたわ。驚かない訳ないわ。
もう二度と御免だと思ったのに、また召喚された。しかも今度も同じ国だった。
召喚した奴、タヒね、タヒんじまえ。そう思ったね。
以前召喚された時に酷い目にあったから、もうこの世界では絶対誰も信じないって決めてる。
なあにが巫女姫だよ、ふざけんな。私がなんでこの世界を救わなきゃならないの?
この国のやつらは嘘ばかり言って、自分達に都合の良い事しか言わないのだ。もうだまされるもんか!
高校2年生の春、突然異世界に召喚された私は途方にくれた。その世界で生きて行くためには、召喚した国のお偉いさん達の言いなりになって動くしかなかったのだ。
そうしなければ『役立たずは殺す。お前が死んだら新しく別の巫女姫を召喚すればよい』等と小突き回されて脅されたら仕方ないだろう。そうやって7年かけて、望まれるように(クソ)ベリン国の瘴気を緑化の力で滅する旅をしたのだ。
地球で現代育ちの帰宅部オタクのやわな身体にムチ打って、血反吐を吐きながらの旅だった事は間違いない。
異世界召喚された私には、この世界の瘴気を消す力があった。チート能力ってやつ。
そんで、『緑の巫女姫』という笑っちゃう二つ名が付けられていた。
一応、私を守る為の聖騎士と魔道師、神官の3人が護衛に付けられたが。実情は逃げ出さない為の見張り役で、私は飯炊き女のごとき扱いだった。あのクソ共、次にもしも会う時は絶対仕返ししてやる。
ベリン国で瘴気を滅する旅というのは、各地に建てられている神殿分室へと赴き、そこで緑の巫女の力と言われる植物を生やす魔法を広域にかけるというものだった。
瘴気とは、魔物が発する毒素の様な物でそれを消す力を私は持っていた。
まあ、私以外の3人はそれぞれの持って居る魔力で魔物を倒せたので、私が広域魔法をかける間、魔物と戦いながら私を守るというお役目だったわけだ。
旅には魔物の討伐も含まれるのだが、私の緑の魔力はかなり強く、枯れた地を浄化して様々な植物を生き返らせて、その植物の持つ浄化の力を借りるというものだった。
どうやら私の力は今まで召喚した巫女姫の中でも群を抜いていた様だ。20年かかると言われていたのに七年で浄化作業が終わったのだ。いやあ良かったわ!って良い訳あるか!
貴重な青春を瘴気の掃除をする為に捧げさせられたんだから。
瘴気で魔物の森以外の樹木や野菜等の植物が枯れ果てて、人が餓死するという事があちらこちらで起っていた。薬草も取れないので薬も作れない状況だった。
だからこの国の人々には私の力はとても有難がられた。
その後、いよいよ凱旋するぞと言う時に私は元の世界に戻ったのだ。これは最初から私を助けてくれていた精霊のお陰だ。見張りの三人から見つからない様に、ずっと支えてくれた精霊が私を元の世界に戻してくれた。
精霊と別れる事だけが辛かった。泣いた。
それで、帰ってびっくりした事は、飛ばされた7年前に戻っていたこと。23歳から16歳に戻るって感動。
何気に7年経過して、最初におじさんだと思った奴らと同じ位の年齢の見た目になっていた事へのショックったらないわ~。ベリン国では魔力が強い者は、20歳を越えたらあまり年を取らないってんだから納得出来んわ。
もうさ、瘴気の浄化の終わり辺りでは、口の悪い魔道師(ソーサラー)のロドリゴにはババア呼ばわりされて切れそうだったし、七年経っても不愛想で仏頂面の聖騎士(パラディン)のアスランテには辟易していたし、神官(プリーステス)のムーランにはしごきまくられてアマゾネス化してた私は、いつ奴の首を絞めようかと画策してたわけよ。
めっちゃ驚いたわ。驚かない訳ないわ。
もう二度と御免だと思ったのに、また召喚された。しかも今度も同じ国だった。
召喚した奴、タヒね、タヒんじまえ。そう思ったね。
以前召喚された時に酷い目にあったから、もうこの世界では絶対誰も信じないって決めてる。
なあにが巫女姫だよ、ふざけんな。私がなんでこの世界を救わなきゃならないの?
この国のやつらは嘘ばかり言って、自分達に都合の良い事しか言わないのだ。もうだまされるもんか!
高校2年生の春、突然異世界に召喚された私は途方にくれた。その世界で生きて行くためには、召喚した国のお偉いさん達の言いなりになって動くしかなかったのだ。
そうしなければ『役立たずは殺す。お前が死んだら新しく別の巫女姫を召喚すればよい』等と小突き回されて脅されたら仕方ないだろう。そうやって7年かけて、望まれるように(クソ)ベリン国の瘴気を緑化の力で滅する旅をしたのだ。
地球で現代育ちの帰宅部オタクのやわな身体にムチ打って、血反吐を吐きながらの旅だった事は間違いない。
異世界召喚された私には、この世界の瘴気を消す力があった。チート能力ってやつ。
そんで、『緑の巫女姫』という笑っちゃう二つ名が付けられていた。
一応、私を守る為の聖騎士と魔道師、神官の3人が護衛に付けられたが。実情は逃げ出さない為の見張り役で、私は飯炊き女のごとき扱いだった。あのクソ共、次にもしも会う時は絶対仕返ししてやる。
ベリン国で瘴気を滅する旅というのは、各地に建てられている神殿分室へと赴き、そこで緑の巫女の力と言われる植物を生やす魔法を広域にかけるというものだった。
瘴気とは、魔物が発する毒素の様な物でそれを消す力を私は持っていた。
まあ、私以外の3人はそれぞれの持って居る魔力で魔物を倒せたので、私が広域魔法をかける間、魔物と戦いながら私を守るというお役目だったわけだ。
旅には魔物の討伐も含まれるのだが、私の緑の魔力はかなり強く、枯れた地を浄化して様々な植物を生き返らせて、その植物の持つ浄化の力を借りるというものだった。
どうやら私の力は今まで召喚した巫女姫の中でも群を抜いていた様だ。20年かかると言われていたのに七年で浄化作業が終わったのだ。いやあ良かったわ!って良い訳あるか!
