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第三章
10.新しい出発
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私が、この世界に戻って来てから目で見て感じ、そして思った事をムーランとアスランテの二人に話した。
取り残された地と呼ばれる、他種族の人々が村ごと消える事件。ドワーフの消えた村で見た黒い騎士達。
話終えた後、二人に聞いた。
「私は、最近消された獣人の村に行って、ドワーフの村と同じ事が起ったのか地の記憶を視る。やっぱり、同じように黒騎士に襲われてたのなら、今度は黒騎士を動かしている奴らを探して、二度と同じ事が出来ない様にするつもり。もう見て見ぬ振りはしない。――――それでも、アスランテは一緒にいてくれるの?ムーランはどうするの?」
「巫女姫、私は何度でも言いますが、もう、二度と貴女のお傍を離れません。何処へ行かれても、何をされようともです」
アスランテは迷いなく即答した。やっぱり本気の様だ。白い精霊さんは嘘をつかないのは私がよく知っている。
姿形は変われど、『アスランテ=白い精霊』さんなのだ。こんなに心強くて温かい存在が傍にいてくれるのかと、胸がじんとする。生きて来て良かった。
でも、アピールするためなのか、そうやって、いちいち私の手を取り目をじっと見つめるのはやめてほしい。
「う、うん。ありがとう。よくわかったよ」
「はい、私は絶対にお傍を離れません」
やっと手を放してくれた。ホッ。まだまだ心の鍛錬が足りてない。がんばれ私。相手は白い精霊さんなのだ。
アスランテ=白い精霊さん、アスランテ=白い精霊さん。
「私も、貴女と、アスランテと一緒に行きます。貴女の見たと言われる黒い騎士の一団は、聞いた限りでは、王の配下としかおもえません。黒は王族にしか使えない色です。私としても、何のためにその様な事が起っているのか知りたいと思います」
そんな私達から、微妙に視線をそらしながらムーランは言った。えっ、直視にたえない?主に私が?
「わかった。ありがとう。ただ私、よく分かんないんだけど、王族と貴族の繋がりとか色々あるんでしょ。それは大丈夫なの?」
「全く無いとは言い切れませんが、私達三賢人と呼ばれる三人は、国の為の浄化を成し終えた時に、独立した存在とされて、三家からは離れています。まあ、老後を送る老人の扱いのようなものです。だからこうして自由に貴女を追いかけて来ることが出来ました。主家の方も私達に関しては、もう『家を出た者』という扱いになります」
「じゃあ、私と一緒にいても大丈夫なんだね」
「ええ、お気になさらず。もし、行き違いがあり、追手がかかる事があれば、私が対処します」
「わかった。じゃあ一緒に行こう。あ、それと『巫女姫』呼びはやめてね。ココって呼んで」
「ココ様ですね。わかりました」
「様はなしで、『ココ』って呼んで。せっかく変装してるんだから、絶対だよ」
「ココと呼んでよろしいのですね」
「そう、絶対だから」
ビシッと指を突き付けて、二人を見た。
「「分かりました。ココ」」
物分かりの良い二人は直ぐに理解してくれた様だ。
昔、私が言った『エリザベス』の名は、最初っから冗談だと思っていた様で、ロドリゴはあんな性格なので、面白がってそう呼んでいただけだったらしい。
「それでは、もう一つ、ロドリゴの事ですが・・・」
「ん?呼ばなくていいから」
「はい。ロドリゴの亡くなった母親は現王の妹君です。様々な要因が絡み、彼の立場は複雑です。そっとしておいた方が宜しいかと思います」
「・・・うん、そうするよ」
もちろん、そうするよ。ロドリゴってメンドクサイから。
ムーランはこの国の詳細な地図を持っていた。羊皮紙に描かれた詳細な物だ。
今後の動き方を話合う時に、テーブルに広げて見せたのだ。
「わぁ~いいなぁ、いいなぁ。これっていくらくらいする?」
私は昔から地図を見るのが好きだ。その地図はとてもよく出来ていた。
「価格ですか?そうですねえ、家の屋敷を建てる位ですかね、欲しいですか?」
「・・・いらない」
なんだソレ、いいかげんにしろ、ムーランの家ってすごい豪邸。そんなんいらんわ、ギルドのタダ地図でいいよ。
「ココ、私も同じ物を持っています。貴女に差し上げましょう」
横から差し出されたアスランテの持つ地図におののく。
「だっ、駄目だよ、アスランテ。そんな物貰えないよ」
「―――――貴女に必要が無いならば、燃やしてしまいましょう」
いきなりアスランテが、地図に人差し指を寄せて来たので、『燃やす気だ!本気だ!』と思った。
「もっ、もらう!やっぱ欲しい!。・・・でも、アスランテのがなくなるじゃん」
「ココが持っていれば、二人で見れますよ」
と、極上の微笑みを大安売りしてくる。
「う、うん。じゃあ、二人で見ようね」
「はい。そうしましょう」
この場は丸く収まった。
だが、これから旅をするに辺り、大きな問題が浮上した。
ハンターと一緒にヤトも私達に加わる事になったのだが・・・。
「ココ、貴女が男性と二人でテントを使うのは了承できません」
「えっ、でも仕方ないじゃん」
「いいえ、いけません。シオウも男子ですので、ある程度大きくなれば分けなくてはいけません」
この件は、特に、アスランテに強く要望された。
ハンターとヤトは二人の持つテントで寝る事になった。
「そりゃー、俺は女の子のココと一緒にテントで眠るのは抵抗あったし、分けてもらった方がいいな」
えっそうなの?ハンターに言われて初めて知った。『女の子』扱いしてくれてたんだなあ。
ムーランとアスランテの二人共、持っているリュックはマジックバッグだという。なるほど旅の支度はリュック一つしか持っていない。バッグの容量は底なしではないそうだが、三賢人ともなればそれなりの物をもってるんだなと思った。
そう言えば、四人で旅していた時は野営の時は馬車で移動していた。私は馬車に寝床を作って眠り、他三人は周りにそれぞれテントを張っていた。懐かしい話だ。
今回も馬車を使うという事も考えたが、その時々で考えれば良いだろうという話になった。
だいたい、『とり残された地』は道も狭く馬車が入り込めないような場所が多いのだ。
明日には村を出て先に進む事になる。
取り残された地と呼ばれる、他種族の人々が村ごと消える事件。ドワーフの消えた村で見た黒い騎士達。
話終えた後、二人に聞いた。
「私は、最近消された獣人の村に行って、ドワーフの村と同じ事が起ったのか地の記憶を視る。やっぱり、同じように黒騎士に襲われてたのなら、今度は黒騎士を動かしている奴らを探して、二度と同じ事が出来ない様にするつもり。もう見て見ぬ振りはしない。――――それでも、アスランテは一緒にいてくれるの?ムーランはどうするの?」
「巫女姫、私は何度でも言いますが、もう、二度と貴女のお傍を離れません。何処へ行かれても、何をされようともです」
アスランテは迷いなく即答した。やっぱり本気の様だ。白い精霊さんは嘘をつかないのは私がよく知っている。
姿形は変われど、『アスランテ=白い精霊』さんなのだ。こんなに心強くて温かい存在が傍にいてくれるのかと、胸がじんとする。生きて来て良かった。
でも、アピールするためなのか、そうやって、いちいち私の手を取り目をじっと見つめるのはやめてほしい。
「う、うん。ありがとう。よくわかったよ」
「はい、私は絶対にお傍を離れません」
やっと手を放してくれた。ホッ。まだまだ心の鍛錬が足りてない。がんばれ私。相手は白い精霊さんなのだ。
アスランテ=白い精霊さん、アスランテ=白い精霊さん。
「私も、貴女と、アスランテと一緒に行きます。貴女の見たと言われる黒い騎士の一団は、聞いた限りでは、王の配下としかおもえません。黒は王族にしか使えない色です。私としても、何のためにその様な事が起っているのか知りたいと思います」
そんな私達から、微妙に視線をそらしながらムーランは言った。えっ、直視にたえない?主に私が?
「わかった。ありがとう。ただ私、よく分かんないんだけど、王族と貴族の繋がりとか色々あるんでしょ。それは大丈夫なの?」
「全く無いとは言い切れませんが、私達三賢人と呼ばれる三人は、国の為の浄化を成し終えた時に、独立した存在とされて、三家からは離れています。まあ、老後を送る老人の扱いのようなものです。だからこうして自由に貴女を追いかけて来ることが出来ました。主家の方も私達に関しては、もう『家を出た者』という扱いになります」
「じゃあ、私と一緒にいても大丈夫なんだね」
「ええ、お気になさらず。もし、行き違いがあり、追手がかかる事があれば、私が対処します」
「わかった。じゃあ一緒に行こう。あ、それと『巫女姫』呼びはやめてね。ココって呼んで」
「ココ様ですね。わかりました」
「様はなしで、『ココ』って呼んで。せっかく変装してるんだから、絶対だよ」
「ココと呼んでよろしいのですね」
「そう、絶対だから」
ビシッと指を突き付けて、二人を見た。
「「分かりました。ココ」」
物分かりの良い二人は直ぐに理解してくれた様だ。
昔、私が言った『エリザベス』の名は、最初っから冗談だと思っていた様で、ロドリゴはあんな性格なので、面白がってそう呼んでいただけだったらしい。
「それでは、もう一つ、ロドリゴの事ですが・・・」
「ん?呼ばなくていいから」
「はい。ロドリゴの亡くなった母親は現王の妹君です。様々な要因が絡み、彼の立場は複雑です。そっとしておいた方が宜しいかと思います」
「・・・うん、そうするよ」
もちろん、そうするよ。ロドリゴってメンドクサイから。
ムーランはこの国の詳細な地図を持っていた。羊皮紙に描かれた詳細な物だ。
今後の動き方を話合う時に、テーブルに広げて見せたのだ。
「わぁ~いいなぁ、いいなぁ。これっていくらくらいする?」
私は昔から地図を見るのが好きだ。その地図はとてもよく出来ていた。
「価格ですか?そうですねえ、家の屋敷を建てる位ですかね、欲しいですか?」
「・・・いらない」
なんだソレ、いいかげんにしろ、ムーランの家ってすごい豪邸。そんなんいらんわ、ギルドのタダ地図でいいよ。
「ココ、私も同じ物を持っています。貴女に差し上げましょう」
横から差し出されたアスランテの持つ地図におののく。
「だっ、駄目だよ、アスランテ。そんな物貰えないよ」
「―――――貴女に必要が無いならば、燃やしてしまいましょう」
いきなりアスランテが、地図に人差し指を寄せて来たので、『燃やす気だ!本気だ!』と思った。
「もっ、もらう!やっぱ欲しい!。・・・でも、アスランテのがなくなるじゃん」
「ココが持っていれば、二人で見れますよ」
と、極上の微笑みを大安売りしてくる。
「う、うん。じゃあ、二人で見ようね」
「はい。そうしましょう」
この場は丸く収まった。
だが、これから旅をするに辺り、大きな問題が浮上した。
ハンターと一緒にヤトも私達に加わる事になったのだが・・・。
「ココ、貴女が男性と二人でテントを使うのは了承できません」
「えっ、でも仕方ないじゃん」
「いいえ、いけません。シオウも男子ですので、ある程度大きくなれば分けなくてはいけません」
この件は、特に、アスランテに強く要望された。
ハンターとヤトは二人の持つテントで寝る事になった。
「そりゃー、俺は女の子のココと一緒にテントで眠るのは抵抗あったし、分けてもらった方がいいな」
えっそうなの?ハンターに言われて初めて知った。『女の子』扱いしてくれてたんだなあ。
ムーランとアスランテの二人共、持っているリュックはマジックバッグだという。なるほど旅の支度はリュック一つしか持っていない。バッグの容量は底なしではないそうだが、三賢人ともなればそれなりの物をもってるんだなと思った。
そう言えば、四人で旅していた時は野営の時は馬車で移動していた。私は馬車に寝床を作って眠り、他三人は周りにそれぞれテントを張っていた。懐かしい話だ。
今回も馬車を使うという事も考えたが、その時々で考えれば良いだろうという話になった。
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明日には村を出て先に進む事になる。
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