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第一章
王城に行きましたわ
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王城に行く日がやってまいりました。
前の人生では乳母が1番派手なデザインのドレスを私に着せていましたわ。
今思えばあの化け物に見えていたわけですから少しでも見栄えがするように気を遣ってくれていたのかもしれませんわね。
でも今世は私が持っている服で1番地味なワンピースを選びましたわ。
可愛いデザインや煌びやかなデザインしか持っていませんでしたので選んだのもあまり地味とは言えませんけれど。
薄いラベンダー色の生地にバルーン袖、そして胸元にはシルバーの糸でお花が沢山刺繍されています。スカートはチュール生地でふわふわしています。袖の裾には白いレースがあしらわれていて可愛いデザインですわ。
このワンピースが1番地味なのですの。
髪型も両サイド編み込みのまとめ髪にしてもらい髪飾りは一つも付けないで完成ですわ。
「アイラ様!これはこれでアイラ様の可愛さが一段と引き立ってしまっていますが大丈夫でしょうか?」
マリルが不安そうに私を見ています。
な、何ですって⁉︎地味にしたことで持って生まれた可愛さが目立つという事なのでしょうか⁉︎作戦が仇に⁉︎
ですが、もう時間がありませんわ!
王城に行ったら隅っこの方にずっと居て動かないようにしますわ。
そこにアクアが入ってきました。
「うわ!こんなに可愛くしたら駄目じゃねーか⁉︎マリル、お前馬鹿なのか⁉︎これじゃ誰から目を付けられるか分かったもんじゃねーよ!もっとこう......醜くなる化粧とかねーのかよ!」
アクアが慌てていますわ。
少し笑えます。
「もう時間が無いのでお化粧は無理」
マリルが無表情でアクアに答えています。マリルはアクアと話す時はいつも無表情ですの。
「お前ついて行くんだろう?絶対に守れよ?俺はついて行けないからな......」
今回は貴族のご令嬢達が集まるとの事で男性の出入りは禁止ですの。あ、でも王城には護衛騎士が沢山いらっしゃるのでそこら辺は心配ありませんわ。
「当たり前です。命に替えてもお守りするわ」
無表情ですね。でも命には替えないで下さいませね?
「アイラ、なんて可憐なんだ!可愛い過ぎないか⁉︎大丈夫なのか⁉︎」
お父様、お顔が真っ青ですわ。
「アイラ!何故こんなに可愛く⁉︎駄目だよ!絶対変な奴が寄って来る!」
お兄様が泣き出していますわ。
「今回、会場になるお部屋、そこに続く廊下や出入り口には絶対に殿方が入れないようになっていると聞いています。そんなに心配なさらなくても大丈夫ですわ」
お母様が我が家の殿方を宥めます。
「さあ、アイラ行きましょうか?」
「はい。お母様」
お母様と私そしてマリルは馬車に乗り込みました。
前の人生ではシャーロットがどうしても付き添いたい、心配だからと言って付いてきましたが今世ではそれをお母様がお断りしています。その代わりマリルが一緒です。
王城が見えてきました。
嫌な思い出が......。うっ。気分が悪くなるので出来るだけ思い出さないようにしますわ。
馬車を降りて会場のお部屋へと少し歩きます。流石、王族の次に位の高いエバンズ家、色々な方々が頭を下げてきますわ。前の人生でもそうでしたわね。でも一つ違うのは私が化け物に見えていたからなのか目を合わせる者は誰一人としていなかったのですけれど今世ではバチバチ目が合います。皆様、チラチラ私を見てきますわ。
そんな中ではきちんと5歳児でいなければなりませんわね。でも5歳児ってどんな感じでしたでしょうか⁉︎もう忘れていますわ......。
会場に入ると着飾った4歳から6歳さいまでの女児達が数名いました。皆様可愛いですわ。私は公の場が初めてなものでお知り合いはいませんの。ですので誰からも話しかけられる事が無く良かったですわ。
壁の方へ移動して地味に座っていましょう。
ん?皆様の視線が一斉にこちらに⁉︎
あ、お母様ですね?元聖女様でこの美貌ですもの。ふふ。自慢のお母様ですわ!
「まあ!なんて可愛らしいのかしら?」
「エバンズ夫人お久しぶりでございます!妖精かしら?お名前は?」
「リリー様のご息女でございますか?この世の物とは思えないぐらいお可愛いですわ!おいくつでございますの?」
わちゃわちゃとご婦人達が寄ってきましたわよ⁉︎怖いですわ!お母様がお相手をしている隙にマリルが私を連れて隅っこに移動してくれました。
助かりましたわ。
「やはりこうなりますよね......。お嬢様の可愛さはもう神の領域ですので」
それは大袈裟ですわ。今まで見たことがなかったのですから興味があるだけです。お世辞の一つでも言わないとみたいな感じなのでしょうね。社交界は面倒ですわ。
会場がザワつきました。
エレーネ様がお見えになったのです。
王族しか持っていない金髪に碧眼。美しいですわ。将来、絶世の美女になりますわね。5歳児とは思えない凛とした佇まい。頭が下がります。
会場に居た全ての者達が頭を下げました。エレーネ様のお付きの侍女がいいました。
「皆様本日はよく集まってくれました。これより姫様のご学友を選びたいと思います。まずはお一人づつご挨拶をしに前へお願いいたします」
エレーネ様にご挨拶する為皆さん列を作ります。これは1番最初でも最後でも駄目ですわね。下手すると印象に残ってしまいます。真ん中辺りが無難かと。
お母様もそう思ったのか真ん中の少し後辺りに並びました。
さあ、私の番がきましたわ。
前の人生では乳母が1番派手なデザインのドレスを私に着せていましたわ。
今思えばあの化け物に見えていたわけですから少しでも見栄えがするように気を遣ってくれていたのかもしれませんわね。
でも今世は私が持っている服で1番地味なワンピースを選びましたわ。
可愛いデザインや煌びやかなデザインしか持っていませんでしたので選んだのもあまり地味とは言えませんけれど。
薄いラベンダー色の生地にバルーン袖、そして胸元にはシルバーの糸でお花が沢山刺繍されています。スカートはチュール生地でふわふわしています。袖の裾には白いレースがあしらわれていて可愛いデザインですわ。
このワンピースが1番地味なのですの。
髪型も両サイド編み込みのまとめ髪にしてもらい髪飾りは一つも付けないで完成ですわ。
「アイラ様!これはこれでアイラ様の可愛さが一段と引き立ってしまっていますが大丈夫でしょうか?」
マリルが不安そうに私を見ています。
な、何ですって⁉︎地味にしたことで持って生まれた可愛さが目立つという事なのでしょうか⁉︎作戦が仇に⁉︎
ですが、もう時間がありませんわ!
王城に行ったら隅っこの方にずっと居て動かないようにしますわ。
そこにアクアが入ってきました。
「うわ!こんなに可愛くしたら駄目じゃねーか⁉︎マリル、お前馬鹿なのか⁉︎これじゃ誰から目を付けられるか分かったもんじゃねーよ!もっとこう......醜くなる化粧とかねーのかよ!」
アクアが慌てていますわ。
少し笑えます。
「もう時間が無いのでお化粧は無理」
マリルが無表情でアクアに答えています。マリルはアクアと話す時はいつも無表情ですの。
「お前ついて行くんだろう?絶対に守れよ?俺はついて行けないからな......」
今回は貴族のご令嬢達が集まるとの事で男性の出入りは禁止ですの。あ、でも王城には護衛騎士が沢山いらっしゃるのでそこら辺は心配ありませんわ。
「当たり前です。命に替えてもお守りするわ」
無表情ですね。でも命には替えないで下さいませね?
「アイラ、なんて可憐なんだ!可愛い過ぎないか⁉︎大丈夫なのか⁉︎」
お父様、お顔が真っ青ですわ。
「アイラ!何故こんなに可愛く⁉︎駄目だよ!絶対変な奴が寄って来る!」
お兄様が泣き出していますわ。
「今回、会場になるお部屋、そこに続く廊下や出入り口には絶対に殿方が入れないようになっていると聞いています。そんなに心配なさらなくても大丈夫ですわ」
お母様が我が家の殿方を宥めます。
「さあ、アイラ行きましょうか?」
「はい。お母様」
お母様と私そしてマリルは馬車に乗り込みました。
前の人生ではシャーロットがどうしても付き添いたい、心配だからと言って付いてきましたが今世ではそれをお母様がお断りしています。その代わりマリルが一緒です。
王城が見えてきました。
嫌な思い出が......。うっ。気分が悪くなるので出来るだけ思い出さないようにしますわ。
馬車を降りて会場のお部屋へと少し歩きます。流石、王族の次に位の高いエバンズ家、色々な方々が頭を下げてきますわ。前の人生でもそうでしたわね。でも一つ違うのは私が化け物に見えていたからなのか目を合わせる者は誰一人としていなかったのですけれど今世ではバチバチ目が合います。皆様、チラチラ私を見てきますわ。
そんな中ではきちんと5歳児でいなければなりませんわね。でも5歳児ってどんな感じでしたでしょうか⁉︎もう忘れていますわ......。
会場に入ると着飾った4歳から6歳さいまでの女児達が数名いました。皆様可愛いですわ。私は公の場が初めてなものでお知り合いはいませんの。ですので誰からも話しかけられる事が無く良かったですわ。
壁の方へ移動して地味に座っていましょう。
ん?皆様の視線が一斉にこちらに⁉︎
あ、お母様ですね?元聖女様でこの美貌ですもの。ふふ。自慢のお母様ですわ!
「まあ!なんて可愛らしいのかしら?」
「エバンズ夫人お久しぶりでございます!妖精かしら?お名前は?」
「リリー様のご息女でございますか?この世の物とは思えないぐらいお可愛いですわ!おいくつでございますの?」
わちゃわちゃとご婦人達が寄ってきましたわよ⁉︎怖いですわ!お母様がお相手をしている隙にマリルが私を連れて隅っこに移動してくれました。
助かりましたわ。
「やはりこうなりますよね......。お嬢様の可愛さはもう神の領域ですので」
それは大袈裟ですわ。今まで見たことがなかったのですから興味があるだけです。お世辞の一つでも言わないとみたいな感じなのでしょうね。社交界は面倒ですわ。
会場がザワつきました。
エレーネ様がお見えになったのです。
王族しか持っていない金髪に碧眼。美しいですわ。将来、絶世の美女になりますわね。5歳児とは思えない凛とした佇まい。頭が下がります。
会場に居た全ての者達が頭を下げました。エレーネ様のお付きの侍女がいいました。
「皆様本日はよく集まってくれました。これより姫様のご学友を選びたいと思います。まずはお一人づつご挨拶をしに前へお願いいたします」
エレーネ様にご挨拶する為皆さん列を作ります。これは1番最初でも最後でも駄目ですわね。下手すると印象に残ってしまいます。真ん中辺りが無難かと。
お母様もそう思ったのか真ん中の少し後辺りに並びました。
さあ、私の番がきましたわ。
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