貴重な青春を瘴気の掃除をする為に捧げさせられたんだから。
瘴気で魔物の森以外の樹木や野菜等の植物が枯れ果てて、人が餓死するという事があちらこちらで起っていた。薬草も取れないので薬も作れない状況だった。
だからこの国の人々には私の力はとても有難がられた。
その後、いよいよ凱旋するぞと言う時に私は元の世界に戻ったのだ。これは最初から私を助けてくれていた精霊のお陰だ。見張りの三人から見つからない様に、ずっと支えてくれた精霊が私を元の世界に戻してくれた。
精霊と別れる事だけが辛かった。泣いた。
それで、帰ってびっくりした事は、飛ばされた7年前に戻っていたこと。23歳から16歳に戻るって感動。
何気に7年経過して、最初におじさんだと思った奴らと同じ位の年齢の見た目になっていた事へのショックったらないわ~。ベリン国では魔力が強い者は、20歳を越えたらあまり年を取らないってんだから納得出来んわ。
もうさ、瘴気の浄化の終わり辺りでは、口の悪い魔道師(ソーサラー)のロドリゴにはババア呼ばわりされて切れそうだったし、七年経っても不愛想で仏頂面の聖騎士(パラディン)のアスランテには辟易していたし、神官(プリーステス)のムーランにはしごきまくられてアマゾネス化してた私は、いつ奴の首を絞めようかと画策してたわけよ。
1
あなたにおすすめの小説
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
【完結】そして異世界の迷い子は、浄化の聖女となりまして。
和島逆
ファンタジー
七年前、私は異世界に転移した。
黒髪黒眼が忌避されるという、日本人にはなんとも生きにくいこの世界。
私の願いはただひとつ。目立たず、騒がず、ひっそり平和に暮らすこと!
薬師助手として過ごした静かな日々は、ある日突然終わりを告げてしまう。
そうして私は自分の居場所を探すため、ちょっぴり残念なイケメンと旅に出る。
目指すは平和で平凡なハッピーライフ!
連れのイケメンをしばいたり、トラブルに巻き込まれたりと忙しい毎日だけれど。
この異世界で笑って生きるため、今日も私は奮闘します。
*他サイトでの初投稿作品を改稿したものです。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
【完結】転生白豚令嬢☆前世を思い出したので、ブラコンではいられません!
白雨 音
恋愛
エリザ=デュランド伯爵令嬢は、学院入学時に転倒し、頭を打った事で前世を思い出し、
《ここ》が嘗て好きだった小説の世界と似ている事に気付いた。
しかも自分は、義兄への恋を拗らせ、ヒロインを貶める為に悪役令嬢に加担した挙句、
義兄と無理心中バッドエンドを迎えるモブ令嬢だった!
バッドエンドを回避する為、義兄への恋心は捨て去る事にし、
前世の推しである悪役令嬢の弟エミリアンに狙いを定めるも、義兄は気に入らない様で…??
異世界転生:恋愛 ※魔法無し
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、ありがとうございます☆
王女様は温かいごはんが食べたい ~冷えた王宮料理を変えたら、オープンキッチンと政略婚約がついてきました~
しおしお
恋愛
異世界の王女リリアーヌは、前世の記憶を持つ転生者。
豪華絢爛な王宮で暮らし始めた彼女だったが、ひとつだけどうしても耐えられないことがあった。
――食事が、冷めているのだ。
どれほど立派な料理でも、ぬるいスープや冷めた肉ではホッとできない。
「温かいごはんが食べたい」
そのささやかな願いを口にしたことから、王宮ではなぜか大騒動が巻き起こる。
地下厨房からの高速搬送。
専用レーンを爆走するカートメイド。
扉の開閉に命をかけるオープナー。
ついには食堂に火を持ち込むオープンキッチンまで誕生して――!?
温かさは、ホッとさせてくれる。
それは料理だけではなく、人との距離まで少しずつ変えていくものだった。
冷えた王宮に湯気と笑顔を取り戻す、
食と温かさをめぐる宮廷日常コメディ!
-
「婚約破棄された転生令嬢ですが、王城のメイド五百人に慕われるメイド長になりました。なお元婚約者は私のメイドに土下座中です」
まさき
恋愛
社畜OLとして過労死した私は、異世界の令嬢・アリア・ヴェルナーに転生した。
目が覚めたら、婚約破棄されていた。
理由は「地味で面白みがない」から。
泣く暇もなかった。翌朝、王城のメイド採用面接に向かった。
最初は鼻で笑われた。雑用係からのスタートだった。
でも——前世で叩き込まれた仕事術と、一人ひとりの話を聞く姿勢で、少しずつメイドたちが集まってきた。
厨房が変わった。リネンが変わった。王城全体が変わっていった。
そして就任スピーチで宣言した。
「500人全員の名前を、覚えます」
冷酷と噂される王太子は、静かに見ていた。
悪役令嬢は妨害を仕掛けてきた。
元婚約者は——後悔し始めていた。
婚約破棄された令嬢が、500人に慕われるメイド長になるまでの物語。
なお元婚約者は、私のメイドたちの前で土下座中です。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる